【失礼?】香典返しを辞退する時の対応を解説 辞退された時についても

墓石に供えられた白いバラの写真
出典:Unsplash

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葬儀や通夜で香典をいただいたら、香典返しを贈るのが一般的なマナー。
しかし、中には香典返しを辞退する人もおり、対応に悩む人も少なくありません。
今回は、香典返しを辞退するとき・辞退されたときの対応について解説します。
香典返しを辞退したい人や、辞退された人は、当記事の例文や文面の書き方を参考に、失礼にあたらない対応を考えましょう。

目次

香典返しとは?

香典返しとは、葬儀や通夜でいただいた香典に対して贈るお返しのことを指します。
香典には、故人を偲び、遺族へ励ましの気持ちを送る意味が込められています。
その香典に対して、感謝の意味と滞りなく法要を済ませられた報告を兼ねて、お返しをするのが香典返しです。
通夜・葬儀中は何かと慌ただしく、香典のお礼を言えないことも多いため、香典返しでしっかりお礼の気持ちを伝えましょう。

香典返しを辞退するのは失礼にならない?

香典を贈ったらお返しがあるのが一般的なマナーとされているため、辞退するのが失礼にあたるのではないかと悩む人もいるでしょう。
実際には、香典返しを辞退しても失礼にはあたりません。
香典返しを辞退するということを、しっかり喪主側に伝えておきましょう。
ただし、香典返しを辞退するときは、遺族の悲しみや喪主の慌ただしさを考慮した伝え方に注意しましょう。

香典返しを辞退する例は?

実際に香典返しを辞退するには、どのような理由があるのでしょうか。
ここでは、香典返しを辞退する人の例を紹介します。

遺族の負担への気遣い

遺族の負担を考慮した気遣いから、香典返しを辞退する人も少なくありません。
大切な家族やパートナーを亡くされた遺族に、「余計な負担や気遣いは不要です」という気持ちが込められています。
特に、家計を支える大黒柱が亡くなったときは、香典返しを辞退する人が多い傾向です。
香典返しに使うはずだったお金を、生活費に少しでも充ててほしいという思いが込められています。

香典が少額だった

香典の額が少額で、香典返しをもらうと香典の額を超えてしまいそうなときに、香典返しを辞退する人もいます。
よくあるケースとして、会社や部署の連名で香典を包み、1人1人あたりの金額が少ない場合が挙げられます。
また、香典返しを辞退する旨の連絡がない場合でも、複数人連名の香典に対して1人1人お返しすると、かえって気を遣われるパターンもあるため注意が必要です。

規約上、香典返しは受け取らないパターンも

勤務先の規則や規約の制限があり、香典返しを受け取れないケースも考えられます。
よくあるパターンとして、公的な機関に勤める人や政府関係者が挙げられます。
規則や規約上、香典返しの受け取りを禁止されている人に香典返しを贈ると、迷惑をかけてしまう可能性があります。
喪主側になったときは、かえって失礼にならないよう、ご厚意としてありがたく受け取るのみにしましょう。

香典返しを辞退する時・不要を伝える文面の書き方

香典返しを不要とする旨を、喪主側に失礼のないよう伝えるには、どのような書き方がよいのでしょうか。
失礼に感じられない、香典返し不要を伝える文面の書き方を紹介します。

香典袋の中袋に辞退する旨を書く

香典袋の中袋に香典返しを不要とする旨を書いておくと、喪主側へスマートに伝えられます。
もともと香典袋の表書きに氏名を記載しているので、誰からのメッセージなのか分かりやすい書き方。
香典から中袋だけを集めて保管する人もいるので、中袋にも氏名や住所を記載しておくと丁寧な印象です。
また、表書きと同様に薄墨の筆を使用するとよいでしょう。

  • 誠に勝手ながら、お香典返しは辞退させていただきたくお願い申し上げます。
  • この度は、心よりお悔やみ申し上げます。お返しのご配慮は不要でございます。

一筆箋を添える方法も

香典袋の表書きや中袋に書き込みにくいと感じる人は、一筆箋を添える伝え方もおすすめです。
一筆箋とは、5行~6行ほどの文章を書ける便せんのことで、香典袋に折り曲げないで添えられるのが特徴です。
一筆箋の書き方として、宛名・本文・差出人の順番とするのが一般的。
香典不要の内容が伝わるよう、簡潔な文面を心がけましょう。

  • ご冥福をお祈りいたします。誠に勝手ながら、お香典返しのお心遣いは遠慮させていただきます。
  • 勝手ながら、お返しはご辞退申し上げます。みなさまのお役にお立てください。

香典返しを辞退された時は?

喪主側になったときに、香典返しを不要とする旨を伝えられたら、失礼のないよう対応することが大切。
香典返しを辞退されたときの対応について解説します。

品物の代わりにお礼状を送る

香典返しが不要と言われた際の対応として、品物の代わりにお礼状のみを送る方法が考えられます。
香典返しは、四十九日の法要後にお礼状を添えて贈るのが一般的。
香典返しを辞退した人にも、同じタイミングでお礼状のみを送付するとよいでしょう。
故人を無事に見送りましたという報告の意味を込めて、お礼状を送ることは失礼に思われにくい対応です。

  • おかげを持ちまして四十九日法要を終えることができ安堵しております
    略儀ではありますが書中にてご挨拶させていただきます
    なお返礼不要とのお心遣いをいただき感謝申し上げます
  • 御多用中にもかかわらずご会葬を賜り誠に感謝申し上げます
    略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
    返礼不要とのお気遣いをいただき心より感謝いたします

別の形式でお礼を伝える

香典返しとは別の形式でお礼を伝えるのも1つの方法です。
香典返し不要と言われても、高額な香典をいただいたときは、何かしないと失礼になるのではないか不安になりますよね。
香典返しと別の方法として、お中元・お歳暮を贈る、食事に招待するなどが挙げられます。
会社や部署からの連名で香典をいただいたときは、1人1人に配りやすい個包装のお菓子を渡すのもおすすめです。

まとめ

今回は、香典返しを辞退するときの対応について解説しました。
香典返しを辞退することは失礼にあたらないものの、伝える文面の書き方やタイミングには注意が必要。
また、反対に香典返し不要と言われたときは、お礼を伝える別の手段を考えましょう。
香典返しを辞退したいとき、辞退されたとき、どのような対応を取るべきか悩んだときは、当記事の例文や書き方をぜひ参考にしてください。

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