「謹賀新年」はいつまで使える? 意味や読み方、目上の人への使い方も解説

年賀状の挨拶で見かける機会の多い「謹賀新年」。
新年の挨拶として広く使われていますが、いざ使うとなると意味や読み方、目上の人への使い方などが気になることもあります。
今回は、そんな謹賀新年についての解説です。
いつまで使えるのか、恭賀新年の違いとは何か、年賀名刺を使う際の注意点などを紹介します。
ぜひチェックしてみてください。

謹賀新年とは 読み方や言葉の意味を解説

謹賀新年とは、新年を祝い、喜びを謹んで申し上げるという意味です。
謹とはつつしみうやまう、賀には、相手方にあったよいことを喜ぶという意味があります。
読み方は、「きんがしんねん」。
似た意味を持つ言葉としては、恭賀新年や敬頌新禧などがあります。
謹賀新年は、年賀状や年賀名刺などに広く使われている新年を祝う四字熟語の代表例といえるでしょう。

謹賀新年を使うのはいつからいつまで?

ここでは謹賀新年を使うのは、いつからいつまでなのかを紹介します。
ぜひ、謹賀新年を使う際の参考にしてみてください。

謹賀新年を使うは松の内まで

謹賀新年がいつからいつまで使えるのかというと、一般的に1月1日から松の内までです。
松の内とは、正月の飾りを片付ける時期を意味します。
松の内の時期は地域によって異なり、一般的には7日、関西地方では15日頃。
年賀状に謹賀新年を使う際には、いつからいつまで使えるのかを意識し、それ以降は使わないようにしましょう。

松の内以降は年賀状ではなく寒中見舞いを

謹賀新年以降にはがきで新年の挨拶をする際は、寒中見舞いを利用します。
寒中見舞いとは寒い季節に相手を思いやる意味を持つ挨拶状。
お互いの近況報告や年賀状を出しそびれてしまった際に使います。
寒中見舞いを使うのはいつからいつまでかというと、8日もしくは関西地方では16日以降、立春の前日2月3日までです。
その際は、謹賀新年や恭賀新年など新年を祝う意味の言葉は使いません。

謹賀新年と恭賀新年の違い

恭賀新年とは読み方は「きょうがしんねん」で、礼儀正しく新年を祝うという意味があります。
謹賀新年と恭賀新年には、大きな意味や使い方の違いはありません。
ただし、一般的に年賀状や名刺で利用される言葉は、謹賀新年の方です。
そのため、年賀状や名刺で他の人と少し違いを出したいときに、恭賀新年を活用するとよいでしょう。

謹賀新年は目上の人に失礼なのか

謹賀新年は非常に丁寧な言い方であり、目上の人への年賀状に使用しても失礼にはあたりません。
そのため、謹賀新年と書いた名刺を目上の人に配っても失礼にならず、喜ばれるでしょう。
一方、似ている言葉で読み方が「がしょう」の賀正や、読み方が「ことぶき」の寿は、目上の人に使用すると失礼です。
名刺や年賀状には、利用しないようにします。
賀正や寿は、部下への年賀状に使いましょう。

謹賀新年の正しい使い方

謹賀新年は、その後に続く言葉に注意が必要です。
よく年賀状に「謹賀新年あけましておめでとうございます」と続ける人がいますが、意味が重複していて失礼にあたります。
また、目上の人に使うと失礼にあたる賀正や寿とは一緒に使用しません。
いつからか横書きも一般的になっていますが、年賀状は縦書きがマナーでした。
今でも横書きはマナー違反と見なす年配の人もいるため、横書きは避けた方が無難でしょう。

名刺に使う謹賀新年スタンプの注意点

名刺に謹賀新年と掲載したいときは、箔押しや印刷の名刺を用意するか、謹賀新年スタンプを捺します。
謹賀新年スタンプは、ゴールドやレッドのインクを利用します。
スタンプを利用する際は、正しい読み方ができるように縦や横が反対になっていないか確認しましょう。
名刺のデザインによって、横書きや縦書きを選びます。
また年始の挨拶回りも早めにして、期間を過ぎたら年賀名刺は使用しません。
いつまでも使える訳ではなく松の内以降は失礼にあたります。
特に書類と一緒に名刺を送付する際は、書類到着時に期限が切れそうなら謹賀新年と書いていない名刺を送付するようにしましょう。

謹賀新年・恭賀新年を使った例文を紹介

ここからは、謹賀新年・恭賀新年を使った例文を紹介します。
年賀状は読点や句点は使用せず、列やスペースを空けて表現することがマナーです。
ぜひチェックしてみてください。

例文1

謹賀新年
旧年中は公私にわたり、温かくご指導くださりありがとうございました
今年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
寒さを感じる季節ですが、風邪などをひかれないようにご自愛ください
今年がさらによい年になりますよう心からお祈り申し上げます

例文2

恭賀新年
旧年中は格別なお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
本年もさらによいサービスを提供できるように努めていきます
またご一緒できることを楽しみにしております
ご家族の皆様のますますのご健勝とご多幸をお祈りいたします

例文3

謹賀新年
ご家族ご一同様にはよき新春をお迎えのこととお喜び申し上げます
大変ご無沙汰しておりますがお元気に過ごされていることと存じます
昨夏私は結婚し新しい人生を歩み始めました
これからは力を合わせてよき家庭を築きたいと思います
本年もどうぞよろしくお願いいたします

謹賀新年・恭賀新年の英語表現について

謹賀新年・恭賀新年を英語にすると、「Wishing you a happy New Year」と訳せます。
他にも「Best wishes for the new year」や「I hope you will have a wonderful year」などの表現も可能です。
ただ欧米では年賀状の習慣はなく、キリスト教徒の場合はクリスマスカードを送り合います。
文化の違いを認識し、新年の挨拶をしてみてください。

年賀状や名刺に使える謹賀新年スタンプ

ここからは、年賀状や名刺に使える謹賀新年スタンプを紹介します。
これから購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

サンビー クイックスタンパー

「サンビー クイックスタンパー」は、スタンプ台が不要で使い勝手のよいアイテム。
浸透印のため手が汚れにくく、連続して名刺に押す際に利用できます。
正月休み明けすぐ挨拶回りに行く際に、役立てられるでしょう。
字はくっきりした印字で、にじむ心配はいりません。
インクの交換も可能で、オフィスに一つ用意しておくと心強い存在といえます。

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はんこ市場 既製ゴム印 謹賀新年

「はんこ市場 既製ゴム印 謹賀新年」は、楷書体で書かれたゴム印のスタンプです。
ゴムには上質なものが使われていて、持ちがよく捺しやすくなっています。
横書きタイプと縦書きタイプから選択できて、名刺の向きの違いに合わせて謹賀新年の文字をスタンプできるでしょう。
大きさは3cmほどのスリムでコンパクトなサイズ。
使い方や置き場に困りません。

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ちっちゃ印です。【謹賀新年】

「ちっちゃ印です。【謹賀新年】」は、持ち手部分に桂の木が採用されていて暖かみを感じるスタンプです。
印面のサイズは2.5cm×3cm。
触り心地もよく、連続して名刺にスタンプを捺す際にも活用できます。
サイズは1.5cm×1.5cmとコンパクトで、小さい名刺にも利用しやすい作り。
また文字は愛嬌のあるデザインが採用されていて、使い方を工夫するとプライベートでも利用できます。

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名刺用 ご挨拶スタンプ浸透印 謹賀新年

「名刺用 ご挨拶スタンプ浸透印 謹賀新年」はインクが内蔵されているタイプで、名刺に素早く押印できます。
印面のサイズは2.5cm×3cm。
インクカラーは黒、赤、青、桃色の4色で、名刺の雰囲気に合せて選択可能です。
使い方は簡単ですがインクが補充できないため、使いきりになることを考慮して購入しましょう。

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まとめ

今回は、「謹賀新年」の使い方について紹介しました。
いつからいつまで使えるのかは地域で違いがあり、不安な場合は上司や目上の人に確認するとよいでしょう。
意味や読み方、恭賀新年との違いを知った上で利用すると、失礼な使い方になる心配はなくなります。
名刺に目上の人への新年の挨拶を施したい場合は、この機会に謹賀新年のスタンプをチェックしてみてください。

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