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「お前が始めた物語だろ」は誰の言葉が元ネタ? エレンとクルーガーについても解説

進撃の巨人をイメージする写真
出典:Unsplash

※本ページにはプロモーションが含まれています

数々の名言が登場する漫画『進撃の巨人』の中でも、1番の重要なセリフと言っても過言ではない「お前が始めた物語だろ」という言葉。
漫画『進撃の巨人』を読破していなくても、この名言は知っている、という人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「お前が始めた物語だろ」「これは父さんが始めた物語だろ」が誰の言葉なのか、その元ネタを紹介。
文脈や関連人物であるエレンとクルーガーについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

この記事は『進撃の巨人』のネタバレを含みます。
作品の結末に関するヒントを知りたくない人は注意してください。

目次

「お前が始めた物語だろ」の元ネタは?

「お前が始めた物語だろ」の元ネタは、漫画『進撃の巨人』です。
『進撃の巨人』は、もともと別冊少年マガジンで連載されていたダーク・ファンタジー漫画。
若い世代を中心に大ヒットを記録し、累計発行部数は1億部を突破しています。
日本ではテレビアニメ化や実写映画化も行われ、さらに注目を集めました。
現在はハリウッドでも実写映画化の計画が進んでいます。

『進撃の巨人』とはどんな作品?

『進撃の巨人』とは、高さ50mの壁を築き巨人の侵略を防ごうとする人類と、人類を食い殺し滅亡に追い込む巨人たちの戦いを描いた物語です。
主人公のエレンは巨人に母親を食い殺され、巨人を駆逐するために兵士になります。
しかし、戦いを重ねるうちに巨人の裏に潜む重大な秘密に気付き始めるのでした。
壮大な世界観に派手なアクション、予測不能の展開で多くの読者を惹きつける魅力的な作品です。

「お前が始めた物語だろ」は誰の言葉?

それでは、「お前が始めた物語だろ」は誰の言葉なのか、その元ネタについて解説していきます。
漫画『進撃の巨人』において、「お前が始めた物語だろ」というセリフは2回登場します。
1回目の登場は22巻88話で、クルーガーがグリシャにかけた言葉。
2回目の登場は30巻121話で、エレンが父であるグリシャにかけた言葉です。
同じ言葉ですが、込められている意味や受ける印象はシーンによって違っているので、より記憶に残る名言となったのでしょう。

「お前が始めた物語だろ」に関連する登場人物紹介

それでは、「お前が始めた物語だろ」というセリフに関連する登場人物を紹介していきましょう。
ここではエレン、グリシャ、クルーガーの3人を取り上げます。

エレン・イェーガー

『進撃の巨人』の主人公。
高い壁に囲まれた世界で育ち、壁の外にある「自由な世界」に憧れを抱いていました。
その後、10歳の頃に巨人に母を食い殺され、その恨みから「巨人を駆逐する」と心に誓います。
12歳で訓練兵に志願し、強すぎるほどの正義感と努力を積み重ねる真面目な性格を持ち合わせながら、兵士として成長していくのでした。
巨人に喰われたときに巨人化能力を発現し、エレンの存在自体が「人類反撃の鍵」となっていきます。

グリシャ・イェーガー

エレンの父親で、本業は医者です。
シガンシナ区で流行った病から多くの人を救い、住民から信頼を集めています。
巨人の襲撃によってシガンシナ地区が陥落した後に行方不明に。
彼の正体は実は壁の外からやってきた巨人化能力者。
息子であるエレンに謎の薬を注射して巨人化能力を与えたり、地下室に秘密を綴った手記を隠したりなど、物語の重要な鍵となる行動を取る人物です。

エレン・クルーガー

グリシャに壁の中に行くように指示を出したのがクルーガーです。
クルーガーはユミルの民ですが、医者の手を借りてマーレ人になりすまし、スパイとしてマーレ治安当局に潜入します。
ユミルの民であるという自分の正体を隠すために、沢山のユミルの民を拷問にかけるという残酷な手法を取り、スパイという使命を全うしました。
エルディア復権の望みをグリシャに託し、生涯を閉じます。

「お前が始めた物語だろ」登場シーンと意味

それでは、「お前が始めた物語だろ」という言葉が登場するシーンと、その元ネタの言葉に込められた意味について解説します。

クルーガーからグリシャへ

「お前が始めた物語だろ」という名言が1度目に登場するのは、クルーガーがグリシャを助けるシーンです。
グリシャはもともとエルディア復権派の中心人物として運動を引っ張ってきました。
ですが、クーデターを画策していた事実がバレて捕まってしまい、戦意を喪失。
そんな彼に向って、エルディア復権という同じ望みを持つクルーガーが投げかけた言葉がこれです。
「どんなことがあっても進み続けなければならないのだ」という意味が込められた、強い意志を感じる一言だといえるでしょう。

エレンから父・グリシャへ「これは父さんが始めた物語だろ」

「お前が始めた物語だろ」という名言が2度目に登場するのは、エレンがグリシャに語りかけるシーン。
「これは父さんが始めた物語だろ」という形で登場します。
「進撃の巨人」の継承者の記憶は繋がっており、過去の継承者であるグリシャは未来の継承者であるエレンの記憶を覗けます。
その能力を利用して、エレンはグリシャに人類の未来の姿を見せ、任務を果たすようにけしかけるのでした。
その時のセリフがこの「これは父さんが始めた物語だろ」です。
つまり、父親に対して人を殺すように促したということになり、衝撃的なシーンだといえるでしょう。

アニメED曲と「お前が始めた物語だろ」との関係

実は、元ネタの「お前が始めた物語だろ」「これは父さんが始めた物語だろ」というセリフはアニメのED曲とも関わりがあります。
曲名や歌詞に込められた意味について見ていきましょう。

「これはあなたが始めた物語だから」はED曲『衝撃』に登場する

アニメ『進撃の巨人 Final Season』(第4期)のED曲『衝撃』の歌詞に、「これはあなたが始めた物語だから」というフレーズがあります。
これは、作中の「お前が始めた物語だろ」というセリフを意識して作られたと考えて間違いないでしょう。
作詞・作曲・歌唱の全てをシンガーソングライターの安藤裕子さんが担当しています。
かすかに不穏な雰囲気が漂う曲調が『進撃の巨人』の物語にマッチしている名曲です。

「これはあなたが始めた物語だから」は誰の言葉?

ED曲の「これはあなたが始めた物語だから」が誰の言葉なのかについては複数の意見があり、1つには断定できません。
まず考えられるのが、エレンがグリシャに向けて言った言葉だという解釈です。
「これ」とは、これから起こる「地ならし」のことを指します。
エレンがグリシャから物語を引き継ぎ、これからとんでもないことを巻き起こしていくという意味だと考えられます。
物語の展開を予告したフレーズになっているといえるでしょう。
2つ目に考えられる解釈が、漫画の88話と同じでクルーガーがグリシャに言った言葉だというもの。
歌い手が女性なので女性の語り口調になったといわれています。

ED曲『衝撃』の曲名の意味

曲名『衝撃』に込められた意味について、安藤裕子は公式には発言していません。
『進撃の巨人』の物語全体が衝撃的な展開の連続なので、その世界観を表現してタイトルがつけられたのではないかと推測できるでしょう。
また、作品の中で主人公のエレンは衝撃的な事実を聞かされたり、裏切られたりしているので、エレンの視点で作られた歌だという考え方もできます。

『進撃の巨人』のアニメ・漫画紹介

『進撃の巨人』の物語を楽しめるアニメ作品や原作漫画を紹介します。
アニメにも漫画にもそれぞれの良さがあるので、ぜひ両方楽しんでみてください。

進撃の巨人 (1-34巻 全巻) 全巻セット

突如現れた人を食い殺す巨人によって、人類は滅亡の危機に追い込まれていました。
高さ50mの高い壁を築き、巨人の侵入を防いで何とか命を繋いでいましたが、壁を超える大きさの「超大型巨人」の出現により、人類は再び窮地に立たされます。
母親を食い殺された恨みから巨人を駆逐すると心に誓った主人公・エレンは、仲間と共に巨大な敵に立ち向かっていきます。
人と巨人の戦いを壮大なスケールで描いた物語です。

この作品のおすすめポイント

独特な世界観で巨人と人類の戦いを描いたダーク・ファンタジー漫画

発行日2010年3月17日
出版社講談社
著者諫山創
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TVアニメ「進撃の巨人」Season1

巨人の侵略に怯え、高い壁で囲まれた中で仮初の平和を作り上げて生活する人類。
主人公の少年エレンは、人々の自由を諦めた生き方に疑問を感じていました。
そして人々もまた、外の世界に憧れを抱くエレンを「異物」と認識していたのでした。
しかし、壁を超える大きさの「超大型巨人」の出現により、仮初の平和は無惨にも崩れ去ります。
漫画の世界観を余すことなく再現したダーク・ファンタジーアニメです。

この作品のおすすめポイント

迫力のあるアクションと衝撃的な展開から目が離せない大ヒットアニメ

発売日2017年3月15日
監督荒木哲郎
出演梶裕貴、石川由依、井上麻里奈
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まとめ

「お前が始めた物語だろ」は誰の言葉なのか元ネタを紹介。
「これは父さんが始めた物語だろ」というセリフに込められた意味や、エレン、クルーガーなどの関連人物について解説しました。
名言に込められた意味を理解したうえでもう一度作品を見直すと、また違った楽しみ方ができるかもしれません。
独特な世界観で描かれた人類と巨人の戦いは見応えたっぷりなので、まだ作品に触れていない人は、ぜひ手に取ってみてください。

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