1歳半向けの絵本おすすめ11選 発語を促す絵本や初めて話した言葉ランキングも
KEYWORD
1歳半頃になると言葉や表現力の発達が著しく進むため、絵本の読み聞かせは成長を促す大切な役割を果たしてくれます。
また、絵本を自分でめくったり、イラストを指したりするようになり、成長を感じる時期です。
ここでは、発語のトレーニングだけでなく親子で一緒に楽しめるしかけがあるものなど、さまざまな絵本を紹介します。
赤ちゃんの興味や発達段階に合わせて、ぜひ絵本選びの参考にしてください。
パパママ100人に聞いた! 喋るのが早かったのはどんな言葉?
ブックスコレクション編集部では、男の子と女の子の子供を持つパパママ100人にそれぞれアンケート調査を実施。
子供が話し始めるのが早かった言葉は何かというテーマについて回答してもらいました。
男の子100人のパパママに聞いた! 一番初めに覚えた言葉ランキング
男の子100人のパパママに調査したところ、最多だったのは、1位の「ママ」でした。
次いで2位は「まんま(ママ、ご飯)」、3位は「パパ」という結果に。
4位は「ブーブー・ブーブ(車)」、5位は「アンパンマン」となりました。
ママの圧倒的な存在感が、このランキングから伺えます。
女の子100人のパパママに聞いた! 一番初めに覚えた言葉ランキング
女の子を持つ100人のパパママへのアンケート調査でも、1位は「ママ」で圧倒的な数字に。
2位は「まんま(ママ、ご飯)」3位は「パパ」となっています。
4位は「わんわん」、5位は「おいしい」でした。
男の子同様、ママが大好きな子供たちがたくさんいることがわかります。
また、女の子の方が単語以外の言葉を話し始めるタイミングが早いことも興味深いポイントです。
・調査対象:女の子・男の子を持つパパママ100人
・調査期間:2023年4月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部
1歳半頃の言葉のトレーニングに絵本がおすすめ
1歳半は乳児期から幼児期に移行する子どもにとって大事な時期です。
この時期になると1歳半検診があり、健康状態だけでなく言葉の理解度や発達具合も診られます。
絵本を読み聞かせることで、楽しく言葉を学びながら親子のコミュニケーションを深めていきましょう。
1歳6か月の発語を促すために必要な工夫は?
まずは、赤ちゃんの言葉をよく聞いてコミュニケーションをとりましょう。
絵本を通じて言葉を覚えるきっかけを与えつつ、言葉を発した時に褒めることが大切です。
赤ちゃんの喋りたい意欲を高めることで発語を促すことができます。
絵本を読み聞かせるだけでなく、会話しながら一緒に読んでいきましょう。
言葉を引き出す絵本を選ぶポイント
さて、どんな絵本が赤ちゃんの発語を促してくれるのでしょうか。
言葉のトレーニングをするための絵本を選ぶポイントを紹介します。
擬音語や擬態語が多く使われているものを
例えば、「じゃあじゃあびりびり」の「わんわん」や、「いただきますあそび」の「ふうふう」といった擬音語や擬態語が多く使われているものを選びましょう。
赤ちゃんは「いぬ」よりも「わんわん」の方が言いやすく、覚えやすいです。
擬音語や擬態語が多く使われている絵本を読み聞かせることで発語のきっかけになります。
リズムのある絵本は楽しく読める
赤ちゃんにとって「いないいないばあ」のように繰り返される言葉のリズムは楽しく感じます。
また、繰り返し読むことで単語を覚え、リズムに合わせて楽しく発語トレーニングができるのでおすすめです。
ただ読み聞かせるだけでなく、ページをめくるテンポや読むスピードを変えると更に楽しんでくれるでしょう。
色彩がはっきりした絵本
赤、青、緑などの自動車が描かれている「ぶーぶーぶー」のように色彩がはっきりしていることで、まだ視力の安定していない赤ちゃんでも色を区別することができます。
また、人の顔や動物のように目があるものは赤ちゃんにとって認識しやすいため、シンプルなイラストが描かれた絵本を選ぶようにしましょう。
1歳半の言葉・発語のトレーニングにおすすめな絵本
親子で楽しみながら、言葉を引き出す絵本を集めました。
ここからは1歳6か月の言葉のトレーニングにおすすめな絵本を紹介します。
じゃあじゃあびりびり
動物や身の回りにある物をリズミカルな言葉とシンプルなイラストで楽しく読んでみましょう。
文字の配置にも工夫がされていて、例えば「いぬわんわん」のページではいぬのイラストが本当に「わんわん」と鳴いているように文字が並べられているのもポイント。
またはっきりとした色づかいが赤ちゃんの視線をひきつけます。
またこの絵本の角は丸く厚紙になっていていて、安全面にも配慮しています。
一緒に発音しながら楽しく言葉のトレーニングができておすすめです。
発売日 | 1983年7月 |
出版社 | 偕成社 |
著者 | まついのりこ |
ぶーぶーぶー
カラフルな自動車たちがそれぞれ音を鳴らしながら走っている絵本です。
自動車たちの「ぶーぶー」や「ぷっぷっ」といった繰り返される擬音語が多いため、楽しく発音してくれるでしょう。
また、自動車たちの色や音がそれぞれ違いますが、すべて自動車であると認識させることができます。
イラストも赤、青、緑、黄色とシンプルかつ鮮やかな色彩で描かれていて、音だけでなく色も楽しめる作品です。
赤破裂音がたくさん登場、1歳6か月の言葉を引き出す絵本。
発売日 | 2007年4月20日 |
出版社 | 福音館 |
著者 | こかぜさち |
いないいないばあ
小さい頃に読んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
「いないいない」と顔を隠した動物たちがページをめくるたびに「ばあ」と顔を見せてくれる発想が面白い絵本です。
また、顔を見せた動物と赤ちゃんの目が合うように描かれています。
今度は誰が来るのだろうと想像力を働かせたり、「いないいないばあ」と真似をするようになったり、発語と同時に脳のトレーニングにもなる作品です。
1歳6か月からでも楽しく言葉のトレーニングができる絵本です。
発売日 | 1967年4月15日 |
出版社 | 童心社 |
著者 | 松谷みよ子 |
がたん ごとん がたん ごとん
がたんごとんとやってくる電車にコップとスプーン、哺乳瓶やりんごなど赤ちゃんになじみのあるさまざまな物が登場。
「のせてくださーい」と汽車に乗ってきます。
イラストを指さした時は「でんしゃ」のように音と物の名前を区別して読んでみたり、読み聞かせの際には「がたんごとん」の速度や音程、テンポを変えてたりして読んでみましょう。
表現豊かに読むと赤ちゃんも一緒に楽しんでくれます。
単調に繰り返される擬音語から、1歳6か月の言葉を引き出す絵本。
発売日 | 1987年6月30日 |
出版社 | 福音館 |
著者 | 安⻄水丸 |
いただきますあそび
この作品にはしかけがあり、絵本を縦に開いて読んでいきます。
見開きには動物たちが描かれたページと食べ物が描かれたページに分かれていて、しかけをめくると「いただきまーす」と食べる姿に変わる面白い絵本です。
読み聞かせているうちに、面白いしかけで発語を促し、赤ちゃんの食べ物への興味も湧いてくる内容になっています。
発語のトレーニングだけでなく食事のマナーも楽しく覚えられます。
発売日 | 1988年12月 |
出版社 | 偕成社 |
著者 | きむらゆういち |
アンパンマンはじめてのことばえほん わくわく
いろんな動物、食べ物、体など幅広い言葉について鮮やかな色で描かれている絵本です。
アンパンマンのキャラクターも登場するので、興味を持って楽しく読むことができます。
最初はひとつずつ指を差しながら読んでみましょう。
覚えてきたらクイズ形式にしてみたり、赤ちゃんが指差したところを読んでみたりとさまざまなトレーニングに最適です。
1歳半の言葉が芽生える時期に、言葉を引き出す絵本となるでしょう。
指を指しながら繰り返し言葉を伝えて、1歳6か月の言葉を引き出す絵本
発売日 | 2016年2月 |
出版社 | フレーベル館 |
著者 | やなせたかし |
頭のいい子を育てるプチ あかちゃんごおしゃべりえほん
NTTコミュニケーション科学基礎研究所の「こども語」調査データより「赤ちゃんが早く言える言葉ランキング」トップ100から構成された絵本です。
ページごとに繋がりを見つけながら次のページへ話が繋がる、読み手も楽しめる内容になっています。
好きなところから読み始めても面白い、全96ページとボリュームのある絵本です。
6ヶ月からでも1歳半からでもおすすめしたい、言葉を引き出す絵本
発売日 | 2017年4月7日 |
出版社 | 主婦の友社 |
著者 | かしわらあきお |
きゅっ きゅっ きゅっ
赤ちゃんとぬいぐるみの動物たちがスープを飲もうとしますが、うまく飲めずおなかや手にこぼしてしまいます。
汚れたら「きゅっきゅっきゅっ」と拭いてあげる、赤ちゃんも自らお世話をしたくなるような内容です。
絵本を読んでいくことで普段から「きゅっきゅっきゅっ」と言いながら拭いてあげると発語を促すことができます。
「きゅっきゅっきゅっ」と言いながらお世話をしたくなるような絵本です。
発売日 | 1986年6月20日 |
出版社 | 福音館 |
著者 | 林明子 |
おつきさまこんばんは
辺りが暗くなった頃、三角屋根の上に顔を出してきたおつきさまに「こんばんは」と挨拶する内容です。
雲が近づいてくると顔が隠れてしまい悲しそうな顔のおつきさまが描かれています。
おつきさまの様々な表情に、読み手も赤ちゃんも思わずほっこりとするでしょう。
1歳6か月でも「くらい くらい」のように繰り返される言葉や「こんばんは」の挨拶を覚えられる絵本です。
寝る前の絵本タイムなどにおすすめしたい、1歳6か月の言葉を引き出す絵本
発売日 | 1986年6月20日 |
出版社 | 福音館 |
著者 | 林明子 |
ミッフィーの これ なあに
動物や果物、おもちゃなどのイラストが窓のようにくり抜かれた場所から現れるしかけ絵本になっています。
ミッフィーを描くブルーナのはっきりとした色合いやわかりやすいシルエットが魅力的です。
分厚いページになっているので、めくりやすいコンパクトな絵本。
赤ちゃんが自分で持って読むこともできます。
家の中だけでなくお出かけにも持って行きやすい便利なサイズです。
「これなあに」と問いかけながら発語を促すことができます。
発売日 | 2005年5月26日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 講談社 |
ごぶごぶごぼごぼ
赤、青、黄色などのカラフルなまるが「ぷくぷく」「ごぶごぶ」と大きさや並び方を変えながら現れます。
時には小さくバラバラになったり、重なったり、連なったり、大きくはみ出すこのまるの正体は一体何でしょう。
実はこの絵本のテーマは、お母さんのお腹の中。
繰り返される擬音語やイラストは水や泡を表現。
ページには穴の空いた場所があり、そこに指を入れて遊ぶことができます。
声に出したくなる破裂音が多く、1歳6か月の発語トレーニングにおすすめです。
発売日 | 1999年4月15日 |
出版社 | 福音館 |
著者 | 駒形克己 |
発語が遅いことに気づいたら?
言葉の発達は個人差が大きく出てしまうもの。
発語が遅いからと焦って無理に言わせようとすると、かえってストレスになってしまいます。
日頃から身振り手振りをつけながらたくさん話しかけましょう。
発語だけでなく言葉を理解しているかどうかを見ることが大切です。
2歳頃に急に話し始めることもあるので、焦らずに見守りましょう。
まとめ
言葉のトレーニングにおすすめな絵本を紹介しましたが、いかがでしたか。
1歳半頃になると言葉の発達が急速に進むため、絵本を通じて言葉を学ぶことができます。
絵本は繰り返される擬音語や擬態語、簡単なストーリーのあるものや色彩のはっきりした物を選ぶのがおすすめです。
これらの絵本を通じて楽しい時間を過ごしながら、親子のコミュニケーションも深めていきましょう。
※書籍等の発売日は、紹介商品の版元から発売された日を掲載しています。
※各商品の説明文は各ECサイトを参考に作成しています。
※商品は掲載時点の情報を参考にしています。最新の情報は各ECサイトをご参照ください。