【初心者でも分かる】詩の書き方のルール 小学生・中学生など年代別のコツや例も
小学校や中学校の国語の授業や宿題で、詩を作ることがあります。
しかし、詩の書き方のルールや詩を書くコツを知らなければ、初心者には難しい場合も。
この記事では、詩の書き方にルールはあるのか、原稿用紙で詩を作るコツ、表現例や書きやすいテーマなどを考えました。
詩が宿題に出た小学生や中学生は、詩を書くコツを参考に書きやすいテーマを探しましょう。
詩を書く時にルールはある?
そもそも、詩の書き方にルールはあるのでしょうか。
詩というのは自由なもので、基本的にはルールはありません。
しかし、初心者で一から詩を作るコツがわからない、難しいという人はあえてルールを設けて作るのも良いでしょう。
初心者が詩を書くコツ・詩の書き方
小学生や中学生など、初心者が詩を書くコツ・詩の書き方を紹介します。
宿題に出た時も焦らず考えてみましょう。
詩のテーマを決める
初心者が詩を作るコツとして、まずは書きやすいテーマを見つけることが大切です。
テーマは、食べ物やもの、出来事、感情、季節などなんでもOK。
小学生や中学生なら、学校生活のほか部活や友達など、身近なものごとが書きやすいテーマになるでしょう。
いくつかテーマを出してみて、うまくできた詩を提出するのもおすすめです。
テーマに沿ったキーワードを書き出す
書きやすいテーマを見つけたら、原稿用紙などにそのテーマに沿ったキーワードを書き出してみましょう。
例えばテーマが運動会なら、リレー、汗、青春、仲間など。
テーマから連想されるキーワードをたくさん出していくことで、小学生や中学生、初心者でも詩が作りやすくなってきます。
高校生や大人なら、文章を出していくのもおすすめです。
キーワードをもとに表現する
テーマに沿って出したキーワードをもとに、詩として完成するよう表現を広げましょう。
運動会をテーマに出したキーワードを分類し、リレーから広げるならバトン、繋げる、勝利。
仲間なら、応援、友情、絆などがあります。
キーワードを広げてそれらを繋げることで、「バトンで繋ぐ勝利」「仲間との友情」などといった詩的な表現ができます。
詩の表現技法例
ここでは、詩の表現技法例を紹介します。
技法例のように、書きやすいテーマに沿ってキーワードをうまく入れ込みましょう。
比喩
比喩とは、ものごとや状況を他のもので例える表現のこと。
例としては、「まるで鬼のような顔をした先生」「夕日のように赤く染まった頬」など。
例えることで本人以外にも伝わりやすく、小学校高学年くらいになったら取り入れたい技法のひとつです。
体言止め
体言止めとは、文の最後を名詞や代名詞で終わらせる技法のこと。
表現例として、「売っているのは、みかんやりんご、ぶどうなどの果実。」「なんと、そこにいるはずのない彼女。」のような使い方があります。
詩や文章を書くなら、体言止めもマスターしておきましょう。
倒置法
倒置法とは、文章の語順をあえて入れ替える表現技法。
その場面を深く印象付ける役割があります。
詩を作る上でも、「終わりだと思った、彼が来るまでは。」「最後に会いたかった、お母さんに。」といった使い方があります。
反復法
反復法とは、同じ言葉を何度も繰り返す表現技法のこと。
こちらも、場面や言葉の印象を強くするために使われます。
表現例としては、「暑い、暑い、暑すぎるぞ今日は。」「とにかく動け、動け、この体が壊れようとも。」などの使い方があります。
擬音語(オノマトペ)
擬音語(オノマトペ)とは、動作や状態、音などを文字で表現する技法のことを指します。
使い方の例としては、「犬はぷりぷりとお尻を振った」「雪がしんしんと降り積もった」など。
普段から会話などで使っている人も多いのではないでしょうか。
原稿用紙を使った詩の書き方
小学生や中学生なら、原稿用紙を使って詩を書けという宿題が出ることも。
実は、原稿用紙に詩を書くと自由度がアップします。
間合いやスペースなどを自分の好きに取れるほか、原稿用紙の空いた場所にイラストを描くという方法もあります。
詩の書きやすいテーマ
原稿用紙などを使って詩を書く際におすすめのテーマを考えてみました。
詩を書くコツを踏まえてテーマを選んでみてください。
小学生向けのテーマ
小学生向けの詩のテーマは、自分の体験や思っていることなどがおすすめです。
例えば、楽しかったこと、楽しみにしていること、イベントごとなど。
何を書けばわからないという子供も多いので、ヒントを出してあげても良いでしょう。
中学生向けのテーマ
中学生向けの詩のテーマも、小学生向けと大体同じです。
中学生~高校生くらいなら、楽しさや嬉しさだけでなく、複雑な人間関係や悩みなどをテーマにしても良いでしょう。
悲しいこと、恋愛、生死などについて深く考えてみるのもおすすめです。
春のテーマ
国語の授業の宿題なら、春をテーマにしてみましょう。
春の行事は卒業式や入学式、学校によっては運動会なども開催されます。
春には出会いや別れ、終わりや始まりといったイメージもあるので初心者でも作りやすいでしょう。
夏のテーマ
詩が夏休みの宿題で出たなら、夏のテーマを採用するのがおすすめです。
夏は夏休み、夏祭り、花火、お盆、旅行などイベントがたくさん。
プールやスイカ、暑さのほか、虫取りなど好きなことをテーマにしても面白い詩が作れそうです。
秋のテーマ
小学生や中学生が秋に詩を作るとしたら、十五夜、読書、運動会、紅葉狩りなどをテーマにできます。
そのほか、サンマに芋や栗といった食べ物、キンモクセイの香り、残暑、朝晩の肌寒さなども特徴です。
誕生日を迎える人は、それをテーマに詩を作るのもおすすめです。
冬のテーマ
冬のテーマは、クリスマス、年越し、お正月、寒さなど。
例えば沖縄の人は、たくさん積もった雪に憧れるなど、イメージを膨らませるのもおすすめ。
マラソン大会のように、あえて苦手なものをテーマにしても面白いでしょう。
詩の書き方の参考になる本5選
最後に、詩を作るコツが書かれたおすすめの本を紹介します。
特に初心者や詩が宿題に出た小学生や中学生は要チェックです。
だれでも詩人になれる本
アンパンマンの作者でもある、やなせたかしが書いた詩の書き方についての本です。
詩は名前でかくものではないから3歳の子供でも書ける、詩を添削すれば死、というような言葉もあり、詩がいかに自由なものであることがわかります。
やなせたかしのファンはもちろん、夏休みや冬休みなどで詩の宿題が出た小学生にもおすすめです。
わかりやすく詩を作るコツを理解したい人におすすめの本
発売日 | 2009年2月6日 |
出版社 | かまくら春秋社 |
著者 | やなせたかし |
詩を書くってどんなこと?
震災や身近な人の死をきっかけに詩と出会った若松英輔の本です。
詩と出会ったことで人生が変わった著者が、なぜ人には詩が必要なのかを語っています。
辛い困難も詩と一緒なら乗り越えられるかもしれない、そんな可能性をはらんだ詩の魅力が理解できます。
詩に興味がある人だけでなく、これから詩を書く人にも読んで欲しいおすすめの本です。
人生を変えるかもしれない 詩の意味やプロセスがわかる本
発売日 | 2019年3月6日 |
出版社 | 平凡社 |
著者 | 若松英輔 |
詩の原理
こちらは明治から昭和にかけて人々を魅了した詩人、萩原朔太郎の詩論集です。
詩について、概論・内容論・形式論・結論を述べており、小学生が読むには少し難しいかもしれません。
著者のパーソナルな部分も垣間見えるような本で、さまざまな疑問を懇切丁寧に解説しているのがポイント。
詩を学びたい人だけでなく、萩原朔太郎のファンならぜひ読んでおきたい1冊です。
詩を書くコツだけでなく、日本や世界の歴史や思潮の比較から論じる詩論集
発売日 | 2015年12月31日 |
出版社 | 青空文庫POD |
著者 | 萩原朔太郎 |
詩のトリセツ
詩のトリセツは、現代詩の原理やメカニズムについて詳しく学べる本です。
詩とはなんなのか、その意味やどう理解すべきなのかを、具体的にやさしく解説してくれています。
こちらは詩の一般的な知識のほか、音楽的な要素や構造など、本記事ではしきれなかった部分まで説明されているのが特徴。
詩を始めたい人は一度読んでおいても良いでしょう。
初心者や中学生、高校生に詩を作るコツを解説してくれる1冊
発売日 | 2021年9月1日 |
出版社 | 五月書房新社 |
著者 | 小林真大 |
感情ことば選び辞典
詩や文章を書いていると、悲しみ、嬉しさなどの感情をうまく表現できない時が来ます。
そんな時にこちらの辞典を開くことで、しっくりくる表現が見つかります。
学校の宿題などで詩を書く人はもちろん、歌詞や小説、脚本などを書く人にもおすすめの本です。
本自体は小さめのサイズ感で、薄くて軽いので持ち運びにも便利でしょう。
語彙力・表現力をもっと身につけたい人にぴったりの本
発売日 | 2017年7月6日 |
出版社 | Gakken |
著者 | 学研辞典編集部 |
まとめ
詩の書き方にルールはあるのかや表現例、原稿用紙で詩を作るコツなどを紹介しました。
詩の書き方にルールはありませんが、初心者など、縛りが欲しい人はルールを設けるのも詩を書くコツのひとつです。
また、詩に用いられる表現例は文章を書く時にも使えるので、ぜひ覚えておいてください。
小学生や中学生は、書きやすいテーマを見つけて詩の宿題を完成させましょう。
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