【小学1年生が自分で読める本】男の子も女の子も楽しめる、おすすめの本は?
小学1年生になると、自学として本を自分で読むことが求められるようになります。
子どもには本好きになってほしいと願う保護者も多いと思いますが、そのためには大人が子どもの成長、興味に合った本を選ぶことが大切です。
そこでこの記事では、小学1年生が自分で読める本の選び方やおすすめの児童書を紹介します。
男の子、女の子どちらも楽しめる本を厳選しているので、ぜひ参考にしてください。
「自分で読める」は読書の入り口!
本を自分で読む力をつけることは、読書の楽しさを知る第一歩です。
読み書きの勉強を始めた小学1年生には、周りの大人が読書の道案内をしてあげましょう。
自分で読める本が増えることで、子どもたちは物語や学びの世界に触れる楽しさを覚えていきます。
小学1年生はまだまだ読み聞かせも必要な年齢ですが、自分で本を読む習慣も少しずつ付けさせていきましょう。
小学1年生が自分で読める本の特徴
まだまだ読み書きの知識が少ない小学1年生が読める本は限られています。
小学1年生には、文字が少なく絵が多い児童書を読ませるようにしましょう。
子どもにとって、身近なテーマの本
小学1年生には、子供にとって身近なテーマの本を選ぶようにしましょう。
物語なら7歳前後の子どもが主人公のお話や、学習書なら動物、植物など子どもの興味のあるジャンルの本がおすすめです。
面白い本を通して読書が楽しいことを知れば、大人が何も言わなくても、子どもはどんどん自分で本を読むようになります。
挿絵が多く、文字が少ない本
視覚的な要素が多い本だと、子どもたちは物語に興味を持ちやすくなるでしょう。
挿絵は読解を助け、想像力を膨らませる手助けをしてくれます。
小学1年生にはついページをめくりたくなるような、挿絵が素敵な本を選んであげるのがおすすめです。
【読み継がれる名作】小学1年生が自分で読める本
それではさっそく、小学1年生が自分で読める本を紹介します。
ここでは、親世代にとっては懐かしい名作の児童書を厳選しました。
たんたのたんけん 改訂版
1971年の初版発行から、半世紀以上子どもたちに読み継がれてきたロングセラーの児童書です。
著者は『ぐりとぐら』で有名な中川李枝子さんと、山脇百合子さん。
文章はほとんどが平仮名で、色付きの挿絵が満載なので、文字の読み書きが苦手な小学1年生でも読みやすいです。
あとがきには制作秘話や刊行50周年のメッセージも掲載されていて、親もつい読み込んでしまうでしょう。
男の子にも女の子も親しみが持てる、温かみのある挿絵が魅力の不朽の名作
出版日 | 2021年11月11日 |
出版社 | Gakken |
著者 | 中川李枝子(作) /山脇百合子(絵) |
番ねずみのヤカちゃん
ネズミなんだから、当然人に気付かれないようにコソコソと暮らさなければいけない。
しかし本作の主人公、ネズミのヤカちゃんは、どうしてもねずみらしく、声をひそめることができません。
本作は「みんなと違うところがあっても良いんだよ」、そんなメッセージ性のある物語です。
学校生活になかなか馴染めない、小学1年生にぜひ贈ってあげたい名作です。
小学1年生に響く、素敵なメッセージが込められた児童書
出版日 | 1992年5月31日 |
出版社 | 福音館書店 |
著者 | リチャード・ウィルバー(作) / 松岡享子(訳) / 大社玲子(絵) |
エルマーのぼうけん
男の子が興味を持ちやすい、冒険をテーマにした本。
主人公のエルマーは、どうぶつ島に囚われているりゅうの子どもを助けるために大冒険に出掛けます。
その過程で多くの試練に遭遇するエルマーですが、無事に敵を退治できるのか、はらはらどきどき読み進めることができます。
128ページと読みごたえがあるので、読書の習慣が既にある小学1年生におすすめです。
国語が得意な小学1年生向け、ページ数が多いから読んだ後の達成感がある本
出版日 | 1963年7月15日 |
出版社 | 福音館書店 |
著者 | ルース・スタイルス・ガネット(作) /わたなべしげお(訳) /ルース・クリスマン・ガネット(絵) |
ももいろのきりん
ももいろのきりんのかわいい表表紙を、一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
こちらは『ぐりとぐら』の作者でもある、中川李枝子さんが世に生み出した、冒険あり、涙ありの心温まるストーリー。
主人公の女の子はももいろの紙で大きなきりんを作りますが、ある時、雨で濡れてしまって、色が剝げてしました。
そこで取った女の子の行動は奇想天外で、小学1年生の好奇心をくすぐります。
他者を思いやる気持ちを育む、道徳教育にも繋がる児童書
出版日 | 1965年7月1日 |
出版社 | 福音館書店 |
著者 | 中川李枝子(作) /中川宗弥(絵) |
おしいれのぼうけん
保育園で先生の言うことを聞かなかった、さとしとあきらは、押し入れに閉じ込められてしまいます。
そこで二人は、地下の世界に住む怖いねずみのおばあさんに出会い、悪夢を経験することに。
おしいれに閉じ込められるといったドキドキのストーリーもさることながら、怖い雰囲気のモノクロのイラストを楽しめる作品です。
怖いものが好きな小学1年生にプレゼントすると、夢中で読んでくれるでしょう。
展開が気になるハラハラドキドキの展開だから、小学1年生が自分で読める本
出版日 | 1974年11月1日 |
出版社 | 童心社 |
著者 | ふるたたるひ、たばたせいいち |
ふたりはともだち
小学校2年生の教科書にも採用されてきた「おてがみ」のエピソードで有名な、『ふたりは友達』。
大親友のがまがえるくんとかえるくんの友情をユーモラスに描いた物語です。
二人の性格は正反対でしょっちゅう喧嘩してしまいますが、その度に絆を深めていきます。
ちょっととぼけたようなイラストが癖になり、きっと何度も読み返したくなるでしょう。
短いエピソード5収録で読みやすく、小学1年生が自分で読める本
出版日 | 1987年3月31日 |
出版社 | 文化出版局 |
著者 | アーノルドローベル(作) /三木卓(訳) |
【続きが気になるシリーズもの】小学1年生が自分で読める本
ここでは小学1年生の男の子、女の子におすすめの、シリーズものの本を紹介します。
シリーズものだと続きが気になり読書が止まらなくなるため、いつの間にか子どもが読書好きに育つでしょう。
かいけつゾロリ(1) かいけつゾロリのドラゴンたいじ
小学校や市の図書館にも必ずと言って良いほど置いてある、かいけつゾロリシリーズの第一巻です。
主人公のゾロリがお利口さんではなくいたずらっ子なのが、この作品の面白いところ。
わんぱくな男の子も、自分の等身大としてゾロリに感情移入することができます。
かいけつぞろりシリーズは全74巻あり、もし全て自分で読むことができたらかなりの達成感を味わえるはず。
ゾロリがしでかすとんでもない悪事の数々に、小学1年生が大笑いできる本
出版日 | 1987年11月 |
出版社 | ポプラ社 |
著者 | 原ゆたか |
おしりたんてい むらさきふじんの あんごうじけん
ポプラ社が小学校低学年向けに販売する、推理小説。
見た目はおしりだけど、推理の腕はピカイチのおしりたんていが、あらゆる事件を解決するといったストーリーです。
オールカラーのイラストや、子どもの発想力を養う謎解き迷路などが織り込まれています。
文字はあまり多くないので、小学1年生が最後まで飽きずに自分で読める本です。
なぞなぞを解いているうちに、いつの間にか読み書きが向上する本
出版日 | 2015年8月 |
出版社 | ポプラ社 |
著者 | トロル |
おばけのはなし1
全15巻あるとんち話・むかし話シリーズの一つ、『おばけのはなし1』。
「のっぺらぼう」や「ひとつ目こぞう」など、おばけのお話が9編収録されています。
おどろおどろしいというよりは、ユーモラスなイラストで妖怪が描かれているため、小学1年生でも怖すぎない内容です。
おばけや妖怪好きの、男の子、女の子にぜひプレゼントしてあげましょう。
小学1年生が自分で読める優しい文体で、日本のおばけの話をまとめた本
出版日 | 1977年6月 |
出版社 | あかね書房 |
著者 | 寺村輝夫(作) /ヒサクニヒコ(絵) |
こまったさんのスパゲティ
花屋のこまったさんがアフリカゾウにスパゲッティの作り方を教えてもらう不思議なストーリー。
子どもがついつい口ずさみたくなるような、動物たちのリズミカルな歌が織り込まれていて、楽しみながら読み書きを学べます。
料理を題材とした内容なので、まだまだおままごとが楽しい年ごろの女の子、男の子におすすめの児童書です。
子どもにも身近な料理をテーマにしているから、小学1年生が自分で読める本
出版日 | 1982年7月 |
出版社 | あかね書房 |
著者 | 寺村輝夫(作) /岡本颯子(絵) |
【知識が広がる本】小学1年生が自分で読める本
小学1年生には、物語だけでなく知識が広がる図鑑や学習書もおすすめです。
自分の興味のあるジャンルの本なら、読書が嫌いな子どももスイスイ自分で読むことができます。
なぜ?どうして?かがくのお話1年生
子どもにとって身近な疑問、科学の不思議に答える、小学1年生向けの学習書。
例えば「にじはどうしてできるの?」、「あくびはどうして出るの」など、日常生活にあふれるモヤモヤを36話収録しています。
大人にとっても答えるのが難しいテーマも多く、読み終えた後は子どものほうが親よりも博学になっているかもしれません。
理科の勉強をしながら、本を自分で読む能力も向上できる本です。
自分で調べる楽しさ、科学への興味をぐんぐん育てる本
出版日 | 2019年7月11日 |
出版社 | Gakken |
著者 | 大山光晴(監修) |
大ピンチずかん
日常生活で子どもたちが遭遇する大ピンチを、かわいいイラストと一緒にまとめた本。
収録されている大ピンチは5段階に分けられていて、それぞれのピンチをくぐり抜けるための生活の知恵が載っています。
牛乳がこぼれた時、シャンプーが目に入った時など着眼点が鋭く、小学1年生も面白おかしく自分で読むことができるでしょう。
生活の中に転がった、ちょっと笑えるピンチを紹介した本
出版日 | 2022年2月16日 |
出版社 | 小学館 |
著者 | 鈴木のりたけ |
きりみ
子どもにとって身近な魚のきりみを起点に、その魚の生態を辿るユニークな本。
例えば、一ページ目には焼き鮭の切り身、次のページは鮭の解剖図、さらにページをめくると鮭がどのような魚なのか説明が書かれています。
イラストは魚譜画家の長嶋祐成によるもので、まるで本から飛び出してきそうなほどの臨場感があります。
海の生き物が好きな男の子、女の子に渡すと、きっと飛びつくでしょう。
魚譜画家による本格的なイラストとともに、食卓に並ぶ魚の生態を学べる本
出版日 | 2018年7月23日 |
出版社 | 河出書房新社 |
著者 | 長嶋祐成 |
まとめ
今回は、小学1年生が自分で読める本を特集しました。
小学1年生のうちから本を自分で読む習慣を付けさせることで、子どもの想像力や学ぶ好奇心を育むことができます。
読書の楽しさを知ってもらえるよう、子どもの興味に合った本を大人が選んであげてください。
まずは挿絵の多い本をセレクトし、子どもが読書に興味を示したら少しずつ文字数が多い本を勧めるのがおすすめです。
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