海外小説の名作おすすめ15選 一度は耳にする有名なベストセラーも紹介

物語は、サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな惑星から旅をしてきた星の王子さまと出会うところから始まります。
王子さまは、自分の星以外に6つの星を訪れますが、そこで出会うのは、権威に執着する王や自惚れ屋、酒に溺れる呑み助、仕事に没頭する実業家、忠実な点燈夫、地理学者など、どこか欠けた大人たちばかり。
飛行士と王子さまの二人のやりとりや、王子さまの旅の軌跡を通して、大人になっても忘れてはいけない大切なものを教えてくれます。

ある朝目覚めると一匹の巨大な昆虫になっていたセールスマン、グレゴール・ザムザの悲劇を描いた物語。
グレゴールは、自分の姿に驚きながらも仕事に行こうとしますが、声も体も思うように動かせません。
家族や社会から拒絶された彼は、部屋で孤独に暮らします。
グレゴールは、自分の姿が変わっても人間としての心を失いたくありません。
人間として生きることの意味や困難さを考えさせられる作品です。

天才的な才能を持ち、エリート養成学校である神学校に入学した主人公のハンス。
しかし、そこでの生活は規則ずくめで、自分の本当の望みとはかけ離れています。
その後、神学校を退学し、機械工として働くことになりますが、自暴自棄に。
ヘッセの自伝的作品であり、周囲の期待に応えようとする少年の心の葛藤と悲劇を描いた、初心者にも優しい海外文学です。

主人公のハリー・ポッターは、魔法界で有名な少年。
ホグワーツ魔法魔術学校でロンやハーマイオニーと出会い、彼らと共に様々な冒険や困難に立ち向かいます。
ハリーは、自分の過去や運命に関する秘密を知りながらも、正義感と好奇心を持って行動します。
邪悪な魔法使いヴォルデモートとの戦いに巻き込まれますが、仲間たちの助けや自分の勇気で乗り越えます。

円形劇場に住んでいる主人公のモモ。
街の人々は、モモに話を聞いてもらうと幸福な気持ちになり、いつしか心のよりどころとなっていました。
ところがある日、時間どろぼうによって人々の時間が奪われてしまいます。
だんだんと人々は心の余裕を失っていき、モモは勇気を出して戦います。
現代社会に生きる人々にとって、時間とは何か、生きるとは何かを考えさせられるベストセラー本です。

この本は、ポルトガルの作家パウロ・コエーリョが書いた世界的ベストセラー本です。
サンチャゴという羊飼いの少年は、ある日夢に出てきたピラミッドの秘密を探るために旅に出ます。
旅の途中で、さまざまな出会いや困難を経験しながら、人生の知恵を学んでいきます。
彼は最終的にアルケミストと呼ばれる錬金術師に出会い、夢を実現するための秘訣を教えられます。

イギリスのベストセラー推理作家、アガサ・クリスティが描いた有名な小説です。
孤島という閉ざされた環境下で繰り広げられる殺人事件が起きる物語。
孤島に招待された職業や年齢も異なる10人の男女。
招待された人物は、過去に罪を犯したことがありました。
彼らが殺される真相や、巧みな仕掛けの数々に読む手が止まらない作品です。
読書初心者でも楽しめるミステリーです。

この本は、スペインのバルセロナを舞台にした歴史ミステリー小説です。
主人公のダニエルは、父親に連れられて「忘れられた本の墓場」と呼ばれる場所に行きます。
そこで、自分の好きな本を一冊選ぶように言われます。
ダニエルが手にしたのは、フリアン・カラックスという作家の「風の影」という本でした。
その本に魅了されたダニエル。
やがて彼は恐ろしい真実に直面することになります。

超能力を持つ少年ダニーと、彼の父親が管理人として働く孤立したホテルで起こる恐怖と狂気の物語。
ダニーと両親は、コロラド州の山中にあるオーバールック・ホテルの冬季管理人として働くことになります。
このホテルは、過去に多くの殺人や自殺が起こった歴史あるホテルでした。
父親の苦悩や矛盾、そして愛情や罪悪感なども丁寧に描かれる本作。
ダニーが自分の能力を理解し使いこなす過程は、読者に共感や衝撃を与えます。

1984年の世界は三つの超大国に分割されていて、常に戦争状態。
主人公のウィンストンは現体制に反抗することで自分のアイデンティティを守ろうとする。
彼の苦悩や葛藤、恋愛や友情など、人間らしい感情が読者の心を揺さぶります。
ジョージ・オーウェル自身の政治的経験や観察から、権力の濫用や思想統制の恐ろしさを描き出した作品。

イギリスの寄宿学校で育った三人の友人の物語です。
彼らは特別な存在であり、ある目的のために生まれてきたことを知っています。
この小説は、現代と似ているようで異なる世界が舞台。
普遍的なテーマを扱っていて、人間の尊厳や恋愛、友情について深く考えさせられる作品です。
カズオ・イシグロの繊細で美しい文体が、読者の心に強く残ります。

19世紀初頭のイギリスの田舎で暮らすベネット家の娘たちの恋愛と結婚を描いた海外の恋愛小説。
主人公エリザベスは賢くて気が強い女性で、ダーシーは高慢な態度が鼻につく男性です。
エリザベスは裕福な貴族のダーシーを嫌いますが、やがて自分の中に彼への偏見があったことに気がつきます。
二人の鋭いやりとりや誤解から始まる恋愛は、読者を引き込みます。
幸福な結婚を考える女性の悩みを描いた、現代を生きる女性にもおすすめな作品です。

1920年代のニューヨークで起こる恋愛と悲劇を描いた作品です。
大富豪ジェイ・ギャツビーは、かつての恋人であるデイジー・ブキャナンと再会するために、豪華なパーティーを開いたり、彼女の近くに家を買ったりします。
物語は、ギャツビーの隣人であるニック・キャラウェイという語り手の視点から展開していきます。
ニックは、ギャツビーの夢と現実の狭間にある姿に魅了されますが、同時に彼の孤独と虚無感にも気づきます。

「夜と霧」は、ナチスの強制収容所に送られた心理学者ヴィクトール・E・フランクルが、自らの体験をもとに人間の精神と生きる意味を探求した名著です。
フランクルは、人間の存在意義や生きる意味を探求する「ロゴセラピー」という心理療法を提唱しました。
本書では、彼が収容所で見た人間の苦悩や希望、そして自分自身の心理状態を率直に描き出しています。

中国の歴史と女性の運命を描いた感動的な自伝です。
作者のユン・チアンは、清朝末期の祖母の時代から、母の誕生、そして現代の作家である自分という三代の女性の物語を綴ります。
作者自身が体験した文化大革命など、中国の歴史に関心がある人にとって興味深いエピソードが満載です。
また個性豊かで強い女性たちの人生が感動的に描かれているところにも注目してみてください。