大人向け恋愛小説のおすすめは? 50代の大人女子もキュンキュンする作品も紹介
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酸いも甘いも知った30代、40代だからこそ、ちょっと大人な恋愛小説を楽しめるもの。
自分と同じくらいの登場人物が、夫婦関係や恋人関係、仕事に悩む物語には没入してしまうでしょう。
読書は自分の好きなペースでじっくりと楽しむことができるので忙しい30代、40代におすすめです。
文庫本であれば移動中の時間つぶしにもぴったり。
今回はキュンキュンできる純愛小説から泣ける小説まで、大人の恋愛小説を紹介します。
キュンキュンできる大人向けの小説の魅力
不倫、浮気、家族愛、そしてキュンキュンするような純愛を描いた大人の小説。
10代の頃には気付けなかった愛の複雑さと尊さを知る大人だからこそ、重厚な物語にも共感できるでしょう。
文庫本の手軽さで心揺さぶられる作品に出会えるのも、大人の小説の特徴です。
大人の女性向け恋愛小説の選び方
実体験に近い恋愛小説を選ぶのも良いですが、実際には体験できない恋愛小説を選ぶのがちょっと大人な楽しみ方。
文庫本を手にした時だけはいつもと違う自分になった気持ちで、物語の世界に浸りましょう。
30代、40代、50代など世代で選ぶ
登場人物の年齢が近い、もしくはかつての自分と重なる時代を描いた小説を選ぶのもおすすめです。
今の年齢だからこそ共感できる感情もあれば、若かったあの頃だからこその胸キュンや過ちもあるかもしれません。
年齢や世代を合わせて小説を選ぶのも楽しみ方の一つと言えるでしょう。
泣ける?胸キュン小説?気分に合ったジャンル
30代、40代の大人だって、時には感情に任せて思いっきり心を動かしましょう。
一口に恋愛小説といっても、受け取る感情は様々。
キュンキュンできる作品もあれば、じんわりと心に切なさが広がって泣ける作品も。
小説の世界の中でくらい、現実を忘れて心行くまで浸りきることをおすすめします。
【30代以上もキュンキュン!】大人女子向け小説おすすめ14選
ここからは30代以上の大人の女性におすすめの小説を紹介。
キュンキュンできる作品から泣けるもの、家族愛を感じる作品など大人の恋愛小説のテイストは様々。
文庫本ならより手軽に楽しめるはず。
きらきらひかる
物語は、アルコール依存症の妻・笑子と同性愛者の夫・睦月、そして夫の恋人・紺の奇妙な三角関係を描いています。
すれ違うように見えながらも深い絆で結ばれた2人が選ぶ道は果たして。
人間関係の複雑さや愛の形を、江國香織さん独特の繊細な表現とやわらかな言葉で彩ります。
ちょっと大人な恋愛小説や、人間ドラマが好きな大人の女性におすすめの小説です。
ドラマチックなストーリーと重厚な人間模様が見どころの大人の恋愛小説
発売日 | 1994年5月30日 |
出版社 | 新潮文庫 |
著者 | 江國 香織 |
阪急電車
片道15分の阪急今津線に乗り合わせた乗客たちの出会いが描かれた「阪急電車」は、人と人との縁や巡り合わせに心温まる物語。出会いと旅立ちの幸福感がふんだんに盛り込まれています。
オムニバス形式特有のテンポの良さとライトな読後感も、物語の世界観を巧みに表現。この文庫本を読んだ後は、電車に乗り合わせた人々にどんな人生があるのか気になってしまうでしょう。中谷美紀さんが主演で公開された映画も必見です。
心が温まる人間模様を描き、幸福感に満ちたちょっと大人の小説
発売日 | 2010年8月5日 |
出版社 | 幻冬舎文庫 |
著者 | 有川 浩 |
イノセント
「イノセント」は、幼い息子とふたりきりで生きる女性・比紗也が、対照的な二人の男と出会うことで物語が始まります。
二人の男はそれぞれの想いから比紗也と関わりますが、比紗也には彼らには想像することもできない深い絶望を抱えていました。果たして、3人の行く先は。
大人の男女の間で生まれる葛藤と悔恨を描き、愛と救済をめぐる恋愛物語であるこの作品は、読者の心を深く強く揺さぶります。
美しいだけではない、鮮烈で重厚な魂の奥底を震わせる物語
発売日 | 2018年11月20日 |
出版社 | 集英社文庫 |
著者 | 島本 理生 |
センセイの鞄
高校時代の国語教師と偶然再会した37歳の大町月子。30歳ほど歳の離れた「センセイ」との淡い交流を通して、ゆったりとした流れの中、恋に似た感情を育む二人の関係を描いた作品です。
全体を通しておだやかで静かな雰囲気に包まれたストーリーは、まさに大人の小説そのもの。
終わりが惜しいと思えるほどの読書体験を味わうことができます。丁寧に描かれた恋する女性の姿に、大人の女性も胸キュン必至です。
大人にこそ読んでほしい、心の柔いところをくすぐる穏やかな恋模様
発売日 | 2004年9月2日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 川上 弘美 |
眠れぬ真珠
更年期に悩む40代の版画家・咲世子と17歳年下のウェイター・素樹との恋愛を描いた作品。若いライバルの出現やストーカー被害などの刺激的な要素が散りばめられた大人の小説です。
男性作家が書いたとは思えないほど女性の心情が細やかに描かれている点が魅力。咲世子の成熟した人柄にも惹かれるでしょう。
ちょっと大人な胸キュン恋愛小説を探している人におすすめです。
胸キュンだけでなく、ユーモアも楽しみたい大人の女性におすすめの小説
発売日 | 2008年12月1日 |
出版社 | 新潮文庫 |
著者 | 石田 衣良 |
肩ごしの恋人
結婚を繰り返す恋愛に奔放な室野るり子と、仕事にも恋にも冷めた早坂萌。
対照的な2人の幼馴染を通じて、大人ならではの現実に直面しながら女性としての幸せを見つけていく物語です。
現代社会に生きる女性たちの苦悩や考え方をリアルに描いたこの作品は、男女を問わず多くの読者から共感の声が集まりました。
自分自身の幸せを模索し恋愛に悩む、全ての大人の女性におすすめの小説です。
魅力的な登場人物を通して描かれる、ちょっと大人な恋愛のリアル
発売日 | 2004年10月20日 |
出版社 | 集英社文庫 |
著者 | 唯川 恵 |
紙の月
自分に興味のない夫との結婚生活に疲れた主婦・梅澤梨花が、年下の大学生と恋に落ちたことから物語は始まります。
彼に対する想いが募り、ついには銀行のお金の横領に手を染めてしまう彼女。
堕ちてゆく一人の女性の心の闇を丁寧に表現し、止まることを知らないスリルと共に描かれる物語には不気味な爽快さすら感じることでしょう。
映画では狂気すら感じる主人公の心情を、宮沢りえさんが迫真の演技で表現しています。
恋に狂う女性の狂気とスリル。人間の心の闇に迫る物語
発売日 | 2014年9月13日 |
出版社 | ハルキ文庫 |
著者 | 角田 光代 |
サヨナライツカ
タイ・バンコクを舞台に、互いを愛しながらも別れの選択をせざるを得なかった女性と数十年ぶりの再会を果たした男性を描いた、情熱的な恋愛小説です。
巧みな描写で描かれた人間心理から見えてくる、狂おしいほど愛し合いながらも運命に翻弄された2人の男女。そんな2人の恋模様が涙を誘います。
しっとりとした恋愛に浸りたい、大人の女性におすすめの
運命に翻弄される男女の狂おしく切ない愛の物語に泣ける
発売日 | 2002年7月8日 |
出版社 | 幻冬舎文庫 |
著者 | 辻 仁成 |
すべて真夜中の恋人たち
フリーランスの校閲者で人付き合いが苦手な入江冬子。自宅にほとんど引きこもって暮らす彼女が、物理教師をしている58歳の男性との出会いを通じて自分を見つめなおし、少しずつ変化する様子が描かれています。
恋愛小説ではありますが人間の心理描写に焦点が当てられており、ベタな胸キュン小説が苦手な人でも楽しめる作品。
著名人にもファンが多い作品で、魅力的な登場人物たちが多くの読者を惹きつけて離しません。
新しい出会いをきっかけに豊かな人生に踏み出す女性を描く
発売日 | 2014年10月15日 |
出版社 | 講談社文庫 |
著者 | 川上 未映子 |
夜明けの街で
不倫に対して軽蔑をしていた主人公・渡部が、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に落ちたことから物語は始まります。
誰にも言えない秘密の恋と妻への想いの間で葛藤する渡部。さらに追い打ちをかけるように、秋葉の家で15年前に起こった殺人事件が発覚し、物語は急展開を迎えます。
東野圭吾らしいミステリーと不倫が絡み合った大人の恋愛小説です。
ミステリー×恋愛、読み応え重視の大人の女性におすすめの小説
発売日 | 2010年7月24日 |
出版社 | 角川文庫 |
著者 | 東野 圭吾 |
いま、会いにゆきます
雨の季節に夫・巧と息子・佑司の元に、幽霊として戻ってきた、亡くなった妻・澪。
この不思議な現象の裏には、切なく複雑な事情が隠されていました。雨の季節の終わりに再び訪れた別れの時に、すべてを知った巧がした決意とは。
映画作品としても高い評価を得た、感動的なファンタジーラブストーリーです。とにかく切なく、涙なくして読むことはできません。
とにかく泣ける、家族を包む切なくも温かい愛の物語
発売日 | 2007年11月6日 |
出版社 | 小学館文庫 |
著者 | 市川 拓司 |
国境の南、太陽の西
小学生の時に心通わせた僕と島本さんは、島本さんの転校により離れ離れに。
その後、高校生となった僕はイズミという女性と付き合いますが、取返しのつかない過ちを犯して別れることになります。それから十数年の時間が経ち、僕は謎めいた大人の女性となった島本さんと再会。
あの頃の甘酸っぱい気持ちを抱えた僕と島本さんの出会いは、物語は大きく動かします。
幻想的な恋愛に浸りたい、大人の女性におすすめの小説です。
独特の世界観と文章表現で紡ぐ、謎に包まれた恋の物語
発売日 | 1995年10月4日 |
出版社 | 講談社文庫 |
著者 | 村上 春樹 |
ボクたちはみんな大人になれなかった
43歳の「ボク」が地下鉄に揺られながらSNSで見つけた、17年前に付き合っていた元彼女。
間違えて送ってしまった「友達申請」から始まる、43歳独身男性の混沌とした1日が描かれています。
90年代の渋谷を舞台に展開されるラブストーリーは、同じ時代を生きた多くの人の記憶の中にある懐かしい青春時代を呼び起こすことでしょう。
90年代に青春を駆け抜けた大人の女性におすすめの小説
発売日 | 2018年12月1日 |
出版社 | 新潮文庫 |
著者 | 燃え殻 |
マチネの終わりに
ギタリストの蒔野と国際ジャーナリストの洋子はともに40代。2人のままならない恋を描きながら、仕事や社会的問題の中をもがいて生きる大人の姿を描いた重厚な恋愛小説です。
生き方を模索する二人の男女が再び出会った時、果たして二人はどこへたどり着くのか。
連載を経て映画化もされたベストセラー小説であるこの作品は、美しい知的な言葉で彩られています。
運命と向き合う人生を美しい言葉で描いた重層的な恋愛小説
発売日 | 2019年6月6日 |
出版社 | 文春文庫 |
著者 | 平野 啓一郎 |
まとめ
今回は30代、40代におすすめのキュンキュンできる大人の恋愛小説を紹介しました。
人生経験を積んできた30代や40代は、ちょっと大人な物語の世界に浸って、自らの生き方と照らし合わせるとしっとりした気分に浸れるはずです。
スマホで小説が読める時代ですが、文庫本を選んで本をめくる手間を楽しむのも大人の小説の醍醐味。
胸キュン小説や泣ける小説など、その時の気持ちに合った大人の恋愛小説を選んでみてください。
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