【中学生・高校生も必見】手作り絵本のストーリー例 ネタ探しや内容のポイントも
課題などで手作り絵本を作る際、内容の元となるネタ探しや、ストーリーの組み立て方に困っていませんか。
今回は短い幼児向け絵本や紙芝居を作るためのコツを、例を交えながら解説していきます。
簡単な内容でわかりやすい本を書くためのヒントがほしい、という人は必見。
課題として取り組む中学生や高校生にもおすすめです。
是非参考にしてください。
手作り絵本のストーリーを考える時のポイント
まずは手作り絵本、紙芝居のストーリーを考えるためのポイントを見ていきましょう。
課題として取り組む中学生・高校生もどのような手順で内容を固めていくのかを知っていれば、迷わず書き始めることができます。
誰が読む絵本なのか決める
まず絵本を読む読者を想定しましょう。
幼児向け絵本を手作りする場合でも、3歳向けと、5歳向けでは内容に差が出ます。
手作り絵本、紙芝居づくりでは、想定した読者に合わせて興味の湧くネタ選びや、言葉選びをしなければなりません。
なるべく細かく読者を絞って決められると良いでしょう。
ストーリーの内容を決める
次にストーリーの内容を決めます。
幼児向け絵本や紙芝居の場合は子どもが興味関心のあるものをネタにすると書きやすいです。
例としては食べ物や、乗り物を扱ったものなど。
0、1、2歳児向けなら短い擬音語を取り入れる、3、4、5歳児なら簡単なストーリーがあるものにするなど、読者の年齢も意識して考えてみましょう。
絵本に出てくるキャラクターを決める
魅力的なキャラクターは読者の興味をそそります。
例えば動物をモチーフにしたキャラクターや、想定した読者に近い年齢のキャラクターがおすすめ。
読者の興味や共感を得られるようなキャラクターを登場させると良いでしょう。
ストーリーの展開を考える
次にストーリー内容の展開を考えます。
お話のある手作り絵本や紙芝居の場合は起承転結を意識してストーリーの大枠を考えます。
お話がないタイプの手作り絵本や紙芝居を書く場合は、ネタをどう展開させるのかを考えます。
例としては繰り返しの展開が続くパターンや、少しの変化が続くパターンなどがあります。
分かりやすい文章で書く
幼児向けの手作り絵本や紙芝居を書くときは、短い分かりやすい文章、簡単な内容を意識することが必要不可欠です。
肝心な内容が伝わらないと絵本の面白さが伝わりません。
難しい言葉を使ったり、子どもの身近でないネタを扱ったりしないように注意しましょう。
中学生・高校生の家庭科でも役立つ! 絵本のストーリーネタの見つけ方
ストーリーのネタを見つけるヒントを紹介します。
中学校・高校生の課題で手作り絵本・紙芝居を書く機会がある人にも参考にしてください。
子供が好きなものをネタにする
手作りの幼児向け絵本や紙芝居を書くときは子どもが好きなものをネタにすることをおすすめします。
例としては食べ物、動物、乗り物などです。
好きな物が出てくる本なら、子どもは何度も読みたくなります。
親子ともに印象に残るため思い出の手作り絵本にもなりやすいでしょう。
日常からネタを探す
身近な日常生活の中からネタを探してみるのも1つの方法です。
例をあげると、お節句や、クリスマスなど季節のイベント、日々のあるあるネタを扱ってみるのがおすすめ。
日常の中の自身の印象に残っている経験を手作り絵本や紙芝居にすると自分の思い出にもなります。
他の作品を参考にする
子どもが好きなアニメや、芸術作品はどんな魅力があるのかを分析してみると絵本作りのヒントを得られるかもしれません。
ただ、その作品の模倣にならないように注意。
例えば、サブキャラクターに注目してみたり、このキャラクターがもし違う選択をしていたらと考えてみたり、あくまでネタの種として参考にしましょう。
伝えたいことをネタにする
作者の願い、伝えたい事をネタにする方法もあります。
お片づけをする子になってほしい、挨拶ができる子になってほしいなど、読んでくれた子どもに対する願いに合わせてストーリーを書いてみましょう。
この方法を使うと、おのずとメッセージ性のある手作り絵本や紙芝居が出来上がるのも大きなメリットです。
絵本のタイトルの付け方
手作り絵本のタイトルは、作品が出来上がってからの方が考えやすいでしょう。
その作品の最も重要なテーマや、繰り返し出てくるセリフやワードをタイトルにするのが一般的。
長すぎると覚えてもらえないので、タイトルにふさわしく、簡潔に作品を示す短い言葉を見つけてみましょう。
【年齢別】絵本のストーリー例
幼児向け絵本、手作り紙芝居のストーリー内容の例を年齢別に紹介していきます。
自身の書きたい絵本の対象に合わせて参考にしてください。
赤ちゃん向け絵本のストーリー例
動物や、乗り物など身近な物の音の面白さを重視したものがおすすめです。
ストーリー性よりも音の響きを楽しめる作りにしましょう。
『いぬ わんわん ねこ にゃーにゃー くるま ぶーぶー でんしゃ がたんごとん』このように、短い簡単な言葉の羅列や繰り返しでも十分楽しめます。
また、『いないいないばぁ ○○ちゃんも ほらいっしょに いないいないばぁ』のように簡単な遊びや、やりとりを楽しめる絵本にしてもいいでしょう。
2・3歳幼児向け絵本のストーリー例
2・3歳になると基本的な生活リズムが出来上がってきます。
身の回りのことも自分でやろうとする意欲が高まってくる頃。
『おひるにあったら こんにちは よるにあったら こんばんは』『あそんだあとのてあらいうがい ○○ちゃんはできるかな』など、挨拶や大切な生活習慣などの日常生活の一部を切り取って絵本や紙芝居にするのがおすすめです。
4歳以上の子ども向けのストーリー例
自身の経験や想像力が伴い、簡単なストーリーや空想の世界を楽しめるようになってくる頃。
起承転結のある短いお話がおすすめです。
例えば、『うさぎさんは友達をつれて宝探しにいきました。
宝探しで協力する中で、うさぎさんは友達が最高の宝物だと気付きました』など。
また、知的好奇心が芽生える時期でもあります。
『スマホってなんで離れてても電話が出来るの?』など身近な疑問にフォーカスを当てるのも面白いでしょう。
絵本を作るときに参考にしたい本
ここからは幼児向け手作り絵本や紙芝居を作るときに参考にしたい本を紹介します。
著書から絵本作りのプロの考え方を学んでみましょう。
課題として取り組む中学生・高校生にもおすすめです。
絵本つくりかた プロの現場から学ぶ!
日本児童出版美術家連盟会員である、つるみゆきさんの著書です。
絵本は漫画と同じく、ヒットすれば様々なメディア作品として展開されます。
絵やストーリーの作り方から、電子版への移行についてまで幅広い疑問をカバーしています。
家庭でオリジナルの絵本を作ってみたい人から、本格的に絵本作家を目指している人まで、絵本を書きたいと思っている人には一度手に取ってほしい一冊。
絵本に関する知識を幅広く得たいという人におすすめです。
発売日 | 2013年1月8日 |
出版社 | 技術評論社 |
著者 | つるみゆき |
新装版 ディック・ブルーナさんの絵本のつくりかた
うさぎのキャラクター『ミッフィー』の生みの親であるディック・ブルーナさんの創作に迫る本。
キャラクターと絵本が生まれたきっかけが、ディック・ブルーナーさん本人の言葉で記されています。
絵本の構想から原稿まで1つ1つの過程が記録されていて絵本が出来上がるまでのイメージを直感的に学ぶことが出来ます。
ディック・ブルーナーさんのファンの人はもちろん、作品を作るとはどういうことかを学びたい人にもおすすめです。
絵本が出来るまでの過程を詳しく知りたい人におすすめの本です。
発売日 | 2013年1月17日 |
出版社 | 美術出版社 |
編者 | みづゑ編集部 |
楽しい絵本のつくりかた 絵本づくりのきほん・アイデアがたっぷり!
講談社フェーマススクールズの講師で、講談社児童文学新人賞選考委員を務められた千葉幹夫さん監修の本です。
千葉さん自身も『舌ながばあさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。
ストーリーや、キャラクターづくりの基本など、幼児向け絵本、紙芝居作りに使えるアイデアが充実しています。
他の作家さんのインタビューも収録されており、難しそうという先入観を除いたうえで、絵本作りに楽しく取り組めるような構成になっています。
絵本作りに対して苦手意識がある人におすすめの一冊。
発売日 | 2013年10月3日 |
出版社 | Gakken |
著者 | 千葉幹夫(監修) |
改訂増補版 絵本をつくりたい人へ
絵本作家を目指す人向けのワークショップ『あとさき塾』を30年以上行っている土井章史さんが手がけた著書。
絵本の基本的な構造や、種類などの絵本作りの基礎として必要な知識が満載。
絵本を作ったことのない中学生、高校生でも留意すべき点などがわかりやすく解説されています。
また、絵本作家養成のワークショップについて書かれていたり、絵本を書いた後の流れまでフォローされていたりするところも本書の特徴です。
絵本に関する基礎知識や、絵本作家向けのワークショップに興味がある人に。
発売日 | 2018年8月30日 |
出版社 | 玄光社 |
著者 | 土井章史 |
まとめ
今回は中学生・高校生の課題にも使える絵本のストーリー例、内容のネタの探し方を紹介しました。
手作りの幼児向け絵本、紙芝居を作るヒントは得られたでしょうか。
いきなり長いストーリーを書こうとしても難しいので、短い簡単なストーリーからまずは書き始めてみましょう。
本記事を参考に書き上げた絵本や紙芝居が、思い出深い作品になることを願っています。
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