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【600字以内】小論文の例文を書き方とともに紹介! 原稿用紙での解答例も

教室で勉強する高校生の写真
出典:Unsplash

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小論文に苦手意識を持っていませんか。
本記事では小論文とは何か、どのくらい書けばよいのか、原稿用紙の使い方など基本的なことを紹介。
小論文の書き方を例文付きで解説します。
今回は600字程度の小論文の書き方について紹介していきます。
試験によっては、600字以内とさらに明確に指定がある場合も。
解答例を読んで書き方のコツをつかみましょう。
自己PR文の作成などにもぜひ活用してください。

目次

600字程度の小論文とは? 例文と書き方を紹介

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小論文とは1つのテーマについて論述した文章の事で、自己PRのポピュラーな課題のひとつです。
字数制限が設けられることが多く、限られた文字数の中で自己PRとして伝えたい事や要点を書ききらなくてはなりません。
本記事では例文や解答例を示しながら書き方を解説していきます。

どのくらい書く? 600字の8割くらいを目指せばいい?

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ではどのくらいの字数の文章を書けるようになればいいのでしょうか。
まずは600字の8割を目指して書けるように慣れておくと良いでしょう。
文字数が足りなければ構成を見直し、膨らまして密度を濃くしたい部分を見つけ、逆にオーバーした場合は省略できる表現を探します。
600字の8割書ければあとは調整するだけにできます。

高校生向け! 600字以内の小論文 書き方解説

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ここからは詳しい小論文の書き方を説明していきます。
基本的に小論文はこの構成で組み立てていくと良いでしょう。
以下の項目に各々どのくらいの字数を割くのかを決めておくとより書きやすくなります。

【600字以内の小論文 書き方1】問題提起

まず問題提起から書き始めましょう。
問題提起とは問題、疑問を相手に投げかけることです。
課題とされているテーマからどんな問題を読み手側に投げかけるかを考えます。
テーマについて本論で主張を述べやすい問題提起が示せると良いでしょう。

【600字以内の小論文 書き方2】本論

問題提起に対する自分なりの主張と、その理由を述べていきます。
必要であり且つ、字数に余裕があればその理由づけに関して補足をします。
提示した問題提起に対しての自分の主張となぜその主張にたどり着いたのかを、わかりやすく述べます。

【600字以内の小論文 書き方3】本論の懸念点と補足

次に主張に対しての懸念点を述べます。
どんな主張にも必ず懸念点はあります。
主張した方法をとることで起こりうる問題やリスクを考えて書きましょう。
ただ懸念点の提示だけで終わるのではなく、それに対してフォローする文言を最後に補足しましょう。

【600字以内の小論文 書き方4】結論

ここまで書いてきたことのまとめとして、改めて問題提起に対しての自分の主張を書きます。
求められているのは小論文のテーマに対する答えであり、その答えがぼやけないように注意。
追加の内容や、感想などを書くのは避け、スッキリとした結論になるよう意識しましょう。

600字の小論文を書く時のポイント

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600字程度の小論文を書くときに、意識すべきポイントとはなんでしょうか。
書き方のポイントは600字の8割に到達するための指針にもなります。
意識して小論文を書いてみましょう。

【600字の小論文ポイント1】自分が書きやすいテーマを選ぶ

いくつもテーマがあり、選択できる場合は自分にできるだけ身近なテーマを選ぶようにしましょう。
自己PR文などでも大切ですが、文章に自主性を持たせるためにも、書きやすいテーマを選ぶことは大切です。

【600字の小論文ポイント2】具体的・現実的な内容

文章に具体性が無いと、説得力がない小論文になってしまいます。
説得力のある小論文を書くためには具体的で且つ現実的な内容になっているか意識することがポイントです。
誰もが知っているニュースや、信頼できるデータや裏付けのある具体的な数字などを盛り込むと文章の質がぐっと上がります。

【600字の小論文ポイント3】論点と合致する例

論点や自分の主張に結び付く具体的な例を挙げると文章が分かりやすくなります。
文章の整合性が取れるように論点と合致するような例を挙げるようにしましょう。
自己PR文であれば体験談などの具体例を挙げ、それに対しての掘り下げがあることで上記のポイントと同じく文章の説得力が増します。

【600字の小論文ポイント4】文章の構成を考える

骨組みがきっちりしていると、最後までスムーズに筋の通った文章を書くことが出来ます。
はじめに文章の構成を考えておくことが大切です。
段落ごとにおおよそどのくらいの字数で書くのかあらかじめ決めておくのも良いでしょう。
字数不足や字数オーバーを防ぐことが出来ます。

【600字の小論文ポイント5】読み返して整合性をチェック

最後に読み返して、整合性が取れた文章になっているかをチェックします。
字数は600字の8割を超えているか、600字以内と指定があれば超えていないかを確認。
前半と後半で自分の主張に相違はないか、主張とその理由や挙げた具体例は主張にあったものになっているか、などを最後に細かくチェックしましょう。

600字の小論文を書く時の原稿用紙の使い方

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小論文の書き方を見る上で、原稿用紙が正しく使えているかも採点の基準になります。
これから紹介するポイントをおさえて、正しい原稿用紙の使い方をマスターしましょう。

【600字の小論文 原稿用紙の使い方1】適切な段落分け

別の内容が切り替わるタイミングで段落を分けるようにましょう。
1つの段落が終わり、次の段落に移るときは行頭を1文字下げて書き始めます。
1つの段落につき、1つの内容に絞る事、2文以上であることに留意しましょう。

【600字の小論文 原稿用紙の使い方2】文学的表現を使わない

文学的表現とは、倒置法や比喩表現などの主に小説や詩などに使われる表現です。
小論文ではこのような表現は使わないようにしましょう。
鍵かっこを使った会話表現も使えません。
ただし引用に限っては鍵かっこを使うことができます。

【600字の小論文 原稿用紙の使い方3】1マスを正しく使う

句読点や鍵かっこなどの記号を書くときは、原稿用紙のマスを1マス使います。
「っ」「ゅ」などの促音も1マス使用して書きましょう。
ただし、句読点と閉じかっこは文頭に置くことが出来ません。
句読点や閉じかっこが文頭に来てしまう場合は、その前の行の最後の文字と同じマスに書くようにします。

【600字の小論文 原稿用紙の使い方4】 小論文として適切な日本語を使う

小論文では話し言葉、オノマトペ、略語を使わないように注意しましょう。
また、カタカナは日本語で表現できない外来語でのみ使用できます。
ふさわしい日本語に置き換えて書き進めましょう。
また「まず最初に」などの重複表現も使用しないようにしましょう。

600字程度の小論文 書き出しの例文

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まず書き出しに悩んでしまうという高校生も少なくないでしょう。
ここからは高校生向けの小論文の書き出しの解答例、例文を紹介します。

【600字程度の小論文 書き出しの解答例・例文1】意見の引用

アインシュタインは 「6歳の子供に説明できなければ、理解したとは言えない。」という言葉を残しています。
学習において他人に説明をするということは効果的な学習の方法だと私は考えます。
なぜなら、自分が学習した内容を正しく理解しているかを、説明することによって確かめることが出来るからです。

【600字程度の小論文 書き出しの解答例・例文2】自己PR

私の将来の夢は保育士になることです。
そのためには言葉で伝える力を養うことが大切だと私は考えています。
なぜなら、子どもや保護者とのコミュニケーションを円滑に取るために、言葉の力は必要不可欠だと思うからです。

【600字程度の小論文 書き出しの解答例・例文3】具体的な専門用語

「DX」という言葉が広がっています。
「DX」とはITが広く浸透することで、社会がより豊かになる方向に変化することを指します。
経済産業省や日本の企業はこの動きを加速させていますが、それに対する私の意見は○○です。

【600字程度の小論文 書き出しの解答例・例文4】社会問題提起

「環境問題」が今世界中で関心を集めています。
世界の動きとしてSDGsが掲げられ、自分たちが地球環境の改善のためにできることを考えることが求められています。
私は、一人ひとりが環境問題を解決するためにできる身近なことを実践することが大切だと考えます。

【600字程度の小論文 書き出しの解答例・例文5】文化・伝統

日本には様々な独自の文化・伝統があります。
その中でも「歌舞伎」は、国内外、時代を問わず人気があります。
「歌舞伎」の言葉の由来、起源、有名な演目を考察し、歌舞伎の何が人を惹きつけるのか、私の考えを論述します。

【600字程度の小論文 書き出しの解答例・例文6】トレンドになっているもの

私は高校生のSNS利用についての考えを論述します。
動画投稿の各種SNSがトレンドになっています。
共通の趣味や趣向を持つ人と繋がることが出来るというメリットもある一方で、意図せず人を傷つけるリスクも孕んでいます。
私は一人ひとりが適切な使い方を心がけるためのルールが必要だと考えています。

600字以内の小論文対策に役立つ本

高校生向けの小論文の書き方の本を紹介します。
600字程度の小論文の書き出しに悩む、どのくらい書けばよいのかわからないなど、様々な悩みにアプローチ。
600字の8割も書ききれない、600字以内に収まらない人も必見です。

23年度版600字で書く文章表現法

小論文、論作文に関する基礎的な知識を身につけられる本です。
この本の目的はしっかりとした意見文を書くこと。
そのための見方や考え方を養うための作業課題や例文、解答例が示されています。
またこの本にはQRコードがついていて、読み込むことで丁寧な解説、解答例、ヒントが閲覧できます。
小論文や論作文を書く上で求められる力を蓄えられるでしょう。

この作品のおすすめポイント

小論文、論作文の書き方の基礎を包括的に学べる一冊。

発売日2022年10月
出版社大阪教育図書
著者平川敬介
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どんな論文でも書けてしまう技術 1億人の「知的生産」講座

600字程度の小論文が書ければ、30枚書ける、30枚書ければ一冊書ける、というコンセプトが特徴。
小論文を書く上でのテーマの決め方や失敗しないための方法などを示した本です。
イラストも多数使われており、読みやすく、小論文に苦手意識を持つ高校生に「自分でも小論文を書けるかも」と思わせてくれる一冊。
論文を書く高校生以上の人にもおすすめです。

この作品のおすすめポイント

600字程度の小論文で失敗しない方法と書くための基本をおさえられる本。

発売日2014年11月
出版社言視舎
著者鷲田小彌太
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高校生のための論理思考トレーニング

この本では高校生向けに、論理的思考を身につける方法を説いています。
筆者は論理的思考とは本来「西洋人の心の習慣」であると主張し、 日本人と西洋人のコミュニケーションの取り方の違いを比較。
違いを浮き彫りにしながら、日本のコミュニケーションに応用するための方法を示しています。
論理的に日本語で文章を組み立てる思考が身につき、小論文やビジネスなど幅広く生かすことが出来る内容になっています。

この作品のおすすめポイント

600字程度の小論文を書く上で必要な論理的思考を身につけるヒントになります。

発売日2006年6月5日
出版社筑摩書房
著者横山雅彦
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まとめ

今回は高校生に向けた、600字程度の小論文の書き方について解説しました。
小論文を書くときはどのくらいの字数書ければよいのか、600字の8割に届かない、600字以内に収まらないなど様々な字数に関する悩みにアプローチ。
基本的な原稿用紙の使い方、例文、解答例から見る適切な書き出し方なども紹介しました。
自己PRにも使える知識もあるので、ぜひ参考にしてください。

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