芸人のエッセイおすすめ8選 面白い芸人の本やエッセイ、小説をそれぞれ紹介
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お笑い芸人が書いたエッセイ本は、普段あまり本を読まない人にとっても読みやすいジャンルです。
日常生活に隠れた何気ない出来事も面白おかしく表現してあったり、芸能人の素の表情が垣間見えることで親近感を感じることも。
この記事では、お笑い芸人たちが書いたエッセイ本の中からおすすめの作品を紹介しています。
芸人たちの笑いや感性が凝縮された面白い本を通じて、笑いと共に新たな気づきも得られるでしょう。
芸人のエッセイ本が面白いのはなぜ?
人を笑わせることを仕事としているお笑い芸人が書くエッセイはなぜ面白いのか、その理由を深堀りしてみました。
【芸人のエッセイ本が面白い理由1】ユーモア溢れた文章で小説よりも読みやすい
芸人たちは、仕事柄、日々笑いのセンスを磨いています。
ユーモアや笑いに溢れていて、エッセイにも独特の切り口で切り込むなど、芸人ならではの視点の面白い本があるでしょう。小説よりも読みやすく、読んでいて思わずクスっと笑ってしまうようなエッセイばかりです。
【芸人のエッセイ本が面白い理由2】芸能人の素顔や人生を知ることができる
芸人のエッセイのポイントは、これまでの人生の悲喜こもごもを芸人らしい面白い観点で表現しているところ。
読者は芸能人の人間性や弱さ、克服の過程などを見ることができ、感情移入して読むことができるでしょう。
若林正恭さんの『ナナメの夕暮れ』では、自分のコンプレックスや悩みに触れられています。
お笑い芸人のエッセイ本を読む順番は?
今回おすすめするお笑い芸人のエッセイを出版された順に読みたいなら、若林正恭さんの『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』から読み始めます。
その後、又吉直樹さんの『東京百景』、カラテカ矢部さんの『大家さんと僕』と読んでいくのがおすすめです。
パーソナルな部分に触れた話が読みたいなら、若林正恭さんの著書、山里亮太さんの『天才はあきらめた』、バービーさんの『本音の置き場所」を読んでいくのがおすすめ。
お笑い芸人のおすすめエッセイ 出版順(古い順)
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 | 単行本:2013年5月17日※完全版ではない 文庫本:20 15年12月25日 |
東京百景 | 単行本:2013年8月26日 文庫本:2020年4月10日 |
大家さんと僕 | 単行本:2017年10月31日 |
天才はあきらめた | 文庫本:2018年7月6日 |
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし | 単行本:2018年7月12日 文庫本:2020年2月6日 |
ナナメの夕暮れ | 単行本:2018年8月30日 文庫本:2021年12月7日 |
言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか | 新書:2019年8月9日 |
本音の置き場所 | 新書:2020年11月6日 |
100人に調査! お笑い芸人のエッセイで好きな作品ランキング
ブックスコレクション編集部では、芸人のエッセイが好き・または読んだことがある人100人に調査を実施。
芸人のエッセイ作品の中でも好きなものについて回答してもらい、ランキングを作成しました。
ランキング1位はカラテカ矢部さんの『大家さんと僕』。
ランキング2位は阿佐ヶ谷姉妹の『のほほんふたり暮らし』という結果に。
ランキング3位には、オードリー若林さんの『完全版 社会人大学 人見知り学部 卒業見込み』がランクインしました。
さらにブックスコレクション編集部では、その作品を選んだ理由についても調査しました。
以下、ランキング1位から3位までの回答を抜粋しています。
作品名 | 好きな理由 |
---|---|
『大家さんと僕』 | 「ほっこりとした作品で心が浄化されるところ、また、漫画なので、お手軽に読むことができて、とても大好きなエッセイです。」 |
「どこなく心暖まる、ゆっくりした暮らし。老後には、ご隠居さんのような生活が送れると良いと思う。」 | |
「複雑なコマ割りや描写ではなく、四コマのようなシンプルな漫画なので、気軽に読みやすいです。」 | |
『のほほんふたり暮らし』 | 「適度な距離感がありつつ、二人の生活の様子が知ることができて面白かった。」 |
「おふたりのイメージそのままの語り口で書かれているので面白い。飽きずに読めます。」 | |
「庶民派の感覚が伝わってきて、親しみを感じた。」 | |
「傍から見たら似てそうな二人だが、意外にもぶつかり合いをしつつ、お互い思いやり合って日々を過ごしている内容が良いと思ったから」 | |
『社会人 人見知り学部 卒業見込み』 | 「今までの人生に関しての考え方が変わる内容だからです。」 |
「元々オードリーが好きだというのもありますが、ラジオで垣間見える若林さんの斜めさがありふれた一作だと感じました。」 | |
「オードリー若林さんの性格や人となりがよく分かる面白いエッセーだから。」 |
芸人の面白いおすすめエッセイ本8選
お笑い芸人が、自分の人生や身の回りのことを書いた、おすすめのエッセイ本を8冊厳選。
芸人ならではの独特なユーモア溢れる面白い本ばかりです。
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込
「完全版社会人大学人見知り学部卒業見込」では、若林正恭さんの過去の葛藤や苦しみを感じた経験談が綴られています。
芸能人の悩みというわけではなく、誰でも感じるような対人関係の悩みなどが書かれているため、共感できる人も多いはず。
ネガティブで人見知りな性格の若林さんが何を考え、どう生きてきたのか知ることで、ネガティブになりがちな人にも力を与えてくれるエッセイになっています。
生き辛さを感じていた人生に折り合いをつけ前向きに歩き出せるエッセイ
発売日 | 2015年12月25日 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 若林正恭 |
大家さんと僕
一軒家の2階に部屋を間借りすることになったカラテカ矢部さんと、1階に住む大家さんとの日常のほっこりエピソードが描かれたエッセイ。
普段から「ごきげんよう」と挨拶を交わす上品な大家さんは、矢部さんのことを芸能人の俳優と勘違いしています。
洗濯物が部屋の中で畳まれていたりと、いつも矢部さんのことを気にかけてくれる優しい大家さんのエピソードなどが4コマ漫画風に描かれています。
カラテカ矢部さんと大家さんの日常のほっこりエピソードが描かれたエッセイ
発売日 | 2017年10月31日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 矢部太郎 |
天才はあきらめた
こちらは努力に努力を積み重ねてきた山里亮太さんの歴史を知れるエッセイです。
華々しい芸能人の中で、劣等感の塊だったからこそ人の何倍も努力して、劣等感を跳ね飛ばしてきた山里さんの人間力の高さを感じられます。
自己啓発本ともいえるような内容で、頑張る原動力をもらえるはず。
悔しささこそが頑張る原動力となることを教えてくれます。
劣等感を頑張る原動力に変えてきた山里亮太さんの努力に圧倒されるエッセイ
発売日 | 2018年7月6日 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
著者 | 山里亮太 |
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし
タイトルの通り、2人ののほほんとした暮らしや人柄が描かれているエッセイです。
芸能人らしからぬ親近感を感じるようなエピソードも満載で、共感しながら読むことができるでしょう。
2人のやりとりにも思わずクスっと笑ってしまうような、阿佐ヶ谷姉妹が醸し出すのんびりした空気感が魅力です。
短編小説も収録されていて、息抜きの読書としてもおすすめの一冊。
阿佐ヶ谷姉妹ののほほんとした空気を感じられて、短編小説も収録された大満足のエッセイ
発売日 | 2018年7月12日 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 阿佐ヶ谷姉妹 |
言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか
お笑い芸人であるナイツ塙宣之さんが自身の職業について解説している、漫才の分析本とも言えるエッセイです。
年に一度行われるお笑いの祭典であるM-1グランプリの歴代優勝者たちのどこが優れているのか、一般人からは分からない独自の視点で解説してくれています。
なぜ面白いのかという疑問を解決してくれるので、お笑い好きなら読んでおきたいおすすめの一冊。
M-1グランプリ歴代優勝者の面白さの秘訣に迫る、お笑い好き必読のエッセイ
発売日 | 2019年8月9日 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 塙宣之 |
東京百景
又吉直樹さんの東京の思い出の地100か所を巡った短編小説のような作品。
上京したばかりの時に暮らしていたボロボロのアパートだったり、ふと散歩で訪れた神社、井の頭公園でのことなど当時の思い出とともに心情が描かれています。
笑えて、泣けて、共感できる、様々な感情が揺さぶられること間違いなしのバラエティに富んだ一冊です。
東京の各地を思い出と巡り感情が揺さぶられる短編小説のようなエッセイ
発売日 | 2020年4月10日 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 又吉直樹 |
本音の置き場所
ただ悩んで終わらせることなく、どうしたらいいのか整理し、次にどんな行動を取るのかを分析して解決してきたバービーさん。
目標を明確化し、努力を続けてきた芯の強いバービーさんの内面を知ることができます。
飾らず本音で書かれているため、心にスッと言葉が入ってくるような不思議な感覚を味わえるでしょう。
女子が共感できるエピソード満載の面白い本です。
バービーさんの本音が綴られた女子におすすめのエッセイ
発売日 | 2020年11月6日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | バービー |
ナナメの夕暮れ
若林正恭さんの3作目のエッセイ『ナナメの夕暮れ』は、過去に感じていた生き辛さについて書かれた面白い本です。
周りの人生を楽しんでいる人達に憧れつつも、自分にはできないと葛藤している様子も描かれています。
年を重ねてきて、内面にも徐々に変化が訪れてきたことにも触れていて、真っ直ぐ人生と向き合ってきた若林正恭さんの言葉だからこそ刺さるフレーズも。
40歳目前にして訪れた心境の変化について絶妙なセンスで描かれた珠玉のエッセイ
発売日 | 2021年12月7日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 若林正恭 |
まとめ
芸能人ならではの視点で書かれたエッセイは、読者の新たな気づきや学びになることもあります。
フィクションの小説よりも読みやすいので、小説が苦手な人にもおすすめ。
今回紹介したのは特におすすめの面白い本ばかりです。
芸人たちが率直に語る日常生活や思いを通じて、楽しい読書体験ができることでしょう。
ぜひ、ランキングを参考に自分に合ったエッセイ本を選び、人生の新たな発見に繋げてみてはいかがでしょうか。