食育におすすめの絵本15選 ご飯を食べるのが楽しみになる!
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「ご飯を食べる量が少ない」「好き嫌いが多い」など、子供の食事について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
子供の健やかな成長には、栄養バランスの取れた食事をしっかり食べることが大切です。
そこで今回は、子供の食育に役立つおすすめの絵本を紹介します。
子供が食事の重要性を理解したうえで、ご飯を食べる時間が楽しみになるように、家庭で絵本を活用した食育に取り組んでみてください。
食べ物について学べる食育の絵本
食育とは、子供が食べ物に関する正しい知識と適切な食事習慣を身につけることを目的としています。
小さい子供には難しそうなテーマですが、家庭でわかりやすく食事について学ぶなら、食育の絵本がおすすめです。
食育の絵本を通して食べ物に感謝する心を養うと共に、家族揃ってご飯を食べる喜びを感じましょう。
食育の絵本を選ぶポイント
食育の絵本を選ぶ際には、子供にとって興味を持ちやすい内容であることを重視しましょう。
カラフルなイラストや面白いオノマトペを盛り込んでいる絵本なら、乳児から3歳くらいまでの子供でもスムーズに読み進められます。
また、子供の年齢に合わせて学ぶテーマの範囲を広げていくことも、食育の絵本選びのポイントです。
【食べ物を大切にする心を育む】食育の絵本
食べ物がどうやって生産されているのかわかれば、命をいただくありがたさにきっと気づけるはず。
わかりやすくシンプルな食育の絵本を読み聞かせることで、子供の頃から食べ物を大切にする心を育んであげましょう。
いのちをいただく
「いのちをいただく」は、食肉加工センターで働く方の実体験をもとにした絵本です。
生き物の命を扱う仕事に対する葛藤や、息子との関わりを描く中で、食べることの意味を深く考えさせる内容となっています。
なぜ食べ物を粗末にしてはいけないのか、子供が命の重みと食事のありがたさに気付くきっかけとなるのではないでしょうか。
3歳くらいの子供には大人が読み聞かせてあげると、より一層食育が充実します。
実話をもとにした内容から、幅広い世代が食べ物と命のありがたさを学べる
発売日 | 2013年12月3日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 坂本義喜、内田美智子、魚戸おさむとゆかいななかまたち(絵) |
しんでくれた
「しんでくれた」は、谷川俊太郎さんの詩を絵本にしています。
人間は生き物を食べることで生きている、という事実を力強く伝える詩が印象的です。
子供のなかに、食べ物に対する感謝の心が芽生えれば、ご飯の前に「いただきます」と手をあわせる習慣も自然と身につくでしょう。
短い詩で構成された食育の絵本なので、親子一緒に声を出しながら読むのもおすすめです。
食ベ物にまつわる詩を通じて、子供に食事の大切さをわかりやすく伝える
発売日 | 2014年4月30日 |
出版社 | 佼成出版社 |
著者 | 谷川俊太郎、塚本やすし(絵) |
いただきまーす!
「いただきまーす!」は、明るく可愛らしいイラストが目を引く食育の絵本です。
人間が食べるためにはたくさんの人が関わっていて、いろいろな命をいただいているということを、子供でもわかりやすく学べます。
子供はもちろん、大人も命の大切さを改めて実感できるでしょう。
身の回りへの興味関心が強くなる3歳くらいから、子供の食育を始めようとしている方におすすめしたい1冊です。
可愛いイラストで、命をいただくことの意味を子供に優しく伝えてくれる
もったいないばあさんの いただきます
「もったいないばあさん」シリーズの「もったいないばあさんの いただきます」は、食べ物を大切にする心を養うのにぴったりの絵本です。
野菜や魚、肉が嫌いだという女の子。
そこにもったいないばあさんが現れ、好き嫌いやご飯の食べ残しはもったいない、と女の子に教えます。
絵本を読みながら、好き嫌いせずに何でも食べて命を大切しよう、と子供に語りかけてみてはいかがでしょうか。
もったいないばあさんの教えを通じて、子供が食べ物の大切さを理解しやすい
発売日 | 2009年6月26日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 真珠まりこ |
おべんとうさん いただきます
「おべんとうさん いただきます」は、お弁当を食育の題材にしています。
遠足の日に、お母さんが作ってくれたお弁当。
その中に詰められたさまざまな食べ物はどこからやってきたのか、命のつながりをわかりやすく解説してくれます。
3歳くらいから読み聞かせてあげると、命のありがたみをより身近に感じられるでしょう。
また、遠足やお出かけの前日に読むことで、子供がお弁当を食べる楽しみもぐっと高まります。
馴染みのあるお母さんのお弁当から、命の大切さや食事の楽しみがわかる
発売日 | 2012年10月 |
出版社 | 教育画劇 |
著者 | 堀川真 |
【食べ物・体について】食育の絵本
おいしそうな食べ物のイラストや親しみやすいキャラクターが登場する絵本は、子供の食育に役立ちます。
また、大人も食べ物や体の仕組みについて知識を増やせるので、普段の食事習慣に活かせるでしょう。
おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで
「おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで」は、お寿司がどうやってできあがるのか、写真で解説してくれる絵本です。
釣り上げた魚をさばいて切り身にし、実際にお寿司を作っていく過程がリアルにわかります。
魚の特徴や部位の説明が載っているところも、食育をさらに深めるポイント。
子供の興味を引きながら、魚をはじめとしてたくさんの命をいただくことに感謝する気持ちを育てます。
お寿司に注目して、食べ物をいただくまでの流れや命の大切さを教えてくれる
発売日 | 2021年2月28日 |
出版社 | 岩崎書店 |
著者 | おかだだいすけ、遠藤宏(写真) |
にににん にんじん
「にににん にんじん」は、絵本作家いわさゆうこさんによる「どーんとやさい」シリーズの1冊です。
身近な野菜のひとつであるにんじんが育つ様子を、みずみずしいタッチで描いています。
にんじんは土の中で成長して収穫されることや、さまざまな色や形をしていることなど、食べ物に関する知識がもりだくさん。
また、リズミカルな文章は3歳くらいの子供にも親しみやすく、楽しい食育を実践できるでしょう。
子供にもわかりやすいイラストと文章で、野菜の育ち方を詳しく学べる
発売日 | 2017年10月15日 |
出版社 | 童心社 |
著者 | いわさゆうこ |
たべもののたび
「たべもののたび」は、食育におすすめのロングセラー絵本です。
口から入った食べ物が体内で消化され、栄養分を吸収した後に排泄されるまでのプロセスが、わかりやすく解説されています。
消化の仕組みを旅にたとえているので、子供が難しく感じてしまう心配もありません。
ご飯を残さず食べてほしいと考えている方は、ぜひ子供に読んであげて、食事の大切さを伝えてください。
食べ物の栄養がどうやって体に吸収されるのか、子供でも無理なく学べる
発売日 | 1976年10月1日 |
出版社 | 童心社 |
著者 | かこさとし |
はらぺこさん
人間はどうしてお腹が減るのか、という疑問に答えてくれる絵本が、「はらぺこさん」です。
子供に食べる意味や体の仕組みについて教えるのは、大人でもなかなか難しいでしょう。
この絵本なら、脳や内臓のメカニズムを「はらぺこしんごう」といったユニークな例えで解説してくれます。
3歳から4歳くらいまでの子供には読み聞かせの絵本として、小学生には自分で読める食育の絵本としておすすめです。
子供が食べることの重要性を理解できるように体の仕組みを教えてくれる
発売日 | 2011年1月025日 |
出版社 | 福音館書店 |
著者 | やぎゅうげんいちろう |
【好き嫌いが多い子におすすめ】食育の絵本
好き嫌いが多い子であっても、食べる楽しみや食事の大切さが伝われば、「食べてみよう」というやる気を引き出せます。
食育の絵本を選ぶことで、子供が好き嫌いを克服できるようにフォローしましょう。
やさいのおしゃべり
野菜が苦手な子供には、「やさいのおしゃべり」がおすすめです。
きゅうり嫌いのれいちゃんが捨てられそうになっているきゅうりの声を聞いてどうするのか、続きが気になってどんどん読んでくれるでしょう。
また、冷蔵庫の野菜たちが人間のようにおしゃべりする様子に、子供の好奇心が刺激されます。
さらに、子供だけでなく大人も、食べ物を無駄にしないよう意識できるのではないでしょうか。
捨てられそうな野菜たちの声を聞くことで、子供の好き嫌いを直すよう促せる
発売日 | 2005年5月 |
出版社 | 金の星社 |
著者 | 泉なほ、いもとようこ(絵) |
やさいさん
「やさいさん」は、仕掛けを通じて野菜に親しみを感じられる絵本です。
ユーモラスな表情の野菜たちが次々と現れ、ページをめくるのが楽しくなるように工夫されています。
野菜が大好きな子供はもちろんですが、嫌いな子供でも絵本の内容に夢中になってくれるのではないでしょうか。
特に3歳くらいの子供の場合、自分の手でしかけに触れることで食べ物に対する興味関心を高められるところも魅力です。
しかけ絵本なので、子供が楽しみながら野菜の苦手意識を克服できる
発売日 | 2010年7月22日 |
出版社 | Gakken |
著者 | tupera tupera |
【食べることが楽しみになる】食育の絵本
子供の食育では、食べることが楽しみになるような絵本を選んであげましょう。
軽快なフレーズやカラフルなイラストで食べ物に対する興味関心を高めれば、子供が正しい知識と健康的な食事習慣を身につけられます。
おいしい おと
「おいしい おと」は、食べ物を食べる時の音をオノマトペにして表現した絵本です。
全盲の作者によるオノマトペはどれも独特で、一度読んだら忘れられません。
ご飯の時間に、この食べ物からはどんな音がするか、子供と一緒に考えてみるのも食育におすすめの方法です。
食べることが楽しみになるほど、食事に対する感謝や命を大切にする心もぐっと大きく育まれるでしょう。
個性豊かなオノマトペを口ずさみながら、食べる楽しみを体感できる
発売日 | 2008年12月31日 |
出版社 | 福音館書店 |
著者 | 三宮麻由子、ふくしま あきえ(絵) |
しろくまちゃんのほっとけーき
「しろくまちゃんのほっとけーき」では、しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作ります。
ホットケーキの生地作りからフライパンで焼き上げるまで、まるで子供自身が作っているかのような気分を味わえるでしょう。
また、準備や片付けも忘れずに描かれていて、子供が料理をお手伝いする良いきっかけとなります。
楽しい食育の絵本として、幅広い世代に愛されている作品です。
ホットケーキ作りの様子を追体験することで、料理と食事に親近感を持てる
発売日 | 1972年 |
出版社 | こぐま社 |
著者 | わかやまけん、もりひさし、わだよしおみ |
おさじさん
離乳食を食べ始めた頃の子供におすすめしたい絵本が、「おさじさん」です。
主人公のおさじさんとは、スプーンのこと。
おさじさんは、うさぎの赤ちゃんがおかゆを食べるのをやさしく助けてくれます。
実際に食事に使うスプーンが登場することで、小さい子供でも絵本の世界に入り込みやすくなるでしょう。
また、絵本を使った食育によって、親子が一緒に過ごす時間も増やせます。
特に離乳食を始めた子供向けに、食事への興味関心を高めるきっかけになる
発売日 | 1969年8月31日 |
出版社 | 童心社 |
著者 | 松谷みよ子、東光寺啓(絵) |
おにぎり
おにぎりは、日本人にとって馴染み深い食べ物のひとつです。
絵本「おにぎり」では、おにぎりの作り方を一から丁寧に描いています。
ご飯の湯気や海苔のツヤ、酸っぱそうな見た目の梅干しなど、一つひとつのイラストがリアルで、思わずおにぎりを作り始めてしまいそうです。
また、おにぎりを握る手には愛情が込められているということを子供に伝えてみてはいかがでしょうか。
おにぎりをテーマに、おいしい食事を通した親の愛情も伝えられる
発売日 | 1992年9月15日 |
出版社 | 福音館書店 |
著者 | 平山英三、平山和子(絵) |
まとめ
子供が心身ともに健やかに成長していくには、毎日の食事が重要です。
食べ物の好き嫌いをなくし、正しい知識を身につけることで、食べる楽しみが感じられるようになるでしょう。
家庭で食育に取り組むなら、絵本を活用するのが効果的な手段です。
食育の絵本を通じて、子供が自発的に命の大切さや食事への感謝を学べます。
ぜひ大人も一緒になって食育の絵本を読み、家族団らんの時間を充実させてください。
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