読みやすい小説12選 読み始めたら止まらない小説や東野圭吾の名作も紹介
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初めて小説を読む人や、読書に慣れていない大人にとって、本選びは悩ましいものです。
そこで今回は、100人にアンケート調査を実施し、初心者でも読みやすく面白い小説と評価された作品を紹介します。
東野圭吾などのベストセラー作品からマイナーな作品まであり、中には読み始めたら止まらない小説も。
初心者の人でも挑戦しやすい幅広いジャンルの小説を紹介しているので、本選びに役立ててください。
初心者の本選びは読みやすい小説から
読書初心者は、難しい本でつまづいて本への苦手意識を持たないように、読みやすい小説から読んでみるのがおすすめ。
起承転結がわかりやすいストーリーや面白いミステリー、簡単な文章で構成されている作品なら、読むことがさらに楽しくなるはずです。
自分にぴったりな本を選んで、読書の楽しさを体験してください。
初心者・女性でも読みやすい本の選び方
ここでは、読書初心者や女性向けの本の選び方を紹介します。
読みたいジャンルから選んだり、サクッと読みたいなら短編小説を選んだりしましょう。
東野圭吾のミステリーなどのジャンル、女性には恋愛ものも
ミステリー、恋愛、感動系など、小説には様々なジャンルが存在します。
ミステリーといっても青春ミステリー、恋愛ミステリーなど細かく分類されることも。
どんなジャンルの話が読みたいのか、あらかじめ考えておきましょう。
ベストセラーや賞作品にも注目
ベストセラー小説は、多くの人から支持されている作品ばかりです。
また、直木賞や、本好きの書店員が選ぶ本屋大賞を受賞している本も読みやすい本が多いので注目。
東野圭吾作品などは映像化もされているので読みやすいでしょう。
これらの受賞作品から読んでみたい一冊を選んでみるのもおすすめです。
主人公が中学生など自分の世代に近いもの
中学生が読むなら、自分と世代の近い中学生が主人公になっている物語だと、より感情移入しやすいでしょう。
大人の場合でも、自分と同じ世代の主人公が冒険や挑戦を通じて成長していく様子を見ることで、自分自身も成長につながる刺激を受けられるはずです。
読書初心者が簡単に読める短編小説も
簡単に読める短編小説やオムニバス形式の物語は、読書時間が限られている人や、読書初心者にもおすすめの本です。
短い分、物語の要素が凝縮されているため、長編を読むよりも手早く感動や驚きを味わうことができるでしょう。
100人に調査! 読書が苦手な人におすすめの読み始めたら止まらない小説は?
ブックスコレクション編集部が小説が好きな人100人にアンケートを実施。
「読書が苦手な人におすすめしたい小説のジャンル」を聞いたところ、1位は『ホラー・ミステリー』でした。
次点で『青春・恋愛』『ショートショート・短編』がランクイン。
皆さんはどんなジャンルをおすすめしますか。
続いて、「読書が苦手な人におすすめしたい作品」と「読み始めたら止まらない面白い小説」も回答してもらいました。
得票数の多かったもの、複数の作品がランクインしていた小説家やシリーズものなどを一部紹介します。
読書初心者におすすめの小説 | 読み始めたら止まらない面白い小説 |
---|---|
4票 もものかんづめ(さくらももこ) | 4票 図書館戦争シリーズ(有川浩) |
3票 カラフル(森絵都) | 2票 ハリー・ポッターシリーズ(J・K・ローリング) |
3票 ボッコちゃん(星新一) | 2票 白夜行(東野圭吾) |
2票 そして、バトンは渡された(瀬尾まいこ) | 2票 イニシエーション・ラブ(乾くるみ) |
2票 手紙(東野圭吾) | 2票 ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン) |
2票 ガリレオシリーズ(東野圭吾) | 2票 告白(湊かなえ) |
2票 ハリー・ポッターシリーズ(J・K・ローリング) | 1票 グラスホッパー、ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎) |
2票 未来いそっぷ(星新一) | 1票 麒麟の翼、夜行観覧車、ラプラスの魔女、マスカレード・ホテル、真夏の方程式(東野圭吾) |
2票 キッチン(吉本ばなな) | 1票 火車、しゃばけ(宮部みゆき) |
2票 君の膵臓をたべたい(住野よる) | 1票 卵の緒、図書館の神様(瀬尾まいこ) |
2票 かがみの孤城(辻村深月) | 1票 守人シリーズ(上橋菜穂子) |
2票 そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティ) | 1票 少年陰陽師シリーズ(結城光流) |
・調査対象:小説好きの人男女100人
・調査期間:2023年4月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部
子供向け面白い小説おすすめ7選
小中学生の子供におすすめの短編小説や、恋愛小説、ミステリー小説などを紹介します。
読み始めたら止まらない小説や面白い小説も紹介しているので、好きなジャンルの本から選んでください。
君の膵臓をたべたい
ある日、「僕」は病院で一冊の文庫本を拾います。それは高校のクラスメイトの山内桜良が書いた日記帳でした。日記には、桜良が膵臓がんで余命わずかであることが書かれていたのです。「僕」は桜良から病気のことはクラスメイトには秘密にしてほしいと言い、交流が始まります。
余命1年の桜良と春樹には、どんな運命が待っているのでしょうか。
読後は「いま」を大事にしようと思える、感動のストーリーです。
病気の秘密を抱える一人の少女と少年の切ない交流の物語
発売日 | 2017年4月27日 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 住野よる |
未来いそっぷ
イソップ物語を題材にした7作と32編の短編が収録されている小説。クスっとする話や考えさせられる話、少し怖い話など風刺とウィットに富んだ物語ばかりで楽しめます。
短編1つが数ページで構成されているため、読書初心者や小中学生も簡単に読めるおすすめ本。
収録されている短編「ある夜の物語」は、人とのつながりを感じられる心温まるストーリーです。ぜひ読んでみてください。
イソップ物語の世界観を味わう初心者にもおすすめの読みやすい小説
発売日 | 1982年8月27日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 星 新一 |
十二人の死にたい子どもたち
ベストセラー作家の冲方丁の作品で、映画化もされたミステリー小説です。
死にたいと考える12人の子供たちは、廃病院に集まって集団での安楽死をしようとします。しかし彼らが地下に訪れた時、そこには13人目の少年の死体が。12人は、その13人目の死体の謎についての話し合いを行います。
ラストが気になるハラハラドキドキの展開で、読み始めたら止まらない小説です。
子供たちの自殺の動機も気になる、ベストセラー作家によるミステリーの傑作
発売日 | 2018年10月6日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 冲方丁 |
氷菓
神山高校に入学した折木奉太郎は、姉・供恵の命令で、かつて供恵が所属していた古典部に入部します。
廃部寸前の古典部に入るのは自分だけだと予想した奉太郎ですが、そこには入部希望の女子生徒の姿も。彼女は、かつて「コテンブ」に入っていて、今は行方不明の伯父の行方を探していました。
伯父の33年前に一体何があったのか、謎を解き明かしていくミステリーです。
読みやすい小説なので、小中学生や読書初心者にもおすすめ。
廃部寸前の古典部に隠された謎を解き明かす青春ミステリー
発売日 | 2001年10月31日 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 米澤 穂信 |
向日葵の咲かない夏
夏休み前日の終業式の日、学校を休んだS君の自宅にプリントを届けに行ったミチオは、S君の首吊り死体を目撃します。急いで学校に戻って通報した後にS君の自宅に戻ると死体は消えていました。混乱するミチオの前に、S君の生まれ変わりだという蜘蛛が現れます…。
どこまでが現実なのか曖昧な描き方で、終盤の怒涛の展開まで夢中になって読めるでしょう。不気味な世界観に引き込まれる長編ミステリーです。
現実と妄想が交錯して読者を混乱させる、読み始めたら止まらない小説
発売日 | 2008年8月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 道尾 秀介 |
カラフル
死んだ「ぼく」の魂は、現実世界で誰かの体を借りて修業を積むことに。前世で犯した過ちをしっかり反省した時、輪廻のサイクルに復帰できるというのです。ホームステイ先は、表面だけが円満な家庭環境に絶望し、自殺未遂をした少年でした。
様々な出来事を通して、「ぼく」は物事は捉え方によって景色が一変することに気付いていきます。名言も多い『カラフル』は、小学校高学年から中学生におすすめの小説です。
現実世界での修業を通じて生きることの意味を学べるベストセラー感動小説
発売日 | 2020年4月17日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 森 絵都 |
余命10年
数万人に一人しか発症しない難病にかかった茉莉は、どうせ死ぬからと日々を淡々と生きていました。そんな彼女が、ある日中学生時代のクラスメイト・和人と再会します。二人は惹かれ合い、何度も会うようになりますが、茉莉は自分の人生に和人を巻き込んではならないと悩みます。
残された時間で何をするべきか考えさせられる、感動の恋愛小説です。
難病に立ち向かい人生が輝き出す、読み始めたら止まらない小説
発売日 | 2017年5月15日 |
出版社 | 文芸社 |
著者 | 小坂 流加 |
読書初心者の大人・女性でも読みやすい小説5選
読書初心者の大人におすすめの本や、読みやすい小説を選びました。
ベストセラーにもなった面白い小説ばかりなので要チェック。
三毛猫ホームズの推理
「三毛猫ホームズの推理」は、鮮血と女性が苦手な主人公の刑事・片山と、名探偵の三毛猫・ホームズが協力して殺人事件を解決するミステリー小説です。三毛猫ホームズシリーズ第一作目で、本作では片山とホームズが出会った逸話も描かれます。
テンポが良く読みやすい文体で、次々に起こる事件と伏線回収に引き付けられる作品。読書初心者も早くページをめくりたくなる、読み始めたら止まらない小説です。
可愛い三毛猫ホームズとダメ刑事片山のバディを楽しめます
発売日 | 1984年3月30日 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 赤川 次郎 |
阪急電車
阪急今津線8駅を舞台に、1駅につき1つの出来事を描く短編小説。登場人物たちの個性豊かなキャラクターや出会い別れが描かれ、ストーリーは徐々に絡み合っていきます。あるストーリーでのちょい役が次のストーリーでは主人公になるなど、面白い構成にも注目。
ほっこりしたり、感動したり、応援したりと、色々な感情が湧き出てくる小説です。読みやすく、読書初心者の大人にもおすすめ。
阪急今津線を舞台に人々の日常が描かれたほっこりする短編小説
発売日 | 2010年8月5日 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 有川 浩 |
世界から猫が消えたなら
1週間の余命宣告を受けた主人公が、悪魔との契約でモノを消して寿命を延ばすことに。しかし消したものには大切な思い出が詰まっていて、やがて愛猫のキャベツまでもが消される危機に陥ります。
消すことによって得られる寿命の価値や、大切なモノや人との別れを通じて、人生の意味について深く考えさせられる物語です。
心に響く感動作であり、自分と向き合うきっかけにもなるでしょう。
人生の意味について考えるきっかけにもなる感動のベストセラー小説
発売日 | 2014年9月18日 |
出版社 | 小学館 |
著者 | 川村 元気 |
ゴールデンスランバー
突如として首相の殺人容疑をかけられた、平凡な主人公・青柳。濡れ衣をかけられた青柳が、警察や巨大な組織から必死の逃走劇を繰り広げます。
事件の背後には、政治家や財界人たちによるとてつもない陰謀が。果たして、普通の男・青柳はどうやって大きな権力に立ち向かうのでしょうか。
スリリングで疾走感のあるストーリーで、読み始めたら止まらない小説です。
張り巡らされた伏線の回収も見事な、ハラハラドキドキの逃走劇
発売日 | 2010年12月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 伊坂 幸太郎 |
イニシエーション・ラブ
「イニシエーション・ラブ」は、男性が代打でよばれた合コンで、ある女性に恋をすることから始まる、1980年代後半を舞台にした恋愛物語。ただし、普通の恋愛物語ではなく、実は驚きの仕掛けがある作品です。実写化された映画には「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る」というキャッチコピーが付けられています。
最後に大どんでん返しがあり、すぐに2度目が見たくなるような結末が用意されている面白い小説です。
登場人物の行動に翻弄され、予想外の結末が待ち受ける恋愛ミステリー
発売日 | 2007年4月10日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 乾 くるみ |
まとめ
読み始めたら止まらない小説や、簡単に読める短編小説を紹介しました。
読書初心者は読む本に迷ってしまいますが、楽しめる簡単で読みやすい小説を選べば、さらに本への興味を広げることができます。
紹介した小説は、中学生から大人の女性まで幅広い世代におすすめできるものばかりで、読書が苦手な人や忙しい人にもぜひ読んでほしい作品です。
これから読書を始めたい人は、ぜひこれらの作品の中から選んで読んでみてください。
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