音楽を聴きながら勉強していい教科はある? デメリットやおすすめジャンルも紹介
歴史の暗記や数学の問題集を解いている時に、音楽を聴きながら勉強したいと考えている人は多いでしょう。
音楽を聴きながらの勉強には、実はデメリットだけでなくメリットもあります。
この記事では、音楽を聴きながら勉強してもいいのか、音楽を聴きながら勉強していい教科について解説。
おすすめの音楽ジャンルや、音楽を聴きながら勉強するメリット・デメリットも紹介します。
音楽を聴きながら勉強していいのか?
宿題や試験勉強などをする際、音楽を聴きながら勉強していいのか、どうなのでしょうか。
数学、暗記系などジャンルにもよりますが、音楽を聴きながら勉強していい教科はあります。
音楽を聴きながら勉強したい人は、メリットやデメリットを確認しておきましょう。
音楽を聴きながら勉強するメリット
まずは、音楽を聴きながら勉強するメリットについて紹介します。
数学の問題などで音楽を聴きたい人は要チェックです。
集中力を高める
音楽を聴きながら勉強することで、集中力が高まる可能性があります。
スタンフォード大学医学部のある研究チームの調査では、勉強中にクラシック音楽を聴くことで脳が活性化し、情報処理能力や集中力が向上したという結果が出ました。
集中力が上がることで勉強の効率がよくなり、記憶力の向上も望めるでしょう。
勉強のストレスが紛れる
音楽を聴きながら勉強することで、勉強のストレスが紛れるという人も多いようです。
ゆっくりした音楽を聴くことでリラックスでき、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されると言われています。
セロトニンは心を落ち着かせて、ストレスを軽減する働きがある神経伝達物質。
そのため、勉強中にイライラしがちな人はスローな音楽を聴くのがおすすめです。
やる気が上がる
音楽を聴きながら勉強する時、アップテンポな音楽を選ぶことで、勉強のやる気につながることも。
乗れるアップテンポの音楽を聴くとドーパミンが分泌され、気分が高揚して行動力が上がると言われています。
そもそも全くやる気が起きないという人にとって、勉強するまでのハードルを下げられるのも音楽のメリットといえるでしょう。
眠気対策
テンションが上がるお気に入りの音楽は、勉強中の眠気対策にぴったりです。
特に容赦なく眠気が襲ってくる深夜や早朝、食事のあとなどは音楽を聴くといいでしょう。
その時はリラックスできるゆっくりした音楽ではなく、アップテンポな音楽がおすすめです。
エネルギーが出てくるような明るい音楽なら、眠気が吹き飛びやる気も出てくるはずです。
雑音をシャットアウトできる
雑音をシャットアウトできる点も、音楽を聴きながら勉強するメリットです。
学校なら人の声が気になったり、家ではテレビや生活音が気になったりと勉強に集中できないことも。
音楽を聴けば、2つの音が同時に出ている時、片方の音しか聴こえなくなるマスキング効果が期待できます。
音楽の方に気を取られることで、周りの音が気になりにくくなるのです。
音楽を聴きながら勉強するデメリット
次に、音楽を聴きながら勉強するデメリットについて解説。
いいところだけでなく、悪いところも頭に入れておきましょう。
気が散る可能性がある
音楽を聴きながら勉強することで、音楽の内容が気になってしまい、勉強に集中できなくなるというデメリットがあります。
特に歌詞ありで聴き込んでしまうような音楽や複雑な音楽は、そちらに気が向くので勉強には不向きでしょう。
音楽がないと勉強しにくくなってしまう
音楽を聴きながら勉強するデメリットとして、音楽がないと勉強しにくくなってしまう場合も。
音楽がある状態に慣れすぎると、音楽がないと勉強する気が起らなくなったり、集中力が続かなくなる人がいます。
その結果、試験本番で本来の能力を発揮できなくなってしまう恐れがあります。
記憶の妨げになることも
音楽を聴きながら勉強することで、記憶の妨げになるリスクがある点もデメリット。
暗記したい勉強内容以外の情報が頭に入ってくると、勉強の効率が落ちてしまいます。
特に歴史や英単語、漢字など暗記系ジャンルの勉強で音楽を聴くのは避けた方がいいでしょう。
音楽を聴きながら勉強していい教科はある?
音楽を聴きながら勉強していい教科はあるのでしょうか?
数学や理科の計算問題を解いている時は、音楽を聴きながら勉強してもいいのかもしれません。
数学や理科でも、公式や用語を暗記する際には、音楽は聞かないほうがいいと思います。
しかし音楽を聴いたほうが勉強がはかどる教科は人によって違う場合もあるので、自分で試して決めることが大切です。
音楽を聴きながら勉強しないほうがいい科目は?
国語や英語、社会などの文系科目は、音楽を聴きながら勉強しないほうがいい科目に該当します。
特に英単語や、歴史上の人物や出来事などを暗記する際は、音楽を聴かないほうがいいでしょう。
また、文章をしっかり読みながら問題を解くような国語の読解系ジャンルも音楽を聴きながら勉強しないほうがいいです。
歌詞ありの音楽の場合、暗記しにくいだけでなく読解の妨げになります。
勉強しながら聴くのにおすすめの音楽ジャンル
ここでは、勉強しながら聴くのにおすすめの音楽ジャンルを紹介します。
数学や理科など、音楽を聴きながら勉強していい教科の自習の時に聴いてみましょう。
歌詞のない音楽
音楽を聴きながら勉強する時は、歌詞のない音楽を聴くのが一番です。
歌詞ありの歌を聴いてしまうと、歌詞が気になってしまい集中できないことも。
勉強に集中したいなら、できれば歌詞のない音楽を聴いてください。
歌詞ありの音楽は暗記系に向いていませんが、歌詞なしなら漢字や英単語の勉強時も妨げになりにくいです。
外国語の音楽
数学や理科など、音楽を聴きながら勉強する時は、外国語の音楽もおすすめです。
歌詞ありの音楽は余計な情報が入ってきがちですが、よく知らない外国語の音楽ならその心配はなし。
歌詞がわからなければ、歌詞ありの音楽でも集中力が途切れたり、気が散ったりすることはありません。
英語だとわかる歌詞を追ってしまうことがあるので注意しましょう。
眠気覚ましなら、アップテンポの音楽
勉強中の眠気覚ましには、アップテンポの音楽を聴くのがベストです。
アップテンポな音楽を聴くことで、そのテンポに合わせるように作業スピードが上がる効果が期待できます。
四つ打ちのハウスのほか、ヒップホップなどを選ぶのもいいでしょう。
聴いていてドーパミンが出るような、テンションが上がる音楽を聴くのがおすすめです。
ストレス緩和なら、スローテンポの音楽
勉強中のストレス緩和には、スローテンポの音楽を選ぶのが最適。
ヒーリング、自然環境音楽、スローテンポのジャズなどがぴったりです。
なかでもおすすめなのが、イギリス音楽療法学会とアーティストが合同で作成した「Weight less」という曲。
研究によると、このWeight lessは他の音楽と比べてストレスレベルが最大で65%低下するという結果が見られています。
集中力を高めたいなら、クラシック
先にも解説したように、勉強中に集中力を高めたいなら、やはりクラシックがベスト。
クラシックといってもさまざまな時代のものがありますが、特におすすめなのがバロック時代のもの。
ヴィヴァルディやヘンデル、バッハといった作曲家の音楽を聴きましょう。
バロック時代の音楽の特徴として、和音が心地いい通奏低音という演奏が行われています。
学習に音楽を活用するコツ
音楽を聴きながら勉強していい教科がわかったところで、学習に音楽を活用するコツを解説します。
ぜひ参考にしてください。
勉強する前に音楽を聴くのもおすすめ
本当に音楽を聴きながら勉強していいのか不安な人は、勉強する前に音楽を聴くのもおすすめです。
音楽を聴いたあとに勉強するというルーティンを作ると、気持ちのメリハリが付きます。
勉強のやる気がなかな起こらない時は、この方法を試してみてください。
本番を想定して、音楽を聴かずに勉強する時間も作る
学校の試験や受験は、音楽を聴きながら受けることは絶対できません。
そのため試験の本番を想定して、音楽を聴かずに勉強する時間を作ることも大切です。
音楽がないと勉強できない、という状態を作らないようにしてください。
勉強中に聴く音楽と、勉強前や休憩中に聴く音楽を変える
勉強中に聴く音楽と、勉強前や休憩中に聴く音楽を変えるのもおすすめのアイデア。
休憩中は好きな歌ありの音楽、勉強中はクラシックなど場面に合わせて変えましょう。
この方法により、勉強をする時としない時で気持ちを切り替えることができます。
まとめ
ここまで、音楽を聴きながら勉強してもいいのか、音楽を聴きながら勉強していい教科などを紹介しました。
数学や理科の問題をひたすら解くだけの時なら、音楽を聴いてもいいのかもしれません。
勉強中に音楽を聴く場合、ストレス緩和が期待できるクラシック、眠気覚ましにぴったりなハウスミュージックなどがおすすめです。
歌詞ありの音楽なら、外国語の音楽を聴くのがいいでしょう。