又吉直樹の本8選 新作エッセイや芥川賞受賞した作品などおすすめの本を紹介
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小説家や本好き芸人として活躍する、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹。
芥川賞受賞の「火花」や2作目の「劇場」など数々の書籍を出版しているだけでなく、芸能界きっての読書家としても知られています。
今回は、ミリオンヒットの発行部数を記録した有名小説から新作エッセイまで、又吉直樹のおすすめ本を大特集。
これから読み始める人のために、又吉直樹の作品の魅力や、書籍を楽しむ方法についても紹介します。
又吉直樹の本の魅力は?
小説やエッセイの執筆、無類の本好きとして有名な又吉直樹。
芥川賞受賞作もあるピース又吉直樹の作品の魅力はどこにあるのか、深堀りしていきましょう。
単行本や文庫本など、又吉直樹の書籍の楽しみ方も紹介します。
【又吉直樹の本の魅力1】発行部数がミリオンヒットした芥川賞受賞作品も
小説家又吉直樹の名を一躍有名にしたのが、デビュー作の小説「火花」の存在です。
芸人初の芥川賞受賞作品となり、発行部数も瞬く間にミリオンを達成。文学的観点からも評価が高い作品です。
その後も、又吉直樹は「劇場」や「人間」など次々に新作小説を発表し、着実に発行部数を重ねています。
【又吉直樹の本の魅力2】小説以外にエッセイなどの書籍も面白い!
又吉直樹の書籍は小説だけでなく、エッセイや自叙伝など他ジャンルの作品も魅力的です。
一例を挙げると、自伝エッセイの「東京百景」や、愛読書について綴った「第2図書係補佐」といった作品があります。
これらの書籍は、読書家としての経験や芸人ピース又吉直樹としてのユーモアセンスを感じられるでしょう。
又吉直樹の書籍を読む順番は?
多くの書籍がある又吉直樹作品。読む順番のおすすめを紹介します。
出版された順に読みたい人は、最も発売日が早いエッセイ「カキフライが無いなら来なかった」から読んでみてください。
単行本と文庫本があるので、好みのタイプを選んでみましょう。
ピース又吉直樹の小説 出版順(古い順) | 発売日 |
---|---|
火花 | 単行本 2015年11月11日/文庫本 2017年2月10日 |
劇場 | 単行本 2017年5月11日/文庫本 2019年9月1日 |
人間 | 単行本 2019年10月10日/文庫本 2022年4月21日 |
反対に、又吉直樹の新作が気になる人は、発売日が2023年3月の「月と散文」から読むのをおすすめします。
新作エッセイを楽しんでから、遡って小説を読み進めるのもいいですね。
ピース又吉直樹の小説以外のおすすめの書籍 出版順(古い順) | 発売日 |
---|---|
カキフライが無いなら来なかった | 単行本 2009年6月24日/文庫本 2013年10月10日 |
第2図書係補佐 | 文庫本 2011年11月22日 |
東京百景 | 単行本 2013年8月26日/文庫本 2020年4月10日 |
新・四字熟語 | 文庫本 2015年1月15日 |
月と散文 | 単行本 2023年3月24日 |
100人に調査! 又吉直樹の本で好きな作品は?
ブックスコレクション編集部がお笑いが好きな人、ピース又吉直樹さんが好きな人100人にアンケートを実施。
圧倒的な票数で1位を獲得したのは、芥川賞を受賞した『火花』でした。
次点で『劇場』『人間』がランクイン。皆さんの好きな作品は何位だったでしょうか。
続いて、その作品が好きな理由も100人に回答してもらいました。
得票数の多かったトップ3の作品について、回答の一部を抜粋して紹介します。
作品名 | 好きな理由 |
---|---|
『火花』 | 「独特の世界観に引き込まれる」 |
「リアルな話で、葛藤を感じられるからとても好き」 | |
「読んでて感動できる内容だったから」 | |
「セリフ一つ一つに意味が込められていると思ったから。奥が深い小説だと思う」 | |
「クライマックスが忘れず、印象深い作品」 | |
『劇場』 | 「言葉選びのセンスが良く、引き込まれてしまう」 |
「夢を追いかける人間の苦悩が描かれていて、胸が締め付けられる思いがするから」 | |
「人間味に溢れていて、又吉さんの凄さを感じる作品だから」 | |
『人間』 | 「一番共感できた作品でした」 |
「細かい描写がリアルで良い。じんわり考えさせられる感じが好き」 |
・調査対象:お笑い好きの人、ピース又吉直樹さんの本が好きな人男女100人
・調査期間:2023年4月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部
【又吉直樹の本】小説おすすめ3選
「火花」に次ぐ「劇場」や「人間」など、ピース又吉直樹の小説を3作品紹介。
単行本版と文庫本版が刊行されているので、おすすめポイントも参考に、ぜひ手に取ってみてください。
火花
売れない芸人の徳永と、独特なセンスを持つ先輩芸人の神谷。
2人は意気投合し、長く一緒に過ごしますが、芸人としての生き方の違いから、やがて別々の道を歩むことに。
お笑い芸人を主軸に芸人たちの葛藤や苦悩を描く、笑いとは何かを考えさせられる物語です。
ピース又吉直樹が初執筆した小説で、芸人初の芥川賞受賞作ともなった作品。
発行部数はミリオンセラーを達成し、発売日から長い年月が経っても多くの人に愛されています。
笑いとは何か、人間とは何か。芸人たちの葛藤や苦悩を描く芥川賞受賞作
公開日 | 2015年11月11日(単行本)、2017年2月10日(文庫本) |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 又吉直樹 |
劇場
東京の画廊で出会った劇団の脚本家をしている永田と、女優になるため上京した沙希。
やがて恋人になった2人は一緒に劇を作り始めますが、次第にすれ違いが増えていきます。
がむしゃらに演劇を続ける永田と、それを支える沙希の生活や心情が、リアルな描写で綴られた作品。
芥川賞受賞作「火花」の次に発表された小説で、恋愛純文学としては異例の発行部数を記録しています。
東京で出会った夢追い人の男女をリアルに表現した恋愛純文学
発売日 | 2017年5月11日(単行本)、2019年9月1日(文庫本) |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 又吉直樹 |
人間
「火花」と「劇場」に続き、初の長編小説として執筆された新作。絵本作家をしている38歳の男性が、20代の頃から現在の自分までの人生を回想するストーリーです。
夢に挫折した後の人生と人間の在り方、愚かさについて哲学的に描写されています。
本作は小説内の主人公と同じく、又吉直樹が38歳の時に発表した書籍。
2019年10月の発売日以来多くの人に読まれ、2022年には加筆された文庫本版も刊行されています。
3作目にして初の長編小説。20代の自意識への葛藤を描いた群像劇
発売日 | 2019年10月10日(単行本)、2022年4月21日(文庫本) |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 又吉直樹 |
【又吉直樹の本】エッセイや自叙伝 新作も紹介
又吉直樹のエッセイや自叙伝といった小説以外のジャンルからおすすめ本を厳選。
又吉直樹の書籍を初めて手に取る人や、小説以外を読んだことが無い人もぜひ、チェックしてみてください。
第2図書係補佐
圧倒的な読書量を誇る又吉直樹が、これまで読んできた中で影響を受けた本を紹介したエッセイです。
本書では太宰治や江戸川乱歩などの文学作品から、近年の名著まで幅広いジャンルの書籍が登場。
単に本の内容を紹介するものではなく、又吉直樹と本に関わるエピソードが中心に描かれているのが特徴です。
巻末には、芥川賞受賞作家の中村文則との対談も収録されています。
又吉直樹の読書歴を知りたい人におすすめの作品です。
芥川賞作家との対談も必見! 影響を受けた本をまとめたエッセイ
発売日 | 2011年11月22日 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 又吉直樹 |
カキフライが無いなら来なかった
構成作家せきしろとピース又吉直樹が共著した自由俳句がテーマのエッセイ。
日常生活シーンを切り取った500以上の俳句を、散文や写真と共に表現しています。
誰しもが共感できるような日常の一コマに、自嘲混じりのユーモア溢れる描写が絶妙に面白い作品です。
初めて又吉直樹の本を読む人でも、肩の力を抜いて気楽に読書を楽しめるはず。
著者2人が撮影した写真も必見です。
自嘲混じりのユーモア溢れる描写が魅力の自由律俳句集
発売日 | 2009年6月24日(単行本)、2013年10月10日(文庫本) |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 又吉直樹、せきしろ |
新・四字熟語
本のタイトル通り、又吉直樹が生み出した新しい四字熟語を紹介する文庫本版エッセイ。
日常のあるあるをテーマにした四字熟語からは、又吉直樹の言葉選びのセンスがうかがえます。
四字熟語の用例を説明する具体的なエピソードには、思わずクスッと笑ってしまうでしょう。
又吉直樹の視点や笑いのセンスについて知りたい人におすすめの作品。
長文小説と比べて、普段あまり読書しない人でもサクッと読みやすいところも魅力です。
読書が苦手な人にも。オリジナルの四字熟語を紹介する文庫本版エッセイ
発売日 | 2015年1月15日 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 又吉直樹、田中象雨 |
東京百景
芸人・ピース又吉直樹としての日常や、東京の街で体験した青春の日々を書いた自伝エッセイです。
本書は2013年8月の発売日以降、発行部数10万部を超えるヒットを記録。
18歳で上京してからお笑い芸人の養成所に所属し、芥川賞受賞作「火花」を執筆するまでの又吉直樹の半生を綴った100編です。
東京の風景や人物を通し、夢を追ってもがき苦しんだ心情が巧みな描写で描かれています。
芸人としての日常や東京で過ごした青春の日々を描いた自伝エッセイ
発売日 | 2013年8月26日(単行本)、2020年4月10日(文庫本) |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 又吉直樹 |
月と散文
「東京百景」から10年ぶりとなる自伝エッセイ。
芥川賞受賞後の芸人としての日々を、一人称の私小説風に綴った作品です。
40歳を超えた又吉直樹が、自身を取り巻く出来事、人物を繊細な文章で表現しています。
紙の本や古書を愛する又吉直樹の想いを反映し、装丁にもこだわりを感じられる1冊。
又吉直樹の新作エッセイに触れたい人におすすめの作品です。
芥川賞受賞後の芸人としての日々を私小説風に綴った自伝エッセイ
発売日 | 2023年3月24日 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 又吉直樹 |
まとめ
小説家や読書好きとして知られる又吉直樹の本の魅力や楽しみ方、おすすめの書籍を紹介しました。
又吉直樹の本は、不器用に生きる人の心情に寄り添う優しい作風が特徴です。
芥川賞受賞作の「火花」に続く「劇場」や「人間」などの小説、自伝など新作エッセイが続々と刊行されています。
長編小説から気軽に読める短編集まで幅広くあり、文庫本版も多いので、この機会に又吉直樹の本を手に取ってみてください。
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