どんでん返しのミステリー小説おすすめ14選 初心者でも読みやすい作品も
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ミステリー小説といえば、謎めいた事件を推理しつつ、ドキドキハラハラする展開を楽しめるのが魅力。
今回はそんなミステリー小説の中から、特に衝撃のラストや大どんでん返しが印象的な、伏線がすごい小説を集めました。
また、ミステリー小説に馴染みがない人でも気軽に読める、初心者向けの最新の作品も紹介します。
ミステリー小説の面白さを体感したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
どんでん返しのミステリー小説が面白い!
面白いミステリー小説のポイントは、衝撃のラストなど読者を驚かす仕掛けにあります。
ミステリー小説初心者も以下の魅力にハマること間違いなし。
伏線がすごい小説が多い
大どんでん返しのミステリー小説では、物語の序盤から巧みに伏線が張られています。
ストーリーが進むたび謎が謎を呼び、二転三転する展開で一気に読者を引き込むのが魅力。
そして、意外な犯人の正体や事件の詳細が明かされる、衝撃のラストへ繋がるのです。
何度も読みたくなる小説ばかり
大どんでん返しで読者の予想を裏切る小説は、読み終わった後にもう一度読み返したくなります。
一回目に読んだときにはわからなかった伏線に気がつき、また楽しめるのがポイント。
何度も読みたくなる小説を探している人にも、どんでん返しのミステリー小説がおすすめです。
【最新ランキング】どんでん返しがすごいミステリー小説は?
ブックスコレクション編集部は、ミステリー小説をよく読む男女100人を対象に、どんでん返しがすごいミステリー小説はなにかをアンケート調査しました。
アンケート調査の結果、1位に『イニシエーション・ラブ』、2位に『十角館の殺人』、3位に『葉桜の季節に君を想うということ』がランクインしました。
上位にランクインした小説には、最後の一言二言で解き明かされる怒涛の伏線回収や、先入観に対するミスリードが共通しているようです。
実際に読んだ人の意見も参考にして、気になる作品を見つけてみましょう。
どんでん返しがすごい小説 | その理由 |
---|---|
1位『イニシエーション・ラブ』 | 「最後の二行で話しがひっくり返るので、かなりビックリさせられたし、面白かったです。」 |
「はじめのゆったりとした雰囲気から一変、畳み掛けるかのような怒涛の展開にとても驚かされました。何回読み返しても飽きることない名作だと思います。ところどころに張り巡らされている伏線も絶妙で、とても好きな作品です。」 | |
「視点を変えて読むとまた別の発見が見えてきます!何度も読み返したくなる作品です。最後は胸がざわつきました。」 | |
2位『十角館の殺人』 | 「ページをめくって犯人が分かった瞬間の全身にぞわーっという感覚が忘れられないためです。本土と島の2シーンから物語が展開していくので、テンポよくどんどん続きが気になる作品でした。」 |
「後半部分のたった一言で、全てをひっくり返すセリフに驚愕しました。そのセリフを読んだ時に作者に、やられた!と思いました。」 | |
「最後に近づくにつれてなるほどなとなることが多い伏線回収のような物語形式が面白いから。」 | |
3位『葉桜の季節に君を想うということ』 | 「後半から、あれ?と薄々思いながらも、最後にまさかそんな設定だったとは全く思っていなかった!という驚きがすごかったから。」 |
「先入観で読んでいたので、予想していなかったどんでん返しに本当に驚きました。」 | |
「他ではあまり見ないタイプの展開であり、自分の中にあったとある偏見にも気付かせてくれたという意味でも印象に残ったから。」 |
・調査対象:ミステリー好きの男女100人
・調査期間:2023年6月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部
【読みやすい】初心者向けどんでん返しのミステリー小説
衝撃のラストが面白いおすすめミステリー小説を紹介します。
初心者向けの読みやすいものを厳選しました。
最後まで目が離せない、衝撃のラストを体感してみてください。
マリオネットの罠
「三毛猫ホームズ」や「セーラー服と機関銃」などで知られる、赤川次郎の傑作ミステリーです。
フランス留学から帰国した主人公は、洋館に住む美人姉妹の家庭教師を引き受けることに。
ある日、地下の牢獄に幽閉されていた少女を救出しますが、それが連続殺人事件の引き金になってしまいます。
ライト層からミステリー好きまで楽しめる名作で、初心者におすすめの作品。
次々に展開するストーリーの末、衝撃のラストが待っています。
幅広い層から支持される衝撃のラスト!初心者におすすめの面白いミステリー
発売日 | 2006年11月10日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 赤川二郎 |
13階段
冤罪の死刑囚を救出するために事件を再捜査するミステリー。
元刑務官の南郷は刑の執行を阻止するべく、ある事件を調査することに。
次々と新事実が明らかになるものの、死刑執行までのタイムリミットが容赦無く迫ってきます。
事件の真相が見えてくる展開と、迫る時間制限に最後まで続きが気になって仕方なくなる伏線がすごい小説。
果たして死刑囚は助けられるのか、衝撃のラストをぜひ、見届けてください。
迫る死刑執行までのタイムリミット。ハラハラドキドキな展開が面白い
発売日 | 2004年8月10日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 高野和明 |
連続殺人⻤カエル男
猟奇的な犯行を繰り返す、連続殺人犯「カエル男」の真相に迫るミステリー。
残忍な手口で市民を恐怖に陥れた殺人犯の謎を、2人組の刑事が追います。
中山七里ならではの、予想のつかない大どんでん返しに多くの読者が騙された作品です。
グロテスクな殺人描写が多いものの、二転三転する事件の行方に目が離せません。
また、刑法の矛盾をテーマにしており、社会問題について考えさせられる作品でもあります。
殺人犯カエル男の凶行にパニックになる民衆たち。衝撃のラストに戦慄
発売日 | 2011年2月4日 |
出版社 | 宝島社 |
著者 | 中山七里 |
さよならドビュッシー
主人公は火事で家族を失い、大火傷を負いながらもピアニストを目指す女子高生。
コンクール優勝を目指し奮闘するものの、不幸な事件が続き、ついに殺人事件に巻き込まれてしまいます。
ピアノに打ち込む女子高生の青春ストーリーから、謎解きミステリーに繋がる展開が面白い作品。
ミステリー初心者でも読みやすい切り口ながら、衝撃のラストに驚かされること間違いなし。
散りばめられた伏線がすごい小説です。
音楽が好きな人におすすめしたい、ピアノの旋律が彩るミステリー
発売日 | 2011年1月12日 |
出版社 | 宝島社 |
著者 | 中山七里 |
#真相をお話しします
現代の社会問題をテーマに、5つの短編で綴ったミステリー小説です。
SNSやユーチューバー、オンライン飲み会など現代のリアルな日常がテーマとなってり、物語に現実味を感られるのが特徴。
短編集ながらしっかりと伏線が張られたストーリーで、思わずゾクっとする衝撃のラストが味わえます。
普段小説を読まない人でも読みやすいため、ミステリー小説初心者にもおすすめの最新の一冊です。
初心者向けの短編集。SNSや動画配信などがテーマの最新ミステリー
発売日 | 2022年6月30日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 結城真一郎 |
葉桜の季節に君を想うということ
元私立探偵で「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎は、悪質な保険金詐欺の調査を依頼されます。
その一方、命を助けた縁で知り合った女性と親しくなり、デートを重ねることに。
事件の謎と恋愛模様のストーリーが、軽快なテンポで描かれるミステリー小説です。
2つのストーリーが交わる展開に、あっと驚く仕掛けが隠された衝撃のラストは必見。
予想のつかない事件の連続に、読み進める手が止まらなくなってしまう作品です。
桜の季節にピッタリな、テンポがよく読みやすいミステリー
発売日 | 2007年5月10日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 歌野晶午 |
イニシエーション・ラブ
ビターな青春恋愛ストーリーから予想外の大どんでん返しに、多くの読者が驚かされたミステリーの名作です。
主人公は理系大学の男子学生。
数合わせで参加した合コンの席で出会った歯科衛生士の彼女と、海へドライブに出かけます。
一見、青春のワンシーンを描いた恋愛小説のようですが、最後の数行で物語は衝撃のラストを迎えます。
読後に伏線が気になって、何度も読みたくなる小説です。
最後のページにゾクっとしてしまう、恋愛小説の裏に隠されたミステリー
発売日 | 2007年4月10日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 乾くるみ |
十角館の殺人 新装改訂版
本格派ミステリー小説の定番である、綾辻行人の「館シリーズ」第1作目。
ミステリ研の大学生7人は、十角館の建築家が焼死した事件を知り、館を訪れます。
しかし、その館が連続殺人事件の舞台となってしまうのです。
角島にそびえる十角形の奇妙な館で、事件の謎を追うミステリー小説。
1987年の刊行以来、多くの読者を惹きつけてきた衝撃のラストをぜひ体感してみてください。
ミステリー初心者必見。長年愛されてきた国内トップクラスのミステリー
発売日 | 2007年10月16日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 綾辻行人 |
【おすすめ】大どんでん返しの面白いミステリー小説
物語が急展開する大どんでん返しが楽しめるミステリー小説を紹介します。
意外な真犯人やストーリーの前提を覆す展開は、ミステリー小説の醍醐味。
見事に伏線を回収していく様は、読後に爽快感を与えてくれます。
容疑者Xの献身
テレビドラマ化・映画化されている、東野圭吾のガリレオシリーズの小説です。
物理学者・湯川の大学の同級生だった、数学教師の石神は隣人の靖子に想いを寄せています。
元夫からのDVに悩まされる彼女は、誤って元夫を殺害。
石神は隠ぺいに手を貸し、完全犯罪を企てますが、湯川が謎解きで迫ります。
天才数学者と天才物理学者の頭脳対決が面白いポイント。
二人の友情も見どころで、何度も読みたくなる小説です。
ミステリー初心者にもおすすめの読みやすいミステリー小説
発売日 | 2008年8月5日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 東野圭吾 |
倒錯のロンド 完成版
推理小説家を目指して、出版社を退職した山本安雄。
しかし、新人賞に応募するため書き上げた原稿を盗まれてしまいます。
一方、永島一郎は盗んだ原稿を自分の作品にしようと、山本安雄の殺害を計画していました。
ストーリー全体に様々なトリックが仕掛けられており、どの部分を紹介してもネタバレになってしまうような作品。
ぜひ、予備知識のない状態で読み始めて、大どんでん返しの展開を存分に味わってみてください。
発表から30年以上色褪せない、トリックが満載の大どんでん返しミステリー
発売日 | 2021年1月15日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 折原一 |
不連続殺人事件
戦後間もない時代に、坂口安吾が初めて発表したミステリー小説です。
物語の舞台は昭和22年の夏。
若者たちが集まった財閥の屋敷で、流行作家の殺人事件が発生します。
果たして、タイトルの不連続事件の意味とは。
クセの強い登場人物に翻弄されながらも、一気に最後まで読み進めてしまえる作品。
戦後の時代を感じさせる物語の雰囲気と、大どんでん返しの面白い展開が魅力です。
多くの登場人物の思惑が渦巻く殺人事件。昭和の時代を感じるミステリー
発売日 | 2006年10月25日 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 坂口安吾 |
鏡の中は日曜日
殊能将之の「探偵石動戯作シリーズ」3作目です。
梵貝荘という奇妙な館で発生した、不可解な殺人事件。
事件は一度解決されますが、時間が経ってから探偵石動戯作の元へ再調査が依頼されます。
巧妙な文章表現によって、ストーリーの伏線に気づかせず、注意して読んでいてもすっかり騙されてしまうでしょう。
思わず唸ってしまう予想外の大どんでん返しに、ミステリー小説の魅力がたっぷり詰まった一冊です。
予想の斜め上を行く大どんでん返しが面白い、何度も読みたくなる小説
発売日 | 2005年6月15日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 殊能将之 |
出版禁止
映像作家の長江俊和が綴る、ドキュメンタリー形式のミステリー小説です。
著者が手に入れた架空の記事を読み解いていくという独特な構成が特徴。
記事の内容は作家と心中し生き残った女性のインタビュー記事です。
心中の理由は何だったのか、なぜ女性は助かったのか、謎が渦巻きます。
ルポルタージュ風の淡々とした文体に様々な伏線が潜む作品。
最後のどんでん返しの後は、思わず最初から読み直したくなる伏線がすごい小説です。
ある事件のインタビュー記事を読み解く、新たな形式の最新ミステリー小説
発売日 | 2017年3月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | ⻑江俊和 |
新装版 殺戮にいたる病
殺人犯の逮捕から物語が始まり、犯行状況や犯人を取り巻く人生が徐々に明かされるミステリー小説です。
物語の中心となるのは、東京の繁華街で猟奇的な犯行を繰り返してきた「蒲生稔」という殺人犯。
犯人と元刑事、犯人の家族という複数の視点から、事件の真相を暴く構成になっています。
凄惨な場面も多いものの、最後にはあっと驚く大どんでん返しがある作品。
ホラー小説が好きな人にもおすすめのミステリー小説です。
本格的な叙述トリックに騙される。殺人犯の人生を紐解く本格ミステリー
発売日 | 2017年10月13日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 我孫子 武丸 |
ハサミ男
殺人犯の視点から別の犯人を追う、斬新な設定で大どんでん返しミステリーの定番小説です。
主人公の「ハサミ男」は、少女の死体にハサミを突き立てる連続殺人鬼。
しかし、次の標的を定めた矢先にターゲットが殺害されてしまいます。
自分を真似た手口で殺された少女に疑問を持った彼は、事件の真相を探り始めるのでした。
本編に張り巡らされた伏線と、事件の真相に至る衝撃のラストに多くの読者が騙された伏線がすごい小説です。
人鬼が追う犯人の正体とは。衝撃のラストに唸る何度も読みたくなる小説
発売日 | 2002年8月9日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 殊能将之 |
まとめ
あっと驚く衝撃のラストや、大どんでん返しが楽しめるミステリー小説を紹介しました。
どんでん返しのミステリー小説のポイントは、作者が仕掛けた巧妙な伏線や数々のトリックにあり、何度も読みたくなる小説が多いです。
ミステリー初心者の人は、恋愛や日常など身近なテーマの作品や短編小説から読み始めると良いでしょう。
仕掛けが満載の伏線がすごい小説を読み、ぜひミステリー小説ならではの魅力を味わってみてください。
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