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【100人に聞いた】『終末のワルキューレ』はひどい? 理由やアニメの感想などを紹介

終末のワルキューレに登場するような闘技場の写真
出典:Unsplash

※本ページにはプロモーションが含まれています

月刊『コミックゼノン』で連載中の『終末のワルキューレ」。
「このマンガがすごい!2019」や「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」に入賞し、連載直後から話題になりました。
2023年にはアニメの第2期が配信されており、注目を集める一方で、「ひどい」「つまらない」と批判の声も。
そこで今回は、『終末のワルキューレ』がひどいと言われている理由を考察します。
作品が気になっている人や作品の評判を知りたい人は必見です。

目次

『終末のワルキューレ』とは?

累計発行部数1000万部を突破した梅村真也原作の青年漫画。
月刊『コミックゼノン』にて、現在も連載中の作品です。
2021年にTVアニメ化、2023年には第2期が放送されました。
作品は、神VS人間のバトルがテーマ。
北欧神話やインド神話、仏教の神たちに挑むのは、人類の歴史で功績を残した偉人たち。
人類の存続をかけた全13本のタイマン勝負「ラグナロク」が繰り広げられます。

『終末のワルキューレ』がひどいと言われている理由

ここからは、『終末のワルキューレ』の悪評についてみていきます。
なぜ、ひどいという声があるのか、つまらない理由は何なのかを徹底解説。
実際の視聴者からの生の声をもとに、作品を深掘りしていきます。

人間VS神という設定に無理がある

そもそも人間を作ったといわれている神が人間を滅ぼそうとしている状況には矛盾が生じます。
また、作中では “人間は神に勝てない” と明言されており、人間には神を倒すための神器が与えられます。
つまり、人間が神に勝てるはずがないとわかっていながら、神は人間にラグナロクを仕掛けたことになります。
この設定があまりにもひどいと作品のテーマに共感できない視聴者も多いようです。

展開のテンポが悪い

バトル漫画において “テンポの良さ” は重要です。
『終末のワルキューレ』では、1つのバトルが約4話にわたって展開されます。
アニメが全12話であることを考えると、テンポが遅いようにも思えますよね。
バトルの合間には長めの回想シーンもあるので、実質のバトルシーンは短く、技の数も少なめ。
バトルアニメ好きには物足りないかもしれません。
また、作品の舞台がバトル会場のみというのも、ストーリーを単調に感じる理由です。

史実や神話との矛盾がひどい

神話や歴史上の人物を多く登場させている本作品ですが、そのキャラクターの背景が史実や神話とはかけ離れているという声も。
例えば、アダムとイブは無実だったという設定や佐々木小次郎が今まで一度も試合で勝ったことがないというのも残されている記録とは異なります。
歴史や神話好きな人ほど、このようなオリジナル要素には、違和感を覚えてしまうでしょう。

神の描き方がひどい

人間の敵として描かれる神のキャラクター像がひどいという意見もあり、読者からは「チャラい」「口が悪い」などの声も。
神同士の会話の中には、「マジ」のような現代語が多く使われていて、私たちの想像する神のイメージとはかけ離れた、神らしくない振る舞いが目立ちます。
また、北欧の最強神・トールは呂布との戦いの中で、呂布の首や四肢を切断するなど、残酷な一面が見る人に悪印象や嫌悪感を与えています。

主人公がわからない

アニメ好きな人の中には、主人公がわからないため面白くないという意見もあります。
本作品では、ワルキューレの長女・ブリュンヒルデが主人公とも考えられますが、明言はされていません。
しかし、主人公にしては、ブリュンヒルデの詳しい描写はなく、バトル中もほとんど焦点が当てられません。
ナレーションも別の人物であることから、視聴者が困惑してしまうのでしょう。

ストーリーが稚拙

『終末のワルキューレ』は、ストーリーがわかりやすい一方、稚拙だという声もありました。
例えば第一話では、人類に進歩が見られないため、「人類を滅ぼす」ことが話し合われます。
その救済措置である神VS人間の戦いが 「タイマン」であるなど、ストーリー展開が強引です。
バトルも技と技のぶつけ合いが中心で、登場人物の心情描写が少ないのが特徴。
ストーリーだけでなく、神たちの軽い言動も目立ち、子供向けのアニメに見えるという声も。

アニメの作画がひどい

アニメでは重要な要素、作画がひどいという感想も挙がりました。
バトルアニメには欠かせないバトルシーンのつながりや作画が乏しく、中には「紙芝居のように見える」「作画崩壊している」などの厳しい意見も。
これは、作画数が原因だと考えられます。
技の数やバトルシーンのコマが少ないがために、映像化すると簡素に見えてしまうのでしょう。
アニメを見る目が肥えている人は気になってしまうかもしれません。

『終末のワルキューレ』は面白いという感想も

ネガティブな意見の目立つ『終末のワルキューレ』ですが、面白いという感想も少なくありません。
ここからは、高評価の感想に焦点を当てて、作品の魅力を紹介。
厳しい評価を見てつまらないかもと思った人も注目です。

神VS人間という着想がすごい

今までにありそうでなかった神VS人間の闘い。
神をモチーフにした漫画やゲームはいくつかありますが、人類存亡のために神と人間を闘わせるという着想がすごいという声も。
人間が神に劣らない能力を発揮し、どちらが勝つのか最後まで予想がつかないのも面白いポイント。
明らかに人間が不利に思える対戦も、ユニークな神器や戦術により対等にバトルするのが見事です。

有名人物の登場が面白い

『終末のワルキューレ』が面白い理由として、登場人物が面白いという意見も多数。
誰もが知っている人物から予想外の人物まで、誰が出てくるのかハラハラ・ドキドキしながら作品を楽しめます。
中には、闘いと結びつかない神や偉人もいて、その着眼点や才気あふれる技に惹きつけられます。
特に、人間のキャラクターの着想が面白く、意外な偉人も続々登場。
どの人物がどの神と当たるのか想像しながら見ても面白いでしょう。

登場人物たちの過去

史実背景との矛盾がひどいという意見がある一方で、そのオリジナルの登場人物を楽しんでいる視聴者もいます。
中でも、人間代表は、個性豊かで肝の据わった登場人物ばかりですが、その裏にはひたむきな努力や壮絶な生い立ちがあります。
登場人物たちの過去に感情移入して、戦闘シーンでは「泣けた」という声も。
彼らの過去を知るからこそ、闘う姿がより感動的なものとなり、同じ人間として応援せずにはいられません。

『終末のワルキューレ』の魅力

ここからは、作品の魅力をたっぷりと紹介します。
今まで作品をつまらないと思っていた人も、新たな視点で作品を振り返ってみましょう。
きっともう一度『終末のワルキューレ』を見たくなるはず。

読めない展開に目が離せない

『終末のワルキューレ』の魅力を語る上で欠かせないのが、先の読めないストーリー展開です。
作品全体の構成だけでなく、ひとつひとつのバトル結果も予想ができず、どんでん返しが多いのが特徴。
バトルも味方VS敵という単純な構図ではなく、複雑な背景が絡んでくるため、先の展開が読めないのも面白いポイント。

派手なバトルが爽快

バトルアニメの醍醐味、ド派手なバトルシーン。
『終末のワルキューレ』も例外でなく、そのバトルシーンは見応え十分。
ダイナミックに技を繰り広げ闘う様は爽快で、登場人物それぞれの特性を生かした闘いやバトル会場との一体感も魅力。
バトルの結果や対戦の組み合わせを予想すると盛り上がること請け合いです。

有名人の描き方が独創的

先ほど紹介したように、『終末のワルキューレ』で登場する偉人の描き方は、史実とは異なる部分もあります。
しかし、中にはその独創的なキャラクターのファンもいて、作品独自の解釈を楽しめるのがポイント。
かっこいい偉人たちや最強の神たちからお気に入りのキャラクターをぜひ見つけてみてください。

【100人に調査】『終末のワルキューレ』を読んでみてどう感じましたか?

終末のワルキューレの感想

ブックスコレクションでは、『週末のワルキューレ』の感想について調査を実施。
「良かった」「普通」「ひどい」という感想について、理由とともに回答してもらいました。
1位は「良かった」、2位は「普通」、3位は「ひどい」という結果に。
作品のクオリティーの高さを評価する声が圧倒的に多いことがわかります。
以下、感想とその理由に関する回答を抜粋しました。

感想その理由
1位『良かった』「少年漫画特有のスピード感で読んでいて楽しいから。神様と偉人のバトルという未知の領域でストーリーが読めないのもよいと思う。」
「漫画の作画が綺麗な点といろいろな神話上のキャラクターを学ぶことができるため。」
「神対人間のバトルシーンがとても良かったです。零福の回は少し泣けました。」
2位『普通』「設定はとても魅力的ですが、戦いの内容はハッタリほどではなく、プラスマイナスという感じです。」
「初めは設定が面白いと思って読んでみたけどだんだんと、キャラが増えていき、ただ戦うだけなので飽きた」
「キャラの掘り下げが、外伝を読まないと十分に補足されないのがちょっと残念だけど、どっちが勝つのかわからないハラハラ感は面白い」
3位『ひどい』「人間側の代表に疑問を感じる人選がある」
「ストーリー性がイマイチ意味が分からなかったので面白くなかったです」
「頭脳バトルや主人公の不遇さがとてもよかったから」
終末のワルキューレの感想

・調査対象:アニメ・漫画ファン100人
・調査期間:2023年8月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部

『終末のワルキューレ』のアニメ・漫画紹介

ここまで、作品のリアルな感想を読んで、アニメや漫画を見てみたくなった人もいるのではないでしょうか。
最後に、『終末のワルキューレ』のあらすじをアニメと漫画で振り返ってみたいと思います。

終末のワルキューレ

1000年に一度、全世界の神々が集まる人類存亡会議で、人類の滅亡が決定。
しかし、ワルキューレ長女・ブリュンヒルデは会議で異を唱えた。
それは、神と人類が1対1で戦う「ラグナロク」を開催してはどうかという提案。
神と人間それぞれ13人の精鋭が集まり、ついに、人類存亡をかけた最終闘争が始まる。
神VS人間という着想が面白く、それぞれのキャラクターの強みや特性を生かした闘いが魅力。
歴史好きな人におすすめです。

この作品のおすすめポイント

先の読めないストーリー展開や個性の光るバトルから目が離せません。

公開日2021年6月17日
監督大久保政雄
出演沢城みゆき、黒沢ともよ、関智一
楽天で買う Amazon Prime Videoで観る Yahoo!ショッピングで買う U-NEXTで観る

本ページの情報は2023年10月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

終末のワルキューレ 1

横暴を極める人類を見かねた神々は会議の末、人類滅亡を決定。
しかし、半神・ブリュンヒルデの提案で、人類存亡をかけた “ラグナロク”が開催される。
神々からは「トール」「ゼウス」らが選ばれ、人間からは「呂布」「アダム」「佐々木小次郎」など選りすぐりの13名が集結。
はたして人類の運命は。
斬新な設定や作画に引き込まれるバトル漫画。
格闘ゲームのような世界観が魅力で、歴史好きやゲーム好きは必見です。

この作品のおすすめポイント

熱いバトルやストーリーに、ページをめくる手が止まらなくなるバトル漫画。

発売日2018年5月19日
出版社コアミックス
著者アジチカ (作画)、梅村 真也(原作)、フクイタクミ(構成)
楽天で買う Amazonで買う726円 Kindleで読む711円 Yahoo!ショッピングで買う hontoで読む

まとめ

見る人によって感想が異なる『終末のワルキューレ』。
今回は、なぜアニメがひどい、面白くないと言われているのか、リアルな声を紹介しました。
話題になった作品ほど、期待も大きく、作品の評価も厳しくなります。
アニメがつまらないと思った人にも、作品の新たな魅力に気づいてもらえたのではないでしょうか。
まだ作品を見たことがない人は、ぜひ自分の目で確かめてくださいね。

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