読書感想文の題名はどうする? 書き方の例や書く場所、タイトルの付け方も
この記事では、読書を通じて得た感動や気づきを伝える大切な要素である「題名」の付け方に焦点を当てます。
題名の選び方によって、読者の興味を引きつけたり、作品の核心を伝えたりすることが可能です。
効果的な題名のポイントや具体的な例を交えながら、読書感想文の魅力的な題名を作成する方法を紹介します。
名前や数字の書き方も解説するので要チェックです。
読書感想文はタイトル付けも大切
読書感想文のタイトル付けも大切。
適切なタイトルは読者の興味を引き、内容の要点を伝えます。
魅力的で簡潔なタイトルを選ぶことで、作品の魅力を最大限に伝えられるでしょう。
具体的なテーマや感想を反映させることで、読者に作品の魅力やメッセージを伝える力を持ちます。
読書感想文の題名のルール
ここでは読書感想文の題名の書き方のルールを解説します。
題名を書く場所や2行以上になった場合どうするかなど、迷いがちな点をまとめました。
読書感想文の題名を書く場所は?
読書感想文の題名を書く場所は、通常最初の1行目に位置します。
上の3マスを開けて、4マス目にタイトルを記述しましょう。
この位置にタイトルを配置することで、読者が最初に目にする内容です。
タイトルは作品の要点を表す重要な要素であり、興味を引き、内容を惹きつける役割を果たします。
正確かつ魅力的なタイトルを選ぶことが、読書感想文の成功に欠かせない要素と言えるでしょう。
読書感想文の題名が2行になる場合は?
題名が2行になる場合、読書感想文では以下のようにするときれいです。
1行目:通常の位置に題名を書く
2行目:1行目のテキストより1つマスを下げて、2行目に続けてタイトルを記述する
この方法によって、題名が2行になってもスタイリッシュで読みやすいレイアウトが実現します。
読者にとっても見やすく、内容に集中できるように配慮することが重要です。
作品タイトルを読書感想文の題名に入れたいときは?
作品タイトルを題名に入れたい場合は、『』(ダブルクォーテーション)を用いて以下のように書きます。
例:『魔法の森の冒険』感想文
このように、『』で囲むことで作品タイトルを強調し、読者に対して感想文の対象作品を明確に示します。
タイトルの使い方によって、読者が内容に興味を持ちやすくなり、感想文の魅力を高めることができます。
読書感想文の題名はいつ付けると良い?
題名は感想文の執筆が終わった後に付けるのが良いです。
感想文を書く過程で、作品の要点や感じたことが明確になり、その内容に合った適切な題名を考えることができます。
感想文を読み直し、主題や感動の核心を把握した後に、簡潔で魅力的なタイトルを検討します。
題名は読者の興味を引く重要な要素であり、作品の魅力を最大限に引き出す役割があります。
また、タイトルが内容を正確に反映することも大切です。
執筆の後に題名を付けることで、より洗練された感想文が完成し、読者に深い印象を与えることができます。
【例文付き】読書感想文の題名の付け方
ここからは、例文付きで読書感想文の題名の付け方について解説します。
それぞれの付け方についての説明を読んで、参考にしてみてください。
【読書感想文の題名の付け方1】 本のタイトルを入れる
読書感想文の題名には本のタイトルを入れるのがおすすめです。
本のタイトルが即座に作品の内容やテーマ性を伝え、読者の興味を引くからです。
印象に残る題名で読者に作品の魅力を伝えるため、本のタイトルを活用しましょう。
・『西の魔女が死んだ』が私に教えてくれたこと
・私が『星の王子様』だったら
・『走れメロス』私はこう考える
【読書感想文の題名の付け方2】 本のテーマを入れる
見読書感想文の題名には本のテーマを入れるのがおすすめです。
テーマを反映させることで、読者に作品の核心やメッセージを理解しやすくし、興味を引きます。
魅力的な題名によって、感想文の内容を的確に伝え、読者に深い感動や思索を与えることができます。
・命の大切さ
・戦争を無くすために私にできること
・私の親友
・目指せ! 甲子園
・障がいを乗り越えて
【読書感想文の題名の付け方3】 著者や主人公の名前を入れる
読書感想文の題名には著者や主人公の名前を入れるのがおすすめです。
名前を含むタイトルは作品の特定要素を強調し、読者に興味を引きます。
著者や主人公の名前を使用することで、感想文の焦点が明確になり、作品の魅力やメッセージを効果的に伝えることができます。
読者にとっても親しみやすく、関心を持ってもらえる題名です。
・夏目漱石が伝えたかったこと
・赤毛のアンは私だった
・メロスは正直者だ
・私はトットちゃんと友達になりたい
・枕草子に私が言いたいこと
【読書感想文の題名の付け方4】 率直に感想を入れる
読書感想文の題名には率直に感想を入れるのがおすすめです。
率直なタイトルは読者に作品の感動や印象を直接伝え、興味を引きます。
感想の核心を上手く表現することで、読者に共感を呼び起こし、感想文の魅力を高める効果があります。
・信じる力ってすごい
・主人公の底力に震えた
・私が1番大好きな本『君の友達』
・まさかの結末に目から鱗が出た
・頑張れメロス、私も負けない
【例文付き】周りと差を付ける読書感想文の題名の付け方
せっかく苦労して読書感想文の題名を付けるのであれば、周りと差をつけたいところ。
ここからは一味違う、個性的な切り口の読書感想文の題名を紹介します。
【差を付ける読書感想文の題名の付け方1】 疑問形で読み手の注意をひく
読書感想文もやはり読み手に読みたい、この先が気になるという気持ちを持ってもらうことが大切です。
それにはまず読み手の注意を惹きつけるために、題名を疑問形にするという方法があります。
疑問形の題名は読者に積極的な関与を促し、作品の魅力や意義をより深く探求するきっかけとなります。
読み手の興味を引きつけ、心に残る感想文を書くために、タイトルの選び方にも工夫が必要です。
・なぜいじめは起きるのか?
・アンネはなぜ日記を書き続けたのか?
・どうすればゴミは減らせるのか?
・友達は本当に必要なのか?
・カフカが本当に言いたかったことは何か?
【差を付ける読書感想文の題名の付け方2】 倒置法を使う
読書感想文の題名に倒置法使うのは、上級者向けのハイレベルなテクニックです。
通常日本語の文章は主語、目的語、述語の順番で並んでいます。
それを崩して強調したいキーワードを文頭に置くことで、インパクトのある題名を作ることができるでしょう。
コンクールや高得点の読書感想文を目指す人はぜひ使ってみてください。
・私は負けない、何があっても
・進もう、宮沢賢治が描いた未来へ
・すごい、信じる力って
・会ってみたい、赤毛のアンに
・何だろう、本当の友達とは
・あの日の原爆投下、私は忘れない
・私もなりたい、メロスのような強い人間に
【差を付ける読書感想文の題名の付け方3】 数字を入れる
題名に数字を入れるメリットは、読み手に具体性の高い読書感想文という印象を持たせることです。
題名には作品のテーマを絡めながらインパクトのある数字を入れるのがおすすめ。
また、「『○○〇』から学んだ3つのこと」といった形でまとめることで、読み進める道筋を読み手に与える効果もあります。
- 『若草物語』が教えてくれた3つのこと
- 『走れメロス』を読んで学んだ2つの大切なこと
- 友達は100人できなくても良い
- 50歳になっても、私は星の王子様を好きでいたい
- 『銀河鉄道の夜』は100年後も不朽の名作であり続けるか?
読書感想文の題名NG例
ここからは、読書感想文の題名の付け方の中でもNGとされているものを紹介。
ここに書いてあることに当てはまる場合は、早急に修正しましょう。
長すぎる
読書感想文の題名は長すぎると魅力が損なわれます。
短くて分かりやすい題名が読者の興味を引きやすく、印象に残りやすいです。
長い題名は読み手にとって読む前に理解するのが難しく、伝えたいメッセージが埋もれてしまう恐れがあります。
端的で響きのあるタイトルは作品の魅力を最大限に引き出し、感想文の内容を素早く伝える効果があります。
・3行、4行と長すぎると、文字数稼ぎを疑われてマイナス評価になることも
・タイトルは極力短いほうが読み手の印象に残る
抽象的すぎる
抽象的な題名は読者に内容やテーマを理解させにくく、興味を惹きにくい傾向があります。
具体的で鮮明な言葉を使った題名は、感想文の魅力を引き出し、読者に作品の核心や感動を伝える力を持ちます。
物語性や感情を反映し、読者が心に残る体験を得られるような題名を選ぶことで、感想文の意義や素晴らしさを的確に伝えることができます。
具体性を重視した題名は、読者との共感を深める重要な手段となります。
断定的すぎる
読書感想文の題名は、あまり断定的すぎると読者の興味を減退させる可能性があります。
物語や主題の全てをタイトルに示すのではなく、ほのめかすような表現を心がけましょう。
舞台や登場人物を簡潔に示し、一言で結論を出さずに、作品の雰囲気やテーマ性を伝えるタイトルを選ぶことが大切です。
魅惑的な謎めいた題名は読者の興味を引き、感想文への期待を高めることでしょう。
・「絶対に○○できる方法」など内容が断定的すぎる表現は避ける。
原稿用紙の名前と数字の書き方は?
題名を書いたら、次に名前や学校名、クラスを書く必要があります。
その際に注意するべき名前・数字の書き方のポイントを解説します。
名前の書き方
一行目に題名を書いたら、二行目に名前を書きます。
名前は、二行目の一番下のマスが空白になるようにして、姓と名の間を一マス空けて書いてください。
学校名を書く場合も、名字の先頭と一マス空くように配置しましょう。
数字の書き方
縦書きの原稿用紙への数字の書き方は、漢数字で書くこと、一マスに一文字を入れることが基本です。
例えば、25歳の場合は「二十五歳」と、四マス使って書きましょう。
5500円は「五千五百円」と、五マスで書いてください。
また、年号を書く場合、2018年は「二〇一八年」と書きます。
ただし、先生によって考え方が違う可能性があるので、数字の書き方は事前にチェックしておくのがベターです。
まとめ
今回は読書感想文の題名の付け方を、豊富な例文とともに紹介しました。
題名は内容も大切ですが、先生は題名を書く場所などのルールも入念にチェックしています。
題名で減点されることがないよう、基本のルールをまずは押さえておきましょう。
名前と数字の書き方にも注意することが大事です。
また題名は本文を書いているうちにピンとくるものなので、書く前から悩みすぎないようにしてください。