【例文あり】小学校への携帯電話の申請理由はどう書く? 中学校・高校も応用可能
小学生でもほとんどの子が携帯電話を使用する時代になりました。
防犯対策として持たせている保護者の方もいるのではないでしょうか。
少し前までは、携帯電話の持ち込みを禁止している小学校が多くありましたが、最近では「申請書」を提出すれば許可が下りる小学校も増えています。
そこで本記事では、携帯電話の申請理由の書き方について解説。
中学校、高校でも応用可能な例文も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
小学校に携帯電話の持ち込みは可能? 基本は禁止?
小学校への携帯持ち込みは、基本的には禁止されています。
携帯電話に夢中になってしまうと、学習の妨げになる可能性があるからです。
休み時間もずっと携帯電話を触っているような状態になれば、友人との会話も減り、コミュニケーション能力がうまく育たなくなる恐れもあるでしょう。
しかし、防犯対策や緊急時の連絡用として必要だという考え方も浸透していて、現在では申請書を提出すれば持ち込みできる小学校が増えています。
小学校にスマホ・携帯持ち込みできる条件
文部科学省は現在、基本的に小学生がスマホを小学校に持ち込むことは認めていませんが、事情がある場合に認めています。
2020年7月の審議のまとめ(案)は以下。
「小学校では携帯電話の持込みが原則禁止」
「遠距離通学、交通機関を利用した通学等の事情がある場合は、例外的に携帯電話の持込み容認を考慮」
やむを得ない事情がある場合は、保護者から学校長に申請を出し、例外的に認めることも考えられると述べています。
スマホ・携帯持ち込みのリスク・デメリット
小学校への携帯持ち込みを許可することで生まれるリスクやデメリットもあるので、把握しておきましょう。
たとえば、学校で携帯電話を操作する児童がいると、携帯電話を持っている子と持っていない子の間に格差ができ、いじめの原因にもなりかねません。
またSNSやネット掲示板を閲覧し、犯罪トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
使い方や使う時間に制限を与えるなど、事前に対策をしておく必要があるでしょう。
携帯電話持ち込みの申請理由
この章では、申請書に使いやすい携帯持ち込みの申請理由を紹介します。
中学校や高校にも応用できる申請理由なので、ぜひ活用してください。
防災・防犯のため
防災防犯目的の使用は、文部科学省が認めている「やむを得ない理由」の1つです。
登下校時に災害が起きた場合の連絡手段や犯罪に巻き込まれた場合の位置追跡など、携帯電話はさまざまな場面で活躍します。
登下校時は学校側の目が行き届かないので、学校側も携帯持ち込みを認めざるを得ず、許可が下りやすいでしょう。
通学の距離が長いため
通学距離が長かったり、電車やバスなどを利用していたりする場合は、遅延や運休など何かあった際の連絡手段が必要です。
また、最寄り駅までが遠く親が車で迎えに行かなければならない場合も、携帯電話がないと不便でしょう。
このようなパターンも携帯持ち込みの許可が下りやすいといえます。
学校の後に塾・習い事に行くため
学校が終わってもすぐに帰宅せず、塾や習い事に行く子供が増えています。
帰りが夜遅くになることも多く、何時になるか予想できない場合もあるので必然的に連絡手段が必要になるでしょう。
このようなパターンも、携帯持ち込みの許可が下りやすいといえます。
こちらは中学校や高校にも応用しやすい申請理由です。
携帯持ち込みの申請理由に使える例文
最後に、携帯持ち込みの申請理由に使える具体的な例文を紹介します。
中学校や高校にも応用できる例文を取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
- 自宅から学校までは電車で30分ほどかかります。
もし通学途中に地震などの災害が発生した場合、連絡手段がないと、子供の身の安全を確かめる術がないので不安です。
有事の際も、すぐに私たち家族が対応できるようにするために、子供に携帯電話を持たせたいと考えております。
学校では一切使用しないように指導いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。
- 自宅から学校へは、電車とバスを乗り継いで通っております。
公共交通機関は定期的に遅延が発生しますし、人身事故などで運休してしまうこともあるので、連絡もなく帰りが遅くなると子供の身の安全が心配です。
場所や状況を把握するためにも、子供に携帯電話を持たせても宜しいでしょうか。
学校内では使用しないように言い聞かせますので、どうかよろしくお願いいたします。
- 最近、子供の通学路にて不審者が目撃されたとの噂を耳にしました。
通学路には人通りの少ない場所もあるので、親としては非常に心配です。
携帯電話にはGPS機能も付いていますし、何かあったときもすぐに連絡が取れるので、子供には携帯電話を持たせたいと考えております。
学校内では使用しないようにきちんと指導しますので、どうかよろしくお願いいたします。
- 自宅から最寄り駅までは歩くと20分ほどかかるので、天候の悪い日や帰りが遅くなる日は、駅まで子供を迎えに行かなければなりません。
しかし私は昼間は仕事をしているので、時間帯によっては迎えに行けない場合もあります。
子供と連絡を取り合い、時間を合わせる必要があるので、小学校への携帯持ち込みを許可していただきたく思います。
学校ではカバンから出さないように言い聞かせますので、どうかよろしくお願いいたします。
- 子供に習い事へ通わせたいのですが、学校が終わってから1度家に帰っていると間に合わないので、直接向かわせたいと思っております。
習い事が終わる頃には当たりも暗くなっておりますので、子供と適宜連絡を取り合い、私が車で迎えに行く必要があります。
そのための連絡手段として、学校への携帯持ち込みを許可していただけないでしょうか。
学校では操作しないように言い聞かせますので、どうかよろしくお願いいたします。
まとめ
小学校に携帯電話を持ち込める条件や、使いやすい申請理由、中学校や高校にも応用できる具体的な申請理由の例文を紹介しました。
子供が登下校時に犯罪に巻き込まれる事件も増えているので、学校側の危機管理意識も強くなっています。
本記事で紹介した申請理由や例文を使えば、小学校、中学校・高校での携帯持ち込み許可が下りる可能性も上がるでしょう。
ぜひ活用してみてください。