ハードボイルドな映画おすすめ15選 マフィア映画やギャング映画などの渋い映画も

ソウルの高級ホテルで総マネージャーを勤めるソヌ。
頭脳明晰な彼は淡々と仕事をこなし、裏社会でも有名であった。
ある日、ボスのカンに呼ばれ、彼の愛人ヒスの監視を頼まれる。
ヒスが浮気していた場合は殺せという指示に反し、ソヌはヒスを逃がしてしまう。
イ・ビョンホンの身体を張った演技が光るハードボイルド。
完璧なソヌの人物像や信頼関係が、恋愛によって壊れていく様が見事で、ハードボイルドの入り口としてもおすすめです。

新宿西署の梶竜介は、正義のためなら手段を選ばない暴力刑事。
暴力団竜田組に関わっていたバンドマン・島田の殺害事件を担当することになり、調査を始める。
梶は、島田の恋人である沢野未来に目をつけ、違法な捜査を行っていく。
アウトローな主人公とハードボイルドな世界観がたっぷりと味わえる邦画。
ミステリー要素も強いので、ストーリーもしっかりと楽しめるのが魅力です。
渋い映画が好きな人やミステリー好きにもおすすめ。

関東の暴力団、極道界を支配する山王会会長・関内は、池元組と村瀬組の仲を壊そうと企てる。
関内から村瀬組暗殺を頼まれた池元は、配下である大友組の組長・大友に任務を一任する。
ヤクザ同士の生き残りをかけた裏切りや駆け引きが魅力のアウトレイジ。
登場人物たちのコミカルながらも迫力ある演技もみどころのひとつ。
バイオレンスなシーンも楽しめるブラックコメディで、初めてのハードボイルドにおすすめです。

横浜で酒場を経営する画家・硲冬樹は、自店を巡回してはお酒を飲み、平穏な生活を送っていた。
ある日、怪我を負った弟分・岩井信治が冬樹の元に転がり込む。
冬樹は、未成年の少女を救う活動をする岩井に協力することになり、裏社会の抗争に巻き込まれていく。
ハードボイルド作家・北方謙三の『抱影』が原作。
友情や愛に翻弄される主人公の人情と男の美学が魅力のハードボイルド。
人情モノや邦画好きにもおすすめです。

目的のためには手段を選ばない新人刑事・日岡。
広島の呉原で暴力団尾谷組と加古村組が衝突する中、加古村組と関係の深い会社員が失踪する。
事件担当となった日岡は、ヤクザとの癒着を噂される粗暴な先輩刑事・大上と共に捜査に乗り出す。
日岡目線で描かれたストーリーは、ヤクザ映画が初めての人も入り込みやすく感情移入しやすいのがポイント。
豪華な俳優陣の共演も魅力で、激しいアクションや熱演からも目が離せません。

雑誌『明朝24』の編集部に届いた一通の手紙。
それは、獄中にいる死刑囚・須藤からで、3つの未解決事件に関する告発の手紙だった。
ジャーナリストの藤井は、須藤の証言に基づき調査を進めていく。
『凶悪―ある死刑囚の告発―』が原作で、白石和彌がメガホンをとった話題作。
先の読めない展開やそれぞれの登場人物の思惑が巧妙で、ミステリーとしても楽しめます。
非現実の世界を体験したい人や推理好きにもおすすめの邦画。

日々の暮らしで精一杯な貧しい牧場主のダンは、近くで強盗が横行しても、犯罪に見て見ぬふりをしていた。
強盗犯ウエイド一味は目撃者を装い、駅馬車襲撃を保安官に通報するも、自身の罪が公になってしまう。
保安官はウエイドを逮捕するが、ダンがその護送任務を引き受けることに。
アカデミー賞2部門受賞のタイムリミットサスペンス。
3時10分のタイムリミットに向けた緊迫感ある演出や駆け引きがみどころです。

貧しい家庭で生まれ育った双子のギャング、レジー・クレイとロン・クレイは、ロンドンの裏社会でのし上がり、イギリス全土まで勢力を広めていく。
そんな中、結婚が決まったレジーは、悪の世界から手を引くことを決意。
しかし、組織の内争や警察の捜査により、双子と幸せな結婚生活に危機が訪れる。
実在した双子のギャングの生涯を描いたギャング映画で、渋い映画が好きな人にはたまりません。
正反対な2役を演じたトム・ハーディの演技も魅力的。

アメリカで絶大な権力を持つコルレオーネファミリー。
友人の相談に手を差し伸べるコルレオーネは、周りから“ドン” と呼ばれていた。
ある日、麻薬密売人のソロッツォが、ドンに仕事を持ちかけるもドンは仕事を断る。
これをきっかけに命を狙われることになり、他のファミリーとの争いが始まる。
ビジネスや世代交代などさまざまな要素が詰まっているのがポイントで、マフィア映画を観るのに欠かせない作品です。

元CIAのトップエージェント、ロバート・マッコールはCIA引退後、ホームセンターで働きながら、平穏に暮らしていた。
ある日行きつけのダイナーで、娼婦テリーと出会う。
テリーがロシアン・マフィアからひどい扱いを受けていると知ったロバートは、彼女を助けるべく、悪人抹殺に手を染めていく。
本作品の魅力は、とにかく強い主人公と痛快なアクションです。
シリアスになりすぎず楽しめる作品で、初めてのハードボイルドにもぴったり。

ロサンゼルスの私立探偵ジェイク・ギテスは、モーレイ夫人と名乗る女性の依頼により、彼女の夫であり水道局責任者のホリス・モーレイの浮気調査を開始する。
しかし、ジェイクの入手した証拠写真は新聞に掲載され、彼の元には本物のモーレイ夫人が現れ、依頼をしたモーレイ夫人は偽物であったことが判明する。
アカデミー賞では、多くの部門で表彰された名作ハードボイルド。
シナリオも評価が高く、ミステリー好きの人にもおすすめ。

私立探偵フィリップ・マーロウは、友人ハリーの送迎帰りに、警察に連行されてしまう。
容疑は、妻の殺害容疑がかかっているハリーを匿った罪であった。
後にハリーが自殺したことを告げられ釈放されるも、マーロウは、真相を突き止めるべく、事件の調査へと乗り出す。
レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』が原作。
本作の魅力は、フィリップ・マーロウという人物。
登場人物たちの描写やウィットに富んだセリフも魅力的です。

元軍曹のジョセフ・スミスは、戦場で犯した罪から逃れるため、妻子から離れて一人、逃亡生活を送っていた。
そんな中、唯一の友人である少女イザベルが誘拐され、彼女を助けるため、イギリスの裏社会をのしあがっていく。
家族愛や友情が感じられるハードボイルドアクション。
戦争時の復讐により傷を負ったジョセフが、引退後も復讐に走ってしまうのが切なくも皮肉です。
大切な人を奪われたジョセフの正義と悪との葛藤にも注目です。

サンフランシスコ警察殺人課に所属するハリー・キャラハン。
「ダーティ・ハリー」の異名を持つハリーは、とある狙撃事件を担当することとなる。
犯人から脅迫状が届き、その予告通り次々と犠牲者が発生していく。
やがて犯人を追い詰めたハリーだが、行き過ぎた暴虐行為が原因で犯人は釈放となってしまう。
正義のためなら手段を選ばない一貫した主人公のファンも多いでしょう。
悪を以って悪を制す、爽快な退治劇が楽しめます。

メキシコの麻薬組織カルテル撲滅のため、特攻部隊にスカウトされたFBI捜査官のケイト。
特別捜査官に招集され、謎のコロンビア人と共に極秘任務を遂行していく。
仲間が次々に命を落としていく常軌を逸した任務に、ケイトは善悪の境界(ボーダーライン)を見失っていく。
メキシコ麻薬戦争の闇を描いた社会派ハードボイルド。
物語に没入しやすいスピーディーな展開で、戦争の知識がある人もない人も感情移入できるでしょう。