ハードボイルドな小説おすすめ15選 名言が満載! 日本や海外のハードボイルド作家の小説

ある日、若い女が私立探偵サム・スペードのもとを訪ねます。彼女は悪い男と駆け落ちした妹を連れ戻してほしいと依頼。
スペードは相棒と共にその男を尾行しますが、相棒も、ターゲットの男も何者かに射殺されてしまいます。
やがて金と欲にまみれた醜い争いに巻き込まれていくスペード。ハードボイルド小説の不朽の傑作です。

マッド・スカダーは自分の撃った流れ弾で女の子の命を奪ってしまった自責の念から、刑事を辞職。その後はアルコール中毒と闘いながら私立探偵に。
ある日、コールガールのキムという女から、足を洗うためにヒモのチャンスと話をつけてほしいと依頼を受けます。チャンスとの話が解決した後に何者かがキムを惨殺。容疑がかかったチャンスから真犯人を探すように依頼されますが…。主人公の心の葛藤がにじみ出るミステリーです。

私立探偵のフィリップマーロウは列車で駅に到着する予定の若い女を尾行せよとの依頼を受けます。マーロウが駅まで出向くと彼女は不審な男と、サンディエゴのホテルに宿泊。
マーロウは彼女らを追って同じホテルに泊まります。ある夜、女が自分の部屋に男の死体があると助けを求めるものの、マーロウが彼女の部屋に行くと男の死体は既に消えていたのでした。
フィリップマーロウシリーズの第7作で、チャンドラーの遺作。

ある日、私立探偵のフィリップマーロウは、資産家の将軍から依頼を受けます。娘が作った借金が原因で強請られるのを解決してほしいという内容でした。
依頼を受けたマーロウは疑わしい男の経営する古書庫を調査すると、表面上とは異なる怪しい商売が水面下で行われているのではと考えます。
調査のさなか、銃声を聞きつけて部屋に飛び込んだマーロウが目にしたものとは。
フィリップマーロウを主役にしたシリーズの第1作目です。

私立探偵のフィリップマーロウは、片面に傷のある酔っ払いの男、レノックスと出会います。彼に品性を感じ、惹かれたマーロウは毎晩バーで酒を飲みかわす仲に。ある日レノックスはマーロウにメキシコのティフアナに連れて行って欲しいと頼みます。
マーロウはその通りにしますが、ロサンゼルスに帰るとそこには妻殺しの容疑がかかったレノックスを探す警察の姿が。レノックスの秘密、目的とは一体何か、ぜひ本書で確認してください。

1954年にノーベル文学賞を受賞したヘミングウェイの作品です。
サンチャゴはキューバ・コヒマルに住む老漁師。サンチャゴは84日不漁が続いていても、周囲が同情の視線を向ける中でも、今日こそ大物を釣り上げると心に決めて早朝の海に1人で舟を漕ぎ出していきます。
やがて巨大なカジキが仕掛けに食らいつき、三日間にも及ぶ壮絶な戦いが始まります。

第三次大戦後の未来、異星では植民のためにアンドロイドが労働に使われていました。主人公リックは、逃亡アンドロイドを捕らえて生計を立てています。汚染された地球では生きた動物が希少で、リックが飼えたのはせいぜい人工の電気羊。
ある日、アンドロイド8体が火星から地球に逃げ込んできます。本物の生物を手に入れたいリックは、懸賞金のためアンドロイド狩りをしますが…。人と機械の違いは何か、問いかける作品です。

とある港町N市にある酒場「ブラディ・ドール 」を経営する川中良一の所に、市長の稲村がやってきてある提案を持ちかけます。
その直後、川中の弟である新司が行方不明になり、川中は新司の居場所を探り始めます。
調査により新司は勤務先の機密情報を持ち出しある女と失踪したことが明らかに。
莫大な資金が絡んでいるその情報を持つ弟を、川中は無事に助けることができるのでしょうか。

部屋にペルーの地図を貼り、いつかペルーにはばたくことを夢見るアルバイト学生の水野竜一。彼は死すら恐れない男でした。
水野が出会った男は、罠に嵌められて会社を無くし、復讐を心に決めた深紅。
20億もの大金にも目もくれない2人は、男としての誇りを信じ、自らの知恵と肉体を駆使して巨大な企業を相手に闘いを繰り広げます。

新宿に現れた鍛え抜かれた野性的な肉体を持つ謎の男、梶雪人。彼は歌舞伎町で十年以上前に潰れた「田代組」について聞いて回っていました。
その様子を不審に思った新宿署の刑事の佐江は梶をマークします。
突如北からやってきた梶という若者の目的とは一体何でしょうか。新宿に新しいヒーローが生まれた、長編ハードボイルド小説の上巻。

私立探偵の沢崎の元へ、海部と名乗る男が現れました。彼はルポライターの佐伯が先週ここへ来たかどうかを聞き、20万円が入った封筒を澤崎に渡してその場を後にします。澤崎は行方不明となった佐伯の調査をすることに。
澤崎の捜査がやがて過去の東京都知事狙撃事件の全貌を暴くことへつながっていきます。
主人公の澤崎はまるで日本版フィリップマーロウ。ハードボイルドといえば、という場面が満載の原りょうのデビュー作。

主人公の紗崎玲奈は高校生の頃、妹の紗崎咲良を悪質なストーカー岡尾の無理心中によって失ってしまいます。隠していたはずの咲良の居場所は、岡尾の依頼先であるもぐりの探偵によって突き止められていたのでした。
その後玲奈は、スマ・リサーチに入社して悪質な探偵を追う“対探偵課”の探偵になり、もぐりの探偵の行方を追うことに。
痣を作り血を流しながら勝利を掴み取る、女性のハードボイルドストーリーです。

新宿で歌舞伎町を中心に警官が連続して射殺される事件が起こります。「新宿鮫」と恐れられている新宿署の刑事である鮫島は、銃密造の天才、木津の行方を追うことに。
工房の在りかを突き止めますが、そこには木津の巧妙な罠が待ち構えていたのでした。
鮫島はこの危機を乗り切ることができるのでしょうか。ハードボイルドな刑事小説傑作シリーズの第1弾。

舞台は昭和63年の広島。新人警官の日岡は、裏でヤクザと繋がっていることが噂されている刑事、大上のもとである失踪事件の捜査をすることになります。失踪したのは暴力団系列の金融会社役員。
なりふり構わず違法行為を繰り返す大上のやり方に、日岡は戸惑いながらも捜査を進めます。やがてその事件をきっかけに暴力団内の抗争が激化。
大上は衝突を食い止めるために大胆な秘策を打ち出します。義理と人情に心打たれる小説です。

元教師の鈴木は、妻を殺した男に復讐しようとしますが、男が目の前で車に轢かれます。その裏には「押し屋」と呼ばれる殺し屋の存在が。鈴木は復讐を横取りした「押し屋」の男の行方を探し始めます。
一方で、自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの若者「蝉」もまた「押し屋」の男の行方を追っていました。
3人の思惑が交錯する物語の行く先はどうなるのでしょうか。