【入門書も紹介】行動経済学の本おすすめ13選 使い方も解説
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日々のお金や時間の使い方、マーケティングなど、人間の心理や感情が経済的な意思決定に影響している行動経済学。
この記事では、行動経済学の本の選び方や、ベストセラーの本や漫画、入門書などおすすめの本を紹介します。
それぞれの内容や特徴を詳しく解説するので、日常生活でも役立つ使い方をチェックしてみてください。
行動経済学とは何か
行動経済学とは、人間の心理や感情、社会的な影響などを考慮した経済学の分野です。
従来の経済学より現実的な経済学のモデルを構築したもので、人間が非合理な行動を取ることもあるという前提から考えられています。
行動経済学の本を読めば、自分の行動や意思決定についての理解が深まるでしょう。
また、ビジネスやマーケティング、投資などにも役立つ知識やヒントが満載で面白いです。
行動経済学の例を一部紹介
多くの理論がある行動経済学の考えの中から、サンクコスト効果、プロスペクト理論を紹介します。
サンクコスト効果は、過去にかけた時間やお金などを無駄にならないように、満足度よりコストの回収を優先してしまう傾向のことです。
次に、人が利益や損失に対して非対称的に反応することを示すプロスペクト理論について。
例えば、10万円を確実にもらうか、50%の確率20万円をもらうかを選ぶ場合、客観的にはどちらも期待値は10万円ですが、多くの人は確実にもらえる方を選びます。
行動経済学の本の選び方
行動経済学の本は、マーケティングや仕事で使う専門的な用語や数式を多用するものから、初心者にもわかりやすく書かれた漫画ものまであります。
まずは、自分が知りたいことや学びたいことに関連する本を選ぶようにしましょう。
次に自分の理解度や読みやすさに合わせて本を選ぶと、読む楽しさや満足感が得られます。
実践的・理論的な内容などでも選ぶのもおすすめです。
行動経済学の本おすすめ13選
ここからは基本的な概念や理論を分かりやすく紹介した本や、日常生活やビジネスに役立つ使い方ができる行動経済学の本を紹介します。
ベストセラーとなった本もあるので、本を選ぶ時の参考にしてください。
思わずためしてみたくなる マンガ 行動経済学1年生
行動経済学の基本的な概念や実験をマンガで楽しく紹介する本です。
行動経済学の代表的な研究者であるダニエル・カーネマンやリチャード・セイラーの考え方や発見を、マンガのキャラクターたちが実践してみたり、実験してみたりします。
マンガでわかりやすく解説されているため、初心者でも理解しやすい面白い内容になっています。
行動経済学の基礎的な理論を学びたい人やビジネスパーソン、学生におすすめ
発売日 | 2022年1月13日 |
出版社 | 宝島社 |
著者 | 平野敦士カール |
サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学
ビジネスに役立つ行動経済学の基本的な概念や理論を分かりやすく紹介した本です。
この本では、行動経済学の歴史や主要な研究者、代表的な実験や事例などを紹介しながら、ビジネスに応用できる方法やコツを解説。
価格設定や商品の提示の仕方、マーケティングや交渉のテクニックなどについて、行動経済学の視点から考えることができます。
ビジネスパーソンやマーケティング担当者、経営者などにおすすめ
発売日 | 2021年3月10日 |
出版社 | 新星出版社 |
著者 | 阿部誠 |
世界最前線の研究でわかる! スゴい! 行動経済学
この本では、人間の不合理な判断や行動、事象に応える学問である行動経済学の基本的な考え方や実例を紹介。
心理学と経済学が一体となった行動経済学には、仕事や日常生活、人間関係に生かせるヒントがたくさんあります。
世界最前線の研究結果も参考にしながら、読者にとって分かりやすく楽しく説明していて、読みやすいです。
行動経済学の入門書を探している人におすすめ。
日常生活の中の事象を実例とその原因を示して解説した行動経済学の入門書
発売日 | 2020年1月 |
出版社 | 総合法令出版 |
著者 | 橋本之克 |
行動経済学まんが ヘンテコノミクス
人間の不合理な行動を面白おかしく描いた漫画です。
例えば、なぜ人は無料に弱いのか、なぜ人は選択肢が多いと迷ってしまうのか、なぜ人は自分の欠点を認められないのか、などの疑問に答えてくれます。
要点がわかりやすくまとめられた面白い漫画なので、行動経済学の基本的なことを学びたい人におすすめ。
子供でも楽しく読めるでしょう。
行動経済学の基本的な概念を、日常生活のシーンに置き換えて紹介
発売日 | 2019年10月23日 |
出版社 | マガジンハウス |
著者 | 佐藤雅彦(作)、菅俊一(作)、高橋秀明(絵) |
マンガでわかる行動経済学
こちらは、ゆるいイラストの漫画で行動経済学を楽しく学べる本です。
価格表示の方法によって、ものの感じ方が変わるといった不思議な経済心理が紹介されています。
他にも、合理的な判断を阻害するシステム、比較やマネの心理、行動経済学をの活用方法についても解説されていて勉強になります。
心理学や脳科学のアプローチも使って説明されていて、簡単に読み進めていける面白い一冊です。
ゆるいイラストと面白い内容が魅力の行動経済学の入門書
発売日 | 2014年12月16日 |
出版社 | SB Creative |
著者 | ポーポー・ポロダクション |
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン・アリエリー著の行動経済学の本です。
2008年に米国で出版され、行動経済学ブームに火をつけたベストセラーを文庫化したもの。
人間が非合理的な行動をとる理由、自分や他人を騙すこと、価値あるものを無視してしまうことなどについて、実験や事例を交えて解説しています。
実験や事例が豊富で読み応えがある内容です。
ベストセラーリストを席巻した、読み応えのある一冊です
発売日 | 2013年8月23日 |
出版社 | 早川書房 |
著者 | ダン・アリエリー |
無料【ただ】より安いものもある お金の行動経済学
行動経済学の第一人者ダン・アリエリー教授とコメディアンのジェフ・クライスラーが共著した本です。
この本では、私たちがお金に関してとらえやすい不合理な思い込みや行動パターンを、エピソードや実験を交えて紹介していて面白い内容になっています。
お金の罠を見抜く方法や対策を学ぶことで、日々の買い物や育児、旅行や職場でのお金の使い方を改善することができるでしょう。
行動経済学の常識をユーモアに解説した、お金の使い方について学べる本。
発売日 | 2021年11月4日 |
出版社 | 早川書房 |
著者 | ダン・アリエリー、ジェフ・クライスラー |
行動経済学の使い方
こちらは、行動経済学の基本的な概念や応用例を紹介した本です。
行動経済学の代表的な理論や実験、そしてそれらが政策やビジネスにどのように活かされているかをわかりやすく説明。
例えば、プロスペクト理論やナッジと呼ばれる行動変容のテクニックなどが紹介されています。
実践的なアプローチが多く含まれているため、ビジネスマンやマーケターなどにも役立つでしょう。
ビジネスマンやマーケター、自分や他人の行動をより理解したい人におすすめです。
発売日 | 2019年9月20日 |
出版社 | 岩波書店 |
著者 | 大竹文雄 |
行動経済学で人を動かす モノは感情に売れ!
この本は、一流企業のヒット戦略の裏側のテクニックを紹介しています。
人の心理や感情に訴える方法を学べば、自分や他人の行動を変えることができるという内容です。
例えば、選択肢の提示の仕方や価格設定のコツ、ストーリーの効果的な使い方などが解説されています。
ビジネスやマーケティングに関心のある人におすすめです。
全ての人を「売れる人」に変えるテクニック満載の一冊。
発売日 | 2015年10月16日 |
出版社 | PHP研究所 |
著者 | 橋本之克 |
行動経済学入門
行動経済学の基礎から実世界との関わりまでを学ぶことができる本です。
具体例や実証結果を用いながら、人間の非合理的な感情や行動を体系的に解き明かしていきます。
「公共財供給実験におけるナッシュ均衡」や「喫煙と男女の幸福度」など幅広く網羅した面白い内容がポイント。
各章の終わりには練習問題もついているため、自己学習にもぴったりです。
行動経済学の新しい視点を知りたい人におすすめな日本初の入門書。
発売日 | 2017年4月28日 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
著者 | 筒井義郎、佐々木俊一郎、山根承子、グレッグ・マルデワ |
NUDGE 実践 行動経済学 完全版
この本は、ノーベル経済学賞受賞者であるリチャード・セイラー教授の代表作である行動経済学の入門書です。
最新の話題を盛り込み、より役に立つかたちになってリニューアルされました。
「NUDGE(ナッジ)」という、「よりよい選択」を後押しする「使える」経済学について解説。
また、実際にナッジを活用することで、損を防ぐことができる方法や、老後の年金を結果的に多くする方法なども紹介されています。
自分たちの判断が、認知バイアスにとらわれているかわかる面白い内容も魅力。
発売日 | 2022年11月17日 |
出版社 | 日経BP |
著者 | リチャード・セイラー |
行動経済学の処方箋-働き方から日常生活の悩みまで
こちらは、行動経済学の基本的な概念や理論を紹介しながら、現代社会で直面するさまざまな問題に対する解決策を提案している本です。
例えば、仕事の効率やモチベーションを高める方法、健康や幸福感を向上させる方法などが説明されています。
日々の暮らしや仕事の課題、社会問題まで、興味深い問題を行動経済学で解決させるヒントや知識が満載です。
偏見や思い込みの対応など日常生活の悩みを緩和する使い方もできる一冊。
発売日 | 2022年11月21日 |
出版社 | 中央公論新社 |
著者 | 大竹文雄 |
行動経済学の逆襲
人間は理性的ではなく、感情やバイアスによって経済的な選択を左右されるという「ナッジ理論」。
この理論を提唱し、政策やビジネスに多大な影響を与えた著者による本です。
本書では、ナッジ理論のほかにも、フェアネスや自制心、社会的規範など、人間の行動に関する様々なトピックを分かりやすく解説しています。
また、彼が自らの研究者人生を振り返りつつ書いたエッセイということもあり、読み物としても楽しめる一冊です。
自分自身や他人の行動を理解するための使い方もおすすめ。
発売日 | 2016年7月22日 |
出版社 | 早川書房 |
著者 | リチャード・セイラー |
まとめ
この記事では、行動経済学のベストセラー本や面白い漫画、入門書など勉強のきっかけとなる本を紹介しました。
ビジネスシーンでの例も多数紹介されていている行動経済学は、企業の戦略として実際に応用されています。
また、自分の行動や習慣を改善したり、相手の行動を予測したりすることも学べるため、日常生活で役立てる使い方としても楽しめます。
紹介した本を参考に、マーケティングや日常生活に活かせる行動経済学を学んでみてください。
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