村上春樹のエッセイおすすめ9選 初心者向けの作品や代表作、電子書籍も紹介
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「ノルウェイの森」や「1Q84」など、世界的に知られる最高傑作を生み出した村上春樹。
そんな村上春樹の魅力は、小説だけでなくエッセイにも表れています。
今回は、村上春樹のおすすめのエッセイを年代順・作品順の一覧で紹介。
小説家としての話や面白い趣味の話など、最高傑作と呼ばれる作品以外にもきっと共感できる作品が見つかるはずです。
気になる作品があれば、ぜひ参考にしてください。
エッセイの名手、村上春樹の魅力は?
村上春樹のエッセイは、小説とはひと味違う面白い作品がたくさん。
最高傑作だけではない、エッセイにも詰まった村上春樹の魅力を紹介します。
【村上春樹の魅力1】村上春樹初心者でも読みやすい
村上春樹の作品初心者やまったく読んだことがない人でも読みやすいのが、村上春樹の魅力のひとつ。
村上春樹は多彩な趣味や鋭い観察眼をもち、バリエーション豊かな面白いエピソードを展開しています。
村上春樹初心者はもちろん、小説の内容が難しく感じた人にもおすすめです。
【村上春樹の魅力2】文庫本だけでなく電子書籍で読める代表作も豊富
「羊をめぐる冒険」「ノルウェイの森」などの代表作がある村上春樹。
村上作品にはヒット作が多いため、単行本だけでなく文庫本や電子書籍が充実しているのが村上春樹の魅力です。
本の置き場所に困る人は、「村上朝日堂」や「ラオスにいったい何があるというんですか?」など、電子書籍で読める作品を選ぶのもおすすめです。
村上春樹のエッセイを読むなら年代順・作品順がおすすめ
村上春樹のエッセイを読む順番として、おすすめのパターンを2つ紹介します。
1つ目は、出版された年代順・作品順に読むパターン。
「村上朝日堂」から始まり、旅行記シリーズや「職業としての小説家」などにつながります。
2つ目は、新しいものから順番に遡るパターン。
たとえば、数々の国の旅行記のうち面白いシーンを集めた「ラオスにいったい何があるというんですか?」を読み、気になる国のエッセイまで遡るのもよいでしょう。
以下の一覧が今回紹介するエッセイの年代順・作品順です。
村上春樹のおすすめエッセイ一覧 出版順(古い順)
村上朝日堂 | (単行本:1984年7月15日 文庫本:1987年2月25日) |
遠い太鼓 | (単行本:1990年6月19日 文庫本:1993年4月5日) |
もし僕らのことばがウィスキーであったなら | (単行本:1999年12月1日 文庫本:2002年11月1日) |
村上ラヂオ | (単行本:2001年6月8日 文庫本:2003年7月1日) |
走ることについて語るときに僕の語ること | (文庫本:2010年06月10日) |
村上春樹 雑文集 | (単行本:2011年1月31日 文庫本:2015年11月1日) |
村上さんのところ | (単行本:2015年7月24日 文庫本:2018年05月1日) |
職業としての小説家 | (文庫本:2016年10月1日) |
ラオスにいったい何があるというんですか? | (文庫本:2018年4月10日) |
100人に調査! 村上春樹のエッセイの中で好きな作品は?
ブックスコレクション編集部が、村上春樹を好きな人100人にアンケート調査を実施。
結果、「職業としての小説家」「村上朝日堂」が同率で1位でした。
次いで「遠い太鼓」「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」も2位で同率。
3位は「走ることについて語る時に僕の語ること」「村上春樹 雑文集」でした。
続いて、村上春樹さんが好きな100人に、その作品が好きな理由も教えてもらいました。
得票数の多かった4つのエッセイについて、回答の一部を抜粋して紹介します。
作品名 | 好きな理由 |
---|---|
『村上朝日堂』 | 「ライトで読みやすく、心の中のつぶやきを表現した感じが良かった」 |
「すごく人間味があり、読んでいてワクワクするから」 | |
『職業としての小説家』 | 「小説家としての視点や物の考え方に興味を惹かれるから」 |
「一番村上春樹さんの世界観が表れていると思うから」 | |
「小説家という仕事に興味を持っていたので、勉強になるエッセイだと思った」 | |
『遠い太鼓』 | 「些細な出来事や人物に目を向けていて興味深いから」 |
「村上春樹さんのお洒落でユーモア溢れる日常が知れて楽しい」 | |
「村上春樹さんの独特な考えを知れて面白い」 | |
『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』 | 「お酒が好きなので、アイルランドなどの蒸留所の話は興味深かった」 |
「今の親友と、最初に話すきっかけになった本だから。」 |
・調査対象:村上春樹が好きな100人
・調査期間:2023年4月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部
最高傑作・代表作だけじゃない! 村上春樹のおすすめエッセイ9選
ここからは、村上春樹のおすすめのエッセイ一覧を紹介します。
最高傑作や代表作と呼ばれる作品はもちろんニッチで面白い作品もあるので、読む順番も考えながら作品を選んでみてください。
村上朝日堂
村上春樹の初エッセイ作品「村上朝日堂」。
村上春樹の日々考えていることが細やかに綴られています。
食べ物の話、虫の話、ムーミンの話、引っ越しの話と、趣味・興味がバラエティ豊かに語られた1冊で、出版された順番からチェックする場合はこちらから読むことになるでしょう。
村上春樹ワールドを存分に味わえる面白いエッセイは、電子書籍でも読めます。
古いものから順番に読み進めたい人は、こちらから始めてみましょう。
発売日 | 1987年2月25日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 村上春樹、安西水丸 |
遠い太鼓
村上春樹がヨーロッパのギリシャ・イタリアで過ごした3年間が綴られた「遠い太鼓」。
ヨーロッパの旅行記としてはもちろん、村上春樹の最高傑作とも称される「ノルウェイの森」を書きあげた時期の村上春樹の心情もたっぷり伺えます。
こちらも電子書籍が販売されており、笑える描写もありつつ、小説家としての苦悩や憂鬱な日々もありありと伝わってくるエッセイ集です。
ヨーロッパでの生活の中で、代表作が生まれた背景に迫りたい人におすすめ。
発売日 | 1993年4月5日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 村上春樹 |
もし僕らのことばがウィスキーであったなら
ヨーロッパのスコットランドとアイルランドを訪問したときの旅行記「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」。
表題の通りウイスキーをテーマとしたエッセイです。
産地や飲み方、料理とのマリアージュなど、とにかくウイスキーにスポットライトを当て、村上春樹の豊かな表現で丁寧に説明されています。
読後はきっとヨーロッパのウイスキーが飲みたくなるでしょう。
ウイスキーにスポットを当てた、写真が多く初心者にもおすすめの作品
発売日 | 2002年11月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 村上春樹 |
走ることについて語るときに僕の語ること
マラソンを趣味とする村上春樹が“走ること”に焦点をあてて書いたのが「走ることについて語るときに僕の語ること」。
趣味といいつつ、数々のフルマラソンやトライアスロンレースなど参加する本格派として知られています。
ストイックに走る姿勢は、小説家として真摯に書き続ける点と重なる部分があります。
普段走る人はもちろん、走らない人が走る人の気持ちに近づく手段としてもおすすめです。
電子書籍もあり!プライベートもフルに充実させる作者の日常に迫る1冊。
発売日 | 2010年6月10日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 村上春樹 |
職業としての小説家
小説家・村上春樹の考え、思い、行動など全てが詰まった「職業としての小説家」。
小説家になろうと決めた日のことから、小説を生み出す考え方など出版するまでを辿ることができます。
村上春樹の小説を読んだことのない人でも、仕事や私生活に役立つ考え方の参考になる1冊。
小説家を目指す人にもきっと参考になるはずです。
現在村上春樹エッセイの最新作なので、新しいものから年代順・作品順に読みたい人にはこれがおすすめ。
新しい作品から年代順・作品順に読みたい人には、これが初めの1冊に
発売日 | 2016年10月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 村上春樹 |
ラオスにいったい何があるというんですか?
村上春樹が旅した国のことを書きあげた「ラオスにいったい何があるというんですか?」。
新しいものから順番に並べた場合、1番最初に読むことになります。
ヨーロッパのをはじめ数々の旅行記が出版されているなか比較的新しいエッセイで、電子書籍でも気軽に読めます。
人、食、自然など、その土地の特徴について、村上春樹の巧みな表現で楽しめるのが魅力のひとつ。
頭の中にその国のイメージが鮮やかに広がります。
写真ではなく、表現力で旅気分を味わいたい人にぴったりです。
発売日 | 2018年4月10日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 村上春樹 |
村上ラヂオ
マガジンハウスの雑誌「anan」にて連載されていたエッセイを集めた「村上ラヂオ」。
村上春樹の身近な日常を綴った超短編の面白いストーリーが続きます。
レストランでの思いがけないトラブルや料理にぴったりな音楽、理想の体重計についての考察など、バラエティに富んだテーマが魅力。
村上春樹の多彩さが伝わってきます。
クスッと笑えるユーモアたっぷりの1冊は初心者にもおすすめ。
発売日 | 2003年7月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 村上春樹 |
村上さんのところ
読者から集めた質問・相談への回答が集められた「村上さんのところ」。
特設サイトにて受け付けた質問・相談は約37000件にのぼり、抜粋して村上春樹が回答しています。
小説に関する質問はもちろん、社会情勢や日常の素朴な疑問など、ありとあらゆる内容が詰まっています。
村上春樹らしいユーモアを交えつつ、ときに新たな視点を得られるような回答の連続です。
人生に悩んでいる人は、ここで答えが見つかるかもしれません。
発売日 | 2018年05月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 村上春樹 |
村上春樹 雑文集
1979年から約30年間の未収録エッセイやスピーチを集めた「村上春樹 雑文集」。
バラエティ豊かな内容のエッセイを全69編たっぷり楽しめます。
新人賞受賞時の貴重なスピーチや安西水丸氏・和田誠氏との朗らかな対談など、村上春樹ファン待望の内容が多く詰まっています。
村上氏ならではの鋭い考察を体験したい人にもおすすめです。
“雑”と言いつつ奥深さある、彼らしいエッセイを味わえます。
発売日 | 2015年11月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 村上春樹 |
まとめ
村上春樹のおすすめのエッセイを一覧にして順番に紹介しました。
最高傑作『ノルウェイの森』をはじめたした小説作品で名高い村上春樹ですが、実は面白いエッセイもたくさん。
どれも笑えたり考えさせられたりする作品ばかりです。
初心者は、代表作を生んだヨーロッパでの生活やウイスキーについてなど、自分が興味のある分野から作品を探してみてください。
また、紹介した年代順・作品順を参考に読んでみるのもおすすめです。
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