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【夏休みの宿題に】中学生用の夏の俳句23選 季語を使ったオリジナル例文も

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#俳句 #宿題

timelapses photo of body of water in middle of trees
出典:Unsplash

※本ページにはプロモーションが含まれています

中学生の夏休み、国語の宿題で課せられることが多いのが俳句。
季語を使った俳句を作るのは難しく、なかなか筆が進まないという中学生も多いでしょう。
この記事では、俳句の作り方や夏の季語を使った俳句の例文、俳句の参考書を紹介します。
簡単な俳句やウケを狙える面白い俳句も登場するので、ぜひ参考にしてください。

目次

夏休みの俳句の宿題には季語を使おう

季語とは特定の季節を象徴する言葉のこと。
例えば、夏の季語には蛍や海水浴などがあります。
俳句に季語を入れるのは基本的なルールなので、中学生が宿題で提出する俳句にも季語を入れてみましょう。
夏の季語は調べればたくさん出てきます。
自分が詠みたい俳句に合う季語を探してみてください。
または季語から連想する、夏の風情を俳句にしてみるのも素敵です。

俳句の作り方

俳句の作り方で最も大切なのは、一句につき一つの季語を入れること。
季語を二つ以上入れる「季重なり」という作り方もありますが一般的ではないため、中学生の俳句では避けたほうが良いです。
また俳句は、できるだけ五・七・五の十七音で詠むのが良いとされています。
十七文字ではなく十七音なので、間違えないようにしましょう。

【中学生向け】夏の季語を使った俳句例文

夏の季語を使った、俳句の例文を紹介します。
中学生でも参考にしやすい、日常の一場面を詠んだ俳句を作成してみました。

夕立や 虹の橋かかる 空見上げ

夏の季語、夕立を使った俳句の例文です。
夕立の後、空を見上げると、虹の橋が目に入った情景を詠んだ俳句。
夕立やの「や」は切れ字といわれ、感動を表わしたい時に俳句で良く使います。
語呂によっては、「や」の代わりに「かな」や「けり」を使うことも。

蝉時雨 木陰に涼む 少年ら

蝉時雨は夏の季語で、蝉が一斉に鳴く様子を指します。
この句から思い浮かぶのは、蝉の鳴き声に耳を傾けながら木陰で涼む少年たち。
中学生の夏休みのワンシーンを切り抜いた、涼し気な俳句です。
五七五のリズムにもばっちりはまっています。

ひまわりと 太陽競う 熱い空

この句の季語に当たるのは、ひまわりです。
夏晴れの空の下、ひまわりが太陽に向かって凛と咲く情景を詠んだ俳句です。
聞いた人の心には、ひまわりと太陽の黄色と空の青が織りなす美しいコントラストが思い浮かぶはず。

花火打つ 夜空に広がる 夢の色

夏の季語、花火を使った俳句の例文です。
夢の色を花火の放つ鮮やかな光に例えているのが、この俳句のポイント。
夢の色って一体どんな色だろうと、聞いた人に想像の余地を与える素敵な俳句です。
花火は中学生にも身近なので、俳句のテーマにおすすめ。

海風が 砂をさらって 夏の香

海風は夏の季語で、海の方から吹いてくる風のことです。
波打ち際で、風が砂をさらいながら運んでくる夏の香り。
夏の香りという含みのある表現が、とても詩的。
磯の香りや海の家から漂う焼きそばの匂い、彼女のパフュームの香りなど、思い浮かべる人によって夏の香は様々です。

夏の風 涼しさ運ぶ 木々の間

風が木の葉をザワザワと揺らす、涼し気な情景が思い浮かぶ俳句。
難しい言葉や古い言葉を使っていない分、日常的な響きがあるのがこの句の魅力。
夏の風も、季語に良く使われます。
夏の森林浴をテーマに俳句を書いてみるのも素敵です。

夏の海 波音耳に 砂浜で

夏の浜辺で波音に耳を傾ける情景を、五七五のリズムに乗せた句。
この句からは波がザーザーと打ち寄せたり、遠のいたりする音色が聞こえてきます。
「夏の海」で季語の要素が満たされるので、以降の言葉を色々とアレンジしてみるのもおすすめです。

夏の夜 蛍舞う闇 星明かり

夏の季語、蛍を使った俳句の例文。
蛍が暗闇を照らす様子を詠んだ、夏の田舎風情漂う俳句です。
蛍を星明りに例えているのが、この句のポイント。
聞く人によっては、水面をキャンバスに蛍と星の光が混ざり合う様子をイメージするかもしれません。

夏の空 雲影流れ 風に揺れ

雲影(うんえい)とは、少し難しい言葉ですが雲の姿のことです。
夏の雲と言えば、やはり入道雲。
入道雲が風とともに去り、鮮やかな青空が広がる爽やかな情景が目に浮かぶ俳句です。
揺れで終わるところに、力強い響きがあります。

夏の山 緑輝く 鳥の声

緑が映える夏の山で、鳥がさえずる美しい情景を詠んだ句。
夏のレジャーといえば、海水浴だけでなく山登りも定番です。
夏休みに登山する人は、その情景を俳句に読んでみるのもおすすめ。
うっそうと茂る森林や野鳥の声からは、俳句のアイデアが思い浮かんでくるはずです。

夕立の 小川に流れる 夏の涼

夕立の雨を集めて流れる小川を、夏の涼という言葉で表した俳句です。
夕立、小川、夏の涼という爽やかな響きのある単語が、五七五のリズムの中にきれいにまとまっています。
夕立と小川はどちらも水という点で繋げやすいので、この二単語を軸にした俳句を作ってみるのもおすすめです。

半ズボン さわやかな風 揺れる草

爽やかな風を半ズボンに感じながら、草原をかき分けて進む様子を詠んだ句。
以外かもしれませんが、半ズボンは夏の季語です。
俳句にカタカナや平仮名が入ると、漢字を詰め込んだ俳句よりも軽やかな雰囲気になります。

虫の声 かすかに聞こえ 秋近し

夏の終わりの切なさやもの悲しさが漂う、趣のある俳句です。
虫は厳密には秋の季語ですが、立秋に当たる8月に詠む俳句に使っても良いでしょう。
暦の上では夏は8月の上旬までで、8月8日頃からは秋に入ります。
そのため夏休みの宿題で提出する俳句には、夏の終わりや秋の始まりを詠むのもおすすめです。

夏の川 石をスキップ 跳ねる夢

夏の川辺で、石の上をスキップしてはしゃぐ様子を詠んだ句。
中学生らしい、元気でフレッシュな俳句です。
夏休みに川遊びやキャンプ、バーベキューなどのレジャーに行く人は、その思い出を俳句に詠んでみるのもおすすめです。

夏の空 雲が絵を描く 青いキャンバス

空をキャンバスに例えて、そこに雲が絵を描いていく様子を描いた俳句です。
「雲が絵を描く」という表現からは、まるで雲が意思を持ってうごめく生き物のように感じられませんか。
俳句にちょっとしたユニークな視点を加えてみると、面白みが増します。

【中学生向け】夏の季語を使った面白い俳句例文

中学生向けの、面白い夏の俳句を紹介します。
ユーモラスな俳句を作って、クラスメイトや先生をどっと笑わせましょう。

夏の青 スイカの種が 空に舞う

スイカの種を口からペッと吐いた時に、種が空を舞う情景を詠んだ句。
夏休み、子供たちが縁側の下で無心にスイカを食べている様子が思い浮かびます。
まるでアニメのワンシーンのような、夏らしい面白い俳句です。

夏の川 魚が泳ぎ 水中レース

夏の川で魚たちが泳いでいる様子を、レースに例えた俳句。
魚がレースしているという視点がユニークです。
いわれてみれば、細長い川はプールのレーンのようにも見えてきます。
聞いた人がつい笑ってしまう、面白い俳句です。

夏の田 蛙たちが 駅伝大会

夏の田んぼで開催されている、蛙たちの駅伝大会。
どんなものか想像しただけでもワクワクしてしまう、面白い俳句。
夏の俳句では蛙やカブト虫、蝉など、夏のイメージが強い生き物をテーマにするのもおすすめです。

夏の花 ヒマワリ達が お辞儀する

花期を終え、頭を傾げるヒマワリ達の様子を人間のお辞儀に例えた面白い俳句。
ヒマワリは何に向かってお辞儀しているのか想像すると、じわじわと笑いがこみ上げてきます。
ヒマワリをあえて”達”と表現しているのも、面白いポイントです。

夏の木々 カブト虫が ラジオ体操

夏休みといえば、ラジオ体操を使った俳句を作ってみるのもおすすめ。
こちらはカブト虫が木を這う様子を、ラジオ体操になぞらえた俳句。
カブト虫独特の手足の曲がり方は、人が膝や腕を曲げたり伸ばしたりしている仕草にも見えます。

さまざまな 屋台の魅力 夏祭り

夏の季語、夏祭りを使った例文です。
賑わうお祭りの中、かき氷や焼きそば、たこ焼き、りんご飴など色んな屋台が軒を連ねる様子が目に浮かびます。
シンプルだけど五七五のリズムに収まった、耳に心地良い俳句です。

香り立つ たこ焼きの味 笑いの輪

みんなでたこ焼きを囲みながら、ワイワイと盛り上がる情景を詠んだ句。
たこ焼きというと、出店やお祭り、花火大会などを連想させます。
たこ焼きの代わりに、かき氷やアイスクリームを詠んでも夏らしい俳句に仕上がります。

花火舞う かき氷の山 崩れ落ち

花火に夢中になっていたら、かき氷が溶け出してしまった、そんな情景が浮かびます。
出店で買ったかき氷やアイスが夏の暑さに追いつかず溶けてしまったという経験は、誰にでもあるはず。
夏のあるあるを詠んだ、面白い俳句です。

中学生にもおすすめの俳句の入門書4選

俳句もっと上達させたい中学生に向けて、俳句の入門書を紹介します。
俳句の作り方を授業形式で紹介している本など、中学生でも読みやすい書籍を厳選しました。

20週俳句入門

俳句のルールや作り方など、俳句初心者に必要な知識がコンパクトにまとまった本。
五七五や季語についてはもちろん、切字の効果や上五の切り方など俳句に関する実践的な学びを得られます。
また俳句の例文も多数掲載されているので、夏休みの宿題の参考にもおすすめ。
国語の授業よりも俳句について詳しく学びたい人は、ぜひ手に取ってみてください。

この作品のおすすめポイント

文庫本で中学生にも読みやすい、俳句初心者向けの入門書

発売日2022年4月21日
出版社KADOKAWA
著者藤田湘子
楽天で買う Amazonで買う990円 Kindleで読む891円 Yahoo!ショッピングで買う

2024年版 夏井いつきの365日季語手帖

TBSのバラエティー番組「プレバト!!」の俳句コーナーで人気の、夏井いつきさんの著書です。
この本では別著で実施した公募から集まった俳句のうち、優秀な句を厳選して掲載しています。
また一日一季語、365日分が掲載されていて、各季語に対する説明もあるのが本著の特徴。
季語に沿って俳句を書くのが苦手と感じている中学生におすすめの本です。

この作品のおすすめポイント

テレビ番組「プレバト!!」でおなじみ、夏井いつきさんの俳句本

発売日2023年12月25日
出版社レゾンクリエイト
著者夏井いつき
楽天で買う Amazonで買う1,650円 Kindleで読む1,485円 Yahoo!ショッピングで買う

いちばんわかりやすい俳句歳時記

7000以上の季語とその例句を集めた、俳句作りのガイドブックです。
それぞれの季語には江戸時代から現代までの例句が3つから4つずつ添えられています。
そのため季語を学びながら、色んな時代の俳句に触れられるのが本著の魅力。
また難しい漢字が調べられる索引や二十四節気などの早見表付きで、中学生でも理解しやすい内容です。

この作品のおすすめポイント

掲載の季語7000以上、季語の使い方を捉えるための必携ガイドブック

発売日2016年10月13日
出版社主婦の友社
著者辻桃子
楽天で買う Amazonで買う1,980円 Kindleで読む1,782円 Yahoo!ショッピングで買う

夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業

先程紹介した『2024年版 夏井いつきの365日季語手帖』の著者でもある、夏井いつきさんの俳句本。
俳句の知識0の人に向けて基礎の基礎を丁寧に教えてくれる、俳句の超初心者本です。
本著は授業形式で進み、読者は夏井先生の生徒になったつもりで俳句を学べます。
初心者にありがちなミスに焦点を当てているため、落ちこぼれることなく俳句スキルが一気に上達するでしょう。

この作品のおすすめポイント

俳句のセンス0の人も必見、俳句の作り方のイロハを学べる超入門書

発売日2018年7月18日
出版社PHP研究所
著者夏井いつき
楽天で買う Amazonで買う1,650円 Kindleで読む1,170円 Yahoo!ショッピングで買う

まとめ

今回は中学生向けに、俳句の作り方や夏の俳句の例文を多数紹介しました。
季語のルールと五七五を心掛ければ、俳句は自由に書けます。
アイデアが思い浮かばない場合、海水浴やお祭りなど夏休みの思い出をそのまま俳句にしてみるのもおすすめです。
俳句の世界をもっと知りたい人は、ぜひ紹介した書籍も手に取ってみてください。

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※各商品の説明文は各ECサイトを参考に作成しています。
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