香典返しに添えるお礼状の例文12選 簡単なメッセージ例や短文も

墓前に添えるような白い花の写真
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香典返しは、弔事を滞りなく終えられたことに対する感謝の気持ちと、無事に法要が済んだという報告を兼ねてお礼として贈るものです。
香典返しを送る際、香典返しに添える手紙やメッセージの内容に悩むのではないでしょうか。
この記事では、香典返しに添えるお礼状に使える短文のメッセージの例文を紹介します。
定番の例文や友人や親戚などに送る例文など、簡単で堅苦しくないメッセージを紹介するのでぜひ参考にしてください。

目次

香典返しにはお礼状を添えよう

香典返しを行う際、昔は参列者の家を訪問して手渡しで渡していました。
そのため、お礼状は必要ありませんでしたが、近年では配送で送る人が増えています。
配送の場合はお礼状を香典返しに添えるのがマナーです。
印刷された短文の簡単なテンプレートメッセージが書かれたお礼状を付けられる商品もあります。
しかし、友人や親戚など近しい人であれば、別途堅苦しくないメッセージを添えたお礼状を用意するのが良いでしょう。

お礼状は手紙かメールか

お礼状を用意する際、手書きのメッセージかメールでのメッセージ送信のどちらが良いか悩んでしまうことでしょう。
お礼状は手書きの手紙とメール送信どちらを選んでも問題ありません。
マナー違反になることはないので用意しやすい方を選んでください。
友人や親戚など親しい人であれば、手書きで堅苦しくない言葉でメッセージを書き、お返しの品に添えるのがおすすめです。

香典返しのお礼状のメッセージ内容

香典返しに添えるお礼状のメッセージに書くべき内容を解説します。
記載すべきポイントを押さえておきましょう。

お供え・会葬へのお礼

まずは香典やお供え・会葬へのお礼の言葉から始めます。
会葬とは葬儀・告別式に参列することです。
故人と親しかった友人や親戚の場合は、定型文だけでなく、思い出話を盛り込んでもいいでしょう。
この場合、多少砕けた堅苦しくない文章になっても問題ありません。

法要の報告

次に法要を終えたことを報告する言葉を述べましょう。
法要には種類があり、仏式なら四十九日、神式なら五十日祭、キリスト教なら昇天記念日となっています。
それぞれ送るタイミングが異なるので確認しておきましょう。
また、遺族や関係者が喪に服す期間が一区切りしたことを報告する意味も含まれています。

生前のお礼

生前お世話になったことのお礼も綴りましょう。
これは、故人が特に親しかった友人やお世話になった親戚などに対して書きます。
忌み言葉に気をつけながら、「生前〇〇がお世話になりましたことを厚く御礼申し上げます」など、簡単にメッセージを書きましょう。

香典返しの品について

お供え・会葬へのお礼や、法要を無事終えられたことを報告したら、香典返しの品を送ることについても書きます。
「感謝のしるしに心ばかりの品をお送りします」「何卒ご受納ください」といった言葉を用いて短文で綴りましょう。

直接挨拶できないことのお詫び

香典返しは、本来は手渡しで渡すべきものです。
そのため、香典返しを配送する際には直接挨拶ができないことに対してお詫びの言葉を書きます。
「本来は直接ご挨拶を申し上げるべきではございますが 書中をもちましてご挨拶とさせていただきます」といった言葉で締めくくります。

香典返しのお礼状のマナー

香典返しのお礼状のメッセージを書くときは、マナーに気をつけましょう。
お礼状は普通の手紙と違い、やってはいけない事項がいくつかあります。
以下で詳しく解説します。

句読点は使用しない

香典返しのお礼状には句読点は使用しません。
古来、毛筆で書く書状には句読点がなかったことから正式な贈答品に添える手紙には用いないのです。
句点の代わりに改行、読点の代わりにスペースを使用しましょう。

重ね言葉・忌み言葉は避ける

忌み言葉とは、葬儀や結婚式で使用すると縁起が悪いとされている言葉です。
「消える」「落ちる」や数字の四(死)、九(苦)などが忌み言葉にあたります。
また、不幸が重なることを連想させる重ね言葉も避けましょう。
「ますます」や「いろいろ」などがあります。

季節の挨拶は不要

香典返しのお礼状には、季節の挨拶は不要です。
これは、お礼状では本題を簡潔に述べるべきであるとされているためです。
また、「拝啓」「敬具」などの頭語や結語も必ずしも必要ではなく、あってもなくても良いとされています。

封筒や用紙の枚数に注意

封筒や用紙の枚数にも気をつけましょう。
お礼状の用紙の数は1枚に収まるようにする必要があります。
これは、「不幸が重なることを連想させない」という意味があるためです。
メッセージを書いたお礼状を入れる封筒は、白無地の一重タイプものを選びましょう。

お返しが遅れた場合

香典返しを送るタイミングは、四十九日などの法要が済んだタイミングが一般的です。
しかし、中には故人が亡くなった後の手続きなどに追われ、香典返しを送るのが遅れてしまうこともあるでしょう。
その場合は、遅れてしまったことに対しての謝罪も簡単に綴りましょう。

【無難】香典返しに添えるお礼状の例文

香典返しに添えるお礼状のメッセージの例文を紹介します。
無難な文章の香典返しの手紙を用意したい人におすすめです。
使ってはいけない言葉は避け、簡単にまとめましょう。

  • 先日の父◯◯の儀 死去に際しましては ご丁寧なお心遣いを賜り誠にありがとうございました
    お陰をもちまして 四十九日の法要を相営むことができました
    心ばかりの品ではございますが 何卒ご受納ください
    本来であれば直接お礼のご挨拶に伺うべきところ 略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
  • 先般父◯◯の永眠の際には お心のこもったご弔詞並びにご厚志を賜りまして誠に有難く厚く御礼申し上げます
    お陰を持ちまして四十九日の法要を営みました
    供養の品をお届けいたしますのでお納めくださいませ
    本来であればお目にかかってお礼をすべきところ まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
  • 過日 父〇〇儀 死去に際しましては 鄭重なるご芳志を賜りお礼申し上げます
    お陰をもちまして四十九日の法要を滞りなく済ませることができました
    感謝のしるしといたしまして心ばかりの品をお送りいたしますのでご受納くださいませ
    略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます

【短文】香典返しに添えるお礼状の例文

できる限り短文で香典返し用の手紙を用意したい人におすすめの、堅苦しくない短文メッセージの例文を紹介します。
短文であれば簡単に用意することができ、手間もかかりませんね。
ぜひ参考にしてください。

  • 母〇〇葬儀の際にはご芳志を頂戴し厚くお礼申し上げます
    四十九日法要を滞りなく終えました
    供養の品をお届けいたしますので 何卒ご受納くださいますようお願い申しあげます
  • 過日 母〇〇儀 死去に際しましてはご芳志を頂戴し誠にありがとうございました
    無事に四十九日を終えました
    供養の品をお送りいたしますので 何卒ご受納くださいませ
  • 先般母◯◯の永眠に際しましては ご丁寧なお心遣いを賜り誠にありがとうございました
    四十九日の法要を滞りなく終えることができました
    感謝のしるしに心ばかりの品をお届けいたしますのでお納めくださいませ

【友人へ】香典返しに添えるお礼状の例文

故人の友人へ送る香典返しに添えるお礼状の例文を紹介します。
友人や親戚へのお礼状を書く場合は堅苦しくない言葉を用いて、生前友人、親戚との思い出話などがあれば一緒に記載しましょう。

  • 父◯◯の永眠に際しましては お心のこもったお手紙とお香典を賜り厚くお礼申し上げます
    親しい皆様に見送っていただき 故人もきっと喜んでくれていることと存じます
    四十九日の法要を相営むことができました 供養のしるしにお送りいたしますので何卒ご受納くださいませ
    まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
  • 先般父〇〇永眠の際にはご鄭重なるご弔問と御香典を賜り厚くお礼申し上げます
    生前どれほど皆様に支えられた一生であったかと思うと感謝に絶えません
    皆様のおかげをもちまして四十九日を滞りなく相執り行いました
    感謝しるしに心ばかりの品をお届けいたしますので 何卒ご受納くださいますようお願い申しあげます
  • 父〇〇の葬儀に際しましては お心のこもったお手紙とご香典を賜り誠にありがとうございました
    父が最期まで笑顔で過ごせたことも〇〇様のお心遣いの賜物と感謝に絶えない思いです
    無事四十九日を終えましたので供養の品をお届けいたします
    何卒ご受納くださいませ

【宗派別】香典返しに添えるお礼状の例文

香典返しに添えるお礼状は、宗教によって書き方が変わってきます。
これは、「忌明け法要」を示す言葉が、宗教によって異なるためです。
キリスト教はカトリックとプロテスタントでも違うので要注意です。

浄土真宗の場合

  • 先般母◯◯の永眠に際しましては ご丁寧なお心遣いを賜り誠にありがとうございました
    お陰さまをもちまして 諸事万端相滞りなく済ませることができました
    感謝のしるしとして心ばかりの品をお送りいたしますので 何卒お納めくださいませ
    略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます

神式の場合

  • この度は亡母〇〇儀 帰幽にあたり ご丁重なご弔詞をいただきかつ又 ご芳志を賜りまして誠に有難く厚く御礼申し上げます
    本日無事に五十日祭を相営むことができましたので 供養のしるしとして心ばかりの品をお届けいたします
    何卒ご受納ください
    失礼ながらまずは書中をもってお礼方々ご挨拶とさせていただきます

キリスト教式の場合

  • 先般は 亡母〇〇の帰天に際し 丁寧なご会葬とお心遣いを賜りまして 篤く御礼を申し上げます
    お陰さまで諸事万端滞りなく済ませることができました
    偲草のしるしに心ばかりの品をお届けしますので お納めくださいますようお願い申し上げます
    書面にて失礼ではございますが お礼にかえさせていただきます

まとめ

香典返しの添えるお礼状の例文を紹介してきました。
普段書く手紙とは違い、メッセージを書くときのマナーがあるので気をつけましょう。
故人が親しくしていた友人や親戚であれば、堅苦しくない言葉を使って問題ありません。
お礼状の用紙は1枚にする必要があるので、短文を用いて簡単にメッセージを書きましょう。
上記で紹介した例文を参考にしながら、香典返しを送る相手に感謝の気持ちを伝えるお礼状を用意してくださいね。

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