ムーミンの名言9選 リトルミイやスナフキンなどムーミンの仲間の名言も紹介
かわいらしい見た目と心がほっこりするような世界観で、世代を問わず愛され続けている「ムーミン」。
きっと、誰もが1度は目にしたことのあるキャラクターなのではないでしょうか。
子ども向けの物語だと思われがちなムーミンですが、心がスっと軽くなるような名言も沢山登場します。
大人になってから改めてムーミンの物語に触れてみるのもいいかもしれません。
今回は、そんなムーミンに登場する名言を紹介します。
ムーミンってどんな話? 哲学的な名言も
北欧フィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって生み出されたムーミン・シリーズ。
小説は全部で9作品あり、その他に絵本や漫画、テレビアニメなどを通して全世界の人から親しまれています。
児童文学として知られていますが、日々の過ごし方のヒントとなる哲学的な名言も多数登場し、世代を問わず愛されている作品です。
ムーミンの仲間たちを紹介!
最初に、ムーミンの物語に登場する仲間たちを紹介します。
一人ひとり個性があって魅力的なので、お気に入りのキャラクターを見つけて、物語をさらに楽しんでください。
ムーミン
物語の主人公の、ムーミン族の男の子です。
白い体とふさのついたしっぽがトレードマーク。
優しくて素直な性格ですが、実は傷つきやすくて寂しがり屋の一面もあります。
好奇心が旺盛で、冒険に出掛けるのが大好き。
ムーミンパパ、ムーミンママとともにムーミン谷で暮らしています。
ムーミンパパ
黒いシルクハットとステッキがトレードマークのムーミン一家のお父さん。
冒険家で、小説家でもあります。
何かに挑戦したいという願望が強く、ムーミンやしきも自分の手で建設しました。
時にはその好奇心旺盛さゆえに家族を振り回してしまうことも。
捨て子で孤児院に拾われたという過去を持っています。
ムーミンママ
黒いハンドバックと赤と白のしま模様のエプロンがトレードマークのムーミン一家のお母さん。
愛情深くて面倒見がよく、何か起きた時もどっしりと構えているしっかり者です。
趣味は植物を育てることで、家の前に植えたばらの花を大切にしています。
家事は義務ではなく楽しみながら取り組みたいと考える頼もしい一面も。
スノークのおじょうさん
ムーミンのガールフレンドのスノーク族の女の子。
特徴的な前髪と足につけている金のアンクレットがトレードマークです。
ムーミンとは仲良しで、いつもムーミンやしきに遊びに来ています。
気まぐれなところもありますが、優しくて勇気のある女の子。
スノーク族はムーミン族とは違い、気分によって体の色が変わります。
スナフキン
リュックサックだけでさまざまなところを旅しているムーミンの親友です。
暖かい季節はムーミン谷で暮らしていますが、秋が来ると南の方へ旅に出ます。
好奇心旺盛であたたかい心を持っており、その自由な生き方はムーミン谷で暮らす皆の憧れです。
縛られることや強制されることを嫌います。
リトルミイ
小さい体と赤いワンピース、たまねぎ型のおだんご頭がトレードマークのミムラ族の女の子。
「喜び」と「怒り」しか感じず、「悲しむ」という感情がありません。
鋭い洞察力で人の秘密を見抜く一面も。
自分の道は自分で決めて進むという強さを持っています。
ミムラねえさん
リトルミイの姉。
思ったことをすぐに口に出してしまうところは妹とそっくりですが、性格は穏やかです。
ダンスやおしゃれをすることが大好きで、ロマンチストで恋多き乙女な一面も。
スナフキンとはお父さんは違いますがお母さんが同じ兄弟です。
ニンニ
皮肉屋のおばさんから受けたひどい仕打ちが原因で徐々に青ざめてしまい、ついには姿が見えなくなってしまったニンニ。
あたたかい心を持つムーミン一家と触れあううちに「怒る」という感情を思い出し、元の姿に戻ることができたのでした。
100人に調査! ムーミンの仲間で好きなキャラクターは?
ブックスコレクションでは、ムーミンが好きな人100人にアンケート調査を行いました。
ムーミンの仲間で好きなキャラクターについて回答を募集。
1位はスナフキン、2位はリトルミィ、3位はムーミンという結果になりました。
主人公だけに票が偏らず、サブキャラにも人気があるムーミンならではですね。
さらに、ブックスコレクションでは、そのキャラクターが好きな理由についても調査。
1位から3位までの票を集めたキャラクターが好かれる理由を抜粋しました。
キャラクター名 | 好きな理由 |
---|---|
1位 スナフキン | 「クールな印象と自由な生き方が好き」 |
「飄々としていて、孤独を受け入れている姿に憧れるから」 | |
「気取らない、マイペース、それでいて、冷静な行動が好き」 | |
「渋くてカッコよくて憧れる」 | |
2位 リトルミィ | 「芯があって堂々としているから」 |
「無条件にムーミンに好意的ではなく、感情論だけでは行動していないところ」 | |
「毒舌で怒りん坊のように見えても、実は自分に正直で優しいところ」 | |
3位 ムーミン | 「可愛くて癒される」 |
「丸いシルエットを見るだけでほのぼのした気持ちになれるから」 | |
「ぼーっとしているようで意外に表情もあり、怒っている顔や困り顔も可愛い」 |
・調査対象:ムーミンが好きな人100人
・調査期間:2023年5月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部
心に響く! ムーミンシリーズの名言集と作品紹介
それでは、ムーミンシリーズの作品と、物語中に登場する名言を見ていきましょう。
中には少し哲学的な名言も。
ムーミンだけではなく、スナフキンやリトルミイなどの仲間たちの名言も紹介していきます。
“なんでも自分のものにして、持って帰ろうとすると、むずかしくなっちゃうんだよ。ぼくは見るだけにしてるんだ。そして立ち去るときには、頭の中へしまっておく” by スナフキン 『ムーミン谷の彗星』
ある日、ムーミン谷にやってきたジャコウネズミがムーミン一家にこう言いました。
「地球が滅びる」。
ムーミンとムーミンの仲間のスニフは彗星を調べるために遠くにある天文台まで出かけます。
その道中、スナフキンやスノークのおじょうさんと出会い冒険を続けますが、その間もどんどん彗星が近づいてきます。
ムーミン谷に危機が迫る中での友情や助け合いを描いた作品です。
何にも縛られず、縛らず、自由を愛するスナフキンの生き方を表した言葉
発売日 | 2019年3月29日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、下村隆一(訳) |
“なにかためしてみようってときには、どうしたって危険がともなうんだ” by スナフキン 『たのしいムーミン一家』
山の頂上で不思議な黒い帽子を見つけたムーミンとスナフキン。
2人はその帽子を持ち帰ってしまいますが、実はその帽子には不思議な力が備わっていました。
帽子をめぐって次々と起こる不思議な出来事を、ほのぼのとした世界観で描きます。
ムーミンの仲間たちがたくさん登場し、それぞれの個性や魅力が存分に描かれた作品です。
ムーミンの小説を初めて読む人におすすめ。
失敗することを恐れず、挑戦していくことの大切さを伝える心強い名言
発売日 | 2019年6月5日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、山室静(訳) |
“わたしは、ひとりめの友だちを見つけたのでした。つまり、わたしは、ほんとうの意味で、生きることをはじめたのでした” by ムーミンパパ『ムーミンパパの思い出』
ムーミンパパが自分の若い頃の話を息子たちに語り聞かせる形で物語が進みます。
捨て子だったパパはヘムレンおばさんが経営するみなしごホームに拾われます。
そして、そこで出会った友人のフレンドリクソンたちと共に、船を使って冒険の旅に出るのでした。
ムーミンママとの出会いも描かれています。
ムーミンパパが好きな人は絶対に読んでおきたい作品です。
1人で生きているわけではないのだと、友人の大切さに気付かされる一言
発売日 | 2019年6月27日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、小野寺百合子(訳) |
“ねえムーミン、友だちが、いちばん好きなことをしながら生きていけるようになるって、すてきなことじゃない?” by ムーミンママ 『ムーミン谷の夏まつり』
ある夏の日、洪水に見舞われて浸水してしまったムーミンやしき。
その時に偶然流れてきた大きな建物「劇場」に移り住むことになったムーミン一家やムーミンの仲間たちは、新たに共同生活を始めます。
登場人物たちがはぐれたり出会ったり、それぞれが冒険をしながら最後にまた再会を果たし、最高の夏まつりを楽しむのでした。
ムーミン谷の仲間たちの新たな一面を発見できる物語です。
友人の挑戦を妬むのではなく背中を押してあげることの大切さを伝えた一言
発売日 | 2019年8月7日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、下村隆一(訳) |
“死んじゃったものは、しかたないわ。このりすは、そのうち土になるでしょ。やがて、そこから木が生えて、あらたなりすたちがはねまわるのよ。それでもあんたは、かなしいことだと思う?” by リトルミイ 『ムーミン谷の冬』
初めて冬の世界を目にするムーミンの物語。
ムーミンの仲間たちは皆、冬の季節は冬眠し、春に目を覚まします。
それなのになぜか、1人だけ冬の間に目覚めてしまったムーミン。
冬の世界は驚きがいっぱいで、新しい出会いもありました。
しかし、家族や仲間たちがいない世界は孤独で不安もあり、その経験を通してムーミンは成長していくのでした。
ムーミンの新しい一面が楽しめる物語です。
死は終わりではなく後世に繋がっていくのだという哲学的名言
発売日 | 2020年2月27日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、山室静(訳) |
“それがあんたの悪いとこよ。戦うってことを覚えないうちは、あんたには自分の顔はもてません。” by リトルミイ『ムーミン谷の仲間たち』
この作品は、ムーミンではなく、今まで脇役として登場していたムーミンの仲間たちにスポットを当てた物語です。
9つの短編からできてきます。
大きな事件が起こるような派手な物語ではありませんが、繊細に描かれた心情描写が楽しめます。
ムーミンの作品をいくつか読んだ経験がある人におすすめの、大人も深く共感できるムーミン作品です。
嫌なことは嫌だと自己表現することの重要さに気付かされるドキッとする一言
発売日 | 2020年4月23日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、山室静(訳) |
“生きるって、すばらしいことだなあ。どんなものでも、なんの理由もなしにあべこべになったりするんだねえ” by ムーミン 『ムーミンパパ海へいく』
冒険好きなムーミンパパは、平凡な毎日を退屈に感じ、一家で海を渡り灯台のある島に移り住むことを決めます。
しかし、慣れない環境で暮らす中で家族の心はどんどんすれ違ってしまいます。
それぞれが自分の心と対話し、悩みながら前に進んでいく姿が繊細に描かれています。
さまざまな悩みを抱えながら毎日を過ごしている全ての人におすすめの1冊です。
生きているものは変化し続ける、という美しさを改めて感じる名言
発売日 | 2020年8月5日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、小野寺百合子(訳) |
“ミムラに生まれて、ほんとうによかったわ。頭のてっぺんから足のつま先まで、とてもいい気持ちだもの” by ミムラねえさん『ムーミン谷の十一月』
ムーミン一家がいないムーミンやしきに集まったムーミンの仲間たちの共同生活を描いた物語です。
個性のある6人は考え方の違いから何度もぶつかり合いながらも、段々と絆を深めていきます。
ムーミン・シリーズの主役であるムーミン一家は登場しませんが、6人は度々ムーミン一家のことを思い出しては懐かしい話に花を咲かせます。
人間関係に悩む人のヒントになるような名言が沢山登場する作品です。
自分を認めてあげることの大切さを説いたミムラねえさんの言葉
発売日 | 2020年10月1日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、鈴木徹郎(訳) |
“どんなものでも、暗やみの中では、おそろしいものに見えるのよ” by ムーミンママ 『小さなトロールと大きな洪水』
ムーミンがまだ幼かった頃、ムーミンやしきができる前のムーミン一家の物語。
失踪したムーミンパパの捜索と、ムーミン谷にたどり着くまでの過程を描きます。
ムーミン一家はさまざまな困難を乗り越えながらも家族の絆を深めていくのでした。
ムーミン・シリーズの原点となる、ムーミン好きなら必ず読んでおきたい作品です。
物事は自分の捉え方次第で大きく変わるということを伝えた名言
発売日 | 2020年10月14日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | トーベ・ヤンソン、冨原眞弓(訳) |
まとめ
ムーミン・シリーズの作品と、おすすめの名言集を紹介しました。
心に響く哲学的な名言ばかりでしたね。
愛らしく個性的なムーミン谷のキャラクターたちは、それぞれが悩みを抱えながらも、前を向いて成長していきます。
そんな彼らが紡ぐ名言の数々には、そっと背中を押してくれる力が秘められています。
仕事や人間関係で悩んだとき、ぜひあなたもムーミンの物語に触れてみてください。
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