笑える小説15選 最高に面白い小説や元気が出る小説、クスッと笑える本も紹介
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元気を出したいときやシュールな笑いを楽しみたいときにぴったりな「笑える小説」。
コメディ小説、ユーモア小説とも呼ばれる分野で、東野圭吾など有名作家も数多く出版しています。
辛い時に読むと元気になる本が多く、読むと気分転換ができます。
今回は、そんなコメディ小説や面白い本、元気になる本の特集です。
ゲラゲラ笑える小説からシュールな笑いが止まらない一冊、元気が出る小説などおすすめ作を幅広く紹介します。
笑える小説・コメディ小説の魅力
ユーモア小説の魅力は、読むと愉快な気持ちになれるところです。
現実を忘れて気持ちを切り替えたいとき、退屈をしているときのお供に最適でしょう。
コメディ小説には前向きな結末の元気になる本が多く、読んだ後に楽しい気分になれます。
笑える小説・ユーモア小説はどう選ぶ?
一口に笑える小説といっても、クスッと笑える小説、元気が出る小説、ゲラゲラ笑える小説など様々です。
口コミやあらすじを確認のうえ、今の気分にあった笑いなのか確認することをおすすめします。
【クスッと笑える本 or ゲラゲラ笑える小説】笑いの種類で選ぶ
コメディ小説の中には、主にクスッと笑える小説とゲラゲラ笑える主節の2種類があります。
シュールな笑いが好きな人や公共の場でもの笑いをこらえて静かに読みたいという人には、クスッと笑える小説がぴったり。
一方で腹を抱えて大爆笑したい人には、ゲラゲラと笑える本がおすすめです。
【短編 or 長編】話の長さで選ぶ
小説が短編なのか、長編なのかにも注目してみてください。
時間がないときは短編、じっくり読みたいときは長編の笑える本がおすすめ。
また短編には『笑うな』のようなクスッと笑える小説、長編には『陽気なギャングが地球を回す』のようなゲラゲラ笑える小説が多いです。
【元気が出る本】とにかく前向きになれる、元気になる本を選ぶ
何かに落ち込み前向きになりたいなら、元気が出る本がおすすめです。
特にストレスを発散したい時には、元気が出る本の中でもクスッと笑える小説よりゲラゲラ笑える小説がおすすめです。
中でも『笑う招き猫』や『ハードボイルド・エッグ』は笑いとともに感動できる要素もあり、また立ち上がろうという元気が出る本です。
100人に調査! 笑える小説・面白い本ランキング
ブックスコレクション編集部が100人に、実際に読んで面白かった小説のアンケートを実施。
1位を獲得したのは、『もものかんづめ』でした。
2位は同率で『陽気なギャングが地球を回す』『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』。
次点で『老後の資金がありません』がランクイン。
皆さんの好きな作品は何位だったでしょうか。
続いて、その作品が好きな理由も100人に回答してもらいました。
得票数の多かった作品について、回答の一部を抜粋して紹介します。
順位と作品名 | 好きな理由 |
1位 『もものかんづめ』 | 「さくらさんのくだらないこだわりや面白い言い回しについつい笑ってしまうから」 「クスっと笑えてほっこりした気持ちになり、最初から最後まで優しい笑いが良いです」 |
2位 『陽気なギャングが地球を回す』 | 「テンポがよく、ぶっ飛んだ設定でありながらも軽い文体で読みやすかったので」 「登場人物が魅力的で会話が面白いうえ、ストーリーもハラハラドキドキし、エンタメ性が高い」 |
2位 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』 | 「小学生のような童心に帰れるくだらない面白さがあるから」 「独特な世界観で時事問題や青春、コメディなどが描かれていたから」 |
3位 『老後の資金がありません』 | 「テンポが良くとても面白かった」 「うちの両親のことと被って身につまされる所が面白かったです」 |
【笑える本のおすすめ】 面白い本・元気が出る小説15選
ここからは、コメディ小説や面白い本、元気になる本など、笑える本のおすすめを紹介。
実写化したゲラゲラ笑える小説や有名作家の元気が出る本など、笑える本のおすすめを厳選しました。
怪笑小説
『怪笑小説』は、9編のシュールな笑いが楽しめる東野圭吾の最高に面白い小説です。
節約志向の老婆が、ひょんなことから芸能人に夢中になってしまう話やこの世の不思議なことをたぬきのせいにする人物の話など、ブラックな笑いが中心です。
短時間で読める短編小説が中心なのも魅力的です。
東野圭吾の作品に興味がある人におすすめのコメディ小説です。
有名な作家が描いたシュールな笑いで、元気が出る小説
発売日 | 1998年8月20日 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 東野圭吾 |
老後の資金がありません
『老後の資金がありません』は、平凡な主婦に次々とお金のかかる出来事が起きるというドタバタコメディ小説です。
真面目に老後資金を貯めていた篤子は、金難を上手く乗り切れることができるのか気になる展開が続きます。
舅の葬式や子供の結婚式など、実際にありそうなエピソードが数多く登場し、共感しながら楽しめる点が魅力的です。
実写映画化もされている面白い小説で、普段小説を読まない人にも読みやすくおすすめできます。
身近なお金をテーマにしたクスッと笑えて元気が出る本
発売日 | 2018年3月23日 |
出版社 | 中央公論新社 |
著者 | 垣谷美雨 |
陽気なギャングが地球を回す
『陽気なギャングが地球を回す』は、4人の天才犯罪者が盗んだお金を別の銀行強盗に奪われたうえ、不穏な出来事に巻き込まれる、面白い都会派サスペンス小説。
人を傷つけないことをモットーにしていた4人でしたが、仲間の大切な家族にも危険が迫ります。
ミステリーの要素も多く、様々な伏線回収が楽しめる点が魅力的。
続編も出版されていて、長編の面白い作品を探している人におすすめです。
伊坂幸太郎の最高に面白い小説を探している人におすすめ
発売日 | 2006年2月8日 |
出版社 | 祥伝社 |
著者 | 伊坂幸太郎 |
笑う招き猫
『笑う招き猫』は、第16回小説すばる新人賞に輝いた元気が出る小説です。
漫才師を目指す27歳の女性2人が、漫才界の頂点を目指して奮闘する様子が描かれています。
ユーモア小説ですが、感動できる部分がある点が大きな魅力といえるでしょう。
お笑いが好きな人やお笑い芸人を目指していたことがある人におすすめのゲラゲラ笑えて元気になる本です。
数多くの名作を生み出し続ける山本幸久のデビュー作
発売日 | 2006年1月20日 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 山本幸久 |
太陽の塔
『太陽の塔』は、モテない大学生が初めてできた彼女に振られてしまい、冬の京都で元彼女を追いかけるというシュールな笑いが味わえる面白い小説です。
京都大学の優秀な理系男子生徒の恋愛に右往左往する様子が、独特の語りで描かれています。
京都の実在する地名が登場し、想像力がかき立てられる点が魅力的です。
登場恋愛要素のあるゲラゲラ笑える小説を探している人におすすめできます。
恋人ができないことに悩んでいるときに読むと元気が出る本
発売日 | 2006年6月1日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 森見登美彦 |
バイバイ、ブラックバード
『バイバイ、ブラックバード』は、女性にモテる主人公が五股をかけている5人の女性と別れ話をする様子が描かれています。
太宰治の未完成の小説『グッド・バイ』をオマージュして作成されています。
太宰治ファンにとっても、魅力的な最高に面白い小説といえるでしょう。
魅力的なキャラクターが登場する元気が出る小説を探している人におすすめです。
驚くような伏線の回収も楽しめる最高に面白い小説
発売日 | 2021年2月10日 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 伊坂幸太郎 |
ぼくたちと駐在さんの700日戦争
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』は、1970年代を舞台に田舎のいたずら好きの高校生が、好奇心から駐在さんを困らせるような言動をするゲラゲラ笑える小説です。
駐在さんが高校生のいたずらにどう仕返しをするのか、わくわくしながら読み進められます。
筆者の実体験を元に書かれていて、リアルさがある点が魅力的といえます。
青春が感じられる小説や大爆笑できる最高に面白い小説を探している人におすすめです。
いたずら好きな高校生の青春を追体験している気分になる小説
発売日 | 2008年4月4日 |
出版社 | 小学館 |
著者 | ママチャリ |
オンリー・ミー 私だけを
『オンリー・ミー 私だけを』は、脚本家として知られる三谷幸喜の独特の感性が感じられる面白い小説です。
家族とのエピソードや出会った変な人について、短い文章で綴られています。
三谷幸喜の人となりが分かる点が魅力的といえるでしょう。
有名になる前の三谷幸喜の考えが知りたい人や短い内容でゲラゲラ笑える小説を探している人におすすめです。
独特な三谷幸喜節が堪能できる最高に面白い小説
発売日 | 1997年4月25日 |
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 三谷幸喜 |
スメル男
『スメル男』は、無嗅覚症の主人公が親友の遺品に触ったことをきっかけに体から異臭を放つようになってしまうという最高に面白い小説です。
真面目な書き方でシュールな笑いを誘うところが、魅力的といえるでしょう。
後半はサスペンスのような展開になり、笑えるだけでなく様々な展開が楽しめる作品を探している人におすすめです。
意図せず異臭を放つようになった主人公の逃走にクスッと笑える小説
発売日 | 2021年1月15日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 原田宗典 |
イン・ザ・プール
『イン・ザ・プール』は、常識に縛られない精神科医と彼の元を訪れる様々な悩みを持った患者のやり取りがくせになるユーモア小説です。
やりたい放題の精神科医ですが、患者の悩みが不思議と良くなるところが面白く、魅力的といえます。
5人の患者の話が収録されていて、それぞれに話が独立しています。
短い時間に読める面白い小説を探している人におすすめです。
破天荒な精神科医の言動が面白くて、沈んでるときに読むと元気になる本
発売日 | 2006年3月10日 |
出版社 | 文藝春秋 |
著者 | 奥田英朗 |
笑うな
『笑うな』は、ブラックユーモアを感じるショートショートが34話収録されています。
収録されている表題の笑うなは、タイムマシンを作った2人の話です。
一般的な小説よりも短い、見開き1ページ程度の話も収録されています。
時間がない人も読みやすいところが、魅力的です。
筒井康隆の小説に興味があるという人に、おすすめです。
長編よりも短い作品を多く読みたい人におすすめの小説
発売日 | 1980年10月28日 |
出版社 | 新潮社 |
著者 | 筒井康隆 |
青春デンデケデケデケ
『青春デンデケデケデケ』は、1965年頃の香川県を舞台にロックミュージックに憧れる藤原竹良少年の成長を描いた面白い小説です。
高校に進学した藤原竹良は、一筋縄ではいかない仲間とバンドを組み、青春の日々を過ごします。
男子高校生のゲラゲラ笑える描写がある点も魅力的です。
昭和時代の青春を懐かしく思う人やバンドを取り扱った小説が好きな人におすすめできます。
ロックミュージックに熱中する高校生の様子が楽しめる作品
発売日 | 1992年10月4日 |
出版社 | 河出書房 |
著者 | 芦原すなお |
もものかんづめ
『もものかんづめ』は、ちびまる子ちゃんの作者である、さくらももこが短大生だった頃に体験したこと、たった2ヶ月間のOL時代に遭遇した恐怖の歓迎会などについて綴られています。
何気ない日常を独特の語り口で描かれているところが、魅力的です。
ちびまる子ちゃんでお馴染みの面白い家族も登場します。
ちびまる子ちゃんが好きな人におすすめです。
独特の世界観で展開されるももこワールドに、クスッと笑える小説
発売日 | 2001年3月16日 |
出版社 | 集英社 |
著者 | さくらももこ |
ドミノ
『ドミノ』は、東京駅を中心に見知らぬ人同士が偶然関わり合い、思ってもみないような展開になってしまう面白い作品です。
テロリストが作った爆弾を誤って持ってしまった俳句が趣味の男性、下剤を飲まされながらもミュージカルのヒロインの座を勝ち取った子役など、様々なキャラクターの視点で進んでいくところが魅力的です。
スピード感のある面白い小説が読みたい人におすすめできます。
別々だと思っていたエピソードが関連し合う面白い小説
発売日 | 2004年1月24日 |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 恩田陸 |
ハードボイルド・エッグ
『ハードボイルド・エッグ』は幼少期から探偵に憧れていた主人公が、サラリーマンを辞めて、探偵に転職するという面白い小説です。
思い切って秘書を募集した主人公ですが、ひょんなことから老女を仮採用することになります。
主人公が、次第に老女と信頼関係を築いていくところが魅力的です。
笑えるだけでなく、感動できる最高に面白い本が読みたい人におすすめです。
情けない主人公が老女と出会い変わっていく様子が楽しめる作品
発売日 | 2015年1月15日 |
出版社 | 双葉社 |
著者 | 荻原浩 |
まとめ
今回はクスッと笑えるユーモア小説、ゲラゲラ笑えて面白い本など、笑える本のおすすめを紹介しました。
気分によって、手に取る小説の笑いの種類を変えることがおすすめです。
単に笑えるだけでなく、考えさせられたり、感動したりするユーモアもあります。
ユーモア小説が気になっている人は、この機会にぜひチェックしてみてください。
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