【2024年】日本のサスペンス・ミステリー映画おすすめ15選やランキングを発表
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ミステリー映画やサスペンス映画を探している人、作品が多すぎてどれを観たらよいかわからない人は多いのではないでしょうか。
今回は、日本のサスペンス・ミステリー映画の中から〝最高傑作〟を厳選。
簡単なあらすじとおすすめポイントのほか、アンケートによるランキングも掲載しているのでもぜひ参考にください。
日本のサスペンス・ミステリー映画の魅力
日本で製作された映画は「邦画」、外国で製作された映画を「洋画」と言います。
ミステリー映画・サスペンス映画共に評価の高い映画が数多くあります。
日本映画の最大の魅力は「共感しやすい」という点。
映画を鑑賞する上で世界観やストーリー、役者が観客と同じ日本人であることは重要な要素と言えるでしょう。
【100人に調査】好きなサスペンス映画・ミステリー映画ランキング
ブックスコレクションでは、映画好きの100人にアンケート調査を実施。
面白いと感じるサスペンス映画・ミステリー映画について回答してもらいました。
ランキング1位は『容疑者Xの献身』、2位は『コンフィデンスマンJP ロマンス編』という結果に。
3位は『八日目の蝉』となりました。
さらに、ブックスコレクションではその作品を選んだ理由についても調査を行いました。
以下、ランキング1位から3位までの回答を抜粋しています。
作品名 | 好きな理由 |
---|---|
1位『容疑者Xの献身』 | 「ただのサスペンス映画とは一言で片付けられない、切なくも美しい、愛とは何か考えさせられる作品だから」 |
「福山雅治さんのハマり役で最後まで展開が読めない感じが良いから」 | |
「湯川と石神の頭脳戦が面白くて見応えがあるし、どこか切ない部分もあるのが魅力的だから」 | |
「天才数学者が作り上げた完璧なアリバイを、同じく天才であり旧友である主人公が解明していく、スリリングな展開が良いから」 | |
2位『コンフィデンスマンJP ロマンス編』 | 「最後の最後に『うわー騙された〜!』と思うような展開になるので見ていてとても面白いから」 |
「まさかのどんでん返しや秀逸な伏線が散りばめられているから」 | |
「ちゃんとしたミステリーではなく、コミカルで笑える部分のあるストーリーが楽しいから」 | |
3位『八日目の蝉』 | 「本当にリアルでありそうな感じがしたので、ちょっと怖かった。演技の凄さも相まって目を離さずにはいられなかったから」 |
「人の幸せって結局なんなんだろうな?ということについて深く考えさせられたから」 | |
「母性を書いた人間ドラマとして強く心に残る作品だから」 |
・調査対象:映画ファン100人
・調査期間:2023年9月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部
【サスペンス・ミステリー】日本映画おすすめ15選
邦画のサスペンス映画・ミステリー映画は、シリアスなものからコメディタッチのものまでバラエティ豊富です。
今回はその中から近年(過去15年)のものを中心に、厳選した日本映画の最高傑作のおすすめを紹介します。
コンフィデンスマンJP ロマンス編
年齢不詳・正体不明のコンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)は、悪徳企業やマフィアから財産を奪う詐欺師です。
ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)と3人のチームワークで、奇想天外、二転三転する騙し合いを繰り広げます。
今作はテレビシリーズに続く映画版第1弾で、興行収入29億7千万円を記録した大ヒット作品。
早世した竹内結子さんと三浦春馬さんが揃って名演技している姿にも注目です。
騙されることが分かっていても見事に騙されてしまう脚本が魅力
公開日 | 2019年5月17日 |
監督 | 田中亮 |
出演 | 長澤まさみ、東出昌大、小手伸也 |
マスカレード・ホテル
東野圭吾の小説マスカレードシリーズを実写化した邦画。
ホテルマスカレードで起きる事件について描かれた作品です。
事件が起きるホテルに刑事の新田浩介(木村拓哉)がホテルマンとして潜入。
ホテルに集まる人たちの真実が明らかになっていきます。
新田と教育係の山岸(長澤まさみ)が衝突しながらも、信頼関係を築いていく所も見どころ。
日本の俳優が集結しているので、邦画好きな人にもおすすめできる推理映画です。
個性的すぎる宿泊客たちの豪華なキャスティングが注目ポイントの日本映画
公開日 | 2019年1月18日 |
監督 | 鈴木雅之 |
出演 | 木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世 |
容疑者Xの献身
東野圭吾の小説「ガリレオシリーズ」の3作目「容疑者Xの献身」を映画化した作品です。
原作は直木賞を受賞した名作。
天才物理学者・湯川(福山雅治)と、天才数学者・石神(堤真一)の頭脳対決が見どころです。
見事なトリックの本格ミステリー作品ですが、人間ドラマとしての評価も高く、ラストは泣けるシーンも。
日本アカデミー賞を受賞した最高傑作でもあるので、まだ観てない人には「とにかく見てほしい」邦画作品です。
演技力で評価が高い堤真一の出演作の中で、屈指の名演技が見られる作品
公開日 | 2008年10月4日 |
監督 | 西谷弘 |
出演 | 福山雅治、柴咲コウ、北村一輝 |
祈りの幕が下りる時
東野圭吾の「新参者シリーズ」の完結作品を実写化した映画です。
滋賀県在住の女性の腐乱死体が、なぜか東京のアパートで発見される事件から物語は始まります。
事件を追ううちに主人公・加賀恭一郎(阿部寛)の失踪した母と繋がります。
松本清張の代表作「砂の器」のオマージュを匂わせる内容で、東野版「砂の器」とも呼ばれています。
真相がわかるシーンは涙なしでは観られません。
ありがちな余計な描写が少なく、濃密な2時間を楽しむことができる日本映画
公開日 | 2018年1月27日 |
監督 | 福澤克雄 |
出演 | 阿部寛、松嶋菜々子、溝端淳平 |
ゴールデンスランバー
本屋大賞、山本周五郎賞、「このミステリーがすごい!」1位と賞を総なめした、伊坂幸太郎の最高傑作です。
主人公・青柳雅春(堺雅人)は仙台市で起こった首相の暗殺事件犯人の濡れ衣を着せられ、ケネディ暗殺事件を彷彿するような展開が続きます。
ビートルズの名曲「ゴールデンスランバー」になぞらえて、信頼の大切さを訴えているよう。
伏線回収が見事で、鑑賞後の満足感が高い邦画です。
劇中で流れるビートルズの曲がノスタルジックで、切なさを感じる邦画サスペンス
公開日 | 2010年1月30日 |
監督 | 中村義洋 |
出演 | 堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆 |
鍵泥棒のメソッド
貧乏役者の桜井(堺雅人)は、銭湯で頭を強打した男・コンドウ(香川照之)が記憶を失っていることをきっかけに、人生の入れ替えを思いつきます。
ですが、コンドウはなんと伝説の殺し屋だったのです。
第36回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞していて、脚本の精巧さはお墨付き。
映画の前半と後半で変化する香川照之さんの演技にも注目です。
コミカル、サスペンス、ラブストーリーを同時に楽しむことができる見ごたえ抜群の邦画です。
ドラマ「半沢直樹」で話題になる前の2人の演技が新鮮なサスペンスの日本映画
公開日 | 2012年9月15日 |
監督 | 内田けんじ |
出演 | 堺雅人、香川照之、広末涼子 |
見えない目撃者
韓国でヒットした映画「ブラインド」を日本でリメイクしたスリラー・サスペンス映画です。
主人公・浜中なつめ(吉岡里帆)は警察学校の卒業式の夜に事故に遭い失明し、弟も亡くし、警察官への道は閉ざされました。
そして3年後に連続誘拐事件に遭遇し、その謎を追っていくストーリーです。
R15指定の作品で残忍な映像が多数あるため、流血表現が苦手な方は注意してください。
吉岡里帆さんの盲目の演技の評価が高く、見どころポイント
公開日 | 2019年9月20日 |
監督 | 森淳一 |
出演 | 吉岡里帆、高杉真宙、大倉孝二 |
怒り
原作は吉田修一さんの同名小説「怒り」です。
ある殺人事件の犯人が整形して逃亡を続けていました。
事件から1年後、怪しい3人の男が東京・千葉・沖縄に現れます。
それぞれの土地で人々と交流し、愛する人とも出会います。
「一体犯人は誰なのか」疑心暗鬼になりながらも「信じたい」という絆を描いた群像劇です。
3つのストーリーが同時進行するため、俯瞰して観るのが楽しい作品です。
3人の俳優が絶妙に似ている雰囲気をまとっているのが見どころ
公開日 | 2016年9月17日 |
監督 | 李相日 |
出演 | 渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ |
探偵はBARにいる
作家の東直己「ススキノ探偵シリーズ」第二作「バーにかかってきた電話」の邦画作品。
主人公の探偵・俺(大泉洋)と相棒・高田(松田龍平)が、依頼をきっかけに事件に巻き込まれていくハードボイルド&コメディ映画です。
舞台設定と同じ北海道出身の大泉洋さんを最大限活かしており、前半のコミカルなシーンと後半のハードなシーンのギャップが見ごたえ抜群です。
舞台の北海道・ススキノの描写が細かく、魅力的なのがポイント
公開日 | 2011年9月10日 |
監督 | 橋本一 |
出演 | 大泉洋、松田龍平、小雪 |
八日目の蝉
原作は角田光代の同名小説で、母親と娘を描いたヒューマンサスペンス映画です。
希和子(永作博美)は堕胎した悲しみから、不倫相手の子どもを誘拐して4年間わが子として育てました。
誘拐された子ども・恵理菜(井上真央)は4歳で初めて実の両親に再会しますが、愛してくれた母が育ての親だった事を知り、以降は心を閉ざしてしまいます。
やがて大人になった恵理菜は妊娠しましたが、相手は家庭を持つ男だったのです。
涙なしには見られないシーンが数多くある日本映画
公開日 | 2011年4月29日 |
監督 | 成島出 |
出演 | 井上真央、永作博美、小池栄子 |
22年目の告白-私が殺人犯です-
韓国映画「殺人の告白」の日本リメイク版です。
5人の命が奪われた連続殺人事件の時効が成立しました。
その後、自らが犯人だと男(藤原竜也)が殺人手記「私が殺人犯です」を出版します。
妹と同僚を殺された刑事・牧村(伊藤英明)は、執念の捜査で犯人を追い詰めていきます。
驚きの展開を迎えるクライムサスペンス映画です。
藤原竜也さんのミステリアスで、狂気的で、繊細な演技が必見
公開日 | 2017年6月10日 |
監督 | 入江悠 |
出演 | 藤原竜也、伊藤英明、竜星涼 |
イニシエーション・ラブ
ミステリー作家・乾くるみさんの同名小説の実写版映画。
とあるカップル「鈴木」と「マユ」のラブストーリーです。
合コンで出会い、静岡で交際するside-Aと東京に転勤して遠距離恋愛するside-Bに分けられ、カセットテープのような演出が特徴。
ラストシーンで全てを覆されるため、2回観ることになるでしょう。
80年代のヒット曲が多数使われており、音楽好きの人にもおすすめの邦画です。
前田敦子さんの可愛らしい小悪魔な演技がとても役に合っていると高評価
公開日 | 2015年5月23日 |
監督 | 堤幸彦 |
出演 | 松田翔太、前田敦子、木村文乃 |
ステキな金縛り
監督・脚本ともに三谷幸喜が担当するコメディ&ミステリー映画です。
弁護士・宝生エミ(深津絵里)は殺人事件を担当することに。
妻を殺したとされる被告人の証人として、落ち武者の幽霊(西田敏行)と出会います。
幽霊の証言を周囲に証明するためにてんやわんやするストーリーです。
最初から最後まで笑いがある上に、古畑任三郎級のミステリーもあり、見ごたえ抜群の邦画です。
三谷作品に数多く出演する西田敏行さんのコミカルな演技に注目です。
公開日 | 2011年10月29日 |
監督 | 三谷幸喜 |
出演 | 深津絵里、西田敏行、阿部寛 |
護られなかった者たちへ
中山七里さんの同名小説の映画化作品です。
東日本大震災から10年。
全身を拘束されたまま放置して餓死させるという連続殺人事件が勃発しました。
被害者の共通点は区の保健福祉センターで生活保護にかかわる職員という点。
生活保護と東日本大震災にまつわる問題を描いた社会派ミステリー映画の最高傑作です。
現在の日本の制度の在り方を考えさせられることでしょう。
あくまでも物語・フィクションですが、現実の生活保護問題に目を向けさせる工夫がされています。
公開日 | 2021年10月1日 |
監督 | 瀬々敬久 |
出演 | 佐藤健、阿部寛、清原果耶 |
騙し絵の牙
こちらの作品は、塩田武士さんが大泉洋さんを主人公に想定して「あてがき」した小説の映像化です。
大手出版社へ転職してきたベテラン編集長・速水(大泉洋)と新人編集・高野(松岡茉優)を中心に、大御所作家・新人作家・同僚編集・上司たちと騙し合いの社内派閥争いを繰り広げていきます。
出版業界のリアルな描写が多く、ミステリー好きな人はもちろん読書好きの人にもおすすめの映画です。
出演者のほぼ全員が何かを「騙して」います。鑑賞後の考察も楽しめます。
公開日 | 2021年3月26日 |
監督 | 吉田大八 |
出演 | 大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚 |
まとめ
邦画の中からおすすめのミステリー映画、サスペンス映画やランキングを紹介しました。
一口に「ミステリー映画」「サスペンス映画」と言っても、コメディからシリアス、社会派まで、幅広いジャンルの作品があります。
タイトルを聞いたことがあってもどんな作品か知らなかった映画も多いのではないでしょうか。
一つでも気になる作品があれば、ぜひ一度ご覧ください。
あなたにとっての最高傑作が見つかれば幸いです。
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