『ちいかわ』キメラ化について考察 正体や変異の原因とは
『ちいかわ』は、ほのぼのとした平和な様子が魅力。
一方でキャラクターがキメラ化するなど、その正体について謎があります。
化け物に変異したキャラが「こんなになっちゃった」とちいかわに迫る怖いシーンが印象的ですが、そのキメラ化についての真相、正体ははっきりとは描かれていません。
今回の記事では、キメラ化について考察し、正体、変異の原因を解説します。
この記事は『ちいかわ』のネタバレを含みます。
作品の結末に関するヒントを知りたくない人は注意してください。
ちいかわ「こんなになっちゃった」の回
ちいかわに初めてキメラが登場したのは「こんなになっちゃった」とピンク色の生き物が泣きながら襲ってきた「キメラ」の回です。
見た目は鋭く長い爪、ピンクの体、紫の尾、虫のような羽と、明らかに異色の生き物。
ですが、なぜか「こんなになっちゃった」と泣いています。
突然キメラに変異してしまったのではないかと推察できます。
ちいかわ「キメラ化」とはどういう状態?
キメラとはギリシャ神話に出てくる、ライオンの頭、ヤギの胴、蛇の尾を持つ怪獣「キマイラ」が語源となっています。
色々な動物が混ざっている状態ということのようです。
ちいかわの世界では「こんなになっちゃった」と泣く生き物のように、モンスターになってしまうことを「キメラ化」と呼びます。
また、このモンスターを「討伐」するのがちいかわたちの「仕事」でもあります。
キメラ化について考察
ちいかわの世界は一見平和でほのぼの暮らしているように見えます。
なぜ「キメラ」という異色な存在が登場するのか、キメラ化に関する回を考察・解説します。
魔女の力
ちいかわたちが魔女の力で「なんとかバニア」の人形になってしまったことがあります。
このときに魔女はちいかわたちの本体を持ち去って、「なりたいやつがいるんじゃ、こういう風に」と言います。
つまり、ちいかわたちのような生き物になりたい「何者か」がいて、魔女はそれを入れ替える力を持っているということです。
欲望の対価
うさぎがリサイクルショップで願いが叶う杖を手に入れ、ハチワレとうさぎは使った対価としてモンスターに姿が変異してしまいました。
このときにちいかわは咄嗟に杖を折ります。
するとハチワレとうさぎは元の姿に戻ることができました。
この杖の正体は「使った者をキメラに変えてしまう」怖い杖だったのです。
突然変異
でかつよと白いモフモフな「あのこ」キメラの2匹が日向ぼっこをしている回があります。
このときの二人の会話から、でかつよは体を何者かに〝とられた〟、「あのこ」は〝突然変異〟でキメラになったということが分かります。
同じキメラでもその変異の仕方は異なるようです。
ちいかわもキメラ化の可能性が?
これまでの描写から、ちいかわたちもキメラになる可能性が十分あることが分かります。
突然変異でキメラになった「あのこ」が、過去の自分の記憶を思い出す描写があります。
同じ描写がちいかわにもありました。
しかしちいかわはうさぎやハチワレと過ごす時を大切に思ったことで、元の姿に戻ることができました。
キメラ化したキャラクター
ちいかわの世界でこれまでキメラ化したキャラクターを紹介します。
「これもキメラだったのか!」と驚くキャラクターも、詳しく解説します。
ピンク色のキメラ
パズルで遊んでいたちいかわの前に突然現れ、「こんなになっちゃった」と泣きながら襲ってきます。
これまでの考察から、このキメラもおそらく元はちいかわたちと同種の生き物。
突然変異か、不思議なアイテムか、魔女の力によってキメラになってしまったようです。
ハチワレとうさぎ
願いが叶う杖を使った代償に、ハチワレは耳がなくなりツノが生え、三つ目になる、うさぎは全身が赤くなりセリフの文字が反転するという変異が起こります。
さらに体が巨大化し、キメラになってしまいます。
体がキメラ化した直後は、精神的には「二つの心」があるようです。
モモンガとでかつよ
でかつよは「返せッッ」と言いながらモモンガを追いかけています。
これまでの考察から、モモンガとでかつよは体が入れ替わっていると考えることができます。
おそらく魔女の力(もしくは違う方法)で「なんか小さくてかわいいやつ」になりたかった元・でかつよが、元・モモンガの体を奪ったのだと推察できます。
あのこ
以前ちいかわが工場で働いていたときに隣の席で仲良くなった友達「あのこ」。
「あのこ」はちいかわとおそろいのピンクのパジャマを持っていることや、カエルの集金箱がきっかけで仲良くなります。
しかし「あのこ」はある日突然消えてしまうのです。
喫茶店の店員
シーサーやラッコ師匠がよく行く喫茶店に、突然キメラが現れるという事件が起こりました。
この回の2コマ目に、キメラとまったく同じエプロンをつけているモブの子がいます。
つまり、喫茶店で働いていたモブの子が、突然変異してキメラになってしまったのです。
ちいかわ「大きいキメラ」の正体とは
白くてモフモフした「大きいキメラ」は、ちいかわと遭遇したときに通りかかったカエルを指さします。
また、過去を思い出すシーンではピンクのパジャマを着ています。
この「大きいキメラ」の正体は「あのこ」であると考えて間違いないでしょう。
ちいかわに「キメラ」が登場する理由
なぜ平和なちいかわの世界にキメラが存在するのでしょうか。
作者のナガノさんは、「くらしたい」と同じコメントで2つのイラストを投稿しています。
ちいかわのように「なんか小さくてかわいいやつ」として、でかつよのように「なんかでかくて強いやつ」としてくらしたい、両方の気持ちがあるようです。
この相反するようでいて、多くの人が共感する気持ちを「ちいかわ」で描きたいという解釈ができます。
『ちいかわ』を読む
ここまで記事を読み『ちいかわ』を読んでみたい・読み直したいという人のために、コミックスを紹介します。
アニメやTwitterしか見たことがない人は、ぜひこの機会に読んでみましょう。
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(1)
イラストレーター、漫画家のナガノさんの新キャラクター「ちいかわ」が、待望の書籍化です。
なんか小さくてかわいいやつ=「ちいかわ」たちが楽しく、切なく、ちょっとハードに暮らす日常が描かれています。
コミックスだけの書下ろし話も収録。
アニメやTwitterで『ちいかわ』に興味を持った人に最初に読んで欲しいおすすめの本です。
『ちいかわ』の入門書 かわいい生き物たちの日常に癒されます
発行日 | 2021年02月12日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | ナガノ |
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(2)
SNSやアニメで話題沸騰の『ちいかわ』の第2巻です。
ちいかわの部屋で「草むしり検定5級」の資格対策本を見つけた親友・ハチワレ。
一緒に勉強に取り組んで、資格取得を目指します。
表紙はハチワレで、名言も数多く掲載されています。
ハチワレ好きにおすすめの本です。
ハチワレ好きにおすすめ 草むしり検定に挑む親友コンビ大活躍
発行日 | 2021年8月23日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | ナガノ |
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(3)
ちいかわ、ハチワレ、うさぎの仲良しトリオに新たに加わった仲間・小さなカブトムシ。
これからずっと一緒に過ごすと信じていた、大反響の「小さな友達」編を完全収録しています。
『ちいかわ』の世界の秘密にまた少し近づく1冊です。
かわいいだけじゃない、キャラクターたちの新しい一面を知ることができます。
1、2巻を読んで『ちいかわ』の世界の秘密・正体を知りたい人におすすめの本です。
『ちいかわ』の世界の秘密に迫る 「小さな友達」編を完全収録
発行日 | 2022年3月23日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | ナガノ |
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(4)
「ほめられリボン」編、「パジャマパーティー」編、「あのこ」編などを収録しています。
「ほめられリボン」編ではちいかわたちの成長が描かれています。
「あのこ」編では、またひとつ『ちいかわ』世界のキメラの正体に近づきます。
表紙ではくりまんじゅうの独特の表情を楽しめる1冊です。
エピソードを数多く収録 仲良しトリオの成長を描いた1冊
発行日 | 2022年7月22日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | ナガノ |
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(5)
「オデ」編、「スロット」編、「黒い流れ星」編などが収録されています。
「オデ」編は、ちいかわたちが森で出会った大男「オデ」とのエピソードです。
オデの勧めるキノコを一緒に食べていると、ゴブリンに捕まってしまいます。
このまま食べられてしまうのか? 緊迫のエピソードです。
2023年秋現在、最新のコミックスです。
小さな幸せを見つける ちいかわたちのささやかな日々を描いた最新刊
発行日 | 2023年1月23日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | ナガノ |
まとめ
『ちいかわ』の世界のキメラ化について考察。
キメラの正体や変異の原因をエピソードの描写から紹介しました。
一見平和な『ちいかわ』の世界に、突如出現する化け物・キメラ。
その正体をある程度把握することができました。
これまでとは違う目線、感覚で『ちいかわ』を楽しむことができるのではないでしょうか。
ぜひもう一度読み返して、新しい気持ちで『ちいかわ』を楽しんでください。
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