【夏休みの宿題】絵日記の書き方のコツを解説 小学生から中学生まで内容の例も紹介
夏休み、小学生や中学生の宿題として出されることが多い、絵日記。
面倒くさく疎かにしがちな絵日記ですが、しっかり取り組めば国語力アップを期待できます。
今回は小学1年生から6年生、中学生に向けて、絵日記を書くコツやどんな内容を書けば良いのかなどを詳しく解説。
絵日記が苦手な小学生、中学生はもちろん、子どもの絵日記をサポートしたい保護者もぜひ参考にしてください。
【なぜ?】絵日記を書く理由とは
絵日記を書く理由は、国語力や表現力を養うため。
小学1年生から子どもたちは文字の書き方を学びますが、まだまだ文章だけで自分の気持ちを表現するのは難しいです。
そこで文字で表現できないことは絵で補足しながら、絵日記を書きあげていきます。
また夏休みの絵日記には、子どもたちに思い出を整理させる目的もあります。
【夏休みの宿題】絵日記の書き方
夏休みの宿題などの、絵日記の書き方を解説します。
小学1年生の保護者や、絵日記の書き方をおさらいしたい2年生以上の小学生、中学生はぜひ参考にしてください。
テーマを決める
まずは絵日記のテーマを決めましょう。
絵日記に書く内容は、その日のことです。
その日起こった印象的な出来事や勉強したこと、友達や家族との面白い会話、食べたものなど内容は何でも構いません。
一日家でダラダラ過ごした日でも、こんなテレビを見て面白かったなど、何かしら絵日記のテーマにできることはあるはずです。
絵を描く
絵日記では、テーマに関連する絵を描きます。
あれこれ描きたいことが思い浮かぶかもしれませんが、特に印象的だった出来事を一つに絞って描いてみましょう。
絵と文章どっちから書き出すかは、やりやすいほうで大丈夫です。
また絵を描くのが苦手な場合、写真や動画を参考にするのが書き方のコツ。
絵が下手でも先生や友達に絵日記の内容が伝われば、それで十分です。
日記文を書く
テーマや絵に沿った、日記文を書きます。
例えば、「友達と公園で遊んだこと」を絵日記の内容にするなら、どんな遊びをしたのか、何が一番楽しかったのかなど、具体的に書いてみましょう。
日記文の一行目には今日何をしたのかを一言で書き、続く文章にはその出来事について詳しく書いていくと文章がすっきりまとまります。
絵日記の内容を見つけるコツ
3年生以下の下級生だけでなく4年生、5年生、6年生、中学生でも、絵日記に書くテーマを見つけるのは大変な作業です。
特に夏休みの絵日記は、毎日書き続けているうちに段々ネタ切れしてしまうことも。
絵日記に書くことが思い浮かばない時は、生活のささやかな出来事に目を向けてみましょう。
例えば家で飼ってるペットのことや、庭や家の近くの植物が花を咲かせたことなど、ちょっとしたことでも十分絵日記のネタになります。
絵日記の内容・テーマ例
小学生、中学生におすすめの、絵日記のテーマ例を紹介します。
3年生、4年生以上など、毎年の課題にマンネリ化してくると、書く内容が浮かばない日もあるでしょう。
悩んでいる小学生、中学生は参考にしてください。
印象に残ったこと、イベント
家族旅行や、友達と遊んだことなど印象的な出来事があれば、それについて絵日記に書いてみましょう。
夏休みの絵日記なら、ラジオ体操やお盆、お祭り、花火大会、プールに行ったことなど、季節ならではのイベントについて書くのもおすすめです。
天気や季節の変化
小学1年生、2年生でも「今日は晴れました」、「とても暑い日でした」など、天気や季節の変化についてなら書きやすいです。
また4年生以上の小学生や中学生なら、星座や月の満ち欠けを毎日観察して絵日記に記録すると理科の学習にもなって面白いです。
食事、おいしかったもの
朝昼晩食べたもののうち、おいしかったものについて絵日記に書くのもおすすめ。
誰が作ってくれたのか、どんな食材が入っていたのかなど具体的に書けば、それだけでも絵日記の立派なネタになります。
また食べ物なら、絵が苦手な子でも描きやすいです。
読んだ本、観た映画など
読んだ本や観た映画の感想やあらすじを、絵日記に書くアイデアです。
作品の中で、特に印象的だったエピソードやフレーズについて絵日記に書きてみましょう。
本や映画は観ないなら、テレビやアニメ、漫画の感想について書くのもおすすめです。
家族や友人のこと
特に書くことがない日は、家族や友人のことを絵日記に書いてみましょう。
家族なら親やきょうだい、おじいちゃん、おばあちゃんなどから一人選びます。
友達であれば、相手の好きなところや趣味、特技、どんな遊びが好きな子なのかなど書いてみましょう。
動物や植物の観察記録
家で生き物や植物を育てている人におすすめのアイデア。
夏休み毎日観察記録を付ければ、後から成長の様子を振り返ることができて面白いです。
ペットを飼っているなら、ペットの面白いエピソードや散歩中の出来事なども絵日記の良いネタになります。
【学年別】夏休みの絵日記を書くコツ
小学1年生から中学生以上まで、学年別に絵日記の書き方のコツを紹介します。
小学生、中学生の絵日記では、覚えた漢字や言葉を使いながら自分が伝えたいことを論理的に表現することが大切です。
1年生・2年生
小学1年生、2年生の絵日記では、どこでどんな体験をして、何を感じたのか、言葉と絵で正確に表現する能力が求められます。
ただその日の出来事を報告するのではなく、「嬉しかった」、「びっくりした」など感想も書くことが大切です。
3年生・4年生
3年生、4年生の絵日記では、表現力に加え論理的に文章を組み立てる力も重視されます。
絵日記に書く内容は、1つの話題に対して3つ程度に言及するポイントを絞ると、文章がまとまります。
段落や接続詞を活用して、読みやすい文章になるよう工夫してみましょう。
5年生・6年生
5年生、6年生の絵日記では、主観と客観を区別した書き方を心掛けてみましょう。
文頭には主語を置き、主観を伝えたい時には「私は~と思う」と言う書き方をしてください。
また客観的な事実については、信ぴょう性の高いデータに基づけると説得力が高まります。
中学生以上
中学生以上では、読み手を意識したユニークな絵日記を書いてみましょう。
例えば擬音や擬態語などを使って書き出しを工夫するだけでも、読み手を惹きつけることができます。
また、比喩や少し難しい熟語を使ったり、あなた独自の視点を提示したりすると、先生に一目置かれる面白い絵日記に仕上がるでしょう。
絵日記の絵を描くコツ
絵日記では自分が感じたことを中心に書くため、絵の中にも自分を登場させると良いでしょう。
例えば花火大会について書くなら、背景を花火にして、手前には自分やその時一緒にいた人の姿を描きます。
人物の書き方のコツは、俯瞰ではなく、自撮りのような正面の構図にして、笑う、驚くなどの表情まで描き込むこと。
そうすることで、その経験を通してあなたが何を感じたのか、読み手にしっかり伝わります。
色付けにはクレヨンを使うか、色鉛筆なら濃い目に塗ると、パっと見やすくなり、おすすめです。
また、親は子どものやる気をそぎ落とさないよう、絵についてダメ出しするのは避けましょう。
親が1年生の絵日記をサポートする方法
小学1年生の絵日記は、最初だけでも親がサポートしてあげると良いです。
2年生以上でも、子どもが絵日記の書き方に困っている時には親が手を差し伸べてあげましょう。
書きたくなる内容を作る
絵日記のネタになるイベントを、親が積極的に作ってあげると良いでしょう。
例えば家族旅行や、花火大会やスイカ割りなど面白い出来事があると、子どもは自然と絵日記を書きたくなります。
しかし、絵日記のために毎日イベントを企画するのは大変です。
特別な予定が無い日は、家のお手伝いを頼んだり、家族で一緒に映画を観たり、子どもにとって少し刺激的な出来事を作ってあげましょう。
花火や旅行などイベントは写真を残す
子どもが記憶を思い出すためのサポートとして、花火や旅行などのイベントは写真に残しておくのがおすすめです。
子どもは視覚的にいろんなことを覚えているため、写真を見るとその日の出来事を思い出しやすくなります。
写真を見せる時は「○○ちゃんの好きな、キティちゃんの花火だったね」など言葉でも伝えてあげると、子どもはより書きやすくなります。
また写真は、絵を描く際の参考にもなります。
5W1Hで書けるように質問する
5W1Hとは、いつ、どこで、誰が、何を、どのようにしたのかということ。
親から5W1Hを質問することで、子どもは記憶を整理しやすくなります。
しかし5W1Hだけの文章では、ただの報告書のようで面白くありません。
その出来事に対して何を感じたのか、子どもならではの表現も上手く引き出してあげると、読みやすく、個性的な文章に仕上がります。
ただし質問しすぎると子どもはうんざりしてしまうので、ほどほどにしましょう。
まとめ
今回は小学生、中学生の絵日記の書き方や、テーマ例などについて解説しました。
絵日記には子どもの表現力や論理的思考能力、記憶を整理する力などを養う役割があります。
しかし夏休み期間中、毎日絵日記を書き続けるのは、子どもにとって簡単なことではありません。
子どもが絵日記の書き方に困っている時は、必要に応じて大人がサポートしてあげると良いでしょう。