『進撃の巨人』戦鎚の巨人の正体やタイバー家について解説 エレンはなぜ捕食した?
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物語の随所にちりばめられた多くの謎が読者の興味をかきたてる『進撃の巨人』。
今回はその中でも戦鎚の巨人に焦点を当てて考察します。
戦鎚の巨人の正体は誰なのか、その最期はあっけないものだったのでしょうか。
戦鎚の巨人の正体を語るうえで欠かせないタイバー家の謎や、エレンの捕食についても言及しました。
様々ななぜ?を深掘りすることで、より進撃の巨人の世界を堪能しましょう。
この記事は『進撃の巨人』のネタバレを含みます。
作品の結末に関するヒントを知りたくない人は注意してください。
『進撃の巨人』「戦鎚の巨人」の正体とは? 誰が継承者?
九つの巨人と呼ばれる最強の強さを誇る巨人たちの中で、最後に正体を現した戦鎚の巨人。
その正体は一体誰なのか、また誰が戦鎚の巨人を継承したのか、具体的にまとめました。
『進撃の巨人』のあらすじ
巨大な壁ウォール・マリアの中にあるシガンシナ区で暮らす少年エレンは、父と母、家に引き取った幼馴染のミカサと共に、平穏な日々を送っていました。
そんなある日のこと、超大型巨人の出現によって壁が崩壊。
外の世界にいた巨人たちが人々を襲い食い尽くします。
エレンは逃げられなくなった母が捕食されてしまう瞬間を目撃。
その日からすべての巨人を駆逐すると決意し、訓練兵団に入団しました。
九つの巨人とは?
九つの巨人とは、特殊な能力を持った巨人になれる人物やその種類の総称です。
無知性巨人とは異なり、巨人化以前の知性を維持できるほか、固有の能力を使用します。
その起源はユミルという少女が光るムカデと接触したことで、彼女の子孫であるエルディア人に継承されてきました。
継承すれば強大な力が手に入るものの、代わりに寿命が13年になってしまうことから、ユミルの呪いとも呼ばれます。
タイバー家とは?
タイバー家はエルディア帝国の元貴族で、表舞台に出ることはほとんどありませんが、マーレ国の影の支配者とされる存在です。
エルディア人でありながら、レベリオ収容区ではなく個人の所有する広い敷地に住み、腕章も身に着けていません。
現当主はヴィリー・タイバーで、代々エルディア人の真の歴史と共に戦鎚の巨人を継承しています。
戦鎚の巨人の正体はラーラ・タイバー
戦鎚の巨人の能力を実際に継承しているのは現当主であるヴィリー・タイバーではなく、その妹に当たるラーラ・タイバーです。
メイドとして働くラーラ・タイバーが戦鎚の巨人の正体とは意外ですが、寿命が短くなるため、これまでも長子以外の人物が継承してきたのかもしれません。
『進撃の巨人』戦鎚の巨人の能力と強さ
戦鎚の巨人が誰なのかという謎が解明されたところで、その能力についても詳しく解説します。
なぜ戦鎚の巨人は手ごわいのか、強さの理由に迫りましょう。
硬質化能力
戦鎚の巨人は硬質化能力を持っています。
しかも他の巨人に比べて応用力が高く、自身の身体に加え、地面や土まで操ることが可能です。
戦いの際には自らを硬質化させることによって、致命傷を回避。
同時に地面から槍のようにするどいものを硬質化させて貫き、相手の動きを封じます。
武器を生み出せる
戦鎚の巨人は硬質化能力の応用により、武器を生み出すことができます。
硬質化された巨大なハンマーは戦鎚の巨人の名にふさわしく、破壊力抜群です。
そのほかにもボウガンなどを駆使し、近距離・遠距離を問わず攻撃を加えます。
長時間戦えない?
硬質化によって万能の強さを誇る戦鎚の巨人ですが、それだけに消耗が激しく、長時間戦闘することはできません。
実際に戦闘により二度硬質化が破壊されたあとは新しい硬質化物質を作ることができず、戦闘不能に陥ってしまいました。
スタミナ切れを起こすとは少々あっけないですね。
戦鎚の巨人のモデルは?
戦鎚の巨人のモデルは誰かというと、北欧神話の神・トールとされています。
トールはミョルニルというハンマーを武器にするアース神族最強の戦士です。
戦鎚の巨人もハンマーが武器という共通点があり、他の巨人やストーリー考察についても北欧神話が絡んでいるため、モデルがトールである可能性は高いでしょう。
『進撃の巨人』戦鎚の巨人の死亡はあっけない?
満を持して登場した戦鎚の巨人ですが、その最期はあっけないようにも思えます。
なぜ戦鎚の巨人の死亡があっけないものだったのか、エレンとの戦いを通じて振り返りましょう。
エレンとの戦い
ハンマーで潰されそうになりながらも、戦鎚の巨人の本体はうなじではなく別の場所に存在していると悟ったエレン。
鋭い洞察力により地中で硬質化したラーラ・タイバーの本体を見つけますが、結晶体に覆われかみ砕くことができません。
そこに現れたのが顎の巨人です。
その特性である顎の力に目を付けたエレンは、彼の口にラーラ・タイバーが入った結晶体を咬ませて両手で押し合い、破壊に成功。
戦鎚の巨人のあっけない最期でした。
なぜエレンに捕食された?
顎の巨人の力をうまく利用したエレンの機転により、強固な結晶体はラーラ・タイバーの身体ごと砕け散りました。
九つの巨人の最後の一人でありながら戦闘シーンが一度だけだったという点でも、その最期はあっけない印象です。
なおエレンがバラバラになった彼女を捕食したのはなぜかというと、戦鎚の巨人の能力を奪うためと推察されます。
実際にラーラ・タイバーの体液を絞り血も飲んで捕食したエレンは、戦鎚の巨人の継承に成功。
進撃の巨人・始祖の巨人・戦鎚の巨人という3つの能力を手に入れ、その後の戦いに向けて戦闘力を高めました。
『進撃の巨人』を読む&見る
戦鎚の巨人が誰なのか理解した状態で、改めてコミックを読み返すのも楽しいでしょう。
アニメについても紹介するので、併せてチェックしてみてください。
進撃の巨人 (1)
物語の舞台は、巨人がすべてを支配する世界。
巨人が捕食する餌と化した人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいました。
しかし名ばかりの平和は大巨人の出現によってもろくも崩れ去り、絶望の闘いが始まります。
先が気になる設定と緊迫のバトル描写、容赦なく綴られる捕食シーンなどは圧巻。
読み応えのある漫画を求める人におすすめの作品です。
緻密な設定と迫力のバトルに加え、丁寧な人物描写も本作品の魅力です。
発売日 | 2010年3月17日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 諫山創 |
進撃の巨人 (25)
エレンらの住むパラディ島を長年にわたり脅かし続けたマーレ。
そこには自分たちの祖国と人権を守るために奮闘する者たちがいました。
彼らは自らの存在価値を示すべくパラディ島への宣戦布告を準備しますが、そこに現れたのは?
敵側のストーリーに焦点が当たることで、作品にさらなる厚みが加わる25巻。
何が善なのか、深いテーマと向き合いたい人も唸らせる内容です。
敵の心情にまで想いを馳せると、さらに作品を深掘りすることができます。
発売日 | 2018年4月9日 |
出版社 | 講談社 |
著者 | 諫山創 |
進撃の巨人 The Final Season
ついにファイナルシーズンを迎えた進撃の巨人。
一度目の超大型巨人襲来から6年の月日が経ち、調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を敢行します。
壁の中の人類が初めて辿り着いた海。果てしなく広がる水平線の先にあるのは自由か、それとも?
本作にはエレン・イェーガーの物語が新たな局面を迎えるエピソードが収録されています。
もともと原作ファンという人もアニメに触れることで、より作品の世界に没入してください。
何度も見返したくなる重厚なエピソードをアニメで堪能できます。
公開日 | 2020年12月7日 |
監督 | 林祐一郎 |
出演 | 梶裕貴、石川由依、井上麻里奈 |
まとめ
戦鎚の巨人の正体や能力を軸に、進撃の巨人について考察しました。
エレンがなぜ捕食したのかという理由など、今後の展開を担ううえで重要な部分も多かったかと思います。
迫力あふれる描写をなぞるだけでも十分に楽しめる進撃の巨人。
しかしふとしたなぜ?を検証することで、この作品の奥深さをっもっと実感することができます。
メディアミックスも進んでおり、今後も進撃の巨人の動向から目が離せません。
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