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『ショーシャンクの空に』の名言は? ラストに出てくるアレン・グリーンについても解説

ショーシャンクの空に
出典:Pixabay

※本ページにはプロモーションが含まれています

公開から30年以上経った今でも、多くの人から愛され続けている『ショーシャンクの空に』。
今回は、作中の名言や名シーン、ラストの意味について解説します。
最後まで読んで、物語の魅力を堪能してください。

目次

『ショーシャンクの空に』とは?

無実の罪で刑務所に収監された男と受刑者達の友情を描いた物語。
銀行の副頭取だったアンディーは、妻と不倫相手を殺した罪で逮捕されます。
最初は刑務所で孤立していたアンディーですが、自らが持つ不思議な魅力で、徐々に受刑者達の心を掴んでいくのでした。
そして20年後、彼はようやく冤罪を晴らす重要な証拠を掴みますが…。
諦めずに立ち向かうアンディーの姿に希望を見出せる、深く心に響く物語です。

この作品のおすすめポイント

冤罪をかけられても希望を捨てず獄中生活を送る1人の男の物語

公開日1995年6月3日
監督フランク・ダラボン
出演ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ボブ・ガントン
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『ショーシャンクの空に』の色褪せない魅力

『ショーシャンクの空に』の心にずっしりとくるような作風は大胆で斬新だったため、公開当初は興行収入が芳しくありませんでした。
しかし、鑑賞後に誰かと感動を分かち合いたくなるような魅力的な物語は次第に人々を惹き付けるようになります。
そして、長い年月をかけながら不朽の名作となっていったのです。
作中にある数々の名シーンや名言は鑑賞後も記憶に残り続け、1度だけではなく何度も観たくなる作品と言えるでしょう。

普遍的な「希望」がテーマ

『ショーシャンクの空に』が名シーンを通して観客に伝えたいことは、「希望を持ち続ける姿勢の大切さ」です。
アンディーは作中で、困難な状況に置かれても諦めずに立ち向かっていきます。
その姿からは誰もが勇気をもらえるでしょう。
本作は、どんな境遇の人にも共通する普遍的な希望をテーマにしているのです。

モーガン・フリーマンの圧倒的な存在感

アンディーが獄中で仲良くなる刑務所の古株・レッド役を演じたのが、モーガン・フリーマン。
彼の存在感があってこその『ショーシャンクの空に』だといえるでしょう。
彼のバリトン・ボイスによるナレーションで物語に引き込まれる観客は多いはず。
アンディーと出会い再び生きることに希望を見出すレッド役を好演しています。

アレン・グリーンって誰?

物語のラストに現れる「アレン・グリーンを偲んで」という言葉に疑問を持っている人は多いでしょう。
実は、アレン・グリーンは『ショーシャンクの空に』の完成直前に亡くなったフランク・ダラボン監督の友人。
芸能事務所担当者として本作に関わっていたアレン・グリーンへの追悼の意がラストに込められています。

ラストまで感動! 『ショーシャンクの空に』の名言と名シーンを解説

それでは、『ショーシャンクの空に』の名言や名シーンについて解説します。
名言に込められた深いメッセージや伝えたいことを探っていきましょう。

「ただし仲間にビールを」 by アンディー

主任刑務官の遺産相続に関する悩みを偶然耳にしたアンディー。
銀行の副頭取だった頃の知識を使って、その悩みを自分が解決しようと提案します。
その時に言ったセリフが「ただし仲間にビールを」でした。
自分の利益よりも仲間の喜びを優先するアンディーの人間性が表れています。
こうしてアンディーは受刑者たちから信頼を集めていくのでした。

名言・名シーンポイント

己の利益よりも仲間幸せを優先する人間性が垣間見える名シーン

「俺はこれが何の歌か知らない。知らない方がいいことだってある。よほど美しい内容の歌なんだろう、心が震えるくらいの。この豊かな歌声が我々の頭上に響き渡った。美しい鳥が訪れて、塀を消すかのようだった。短い間だが皆が自由な気分を味わった」 by レッド

図書係のアンディーは、ある日寄贈された本の中にモーツァルトのレコードを見つけ、無許可で刑務所内に音楽を流しました。
その音楽を聴いたレッドの正直な感想がこの言葉です。
音楽から自由の素晴らしさを感じ取り、曲に酔いしれたレッド。
外の世界や自由への希望を持ち続けてほしいというアンディーの願いが届いた名シーンです。

名言・名シーンポイント

アンディーの流した曲から自由への希望を感じ取ったレッドの一言

「音楽を聴いてた。頭の中でさ。心でも。音楽は決して人から奪えない。そう思わないかい?」 by アンディー

アンディーは無許可で刑務所に音楽を流した結果、2週間独房に閉じ込められることになります。
開放されたアンディーに向かって、仲間たちが大丈夫だったか?と尋ねた時の答えがこの言葉でした。
壁にぶつかったとしても、自分の考え方次第で状況は変えられるというメッセージが込められた、芯のある言葉です。
ポジティブで強さを秘めたアンディーの生き方が表れています。

名言・名シーンポイント

自分の考え方次第で未来は変えていけるというメッセージが込められた名言

「人間の心は石でできてるわけじゃない。心の中には何かある。だれにも奪えないある物が・・・君の心にも。希望だよ」 by アンディー

アンディーが音楽の素晴らしさについて語っている時、仲間たちが興味深そうに聞いている中、レッドだけが浮かない顔をしていました、レッドは、「ハーモニカを吹くのが趣味だったが、入所して興味を失った」と話します。
そんなレッドに対してアンディーがかけたのがこの言葉。
どんな状況でも希望を忘れずに強く生きるアンディーの、心の強さを表した名言です。

名言・名シーンポイント

仲間に対して希望を持ち続けることの大切さを伝える名シーン

「ブルックスここにありき」 by ブルックス

意図せずして仮釈放されたブルックス。
しかし彼は刑務所生活が長かったため、外の世界に馴染めず孤独を感じていました。
辛さに耐えられなくなり自殺を選んでしまった彼が、最後に残した一言がこの言葉です。
この言葉を壁に掘ることで、自分が存在した証を残したかったのでしょう。
この後同じ部屋にレッドが住むことになり、「レッドもここにありき」と記します。

名言・名シーンポイント

自殺を選んだブルックスが最後に残した、自分の存在を証明する一言

「頑張って生きるか、頑張って死ぬか 俺は生きるぞ」 by アンディー

ある日、アンディーが面倒を見ていた新人囚人のトミーが射殺されてしまいます。
トミーはアンディーの冤罪を裏付ける重要な証拠を持っている人物でした。
トミーの死により出所の道を絶たれたアンディーは徐々に元気を失っていき、この言葉を吐きました。
アンディーが自殺してしまうのではないかと心配したレッドですが、本当は希望に溢れた言葉だったということが後でわかります。

名言・名シーンポイント

絶望的な状況に陥ったアンディーが発した、希望が込められた名言

「私が行きたい所はジワタネホだ。海岸の近くにホテルを開くんだ。古いボートを買って修理し 客を乗せて釣りに出る。調達屋が必要になるだろう」 by アンディー

トミーが死んだ後に、アンディーがレッドにかけた言葉です。
2人が出所した後の未来を描いた希望に満ち溢れた言葉に思えますが、レッドにとっては机上の空論でした。
刑務所生活が長く、仮釈放も却下され続けているレッドは、もう外の世界では生きられないと考えていたのです。
しかし、アンディーのこの言葉は感動のラストに繋がっていくのでした。

名言・名シーンポイント

アンディーが希望を込めて描く、2人の未来の姿を表した名言

「レッド 希望は素晴らしい。何にも替え難い。希望は永遠の命だ」 by アンディー

長い刑務所生活を終えて出所したレッド。
しかし、彼を待ち受けていたのは慣れない環境でした。
刑務所生活が長い彼にとって、普通の生活は難しかったのです。
そんな時にアンディーとの約束を思い出し、レッドはある場所に向かいます。
その場所にあった一通の手紙に書かれていたアンディーの言葉がこの一文。
レッドは少しずつ希望を取り戻していくのでした。

名言・名シーンポイント

希望を失いかけたレッドが再び前を向くきっかけを作ったアンディーの名言

「所長 確かに救いはこの中に」 by アンディ

脱獄したアンディーが新聞社に裏金を暴露したことで、所長は逮捕されます。
逮捕される前に、自分が信じていた聖書を手に取る所長。
その中に書かれていたのが、アンディーのこの言葉です。
聖書の中は、ロックハンマーが隠せるようにくり抜かれていました。
そのロックハンマーを使って、アンディーは脱獄を成功させたのです。
自分が囚人に配っていた聖書が、結果として脱獄を助ける道具になってしまったのでした。

名言・名シーンポイント

所長の悪行を知ったアンディーが記した、皮肉がこもった名言

「彼が去って寂しくなる時もあるが 彼は自由に飛ぶべき鳥だったんだ。光り輝くその羽。飛び立つ時 俺たちの心まで喜びに満ちる。とは言え 彼のいない日々は空虚だ」 by レッド

脱獄したアンディーを称えたレッドの言葉です。
アンディーが脱獄を成功させた後、仲間たちはみんな満足げな表情を浮かべていました。
彼の成し遂げた偉業は、仲間たちに希望を与えたのです。
そんなアンディーに対する賛辞に、彼を恋しく思う感情が入り混じったレッドの名言。
仲間を大切にするレッドの人間性が表れています。

名言・名シーンポイント

偉業を成し遂げたアンディーを称えた清々しいレッドの名言

「後悔しない日などない。罪を犯したその日からだ」 by レッド

仮釈放の可否を決める審査で、レッドが発した言葉です。
「罪を犯したことを後悔しているか?」という審査官の問いに対して、このように答えました。
レッドはこの時にはじめて、自分の気持ちを正直に吐き出しました。
ずっと後悔とともに生きてきて、これからも後悔を抱えて生きていくのだという決意が込められた一言です。
そしてこの一言は審査官の心に届き、仮釈放が認められることになります。

名言・名シーンポイント

はじめて自分の気持ちに正直になったレッドの、偽りのない決意の一言

「彼と話したい。まともな話をしたい。今の気持ちとか でもムリだ。彼はとうに死にこの老いぼれが残った。罪を背負って」 by レッド

こちらも、仮釈放の可否を決める審査でレッドが発した言葉です。
彼が、若かりし頃に犯した殺人の罪を後悔していることが伝わってきます。
そして、自分だけが歳を重ね続けているという事実が許せないのでしょう。
彼の切実な思いが込められたこのセリフは、観終わった後も心に残り続ける名言です。
彼はこの後、意図せずして仮釈放を認められるのでした。

名言・名シーンポイント

過去の罪を悔い、自分の存在にやるせなさを感じているレッドの名言

「この長旅の結末はまだ分からない。国境を越せるといいが 親友と再会できるといいが 太平洋が青く美しいといいが 俺の希望だ」 by レッド

外での生活に辛さを感じていたレッドは、アンディーの手紙を読み、再び希望を取り戻します。
アンディーと再会するために、約束の地へと向かうレッドが発したのがこの言葉です。
まるで別人のような生き生きとした表情が印象的な名シーン。
彼にとってアンディーの存在は、刑務所内でも、そして外の世界に出てからも「希望」だったのです。

名言・名シーンポイント

アンディーと再会するために旅に出たレッドの、希望に満ち溢れた一言

まとめ

『ショーシャンクの空に』の魅力に迫り、名言やラストの名シーン、本作が伝えたいことについて解説しました。
世代や境遇を問わず私たちに大切なことを伝えてくれる本作は、1度だけではなく何度観ても楽しめる作品です。
壁にぶつかったときや悩みを抱えているときに鑑賞すれば、あなたの心強い味方になってくれるでしょう。
機会があれば、1度見返してみてはいかがでしょうか。

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