中学生が読むべき小説おすすめ14選 中学生が夢中になる面白い本や男子向けも

『チルドレン』は5つの短編からなる長編小説。各編には共通して少年事件を担当する家裁調査官、陣内が登場し彼があらゆる少年事件にかかわっていきます。
この作品の見どころは何と言っても陣内の人を惹きつけるキャラクター性。
また作中の軽妙な会話やミステリー仕立ての謎かけも面白く、読み始めたら止まらない小説ですよ。

『青空の卵』はひきこもりの探偵とその友人が身近な謎を解いていく物語です。
日常の出来事に隠された真実を鋭く見抜く主人公の鳥井真一と、彼を支える坂木司の友情に感動します。
2人の軽妙な語り口と温かい人間味がこの作品の見どころ。
推理小説が好きな人はもちろん人間ドラマが好きな人も夢中になる文庫本ですよ。

こちらは世界累計1300万部突破した、東野圭吾作の有名な本です。
ある廃屋に隠れた泥棒たちが、過去の人々からの悩み相談の手紙に答えるという不思議な物語。
時間や人生を超えた手紙交換が、登場人物たちの運命を変えていきます。
この小説の見どころは、伏線が奇跡のように繋がり合う展開や心温まるメッセージです。
自分の夢に迷っている中学生にとって、この小説はきっと将来へのヒントを教えてくれますよ。

『夏と花火と私の死体』は、死んだ少女の視点から語られる不思議な物語です。
ある日五月は友達に殺されてしまいますが、友達はそれを隠そうと奮闘します。
大人たちの追及から逃れながら死体を隠そうとする幼い子供たちに対して、死体の「わたし」の視点で書いたホラー小説です。
この文庫本は幽霊やホラーが好きな中学生におすすめ。
軽読者を引き込むサスペンスフルな展開が魅力の、読み始めたら止まらない小説です。

主人公の光夏はあることをきっかけにクラスの中ではいじめられてしまいます。
そんな辛い学校生活に耐える中、幼馴染の千秋と再会。
光夏は千秋に自分がいじめられていることについて打ち明けていきます。
しかしある違和感に気づき、事態は急変するのでした。
衝撃的な展開に目が離せない、読みだしたら止まらなくなる小説です。

美容師の美咲に恋をした晴人が、彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。
そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。
しかし、美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまいます。
老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は…。
桜のように儚く美しい恋の物語がつづられた有名な本です。

4TEENという小説は、4人の少年たちの友情や悩みを描いた青春物語です。
登場人物の1人ナオトは通常の人の何倍もの速さで年をとっていくウェルナー症候群という病気を抱えます。
体は年を取っていても心はみんなと同じナオトに3人はとびきりのプレゼントを思いつくのでした。
4TEENはかけがえのない「いま」をどう生きるべきなのか、読者に訴えかける小説です。

『くちびるに歌を』はコンクールに挑む合奏部を題材にした爽やかな青春小説です。
臨時音楽教師として合唱部の顧問を引き受けた柏木ユリ。
柏木ユリは美人であったため、合唱部には柏木目当ての男子部員が殺到。
最初は女子中心の合唱部でしたが男女混合となり、NHK全国学校音楽コンクールを目指すことになります。
作中でコンクールの課題曲になっている「手紙」もきっと中学生の心に刺さるでしょう。

『ブロードキャスト』は湊かなえ作の青春小説として有名な文庫本です。
陸上に打ち込んできた主人公はある理由から陸上を諦めることに。
そんな主人公はひょんな経緯から放送部に入部し、放送のその面白さに目覚めていきます。
主人公は陸上への未練を感じつつもラジオのコンクールを目指して部活に打ち込みますが、夢は見つけられるのでしょうか?

主人公の稲葉夕士は、両親を亡くした後、高校入学と同時に下宿先を探しますが、そこは妖怪や幽霊が住む不思議なアパートでした。
夕士は妖怪たちとの奇妙な交流を通して、人間として成長していきます。
この小説は妖怪たちの個性や魅力が溢れる作品で、コミカルで温かいタッチが特徴。
妖怪や幽霊が好きな人や、日常に非日常を求める人におすすめです。

かがみの孤城は、現実と異世界を行き来する少女の冒険を描いたファンタジー小説です。
作者の辻村深月さんは、直木賞などを受賞した有名作家です。
物語は、不思議な鏡に映った自分の姿に導かれて、孤城と呼ばれる場所に迷い込んだ主人公のこころが、そこで出会った仲間たちとともに、自分の過去や孤城の秘密を解き明かしていくというものです。
魅力的なキャラクターや謎解き要素が満載で、読み始めたら止まらなくなるでしょう。
ファンタジー小説やミステリー小説が好きな中学生が夢中になる本です。

『氷菓』は男子高校生、折木奉太郎が、廃部寸前の古典部に入部することから始まる物語。
そこで部員たちは学校生活にまつわる様々なミステリーと遭遇し、ついに「氷菓」をめぐる大きな謎へと発展していきます。
アニメ化もされていて、幅広いファン層がいるのもこの作品の特徴。
学園ミステリー小説が好きな人ならきっと夢中になる本ですよ。

『君の膵臓をたべたい』は、余命わずかな少女と彼女の日記を拾った少年の感動的な物語をつづった小説です。
アニメ、映画化もされたこの作品は、青春の切なさや生きる意味を考えさせられる一冊。
軽快な会話やユーモアもあり、読みやすく楽しめます。
死別や病気という重いテーマなので、抵抗が無く読める中学生におすすめです。

Another はホラー小説とミステリー小説を融合させたような独特の雰囲気が魅力の学園小説。
転校生の榊原恒一は、クラスで不思議な存在感を放つ少女に惹かれますが、彼女は他のクラスメイトには見えていないのでは存在なのでは無いかと感じ始めます。
そんなある日、クラスメイトが凄惨な死を遂げ、クラスが直面している真相を知るのでした。
アニメ化もされた本なので、本嫌いは人でもきっと夢中になる本ですよ。