犬用バリカンおすすめ9選 初心者用からプロ用、足裏向けのバリカンも紹介

足裏やお尻周り、目の周りなど、すぐに伸びてしまう犬の毛。 家庭で使える犬用バリカンがあれば愛犬の毛を自宅でカットできて便利です。 種類も豊富で、初心者も簡単に使えるモデルからプロ用の本格的なものまでさまざま。 今回は、パナソニックやプロ用バリカンブランドのウォールなどおすすめの犬用バリカンを紹介。 バリカンのやり方も解説するので、上手なやり方を知りたい人もぜひ参考にしてください。
犬にはトリミングが必要?
中にはヘアレスや短毛種のように、トリミングが必須でない犬種もいます。 しかし、トイプードルやヨークシャー・テリアなど、毛が伸びやすい犬種や毛の生え変わりがないシングルコートの犬種にはトリミングは欠かせません。 トリミングは、愛犬の身だしなみをおしゃれに整えるのはもちろんのこと、衛生的に整える、ケガを防止するなど、とても重要な目的を持っているからです。
例えばお尻周りの毛が伸びると、排泄物が付着して雑菌が繁殖しやすくなります。 口周りの毛の場合は、ご飯の際に汚れやすくなり、衛生的によくありません。 他にも、足裏の毛が伸びていると、滑って足腰に負担がかかるなど、ケガの原因になってしまいます。 愛犬のためにも定期的なトリミングを取り入れましょう。
犬用バリカンを使うメリットとは
犬の毛は人間よりも柔らかいため、人間用のバリカンを使うと毛が絡まる可能性があります。 その点、犬用のバリカンは犬の毛の長さや毛質を考えて作られているのが特徴。 犬の皮膚を傷つけにくい材質のものも多く、安全性が高いのが大きなメリットです。 また、なかには聴力に優れている犬などトリミングを嫌がる子もいるでしょう。 そんなときも、静音性の高いものや低振動設計の犬用バリカンならスムーズにトリミングできます。
犬用バリカンの種類
肉球の間、肛門周り、顔周り、お腹、背中など、毛を刈る部分によって刃の大きさを変える必要があります。 部分用や全身用などパーツ別に販売されているバリカンの種類を見ていきましょう。
全身に使える全身用
トイプードルやヨークシャー・テリア、マルチーズなど毛の長い犬種の全身の毛を短くカットするなら4.5cm幅、刃の長さが3mm~5mmほどのものを選ぶのがおすすめです。 バリカンの音や振動を苦手としている子は多いもの。 刃の幅・長さがあると、広い面積を効率的にカットできるため、飼い主のトリミングの手間も愛犬のストレスも軽減されるでしょう。
足裏などの細かいカットには部分用
肛門周り、口周り、足裏(肉球の間)、目の周りの毛などの細かい部分には、刃の長さが1mmのものがおすすめです。 使い分けるのはカットにこだわりをもってからと考える人もいるかもしれません。 細かい部分は、特にケガや出血に注意が必要になるため、犬用バリカン初心者ほど全身用と使い分けたほうがいいです。 小回りのきく短い刃を使うことで、より安全にトリミングを行えます。
犬用バリカンの選び方
犬用バリカンを家庭で使う際には、追加でどんな機能があると便利か、選び方を紹介します。 トイプードルなどの毛が伸びやすい犬種、シングルコートの犬種を飼っている人もぜひ参考にしてください。
持ちやすい重さで選ぶ
犬用バリカンを使う際には、10分20分と、長い間バリカンを握ることになるため、本体の持ちやすさや重量は、選ぶ際の大切なポイントとなります。 特に慣れるまでは時間がかかり、どうしても腕が疲れてしまうため、軽いものを選ぶのがおすすめです。 犬用のバリカンはだいたい100g~300gの間が多いですが、この記事では70gの軽量な犬用バリカンも紹介しているので、ぜひチェックしてみましょう。
切れ味にこだわる
バリカンの切れ味も選び方の重要なポイントです。 切れ味が悪く、長時間トリミングを行うと犬にとって負担になることも。 切れ味のいいバリカンなら短時間でスムーズにカットできるのもメリットです。 もちろん、切れ味はカット時間だけでなく仕上がりにも影響します。 きれいに、短時間で仕上げるためにも切れ味にこだわった犬用バリカンを選びましょう。
刃が熱くなりにくいものがおすすめ
バリカンは金属を高速で動かして剃っていく仕組みで、長時間使うと摩擦熱が起きてしまいます。 熱くなった刃が犬に触れると、火傷やケガをすることになりかねません。 犬のほうが人間よりも熱を感じやすいため、なるべく刃が熱くなりにくいバリカンを使いましょう。 デリケートな犬の皮膚を守るためにも、刃の摩擦を抑えるものや、発熱しにくい仕様のバリカンだと安心です。
絡まないコードレスが便利
犬用バリカンは、断然コードレスがおすすめです。 トリミング中にコードが愛犬の足元や顔周りで動いたり、カットの邪魔になったりせず、使う場所に制限がないところが大きなポイント。 また、カットした毛が落ちるのを考慮して、庭やお風呂場などでトリミングする人もいるでしょう。
コードレスなら電源に困まらないので、好きな場所でトリミングが可能です。 ただし、毛量の多い犬種の場合はトリミングに時間がかかるので、一度の充電量では足りないこともあります。
騒音・振動の少ないものを
犬は音や振動に敏感です。 はじめて音を聞いた時は怯えてしまう子が多く、逃げ出してしまったりとカットに時間が掛かることも。 早く音に慣れてもらい、バリカンを怖がらないようにするためには、静音設計の犬用バリカンを選ぶのがおすすめです。 普段から金属の音や機械のモーター音などに敏感な犬の場合は、特に静音にこだわるといいでしょう。
水洗いなど手入れのしやすさで選ぶ
犬用のバリカンは、手入れを怠ると切れ味が低下します。 切れ味が悪いと、犬に痛い思いをさせたり、仕上がりに影響が出たりします。 その都度、刃に絡まった毛を取り除き、油を指すことで刃のコンディションを保つため、手入れのしやすさは重要なポイントです。 衛生面を考えても、水洗いできるものだと非常に扱いやすいです。 絡まった毛や汚れなども水でサッと洗い流せるため、飼い主の手間も少なくなります。
替刃・アタッチメントの有無を確認
替刃やアタッチメントなどの付属品にも注目しましょう。 替刃があると切れ味が悪くなった刃をそのままにすることなく、すぐに取り替えてトリミングできます。 加えて、刃の長さを変えられるアタッチメント付きも便利です。 カットする場所に合う刃を選べて、好みの毛の長さで使い分けることも可能。 犬種の違う多頭飼いの人にもぴったりです。 コーム付きアタッチメントなど、機能的に使えるタイプもおすすめです。
犬用バリカン9選 切れ味の良いプロ用も紹介
パナソニックやトリマーが愛用するプロ用バリカンなどおすすめ品を紹介。 使いやすく、犬に負担のかからないものを見つけましょう。 毛が伸びやすいトイプードルなどを飼っている人は替刃付きも要チェックです。
パナソニック (Panaasonic) ペットクラブ 犬用バリカン 部分カット用 ER803PP
細かい部分のカットにおすすめの、コンパクトな犬用バリカン
人間用シェーバーでも有名なパナソニックから出ている犬用バリカンER803PP。 コンパクトサイズで、肉球やお尻周り、耳、顔周りなど、細かい部分のカットに使うのにおすすめの商品です。 丸い刃先で犬の肉球を守りながらも余分な毛はしっかりカット。 120gと比較的軽量で幅も小さめなので、バリカン初心者の女性でもしっかり持てて安心して使えます。
- 外形寸法 幅3.4cm 奥行2.3cm 高さ13.8cm
- カット 部分カット(1mm)
- 重量 120g
- 電源 単3乾電池×2
- 水洗い ×
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パナソニック (Panaasonic) ペットクラブ 犬用バリカン ER807PP
コードレスで使えて水洗いもできる、機能的な犬用バリカン
こちらも同じくパナソニックの犬用バリカンですが、水洗いOKで充電式になっています。 バリカンの手入れを簡単に行いたい、コードレスでストレスなく使いたい人におすすめです。 肉球やお尻周りなどの細かい部分用と、広い部分の身だしなみカットに使える全身用のアタッチメントがセットになっています。 一台でパーツごとに分けて使えるので場所も取りません。 口コミでは静音性も好評で、音に敏感な愛犬が逃げずにカットさせてくれるとの声もありました。
- 外形寸法 幅4.4cm 奥行4cm 高さ16cm
- カット 部分(1mm)、全身(3mm、6mm、9mm、12mm)
- 重量 140g
- 電源 充電/交流
- 水洗い 〇
ドギーマン (Doggy Man) ホームバーバー 部分カット バリカン
軽量で扱いやすい、部分カットに適したバリカン
犬を飼っている人ならお馴染み、ペットフードやペット雑貨を扱うドギーマンの犬用バリカンです。 ドギーマンのバリカンはプロ用、セミプロ用、お手軽用の3タイプで用意されており、こちらはお手軽モデルなので費用も安価に抑えられます。 お手軽用といえど、刃こぼれしにくいステンレス刃を使用しており、切れ味も良く、簡単にカットできると好評。 乾電池式で外で剃りたい人にもおすすめです。
- 外形寸法 幅3.5cm 奥行3.5cm 高さ17cm
- カット 部分カット
- 重量 100g
- 電源 単3形アルカリ乾電池x1
- 水洗い ×
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ドギーマン (Doggy Man) ホームバーバー プロフェッショナル コンパクト
切れ味と耐久性に優れた刃が特徴の、プロ仕様の犬用バリカン
ドギーマンが販売する中でも上位モデルの猫・犬用バリカンです。 音や振動を抑えながらも強パワーの高性能モーターと、HIカーボンスチールを採用した切れ味と耐久性に優れた刃が特徴のプロ仕様。 こちらも充電式で、途中で充電がなくなっても電池を変えれば中断せずに続けられます。 トイプードルなどの小型犬の全身用に、大型犬の部分用におすすめです。
- 外形寸法 幅3.7cm 奥行3.7cm 高さ13.6cm
- カット 超小型・小型犬全身、部分(3mm、6mm)
- 重量 100g
- 電源 単3形アルカリ乾電池×2
- 水洗い ×
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ドギーマン (Doggy Man) ホームバーバー プロフェッショナル
充電機能が搭載された、プロ仕様の全身用バリカン
先程のプロ仕様モデルの全身用バリカンです。 部分カット用バリカンにはない充電機能や、9mmのアタッチメントも付いて、パワーやクオリティを追及したプロ仕様となっています。 さらに充電と交流の両方に対応しているため、複数飼いの家でもスムーズにカットを終わらせることが可能です。 目詰まりした時に毛を払うためのブラシや、注油用のオイルも付属しているので快適なトリミングができます。
- 外形寸法 幅4.6cm 奥行5.5cm 高さ15.4cm
- カット 全身(3mm、6mm、9mm)
- 重量 265g
- 電源 充電/交流
- 水洗い ×
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ペティオ (Petio) プレシャンテ 部分カットバリカン 乾電池式
全犬種、全猫種に対応している、乾電池式バリカン
ペティオは、ペット用品や食品の製造・販売を行う日本のブランドです。 こちらは、全犬種、全猫種に対応の部分用バリカン。 1、3、6、9、12mmと、カットしたい部分に合わせて5段階に調整できます。 肉球やお尻周りの他、お腹や背中など、毛玉のできやすい部分にもおすすめです。 「音は多少気になりますが、コレが一番使いやすいです。ワンコにもにゃんこにも使っています。」と口コミでも評価されています。
- 外形寸法 幅3.5cm 奥行3.5cm 高さ13.2cm
- カット 部分(3mm、6mm、9mm、12mm)
- 重量 70g
- 電源 単4形アルカリ乾電池×2
- 水洗い 〇
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m.tivance ペット用 バリカン 充電電池式 静音 低騒音
安全性、静音性が魅力のペット用バリカン
電化製品の安全性を示す、PSE認証済みのペット用バリカン。 騒音レベルは40~50デシベルというエアコンの室外機程の音なので怖がりの愛犬に使うときも安心です。 セラミックチタンを使った精密な24枚刃を採用し、幅広い犬種に対応できます。 充電で70分使用可能、水洗いもできるなど、充実の機能性。 価格も比較的安価なので、コスパに優れた商品が欲しい人におすすめです。
- 外形寸法 幅4.5cm 高さ17.5cm
- カット 全身(3mm、6mm、9mm、12mm)
- 重量 200g
- 電源 充電/交流
- 水洗い 〇
日本ウォール (WAHL) プロシリーズ デラックス 充電・ 交流 ペット全身用バリカン
コードレスで扱いやすい、軽量ペットバリカン
ウォールは、トリマーの老舗トップメーカーとして知られる世界的なブランド。 こちらはプロも愛用のバリカンとしても有名な商品です。 クローム加工のスチール刃は切れ味が良く、摩擦も起きにくいため、熱くなりにくいのも特徴。 刃の扱いに慣れていないトリミング初心者でも安心です。 他メーカーにはあまりない6mmアタッチメントを付属しているので、トイプードルからゴールデンレトリーバーまで、犬種を問わず部分用・全身用両方で活躍します。
- 外形寸法 幅4cm 奥行3cm 高さ16.2cm
- カット 全身(3mm、10mm、13mm、25mm)
- 重量 244g
- 電源 充電/交流
- 水洗い ×
ペティオ (Petio) Self Trimmer USB式 コードレスバリカン ディテール
USB充電式&静音設計。刃が熱くなりにくい部分用バリカン
肉球周りなど足裏のトリミングに適したカット幅6mmのコードレスバリカンです。 安心のペット専用刃で、刃こぼれしにくいステンレス固定刃と切れ味のいいセラミックの可動刃を採用。 高速で動いても熱を持ちにくい仕様で、刃が熱くなりにくいのも魅力です。 こちらはUSB充電式で持ち運びもしやすく、アダプターとケーブルも付属しています。 音も静かな設計のため、怖がりの子にもおすすめの部分用バリカンです。
- 外形寸法 幅8.5cm 奥行3.8cm 高さ25.5cm
- カット 部分(6mm)
- 重量 300g
- 電源 充電/交流
- 水洗い ×
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犬用バリカンの使い方のポイント
犬用バリカンを購入したものの、実際に使うとなると不安になるもの。 商品にもやり方が記載されていますが、購入前にイメージできるよう、以下でやり方のコツを紹介します。
バリカンの当て方、動かし方
犬用のバリカンは、皮膚に対して刃が平行になるように当てましょう。 刃を立てると皮膚を傷つけてしまうため、角度には注意が必要です。 また、皮膚がたるんでいると傷つけてしまう原因に。 反対の手でしっかりと皮膚を伸ばしながら、バリカンを当てましょう。 毛玉やもつれがあると、バリカンの刃が通らない場合もあります。 事前に入念にブラッシングをしておくと、バリカンもスムーズです。
足裏の毛の対処方法
足裏の毛は、伸びていると滑りやすくなるためカットが必要です。 特に室内で過ごすことが多い犬はどんどん伸びます。 肉球の間から毛が生えているため、部分用バリカンでカットしましょう。 まずは足の裏をなぞるようにし、肉球が見えてきたら、肉球の間まで丁寧に刈り込んでいきます。 肉球は着地や歩行の際に衝撃を吸収し、動きをサポートする重要な部分です。 ケガを防止するために定期的にカットしましょう。
バリカンを嫌がる場合は
体を触られたくない、音が嫌い、高台が怖いなど、バリカンを嫌がる理由はさまざま。 ペットサロンでトリミングをしたことがある犬は、バリカンがトラウマになっていることもあります。 また、単純にバリカンに慣れていないからという理由も多いです。 いずれも、バリカンは怖くないということ、バリカンの後にご褒美や楽しいことがあることを覚えさせるといいでしょう。 あらかじめバリカンの音を聞かせるやり方もおすすめです。
まとめ
今回は家庭向きからプロ用まで、パナソニックなどの犬用バリカンを紹介しました。 トイプードルなどの毛が伸びやすい犬種はバリカンの使用頻度も高く、消耗品ともいえます。 はじめは安価で使いやすいものを買って、慣れてきたらプロ用を買うのもいいでしょう。 トリミングのやり方、おすすめ商品も参考にして、ぴったりな犬用バリカンを選んでみてください。