【イベントレポ】ボーコンセプト青山で開催「70周年記念新作発表会」 ヒュッゲと日本のクラフトマンシップ

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世界60カ国以上で300店舗以上を展開する北欧デンマーク発祥のインテリアブランド「BoConcept (ボーコンセプト) 」。 日本支社のボーコンセプト・ジャパンは、9月6日にボーコンセプト青山本店で創立70周年記念のイベントを開催。 本社のコレクション&ビジュアルディレクターとデザイナー、TV・ラジオパーソナリティとして活躍するクリス・ペプラーさんをゲストに迎え、トークショーも行われました。 トレンド、ボーコンセプトのデザインについて語られたイベントの様子をたっぷりとお届けします。

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BoConceptが求める空間づくり「寿命が長いもの、長く愛されるものを提供したい」

クラウス・ディトゥレヴ・ジェンセンさん (コレクション&ビジュアルディレクター)

ブランドの発祥はデンマークの職人にインスピレーションを受けたことから。 オーナーであり創立者が求めた姿がまさに「空間づくり」でした。

家族で一緒に楽しみ、生きることができる空間。でも実践的でなければいけない。 居心地が良く見た目も美しく、そういったことを実現するために作られたのがボーコンセプトでした。

クラウスさん:

「70年前にボーコンセプトが立ち上がって、その素材の品質、そしてデザイン、構造にこだわり続けました。 やはり、みなさん使い始めたものは長い間愛されなければいけないと思うんです。

製品の寿命に強いこだわりをもつボーコンセプト。 クオリティ、機能、素材、そして色に関しても寿命が長いもの、長く愛されるものを提供したいというのが、ものづくりの軸になっているといいます。

BoConceptが日本で愛され続ける理由。そこにある3つのコアコンセプト

Q、日本での展開がスタートしておよそ23年。ボーコンセプトが日本に受け入れられる要因は?

クラウスさん:

「クオリティと機能性を高く買われていると思います。 そして座り心地が良い、居心地が良いといったような特徴も好まれている理由じゃないでしょうか。 ただ、私たちがもっとも大切だと思っている、日本人の方に受け入れられている3つのコアコンセプトがあるんです。」

カスタマイゼーション(Customization):自分たちのものにできる、愛する空間に仕上げることができる

1つ目がカスタマイゼーション。 ボーコンセプトが提供する家具は、素材や色を選べることはもちろんのこと、ソファの高さや大きさも組み合わせによりカスタマイゼーションできる、というのもコンセプトのひとつです。

たとえば、小さい家であればツーシーターのソファにフットスツールを合わせることによってスペースを十分に楽しめる家具を提案。 決められたものを提供するのではなく、消費者が脚や色を選べるなど、何百万通りのオプションから選び、自分たちの好む空間に合わせることができます。

自分たちのものにできる、愛する空間に仕上げることができるのが、ボーコンセプトの家具が日本人に愛される理由だと、クラウスさんは語ります。

フルアソートメント(Full assortment):豊富な品揃え。統一感をもって家全体を演出する

家全体を統一感をもって演出できることもボーコンセプトブランドの大きな特徴です。

クラウスさん:

「ボーコンセプトには100以上の選択肢があるといっても過言ではないかもしれません。 そういった点も全世界でボーコンセプトが愛されている理由だと思います。」

いろいろな色、ファブリック、そして素材を取り揃え、消費者が選べる。

椅子の脚にしろ、寝室やダイニングで使う色にしろ、統一感をもって家全体を演出できる品揃えもボーコンセプトの強みです。

ファンクショナリティ(Functionality):機能性の悪い製品を使い続けるのはナンセンス

もうひとつ、ボーコンセプトが重要視しているコンセプトが機能性。

日本だけでなく世界中、様々な人たちが「椅子を買ったけど座り心地が悪い」とか、「テーブルを買ったけどどうもしっくりこない」みたいなことがあるのではないでしょうか。

そういう機能性の悪い製品を使い続けるのはナンセンスだと、クラウスさんはいいます。

必ず機能性を重視して、誰もが心地良く感じられる品を届けるという点も、ボーコンセプトのこだわりのひとつです。

2022AWコレクションは「自然」がキーワード

クラウスさん:

「2年ほど前から節目となる2022年に向けてプロジェクトを開始しました。 そのときから素材や色、トレンド、特に色という要素を考えていたのですが、ただ思ったんです。 人は長く使い続けるものを愛するはずなんです。

そう考えたときに、キーワードになったのが「自然」だったとクラウスさんは語ります。

森や林、土、空を想像できるような色は人が見たときもしっくりくる。 持っている家具や雑貨とも調和する色合いとして、人々が長く好み、生活に溶け込むことができる大切な要素だといいます。

新作のインスピレーションはどこから? (デザイナー&ゲスト対談)

モートン・ゲオーセンさん (デザイナー)

クリス・ペプラーさん (ゲスト)

続けてデザイナーのモートンさん、ゲストのクリス・ペプラーさんによるスペシャルトークショーの様子をお届けします。 クリス・ペプラーさんはボーコンセプト、モートンさんが手がける家具の大ファンで、ショールームにも頻繁に足を運んでいるとのこと。 初対面だというお2人に、新作のデザインへのこだわり、インスピレーションについて対談していただきました。

クリス・ペプラーさん:

「まずは新作コレクションについてご説明いただけますでしょうか。」

モートンさん:

実はインスピレーションのひとつが日本なんです。 日本は特に、東京の大都市は小さいマンション、小さめの家が多い。 でも都市化によるリビングスペースの小さくなっている傾向は日本だけではなく様々な国で見られるところ。

ですから日本という国に合わせていく、素敵な、上質な空間を小さいスペースでも提供する、というところにこだわりをもってデザインしてきました。」

モートンさんが手がけた新作は人間の体がインスピレーションのもとで、目指したのは「いかに居心地を追求するか、極めるか」。 たとえばこちらの「PRINCETONチェア」は背中の角度がなめらかな丸みを帯びていて、包み込まれるようなフォルムが特徴です。

体全体で居心地を満足できるものに仕上げ、機能性とリラックス感を両立したデザインになっています。 日本の都心のような限られた空間でも楽しめる、シンプルで圧迫感の少ない、洗練されたデザインもポイントです。

クリス・ペプラーさん:

「素材とかはどうなんでしょう。スケッチを見たときに素材感が出てますけど、やはりつくっていく中で、デザインだけでなく素材も頭の中にあるんでしょうか。」

モートンさん:

「答えははっきりYESです。素材ってすごい大きい要素なんです。

フォルムを考えるときにじゃあ木の脚にしようか、メタルの脚にしようか。 この木の脚だったらファブリックがいいかな、革がいいかな、というふうに素材を常に頭に描いてデザインしています。」

そこでモートンさんが強調したのが、ボーコンセプトの品揃え。 素材のチョイス、コレクションの数が多いため自由に裁量しながらデザインできているといいます。

人間ということに焦点を当ててつくってきた

クリス・ペプラーさん:

「モートンさんの作品は日本の風土に適しているというか、車でもそうですけど、この国だとこの車、すごい変な色だなと思っても土地勘があればすごい雰囲気がばっちり合う、というカラーリングってあります。 ボーコンセプトの家具というのは、なんか僕は、東京にベストフィットするように感じています。」

モートンさん:

デンマークと日本の間に共通する伝統や考え方、文化が多いことが、日本に合ったものを提供できているカギなんじゃないかと。 バウハウス(1919年頃からのシンプルで合理的なデザインの志向)以降、ボーコンセプトとしては、やはり人間ということに焦点を当ててつくってきました。 だからこそ、日本の方々に受け入れられる仕上がりになっているんだと思います。」

“Hygge(ヒュッゲ)”と日本のクラフトマンシップ

クリス・ペプラーさん:

「日本のライフスタイルというか、デザイン概念にボーコンセプトの家具が非常にマッチしている、という話なんですけども。 ここでボーコンセプトのキーワードにもなるヒュッゲについて、これはどんなコンセプトなんでしょうか。」

モートンさん:

「ヒュッゲという言葉なんですけど、デンマーク人としてとても誇りに感じているんです。

実は、英語の辞書に出てくるデンマーク語そのままってひとつかふたつしかなくて。 そのうちのひとつである「ヒュッゲ」が英語の辞書に載っています。

実はこれ、すごい説明しづらいコンセプトの言葉なんですが、あえていえば、(ヒュッゲというのは)ライフスタイルというよりは心の状態を表す言葉だというふうに思っています。

雰囲気があって、それをつくりだす心の状態、でしょうかね。」

ここでモートンさんが例に挙げたのが「ジャパンディー(Japandi)」。

ジャパンディーとは、ジャパンとスカンディー、スカンジナビアのスカンディーを合わせた造語で、日本と北欧の要素を取り入れたトレンドのインテリアスタイルのこと。

ニュートラルな色でまとめる、脚の細いチェアや和テイストのカーテンを取り入れるといった要素があり、温かさの中に洗練された風合いを感じられるのが魅力です。

モートンさん:

「日本人とデンマーク人が大好きなクラフトマンシップ、匠の、職人技というか、それから日本のプラントなど、こういうところってとてもヒュッゲを大切にする私たちにとって心に響くんです。

そういった意味でボーコンセプトの色がヒュッゲのコンセプトに合致する理由は、その色のさりげなさ、その目立ちすぎなさにある。 他のものと調和する色をボーコンセプトは提供しています。

たとえばボーコンセプトはキャンドルライトを使ったりとか、植物を家に置いたりして雰囲気をつくるんですけども、そういったものと調和する家具を提供して、みなさんのヒュッゲづくりに貢献していると思います。」

クリス・ペプラーさん:

「そうすると、日本にももしかすると、ヒュッゲというコンセプトが存在していたのかもしれませんよね。」

モートンさん:

「その通りだと思います。ヒュッゲというデンマークの素晴らしいコンセプトを、もしかしたら日本のボーコンセプトの愛用者の方たちは知らない間に満喫していたのかもしれないです。」

長く愛せる家具と出会うために

デザインが気に入って買った椅子は、見ているだけで、座っているだけで気持ちが高まるもの。 でも毎日使うとどうでしょうか。 背もたれを調節したい、やわらかい座面がいいなど、だんだんと使い心地を求めるようになっていきます。 そうして自分好みのデザイン、機能性を求めた結果、椅子がもう1脚必要になるなんてこともあるかもしれません。

ボーコンセプトの家具は、その両方を叶えてくれるものだと思います。 その人の好み、都会の狭いマンションや地方の一軒家など、ライフスタイルに合った色や素材を選べる品揃えもボーコンセプトの強みです。 機能性だけでもない、本当に気に入った一生ものの家具と出会える。 自分の体、生活にフィットする“愛すべき家具”をボーコンセプトで見つけましょう。

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