『チェンソーマン』のすごい伏線を考察! 映画のオマージュやマキマの能力も解説
ぶっ飛んだ展開や泣ける名場面の数々、魅力的なキャラクターにハマる人が続出の『チェンソーマン』。
既に完結してる第一部「公安編」に続き、現在は第二部が連載中です。
今回は『チェンソーマン』神社でマキマが発動した能力、デンジの心臓が狙われる理由、支配の悪魔の最後などについて解説・考察していきます。
さらに作品の随所で見られる映画オマージュの元ネタや、「『チェンソーマン』は完結してる?」といった疑問にも答えます。
ハマる人続出! 伏線がすごい漫画『チェンソーマン』
『チェンソーマン』は、一度死んだ主人公・デンジが悪魔のポチタから心臓をもらってデビルハンターとなり、悪魔たちと戦う物語。
実はポチタはチェンソーマンであり、様々な勢力からデンジの心臓が狙われることになります。
作中には様々な伏線が張り巡らされ、すごい伏線や謎をめぐる考察が楽しいと、ハマる人が続出しています。
今後、早川アキや岸辺といったサブキャラクターの再登場や、未回収の伏線が明らかになるのではと期待が高まっています。
スカッとできて泣ける『チェンソーマン』の魅力
『チェンソーマン』の魅力の1つは、壮絶なバトルシーンにあります。
戦うキャラクターの中には強くて魅力的な女性も登場し、女性の中でもハマる人が続出しています。
少年漫画の鉄板である夢や友情などのテーマ性を排して、ただただ血みどろな戦いを描いた『チェンソーマン』。
その一方中には泣けるシーンや心に染み入る名言もあり、そのギャップにハマるという人も多いでしょう。
『チェンソーマン』作中の伏線を考察
公安編では多くの犠牲を払いながら、最後は支配の悪魔・マキマを倒しましたが、謎がたくさん残ったままです。
『チェンソーマン』の伏線について、ひとつひとつ考察・解説していきます。
銃の悪魔が復活?
第一部でマキマおよびデンジに倒された銃の悪魔ですが、その体の一部は世界中に残されており、第二部で復活するのではと噂されています。
第一部で死んだ銃の悪魔は、アメリカが保有していた20%の肉片でできていました。
残る80%は他国や悪魔たちが持っていることが分かっています。
肉片が残っている以上、今後の物語において銃の悪魔が再登場する可能性は高いと言えるでしょう。
デンジとパワーが結んだ契約
デンジと同居していた血の魔人・パワーは、第一部終盤で命を落としました。
パワーとデンジは、「血の悪魔を見つけて再びパワーに戻す代わりに、パワーの血をデンジに与える(デンジを蘇生させる)」という契約を結んでいます。
このことから契約を達成するために、デンジがパワーを探し出すという展開が予想されています。
パワーは作中でも重要な役どころのキャラクターなので、第二部で再登場するかもしれません。
マキマが言っていた「4人の騎士」とは?
作中で圧倒的な強さを誇るマキマが語った「4人の騎士」とは、「死」「戦争」「飢餓」「支配」を指します。
これは『ヨハネの黙示録』に登場する四騎士がモチーフだと考えられ、作中の4人の騎士は女性キャラクターです。
第一部ではマキマが4人の騎士の1つ、支配の悪魔であることがわかっていて、第2部ではすでに戦争の悪魔が登場しています。
このことから、今後4人の騎士のうちの「死」と「飢餓」も登場するのではないかとの見方が強まっているのです。
ポチタの銃痕のような傷
ポチタがデンジの前に初めて現れたとき、傷を負って瀕死の状態でした。
さらに、腹部に銃痕らしき傷があるのも見て取れます。
後に、作中でマキマが「武器の悪魔たちと4人の騎士がチェンソーマンと戦い、その最中にチェンソーマンが姿を消した」と語りました。
これらのことを考えると、ポチタの銃痕は武器の悪魔や4人の騎士と戦ったときに負った傷である可能性があります。
吉田ヒロフミは今後のキーマン?
第一部で凄腕の高校性デビルハンターとして登場した吉田ヒロフミは、第2部99話から再登場しています。
デンジが高校に通うことが明言されていた第2部において、吉田ヒロフミはデンジと同じ高校に通っていることが明らかになりました。
優れた身体能力とデビルハンターとしての豊富な実績を持つ吉田ヒロフミは、第2部でもデンジと深い関わりを持つことが予想されます。
今後のキーマンといっても過言ではないでしょう。
『コクソン』についてはこちら
コベニの契約悪魔はなに?
第一部から登場しているコベニは、公安対魔特異4課の新人デビルハンターで、優れた身体能力を持つキャラクターです。
公安対魔特異4課の新人歓迎会のシーンでは、コベニは契約する悪魔について聞かれ「秘密」と答えていました。
戦闘時に包丁を持っていることが多いので「包丁の悪魔」と契約しているのでは、と考える人が多いようです。
「秘密にするくらいだから、すごい悪魔と契約しているのでは」という見方もあります。
『チェンソーマン』 回収済みの伏線を解説
チェンソーマンでは様々な伏線が仕込まれていますが、回収済みのものも多くあります。
ここからで神社でマキマが発揮した能力、デンジの心臓が狙われる理由など、回収済の伏線について解説していきます。
マキマ・支配の悪魔について
作中屈指の存在感を誇るマキマは、その正体が「支配の悪魔」であることがわかっています。
支配の悪魔は圧倒的な力を持っている描写がされており、その強さは絶望的と言っても良いほどです。
例えば、「相手に無理やり契約を結ばせる」「格下の生き物(死者を含む)を操ることができる」「基本的に不死身」という特殊能力があります。
他のキャラクターとは一線を画す理不尽な能力が、マキマの不気味さを増していると言えるでしょう。
扉の向こう
作中では、デンジがとある扉の前に佇んでいる描写が度々登場します。
扉の向こうから「開けちゃダメだ」と声がするシーンがあったことから、デンジの過去に関する何らかのトラウマを表しているのでは、と推察されてきました。
物語後半で、扉の向こうにあるのは「デンジが父親を殺した過去」であることが明らかになります。
扉が開かれたことで強いショックを受けたデンジは、廃人状態になってしまうのでした。
デンジの心臓が狙われる理由
刺客たちからデンジの心臓が狙われる理由は、チェンソーマンをマキマの思うままにさせないためです。
世界の刺客たちは早い段階から、マキマの正体は支配の悪魔であることに気づいていました。
そのマキマはチェンソーマンを自分の支配下に置き、その能力を思い通りに使いたいと考えています。
マキマの邪悪な思惑を阻止して人類の平和を守ることが、刺客たちからデンジの心臓が狙われる理由だったのです。
第一話が収録されているジャンプの表紙
チェンソーマンの連載が始まったとき、週刊少年ジャンプの表紙にはチェンソーを構えて不敵に笑うデンジとポチタの姿が描かれていました。
デンジが持つチェンソーにはマキマの姿が映っており、これは第一部終盤でデンジがマキマと戦うことを示していたのでは、といわれています。
デンジの体の向きや、マキマのチェンソーへの映り込み具合など、細かな部分まで「実は伏線なのでは」と思わせる描写となっているのです。
マキマが神社で発動した能力
マキマが京都の神社に死刑囚を集めて、敵を圧死させる場面があります。
マキマは死刑囚に敵の名前を言わせることで敵を間接的に圧死させていますが、同時に死刑囚は全員死亡しています。
これは能力には代償で不可欠で、「人を呪わば穴二つ」というように呪いに近い能力なのかもしれません。
また能力の発動にあたって神社を選んだことも宗教的な存在との繋がりを匂わせていますが、全てパフォーマンスであった可能性もあります。
『チェンソーマン』オマージュについて
奇抜な作画や泣ける名シーンが多い『チェンソーマン』には、様々な映画のオマージュが登場します。
例えばパワーのキャラは、作者いわく『ビッグ・リボウスキ』を参考にしたとのこと。
以下でチェンソーマンや刀の悪魔のオマージュの元ネタを紹介します。
『チェンソーマン』のモチーフは?
作者の藤本タツキ先生は大の映画好きで知られ、作中には映画のオマージュらしき場面も多数。
コミック巻頭では「悪魔のいけにえ大好き!」と述べ、藤本さんが好きだと公言している数々のホラー映画では”チェンソー”が登場しています。
そのため『チェンソーマン』のモチーフはトビー・フーパー監督『悪魔のいけにえ』をはじめとするB級映画やホラー映画に由来すると考えられます。
『哀しき獣』にみるデンジ
原作2話で、デンジがサービスエリアでうどんとフランクフルトを注文します。
これはナ・ホンジン監督作『哀しき獣』で、主人公がコンビニでフランクフルトと辛ラーメンを食べるシーンと重なります。
『ヘルボーイ』にみる刀の悪魔
刀の悪魔・サムライソードのオマージュの元ネタは、映画『ヘルボーイ』シリーズに登場する殺し屋・クロエネンだといわれています。
両方のキャラクターとも、軍服の上にロングコートを着用し、腕に刀を仕込んでいるというクールな見た目がそっくりです。
また、刀の悪魔もクロエネンも作品の途中で不死身の肉体を得るという共通点があります。
『哭声/コクソン』にみるマキマ
作者の藤本タツキ先生は、作中のシーンや描写について、ナ・ホンジン監督の映画『哭声(コクソン)』に影響を受けていると公言しています。
作中でマキマが京都の神社から遠隔攻撃を行うシーンがありますが、一連のシーンは『哭声(コクソン)』を参考にしているそうです。
マキマの謎めいた能力や圧倒的強さが垣間見える印象的なシーンであり、演出やコマ割りも非常に技巧が凝らされています。
『シャークネード』にみるサメの魔人とデンジ
49話から50話にかけて、映画『シャークネード』の影響が色濃く感じられます。
『シャークネード』は2013年公開のパニック映画で、サメの大群を内包した竜巻が街を襲い、主人公がチェンソーを持って立ち向かうというものすごいストーリです。
映画ではチェンソー対サメ+竜巻という構図ですが、『チェンソーマン』ではチェンソー+サメ対竜巻という構図となっています。
『チェンソーマン』を読んで考察を広げよう!
デンジの心臓が狙われる理由などの伏線や他作品へのオマージュが散りばめられた『チェンソーマン』。
意外にも泣けるシーンもあり、普段バトル漫画は読まない人でもハマること間違いなし。
チェンソーマン 第一部
発行日 | 2019年3月4日 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 藤本タツキ |
チェンソーマン 第二部
発行日 | 2022年10月4日 |
出版社 | 集英社 |
著者 | 藤本タツキ |
100人に聞いた! 『チェンソーマン』のキャラクターは誰が好き?
ブックスコレクション編集部は、『チェンソーマン』好きの100人に、既に完結してる第一部の中で好きな登場人物を聞きました。
1位を獲得したのは「パワー」でした。
2位に「マキマ」、3位に「デンジ」がランクインするという結果に。
続いて、その登場人物が好きな理由も100人に回答してもらいました。
得票数の多かったトップ3の登場人物について、回答の一部を抜粋して紹介します。
回答したキャラ | その理由 |
---|---|
パワー | 「かわいいのにかっこよくて強くて好きだからです。」 |
「無邪気で何も考えてなさそうなところが好きです。」 | |
「強い力とのギャップで憎めない可愛さのあるところがとても好きです。」 | |
「可愛いビジュアルと、一人称が『ワシ』でめちゃくちゃな思考とのギャップが良いから」 | |
マキマ | 「ミステリアスな雰囲気と美が良いから」 |
「かわいさと圧倒的な実力を隠し持っているところに魅力を感じます。」 | |
「作者の性癖が詰まっていると思う」 | |
デンジ | 「バカだけどまっすぐなところが憎めない。犬みたいで可愛い。」 |
「自分の感情を何でも自由に表現するからです。」 | |
「憎めないアホキャラ。」 |
・調査対象:『チェンソーマン』が好きな100人
・調査期間:2023年6月
・調査方法:インターネットによる対象者へのアンケート
・調査機関:ブックスコレクション編集部
『チェンソーマン』2部の登場人物
『チェンソーマン』の2部の鍵を握る登場人物は、第四東高等学校に通う少女、三鷹アサ。
2部はチェンソーマンと三鷹アサの駆け引きが中心に描かれています。
その他にも三鷹アサの身体を乗っ取っている戦争の悪魔、アサと仲良しのユウコなど、アサを取り巻く魅力的な登場人物に注目です。
第一部から引き続き描かれている登場人物としては、チェンソーマンのほか吉田ヒロフミがいます。
『チェンソーマン』は完結してる?
「ネット上では『チェンソーマン』は完結してる?」という疑問の声もありますが、まだ完結していません。
現在は2022年7月13日から始まった二部の連載中です。
一部の終了から二部の出版まで約1年半もの期間が空いたことが、既に『チェンソーマン』は完結してるという一部での誤解を招いた原因でしょう。
まとめ
スカッとできて、笑えて泣ける『チェンソーマン』。
今回はマキマが神社で発動した能力、デンジの心臓が狙われる理由など、既に完結してる第一部公安編からのすごい伏線を回収。
さらに支配の悪魔の能力、死亡した人物や悪魔の今後などを考察・解説やしました。
二部でも引き続き伏線やオマージュが楽しい『チェンソーマン』。
他のマンガとは違う奇抜で魅力的な世界観や泣ける名シーンの数々に、一度読んだらハマること間違いなしです。
※書籍等の発売日は、紹介商品の版元から発売された日を掲載しています。
※各商品の説明文は各ECサイトを参考に作成しています。
※商品は掲載時点の情報を参考にしています。最新の情報は各ECサイトをご参照ください。