猫の爪切り 嫌がる時の対策は? 頻度やどこまで切るか、やり方やコツ、グッズも
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爪切りを嫌がる猫は多く、大暴れして噛まれるなど、うまくできない人もいるでしょう。
そこでこの記事では、猫が爪切りを嫌がる理由や対策、爪切りのやり方、コツを紹介。
猫の爪の構造や爪切りの頻度、どこまで切るか、血が出たときの対策など、初心者にもわかりやすく解説します。
おすすめの猫の爪切りグッズも紹介するので、爪切りができない人や初心者はぜひ参考にしてください。
大暴れしても…猫の爪切りの必要性
猫の飼い主の頭を悩ませるのが、嫌がる猫の爪切り。
爪切りを嫌がるあまり、大暴れして噛まれることもあるでしょう。
飼い猫は木登りなどで爪が摩耗しないため、定期的に爪を切ってあげる必要があります。
爪切りをせずに放置すると、猫自身がケガをしやすくなるだけでなく、飼い主がケガを負う危険性も。
大暴れする猫の爪を切るのは容易ではありませんが、爪のケアはきちんと行いましょう。
猫の爪切りができない! 嫌がる理由
猫が大暴れする、噛まれるなど、爪切りがうまくできないことも少なくありません。
猫が爪切りを嫌がるのにはさまざまな理由があります。
まず考えられる理由が、手足を触られたり体を固定されたりするのが嫌なこと。
触られることに慣れていない猫は嫌がって大暴れすることもあるので、普段からスキンシップを取るようにしましょう。
また、爪切りに失敗して血が出たなど、過去に痛い思いをしたことなども嫌がる理由です。
どこまで切る? 猫の爪の構造
猫の爪切り初心者にとっては、爪をどこまで切るかも難しいところ。
まずは猫の爪の構造を把握して、どこまで切るのかをチェックしておきましょう。
たまねぎのような構造
猫の爪をどこまで切るのかを知るため、まずは猫の爪の構造をチェック。
猫の爪の構造はたまねぎのような多層構造になっていて、内側には神経や血管が通っています。
爪研ぎをすることで外側の古い爪が剥がれ、新しい爪が前面に出てくるようになっています。
自由に出し入れできる
自由自在に出し入れできるのも猫の爪の構造の特徴。
通常時は隠れた状態になっていますが、木登りやものを掴むときなどに爪を出せるようになっています。
そのため爪を切る際は、肉球を軽く押して爪を出す必要があります。
切るのは2mm~3mm
爪をどこまで切るのかは大切なポイント。
猫の爪の構造を確認すると、爪の内側の根元にあるピンク色の部分に血管と神経が通っています。
どこまで切るかわからない場合は、ピンク色の部分を避け、先端の尖った部分を2mm~3mm程度切りましょう。
初心者必見 爪切りに関する疑問
ここからは爪切りの頻度や後ろ足はどうするかなど、猫の爪切りに関する疑問について解説します。
猫が嫌がる・噛まれるなど、爪切りがうまくできない初心者は必見です。
爪切りと爪研ぎの違い
猫の爪の構造を見るとわかるように、猫の爪は何層にもなっています。
前述したとおり、古い層を剥がして新しい爪を出すのが爪研ぎです。
一方の爪切りは、伸びて尖った爪をカットすること。
爪切りと爪研ぎはそれぞれ目的が異なりますが、どちらも大切なケアの1つです。
爪切りの頻度は?
猫の爪切りをどのくらいの頻度で行うかもチェックしておきましょう。
成猫の場合は、3週間~1ヶ月に1回の頻度で行うのが目安。
子猫の場合は1~2週間に1回の頻度を目安に爪を切ってあげるのが一般的です。
ただこれはあくまで目安の頻度。
爪が伸びる速さは猫によって異なるので、飼い猫に合った頻度で行いましょう。
後ろ足は最悪切らないでOK
猫には前足と後ろ足がありますが、後ろ足の爪は無理に切る必要はありません。
その理由は、後ろ足の爪は前足の爪のように伸びないため。
歩く際に擦れて自然に削れることなども、後ろ足の爪を切らなくて良い理由です。
ただし後ろ足の爪が伸びて引っかかる場合や巻き爪になりそうな場合は、後ろ足の爪も切ってあげましょう。
血が出たときは
爪切りに失敗して血が出たときのために、血が出たときの対策も覚えておきましょう。
血が出たときはほとんどの場合、血が出た箇所を5分程度おさえておくことで止血できます。
万が一血が出た場合に備えて、清潔なガーゼやコットンを用意しておくと安心。
大暴れするなどして止血が難しい場合は、止血剤を使用しましょう。
爪切りのやり方
ここからは猫の爪切りのやり方について解説。
猫の爪切りがうまくできない人は、ここで正しいやり方をチェックしておきましょう。
【やり方手順1】おやつで気をそらす
猫の爪切りがうまくできない場合は、おやつを使ったやり方がおすすめ。
おやつで気をそらすやり方なら、猫の警戒心を和らげた状態で爪切りができます。
まずは大好きなおやつを用意して、おやつに意識が向くようにしておきましょう。
【やり方手順2】後ろから抱いて足先を持つ
嫌がる猫を無理に押さえつけるのは逆効果。
爪を切るときは猫がリラックスできる状態を作ることが大切です。
後ろから抱いてひざの上に乗せ、利き手とは反対の手で足先を持ってください。
猫にとって心地良い体勢を見つけるのも上手なやり方のコツです。
【やり方手順3】爪を押し出して切る
猫が落ち着ける状態になったら、肉球を軽く押して隠れている爪を出します。
強く押すと嫌がることがあるため注意が必要。
どこまで切るかを見極めながら、猫の爪を切っていきます。
【やり方手順4】爪切りが出来たらもう一度おやつをあげる
きちんと出来たらご褒美も忘れずに。
無事に爪切りが終わったら、もう一度おやつをあげましょう。
それと同時にたくさん褒めてあげることも大切なポイント。
嫌なイメージを払拭できるよう、ポジティブなイメージを印象付けましょう。
噛まれる! 猫が爪切りを嫌がるときの対策・コツ
猫が嫌がる、噛まれるなどして爪切りがうまくできない場合も、ちょっとしたコツをつかむことで対策が可能。
バスタオルや洗濯ネットを使う方法など、猫が爪切りを嫌がる・噛まれるときの対策やコツを紹介します。
子猫のうちから足に触れておく
子猫のうちから触られることに慣れていないと、ちょっと手足を触られただけで嫌がることも。
そうならないために、子猫の頃から足に触れるようにして、普段から慣れさせておくのがおすすめです。
子猫の頃から触られることに慣らしておけば、爪切りも抵抗されることなく進められるでしょう。
猫に合う爪切りを選ぶ
猫に合った爪切りを選ぶことも大切なポイントです。
猫の爪切りの中でも代表的なはさみタイプ、ギロチンタイプ、それぞれの特徴もチェックしておきましょう。
はさみタイプ
はさみタイプの爪切りは、子猫のやわらかい爪を切るのに最適。
普通のはさみのようにコツいらずで使えるので、猫の爪切りに慣れていない初心者にもおすすめです。
ギロチンタイプほど切断する力は強くないため、成猫の硬い爪を切るのは難しいでしょう。
ギロチンタイプ
ギロチンの穴に爪を通して切るギロチンタイプの爪切り。
均等に力がかかりスパッと切れるのが特徴で、爪が割れにくいというメリットもあります。
切るときに大きな音がしないため、音に敏感な猫にもおすすめ。
ただ、ギロチンタイプの爪切りを子猫に使うと、深爪してしまうことがあるため注意が必要です。
バスタオルや洗濯ネットを使う
バスタオル・洗濯ネットを使う方法も効果的。
バスタオルや洗濯ネットで猫の体を包み込むやり方で、嫌がる猫を落ち着かせます。
また、バスタオルや洗濯ネットで視界を遮ることによって、猫がおとなしくなることも。
猫の爪切り専用のグッズなど、バスタオル・洗濯ネット以外のグッズを使うのもおすすめです。
落ち着いてる時間を狙う
落ち着いている時間を選ぶことも大切。
猫が活発な時間帯は興奮しやすい状態にあるため、無理に爪を切ろうとするとより苦手意識が強くなってしまいます。
爪切りは猫が元気に遊んでいる時間帯は避け、のんびりしているときに行いましょう。
大好きなおやつを用意する
用意するおやつのチョイスも重要なポイント。
猫の気をそらすためのおやつやご褒美用のおやつには、猫が大好きなおやつを用意しましょう。
猫が喜ぶお気に入りのおやつを与えることで、爪切りに対するイメージを良い方向にシフトできます。
優しく声かけをする
爪を切っている間は集中するあまり、ただ黙々と作業を進めがち。
爪切り中にも優しく声かけをしてあげることで、猫に安心感を与えられます。
強い口調で声かけするのは逆効果で、猫の緊張をほぐしてあげられるよう、優しい口調で声をかけるのがコツです。
猫に無理をさせない
嫌がる猫に無理をさせるのは禁物。
爪切りがうまくできない場合は、諦めて中断することも大切です。
一度に全部の爪を切ろうとせず、何度かに分けて切るのもおすすめ。
あまり無理をさせると余計に爪切りが嫌いになってしまうので、無理のないペースで行いましょう。
最悪病院に頼むのも
手順どおりに爪を切ろうとしても、大暴れされたり噛まれるなどしてうまくできない場合もあるでしょう。
どうしても自宅で爪を切るのが難しい場合は、動物病院に依頼するのも方法の1つ。
無理をすると飼い主との信頼関係に影響することがあるので、プロに任せた方が良い場合もあります。
猫の爪切りグッズ5選
ここからは猫の爪切りグッズを紹介。
嫌がる猫の爪を切るのに役立つグッズをセレクトしているので、うまく爪切りができない初心者の人もぜひチェックしてください。
ペット用爪切り 犬 猫 高輝度LEDライト付き
手元を照らしながらカットできるLEDライト付きのペット用爪切り
高輝度LEDライトを搭載したペット用爪切り。
手元を明るく照らしながらカットできるので、暗い部屋でも切りすぎてしまう心配がありません。
爪切り穴に爪を差し込んで切るギロチンタイプで、切れ味もばっちり。
切った爪の飛び散りを防止する透明ガード付きのため、仕上げ用やすりも本体に収納されています。
- 外形寸法 幅4cm 奥行1.9cm 高さ15.5cm
- 重量 95g
廣田工具製作所 斬 (ざん) ピコックタイプ Z07
切れ味を調整できる初心者にも使いやすいペット用爪切り
廣田工具製作所斬シリーズのギロチンタイプの爪切り。
軽い力でスパッと切れるのが特徴で、切りにくい巻き爪もきれいに切れます。
ドライバー1つで切れ味を調整できるのもポイント。
はさみのような感覚で使用できるので、猫の爪切りに慣れていない初心者にもおすすめです。
- サイズ 全長120mm
キャットバッグ 猫袋 爪切り
爪切りやシャンプーなど幅広い用途で使える猫用バッグ
猫を入れて持ち運びもできるキャットバッグ。
顔と手足が出せるようになっているので、猫を入れたまま爪切りができます。
爪切りだけでなく、シャンプーや耳掃除などにも使えて便利。
嫌がる猫を落ち着かせるために、バスタオルや洗濯ネットで代用している人にもおすすめのグッズです。
ねこずき (nekozuki) 爪切り補助具 もふもふマスク 猫 マスク
視界を遮って猫を落ち着かせる優しいフィット感の猫用マスク
爪切りを嫌がる猫を落ち着かせる補助具、もふもふマスク。
マスクを被せて視界を遮ることで、猫が興奮して大暴れするのを防止できます。
肌に優しい素材を採用し、立体縫製で猫の骨格に合わせて優しくフィット。
サイズ展開も豊富なので、子猫も成猫も鼻ぺちゃ猫も、ぴったりのサイズを選べます。
OWUDE ペットネイルキャップ
爪研ぎによる引っ掻き傷を防止するカラバリ豊富なネイルキャップ
猫の爪研ぎ対策グッズとして注目を集めている猫用のネイルキャップ。
爪を切ったあとの猫の爪に接着剤で装着することで、爪研ぎによる引っ掻き傷を防止できます。
カラーバリエーションが豊富で、見た目にもキュート。
万が一猫が誤って飲み込んでしまっても、無毒・無害なため安心です。
- 160個
まとめ
この記事では猫が爪切りを嫌がる理由や対策、やり方のコツなどを紹介しました。
大暴れしないようにするには、子猫のうちからスキンシップで触られることに慣らしておくことが大切。
バスタオルや洗濯ネットを使って、猫を落ち着かせるやり方も効果的です。
また、爪切りはギロチンタイプやハサミタイプなどいろいろな種類があるため、飼い猫に合わせて選びましょう。
猫の爪切りに慣れない初心者も、対策グッズを上手に活用して大切な猫の爪をケアしてあげてください。