レースカーテンのカビがひどい! 簡単なカビ取りや黒ずみの落とし方、洗濯手順も
気温の影響を受けやすく、湿気がたまる窓の近くは、家の中でもカビが生えやすい場所の一つ。
レースカーテンに付いた黒カビや黒ずみは、見た目が悪いだけでなく不衛生なため、速やかな対処が必要です。
今回はレースカーテンのカビ取り方法を、カビが生える原因や落とすための事前準備から詳しく解説。
ひどい黒ずみの落とし方やカビの予防法に加え、キッチンハイター・カビキラーなどおすすめのカビ取り漂白剤も紹介します。
レースカーテンのひどい黒カビの原因は?
レースカーテンの黒カビは、主に湿気が原因です。
窓辺の湿気で湿ったレースカーテンをそのままにしておくとカビが発生し、カーテンに付いた手垢や埃、花粉、黄砂などさまざまな汚れをエサにして繁殖します。
特に冬の窓は、外と室内の気温差で結露が発生するため、窓側のレースカーテンが湿りやすい環境にあります。
さらに室内は暖房でカビが発生しやすい20°C~30°Cに保たれるので、カビが繁殖しやすいのです。
レースカーテンの黒ずみ・カビ取り前の準備
レースカーテンの黒ずみやカビ取りを実行する前に行っておきたい準備は、4つあります。
この後のカビの落とし方も変わるため、必ず行いましょう。
洗濯表示は要チェック
自宅で洗濯可能かどうかは、洗濯表示のたらいのマークを確認。
数字が書いてある場合、数字の水温を上限温度として洗濯機で洗えます。
手のマークが付いているものは手洗い可能で、バツ印付きなら自宅では洗濯できません。
漂白については、三角形のマークをチェック。
三角形のみであれば漂白剤が使用できます。
斜め線が2本入っている場合は、酸素系漂白剤の使用が可能です。
こちらもバツ印付きであれば、漂白剤は使用できません。
使う漂白剤の種類を選ぶ
漂白剤には酸素系と塩素系があります。
ワイドハイターやオキシクリーンなどが酸素系漂白剤、カビキラーやキッチンハイターは塩素系漂白剤に分類されます。
レースカーテンのカビ取りには、漂白力が穏やかで、色柄物にも対応できる酸素系漂白剤がおすすめ。
酸素系漂白剤の主成分は自然由来の過酸化ナトリウムのため、塩素系漂白剤のようなツンとした臭いがありません。
対して、塩素系漂白剤は漂白力が非常に強いのが特徴。
レースカーテンに「エンソサラシ不可」の洗濯表示がなければ使用可能です。
ただし、色柄まで漂白してしまったり、繊維を傷めたりする恐れがあるので注意が必要。
どの漂白剤を使う場合でも、使用時は必ず換気を行い、ゴム手袋を着用しましょう。
レースカーテンが色落ちしないか確認
レースカーテンの色落ちが心配なときは、中性洗剤を使う簡単な方法で、洗濯前に色落ちしないか確認しましょう。
ゴム手袋をはめて、中性洗剤を少量タオルに付け、カーテンの裏など目立たない場所を軽く叩いてください。
タオルに色が移らなければ洗濯による色落ちの可能性は低いですが、色が移る場合は色落ちします。
なお、洗剤や漂白剤は粉末のほうが液体より強力に作用します。
汚れだけでなく色も落ちやすいため注意してください。
天気のいい日に手入れする
湿度の高い日に手入れすると、せっかくカビ取りしたレースカーテンが乾きにくく、また湿気を含んでしまいます。
手入れはできるだけ乾燥した季節や気温が高い晴れた日に行いましょう。
やむなく湿度の高い日に手入れをする場合、レースカーテンが少しでも早く乾くよう、工夫が必要です。
エアコンや扇風機、サーキュレーターや除湿機などを使うと効率的に乾かすことができます。
レースカーテンの簡単なカビ取り方法
比較的簡単に行える、レースカーテンの黒カビや黒ずみの落とし方を5つ紹介。
黒カビや黒ずみは、酸素系漂白剤や重曹で落とせる場合と、より強力な塩素系漂白剤を使ったほうがよい場合があります。
部分的なカビは中性洗剤と歯ブラシで落とす
カビの範囲が小さいのであれば、中性洗剤と歯ブラシ2本を使った落とし方がおすすめ。
まず、カーテンのカビが生えた部分を歯ブラシで軽く叩くようにしてカビを落とします。
カビの上にタオルを乗せて、中性洗剤を付けたもう1本の歯ブラシで裏側から軽く叩いてください。
こすらず、カビをカーテンからタオルに移すつもりでポンポンと叩くのがコツです。
カビが落ちたら、水で絞ったきれいなタオルで洗剤を叩くように拭き取り、乾燥させます。
酸素系漂白剤で浸け置きする落とし方
浴槽に40°C程度のお湯をため、酸素系漂白剤を入れてよく溶かします。
溶かし方は商品それぞれの方法に従ってください。
レースカーテンを20分ほど浸け置きしたら浴槽の湯を抜き、泡立ちが消えるまでカーテンをよくすすぎます。
洗濯ネットに入れて、約30秒から1分ほど脱水しましょう。
カーテンレール、または、物干し竿などに掛けてよく干すと、簡単なカビ取りは終了です。
目立つカビは浸け置きする前に、歯ブラシと中性洗剤を使うやり方で落としておくのがおすすめです。
重曹を足してカビを取りやすくする方法
洗濯機でレースのカーテンを洗う前に、重曹を使ってひと手間かけることで、カビが落ちやすくなります。
浴槽またはカーテンが入るバケツに30°C~40°Cのお湯を入れ、大さじ1程度の重曹を溶かしてカーテンを浸け置きします。
長く浸け置きするとお湯が冷めたり、落ちた汚れがカーテン全体に移ったりする恐れがあるので、浸ける時間は30分以内にとどめましょう。
カビがひどいところは、揉み洗いします。
浸け置きが終わったらカーテンを軽くすすぎ、洗濯ネットに畳んで入れ、すすぎと脱水を行います。
脱水も長く行うとカーテンが傷むため、30秒程度が適当です。
脱水後はカーテンレールにかけてよく乾燥させましょう。
重曹を使うことで汚れ落ちがよくなるだけでなく、消臭効果も期待できます。
ひどい黒ずみには塩素系漂白剤で取る
黒カビによる黒ずみがひどい場合、洗濯したり酸素系漂白剤を使ったりしても落としきれないことがあります。
その場合は、塩素系漂白剤で落としましょう。
塩素系漂白剤は酸素系や重曹よりも漂白力や殺菌力が強い点がメリット。
ただし色柄まで漂白してしまうため、白いレースカーテンのみに使用するようにしましょう。
また、素材によっては生地が傷みやすいため十分に注意してください。
カビ取りの方法や手順は酸素系漂白剤のときと同じで浸け置きします。
さらに黒ずみがひどいときは、スプレータイプのカビ取り漂白剤を直接吹きかける方法もあります。
スプレー後はカビが薄くなるまでしばらく待ち、お湯を絞ったタオルで漂白剤をよく拭き取ってからしっかり乾燥させます。
レースカーテンのカビ取り、キッチンハイターもOK?
花王の商品のキッチンハイターは塩素系漂白剤で、レースカーテンのカビ取りにも使えます。
ただし漂白効果があるので、白いもののみに使用可能です。
使い方は、まずバケツとゴム手袋を用意します。
次にバケツに約5リットルの水を入れてキッチンハイターをキャップ1杯~2杯分入れてください。
その中にカーテンを入れて30分ほど浸し、すすいだ後に洗濯機で洗濯しましょう。
キッチンハイターに浸しすぎると素材を傷める恐れがあるため、浸けすぎないように要注意。
洗濯しても落ちないひどい黒ずみカーテンは?
自宅では洗えない特殊な素材のカーテンや、自分でカビ取り・洗濯をしたけれど落としきれなかったときは、クリーニング店に依頼しましょう。
クリーニングの費用はカーテンの素材やサイズによって異なります。
高額であったり料金をかけても効果が期待できない場合は、買い替えたほうがよいこともあります。
レースカーテンの黒ずみ・カビの予防法
レースカーテンに黒ずみやカビがつかないよう、普段からできる予防法について解説します。
カビ取りや黒ずみ落としよりもずっと簡単で手間がかからないので、ぜひ習慣にしてみてください。
窓を開けてこまめに換気
付いてしまったカビに対処するとともに、カビが繁殖しにくい環境をつくることも大切です。
特に換気が重要で、習慣として行うことでカビ予防の効果が期待できます。
晴れた日には窓を開けて、部屋の空気を入れ替えましょう。
また、 家具をレイアウトするときは壁との間に隙間を設けるなど、 湿気がこもりにくい工夫をするのもおすすめです。
レースカーテンを定期的に洗濯
カーテンが湿ったままだと埃や汚れが付着しやすくなります。
汚れは、レースカーテン生地の薄汚れや劣化、放置するとカビの繁殖にもつながります。
カビ予防のためにも、自宅で洗えるレースカーテンは年に2回~3回、季節の変わり目などに洗濯しましょう。
洗濯できないカーテンの場合は、こまめに埃を落とすことで汚れが溜まりにくくなります。
湿度管理を行う
カビは湿度60%を超えたあたりから活動しはじめるといわれます。
そのため部屋の湿度管理を行い、湿度を60%以下に保つことでカビの繁殖を抑える方法もあります。
湿度が高い時期は除湿剤や除湿機などのアイテムを使うと快適な湿度を保てます。
気温が高い梅雨時期や夏場は湿度が高いと蒸し暑く感じるため45%~60%、冬場は乾燥しすぎるとウィルスが繁殖しやすくなるので55%~60%を目安とするとよいでしょう。
結露対策を行う
結露で濡れてしまう窓の場合は、レースカーテンも水滴や湿気でカビやすくなります。
カビの繁殖を抑える方法として、カーテンが結露に触れないよう心がけてください。
窓に発生した結露はそのままにしておかず、こまめに拭き取るようにしましょう。
また、結露の発生そのものを抑える対策アイテムもたくさんあります。
結露防止スプレーや、窓に貼る結露防止シートを活用してみてください。
防カビ加工のレースカーテンを使う
市販されているカーテン用の除菌スプレーなどを使うことで、レースカーテンにカビが生えるのを手軽に防げます。
ただし、デリケートなカーテン生地の場合はシミになってしまうことも。
そのため、除菌スプレーを使える素材かの確認が必要です。
もちろん生地そのものに防カビ加工が施されたレースカーテンも、カビの繁殖を抑えてくれるのでおすすめです。
レースカーテンのカビ取りにおすすめの漂白剤5選
レースカーテンのカビ取りにおすすめの漂白剤を集めました。
部分的な黒ずみ取りや浸け置き漂白に便利な酸素系や、ひどい黒カビに対応する塩素系も紹介します。
シャボン玉石けん 酸素系漂白剤
色柄付きレースカーテンの浸け置き漂白や消臭におすすめの酸素系漂白剤
色柄付きレースカーテンの黒カビ取りにも使える、シャボン玉石けんの酸素系漂白剤。
浸け置き漂白には、40°C前後のお湯を使うと効果的です。
漂白のほか、除菌、消臭効果もあるため、レースカーテンのカビ臭もすっきり。
ツンとした臭いもなく、安全に使えます。
- 内容量 750g
グラフィコ (GRAPHICO) オキシクリーン (OXICLEAN)
酸素の泡が黒ずみをしっかり落とす、除菌効果も高い酸素系漂白剤
色落ちの心配がないため、お気に入りの色柄レースカーテンも安心して浸け置きできる、オキシクリーンです。
お湯に溶かすと酸素の泡が発生し、繊維の奥から黒ずみを落とします。
カーテンなど布製品は1時間以上浸け置きすることで除菌効果が上がり、カビ臭にも効果的です。
- 内容量 1500g
花王 (kao) 衣類用漂白剤 ワイドハイター [中]
レースカーテンの浸け置きや定期的な洗濯にも加えたい、液体の酸素系漂白剤
ワイドハイターも、色柄のレースカーテンのカビ取りにも安心な酸素系漂白剤。
液体なので使いやすく、汚れや菌、臭いをもとから落とします。
定期的なカーテン洗濯の際に加えるのもおすすめ。
さわやかな花の香りのため、漂白剤特有のツンとした臭いもありません。
- 内容量 1000g
ジョンソン (Johnson) カビキラー カビ取り剤 特大サイズ 本体
しつこい黒カビやひどい黒ずみにも。スプレータイプの塩素系カビ取り剤
浸け置き漂白では落とせないカビ取りに使えるカビキラーです。
白いレースカーテンのしつこい黒カビやひどい黒ずみに直接スプレーし、お湯でしぼったタオルでしっかり拭き取ります。
安全のため、使用の際は必ず換気を行い、マスクやゴム手袋を着用してください。
- 内容量 1000g
キッチンハイター
家庭にあるキッチンハイターでもレースカーテンのカビ取りに応用可能
台所周りの除菌や漂白ができるキッチンハイターは、家庭で1本持っておきたい商品。
ひどいカビが付いたレースカーテンのカビ取りにも使うことができます。
ただし繊維自体が黄色く変わってしまったものはキッチンハイターでも漂白が困難なので注意しましょう。
- 内容量 1500ml
まとめ
レースカーテンの黒カビに気づいたら試してほしい、簡単なカビの落とし方について特集しました。
ワイドハイターやオキシクリーンなどの酸素系漂白剤や、重曹を活用した簡単なカビ取り方法は参考になりましたか。
カビ取り漂白剤、普段からできる予防法も参考に、レースカーテンのカビを落としてきれいに保ちましょう。
ただし、カーテンの材質、カビの程度によってはクリーニングに出す方がよいケースもあります。