紫の部屋のかわいいインテリアコーディネート 家具のカラー使いの方法も紹介
「紫」という色は、家具や雑貨のカラー展開にないことも多く、普段あまり見かけない色です。
そのため、インテリアに取り入れたときのイメージがしづらく、なかなか手を出せないという人も多いでしょう。
そこで今回は、紫色をインテリアに上手く取り入れるコツと、おしゃれな紫インテリアの実例を紹介します。
ポイントを押さえれば誰でもセンスの良いレイアウトができるので、ぜひ参考にしてみてください。
紫色の効果と紫インテリアの魅力
かつて身分の高い人しか身に着けることを許されなかった「紫色」。
ここでは、そんな紫色が持つ効果と、紫色を取り入れたインテリアの魅力を紹介します。
紫色のイメージや心理効果
暖色系の「赤」と寒色系の「青」の混色である「紫」は、赤が強ければピンクに近い華やかさを持ち、青が強ければ神秘的でクールな印象を与える不思議な色です。
赤と青の比率、色の濃淡の違いによって印象が変わってくるため、一口に紫色と言っても多用なパターンが楽しめます。
紫色には、「リラックス効果」「催眠効果」「緊張や不安からの解放」という心理効果があると言われており、色から連想されるイメージには「神秘的」「ミステリアス」「魅惑」「高級」などがあります。
そのため、ゆっくり休みたい寝室や、リラックスして落ち着ける自室に取り入れるのがおすすめです。
色合いで印象が変わる紫インテリアの魅力
紫色は赤と青の混色。
そのため、色相やトーンなどの色合いの違いによって印象も異なります。
まず色相の違いですが、赤みの強い紫色(パープル)は、大人の女性のような落ち着きと華やかさがあります。
そのため、ガーリーやフェミニンといったインテリアのアクセントにぴったり。
全体的に取り入れると、ムーディーな空間になります。
青みの強い紫色(バイオレット)は、エキゾチックで上品な雰囲気。
どこか神秘的な印象もあり、静寂の中に癒しが含まれているような印象です。
ホワイトを基調としたインテリアにアクセントとして取り入れれば、癒しと爽やかさを演出できます。
全体的に取り入れると、日常から切り離されたミステリアスな空気を感じられます。
続いてトーンの違いですが、濃い紫色は重厚感があります。
そのため、アクセントまたはメインカラーに取り入れると、インテリア全体の印象をエレガントで高級感のある空間にします。
反対の薄い紫色は、やわらかな印象。
濃い紫色に比べてインテリアに取り入れやすく、女性らしいフェミニンなインテリア作りにおすすめです。
このように色合いの違いで様々な表情を見せてくれるのが、紫インテリアの魅力です。
おしゃれな紫インテリアにするコツ
ここからは、センス良く紫色をインテリアに取り入れるためのコツを紹介します。
まずは小物に紫色を取り入れる
いきなりソファや壁、カーテンなどの部屋を占める範囲の広いものを紫色にするのは、なかなか勇気が必要です。
まずは、クッションや花などの小物で、さりげなく紫をインテリアに取り入れることから始めてみましょう。
濃い紫色ならインテリアのアクセントにもなり、小さくても存在感抜群。
淡い紫色なら、少し大きな枕カバーやオットマンなども部屋に馴染みます。
作りたいインテリアの雰囲気でトーンを決める
魅力でも紹介したように、濃い薄いの違いによっても印象ががらりと変わります。
そのため、どんな雰囲気のインテリアにしたいかで、メインカラーのトーンを決めましょう。
濃い紫色は、インパクトのある個性的な印象。
ムーディーな雰囲気を演出したい人や、個性的なインテリアに挑戦してみたい人におすすめです。
反対の薄い紫色は、女性らしいふんわりとした印象。
ガーリーやフェミニンな雰囲気が好きな人や、紫色を使った解放感のあるインテリアを作りたい人におすすめです。
紫色をたくさん取り入れるなら色合いが違うものを
部屋のほとんどのアイテムに紫色を使いたい場合は、色合いの違うものを選びましょう。
そうすることで深みや奥行が出ます。
例えば、メインに置きたいもののトーンを最も濃く、その他を薄くすれば、圧迫感なくメインを惹き立てられます。
また、同じトーンでも色相の異なるものを組み合わせることで、まとまりのある空間を演出できます。
どうしても同じ紫色で統一したいという人は、模様のある紫色を取り入れてみましょう。
同じ紫色でも単調にならず、統一感のあるインテリアを作れます。
補色の黄色をうまく使う
大胆なレイアウトを楽しみたい人は、補色を上手に活用してみましょう。
補色とは色相環の対面に当たる色で、正反対の性格でありお互いを最も目立たせます。
そのため、紫色が目立つ大胆なレイアウトを簡単に楽しむなら、補色である黄色を組み合わせるのがおすすめです。
紫色を取り入れたおしゃれなインテリアのレイアウト実例23選
それでは、ここからは紫色を取り入れたおしゃれなインテリアのレイアウト実例を紹介していきます。
淡い紫とピンクが演出するフェミニンなインテリア
ホワイトを基調としたインテリアに淡い紫色のソファが彩りを加える、フェミニンなインテリアのレイアウト実例です。
スツールやラグにふわふわとした質感のものを選び、女性らしいやわらかな雰囲気を演出。
靴や小物でさりげなく同系色のピンクを加えた、シンプルながらかわいいインテリアです。
ラベンダーカラーがアクセントのインテリア
アイボリーで統一された部屋の中に、ラベンダーカラーのロールスクリーンが差し色になったインテリア実例。
ふんわりとした色合いが、おだやかな空間を作っています。
ロールスクリーンは透け感があり、ラベンダーカラーを通した優しい光が部屋を包みます。
ガーリーなリビングダイニング
白地に紫の模様がついた透け感のあるカーテンがかわいい、ガーリーなリビングダイニングの実例です。
他の家具をアイボリーで統一させ、紫色が映えるようなレイアウトに。
シンプルながら華やかさと爽やかさを持つ、かわいいリビングダイニングです。
リビングダイニングをさり気なく分ける
リビング空間とダイニング空間をさり気なく、テイストでまとめたリビングダイニングのレイアウト実例です。
ダイニングはナチュラルカラーの木製デスクでであたたかみがあり、リビング側は紫色のソファと深みのあるローテーブルでシックな雰囲気に。
ティーセットを反対色にして、アクセントにしているところもおしゃれです。
ティーセットのカラーにもこだわることで、同じ空間ながら異なるテイストが存在するインテリアになっています。
色使いが絶妙なシンプルモダンのダイニング
ホワイトの空間に小物で彩りを加えた、シンプルモダンのダイニング実例です。
濃い薄い赤み寄り青み寄りなど、様々な色合いの紫色を使用。
白いインテリアは無機質になりがちですが、殺風景になりがちな空間に紫色を散りばめ、上品でモダンなダイニングキッチンに仕上げています。
様々な模様がおしゃれなリビング
ゴールドとラベンダーカラーを使った、おしゃれなリビングのレイアウト実例です。
ソファやアートパネル、カーテンなどに個性的な模様を取り入れ、落ち着いたインテリアに遊び心をプラス。
ダークカラーの床が、空間をちょうど良く引き締めています。
落ち着きのある豪華なリビング
紫色のラグとデザイン性のあるソファが豪邸の客間を感じさせる、豪華なリビングインテリアのレイアウト実例です。
クッションやカーテンにも紫色が入ったものを選び、柄は異なりますがまとまりのあるインテリアに。
紫色は単色だと重厚感がありますが、このように柄物になると軽やかな印象になり、合わせる家具によってカジュアルにも豪華にもなります。
日が差し込むガーリーなインテリア
窓から自然光がたっぷり入る、ガーリーなインテリアのレイアウト実例です。
省スペースにソファが収まったこじんまりとした狭い空間には、落ち着きと居心地の良さがあります。
ラグもクッションも淡くやさしげな紫色を使い、ピンクに近いカーテンやサイドテーブルで女性らしい雰囲気を演出。
少女の秘密部屋ような、かわいいインテリアです。
紫×白のラグジュアリーなインテリア
ホワイトカラーのデコラティブミラーにゴールドバタフライのシャンデリアなど、きらびやかな雰囲気が漂うラグジュアリーなインテリア実例です。
紫色に近いピンクやブルーを含んだマーブルカラーのラグ、高さの異なるサイドテーブルが空間に動きを出し、ウォールミラーで空間を広く見せています。
きらきら、ふわふわというような、女性が好きな質感を集めたおしゃれなレイアウトです。
お伽話にありそうなフェミニンなリビング
まるで妖精の世界のインテリアのような、ファンタジックでフェミニンなリビングのインテリア実例です。
薄い紫色にパステルブルーやパステルピンク、ライトグレーを組み合わせ、ふんわりとした空間を演出。
おだやかで優しい、それでもって不思議な華やかさが感じられます。
同系色でまとめたシック×ガーリーなインテリア
濃い紫色をふんだんに取り入れたシック×ガーリーなインテリア実例です。
全体的に赤みが強い紫色と、紫寄りのピンクでまとめられており、ガーリーな雰囲気に。
絨毯やベッドを淡い紫色にすることで、白い壁との境目をうまくぼやかしています。
紫色やピンク色が好きな大人の女性部屋におすすめのレイアウトです。
アクセントが際立つモノトーンリビング
トーンの異なるグレーのソファとダークな床、ベージュの絨毯が作るモノトーンインテリア。
そこに加えた紫色のクッションがパッと目を惹くリビング実例です。
アートパネルの黄色を紫色がお互いを引き立て合い、少ない範囲でも十分に存在をアピール。
上品でクラシカルな大人のモダンリビングを、さらにセンスアップさせています。
一色だけをペイントしたようなモノクロリビング
モノクロの世界に紫色だけが存在しているような、不思議なリビングインテリアのレイアウト実例です。
ここまで完璧に色をなくすのは実際には難しいかもしれませんが、ベルベットの質感を思わせる紫のソファと絨毯が、コンテンポラリーなリビングの雰囲気を一層気高くしています。
時間が止まった世界にいるような、不思議な雰囲気が感じられるインテリアです。
紫色を取り入れたボタニカルなリビングダイニング
フローリングや無垢材のテーブル、グリーン。
そこに紫色のソファをアクセントに取り入れたボタニカルなリビングダイニングの実例です。
自然素材家具にソファもファブリックがマッチし、どこかアジアンな雰囲気も感じられます。
和やかなあたたかく、ゆったりくつろげるようなリビングダイニングです。
紫色のソファが主役のリビングダイニング
こちらも自然に囲まれたリビングダイニングのレイアウト実例です。
ソファ抜きでは穏やかな雰囲気ですが、ビビッドな紫色を大胆に取り入れることで南国リゾートのような空間を演出。
ずっとソファでくつろいでいたくなるような、あたたかな日差しがたっぷり入るリビングダイニングです。
補色を使った個性的なインテリア
紫色と補色である黄色で構成された、個性的なインテリアのレイアウト実例です。
壁のアートパネル、ソファ、クッション、ラグと全てが紫色と黄色の組み合わせですが、どちらもくすみがかった色合いなので、主張しすぎず上品にまとまっています。
アートパネル内の赤みの強い紫色は緑色と補色関係にあるので、全てが補色でまとめられたおしゃれなインテリアです。
色のバランスが絶妙なリビング
こちらも補色である黄色と紫色で構成されたリビングのレイアウト実例です。
本来はイエローの壁に囲まれたあたたかなリビングですが、ソファやラグに紫色を大胆に取り入れ、インテリア上級者のような絶妙なカラーバランスのリビングに仕上げています。
上品な和モダンベッドルーム
トーンの暗い紫色を取り入れた、和モダンテイストのベッドルームです。
カーテンとベッドライナーに同じ色合いの紫色を取り入れ、さっぱりと片付いたホテルのようなモダンな雰囲気を演出。
和の雰囲気を感じる花柄を組み合わせて、気品ある和モダンインテリアになっています。
ホテルライクのガーリーなベッドルーム
ライトグレーとホワイトの清潔感ある内装に、プリーツスクリーンのラベンダーカラーが澄み渡る爽やかな印象をプラスしたベッドルームの実例です。
スクリーンとウォールパネル、クッションなど部屋の上半分に色と模様を集め、すっきりと片付いた解放感のある雰囲気を演出。
彩度を押さえた色合いとベッドのフリルが、甘すぎないガーリーな空間に仕上げています。
紫×緑のぬくもりを感じるベッドルーム
紫色の補色である黄色に近い黄緑色を合わせた、ぬくもりを感じるベッドルームのレイアウト実例です。
紫×黄よりもインパクトが抑えられ、かつ、どちらも淡い色を使用しているので、ベッドルームに取り入れても落ち着いて眠れるでしょう。
プリンセスのような煌びやかなベッドルーム
ゴールドの天蓋にきらびやかな装飾の施された家具や照明、そして大きなベッドと貝殻のようなフォルムのソファが、プリンセスのような気分にさせてくれるベッドルームの実例です。
すべてが優しいパステルカラーで、ガーリー・フェミニンな雰囲気を演出。
さりげない補色使いで、ぼんやりしがちなパステルカラーをそれぞれ引き立たせ合っています。
紫色のムーディーなベッドルーム
紫色で部屋全体を包んだ、シックかつムーディーなベッドルームのインテリア実例です。
日中は自然光が入って明るいですが、夜はぐっと落ち着いた雰囲気に。
カーテンのタッセルやベッドなどにシルバーやホワイトを使い、気品あるゴージャスな空間に仕上げています。
大人エレガントなベッドルーム
壁の濃い紫色とダークカラーの家具が重厚な雰囲気演出する、大人エレガントなベッドルームのレイアウト実例です。
ブラックのベッドフレームとチェアでさらに重厚感がプラスされているので、、シルバーやホワイトを床と窓側に取り入れて重苦しくならないようバランスを取っています。
濃い紫色をベッドルームに取り入れたい人は、ぜひこの配色を参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
紫色をインテリアに取り入れるのは難しいと思われがちですが、コツを押さえれば誰でもセンス良くコーディネートできます。
大胆に取り入れるも良し、さりげなく取り入れるも良し。
紹介した内容を参考に、様々な表情の紫インテリアに挑戦してみてください。