カビが心配? 不織布プランターのメリット・デメリットを解説
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ホームセンターでも買える不織布プランターは、軽くて持ち運びやすいほか、植物がよく育つなどメリットがたくさん。
しかし、不織布プランターは破れやすいのではないか、カビが生えないかとデメリットが気になる人も多いでしょう。
この記事では不織布プランターのメリット・デメリット、手入れの方法などを解説。
おしゃれなハンギングや花壇の中に鉢ごと入れるなど、不織布プランターならではの使い方も紹介します。
不織布プランターとは?
不織布とは、糸を接着樹脂で結合させたり、機械や圧力をかけた水流で絡ませたりして布状にしたものです。
不織布プランターには種類があり、生分解性不織布プランターは時間をかけて土に還るタイプ。
植え替えや処分の必要がなく、植物を庭に植え付ける時にも使えます。
非分解性不織布プランターは、時間が経ってもプランターの形が残りやすいため、くり返し使いたい人におすすめです。
便利な不織布プランターのメリット
ホームセンターでも買える不織布プランターのメリットはたくさんあります。
ガーデニングや家庭菜園における主なメリット6つを詳しく解説します。
持ち運びやすい
不織布プランターは、バッグやバケツのような形状に持ち手が付いているため、持ち運びに便利です。
またやきものや木製はもちろん、プラスチック製のプランターよりもずっと軽く、台風で植物を避難させたり、季節ごとに植物を入れ替えたりする時も楽。
布製なので、もちろん割れる心配もありません。
植え替えやすい
植物の植え替えは、根を傷つけると枯らしてしまうこともあるため難しく感じる人も多いでしょう。
生分解性の不織布プランターなら根がよく育ち、花壇の中に鉢ごと埋めるだけで植え替えが完了するため、とても手軽です。
植え替えの手間や植物を枯らすリスクも減らせるので、植え替えが苦手な人にもおすすめです。
処分が簡単
かさばる素焼き鉢やプラスチック製プランターは、使わない時の収納場所や処分方法に困る人も多いでしょう。
その点不織布プランターは折り畳めるため、使わない時は省スペースで収納できます。
また、捨てる時は一般ごみに出せるので処分方法で悩むこともありません。
安価なものが多い
不織布プランターはホームセンターでも取り扱いがあり、布の特性を生かしたおしゃれなデザインの商品も見つかります。
価格が比較的安い商品も多く、ほかの道具を揃えるためにお金をかけたいガーデニング初心者や、プランターがたくさん欲しい人にとっては、経済的な負担がかからないのもうれしいポイントです。
収納としても使える
不織布プランターを使わない時は折り畳んで収納する以外に、ガーデニンググッズの収納バッグとしても活用できます。
ベランダなどで散らかりやすいこまごましたグッズをまとめて収納でき、見た目もおしゃれになるおすすめの使い方です。
植物にもメリット
不織布プランターは通気性や通水性が高く、育てる植物にとってもメリットがたくさん。
まず、根の周りに空気をしっかり取り込むため、細かく健康な根が育ちます。
水をやりすぎたとしても排水・蒸発しやすいので根腐れの心配も不要です。
また、鉢底穴がなく地中から上がってくる虫やナメクジの侵入を防げます。
気を付けたい不織布プランターのデメリット
育てる人や植物・環境にもメリットが多い不織布プランターですが、デメリットもあります。
やきものやプラスチックのプランターと使い勝手も異なるため、デメリットや注意点も押さえたうえで購入しましょう。
ほつれや繊維の耐久性が心配
布製のプランターは、やきものやプラスチック製と比べて耐久性が気になることも。
ホームセンターなど実店舗で購入する場合は縫製がしっかりしているか、ほつれがないかなどを手に取って確認しましょう。
Amazonや楽天など通販サイトで購入する場合は、耐久性に関する口コミも要チェックです。
水はけが良すぎる
通気性・排水性のよさは不織布プランターのメリット。
しかしその分、やきものやプラスチック製と比べると土が乾きやすいため、水やりの回数が増えます。
特に紫陽花などの水気や湿気の多い環境を好む植物にとっては、水はけがよすぎる点がデメリットとなるでしょう。
繊維の中に根っこが張ってしまう
不織布プランターの中で植物の根が育つと、不織布の繊維の中に根が入り込んでしまうことがあります。
そのため、非生分解性の不織布プランターを再利用する際、繊維の中に張ってしまった根の掃除が面倒なこともデメリットの1つです。
寒暖差が激しいコンクリート上は根に影響を与えやすい
不織布プランターは側面や底の薄さがデメリットとなり、外気の影響を受けやすい点に注意が必要です。
特に、夏は熱くて冬は冷えやすいコンクリートに直置きすると、根の生育に影響を及ぼすこともあります。
ベランダやコンクリート敷きの場所に置く時は、直接熱の影響を受けないようすのこを敷くなど対策をしましょう。
汚れが目立つ
不織布プランターはカラーバリエーションが豊富な点も魅力です。
ただし、直接土を入れるため、色によっては汚れが目立ちます。
特に淡い色や明るめの色は汚れが目立ちやすいです。
気になる場合は、土の汚れが目立ちにくい濃いめの色や、植物になじみやすいアースカラーを選ぶとよいでしょう。
カビは生える? 手入れについて解説
ホームセンターでも買える不織布プランターは、排水性に加えて通気性もよいため、基本的にカビは生えにくいです。
ただし、水やりの量が多すぎたり、湿度の高い環境下で使い続けたりするとカビが生えることがあるため、適切な使い方を心がけるとよいでしょう。
カビが生えていなければ、使用後に洗って再利用可能です。
洗った後はよく乾かして保管しましょう。
不織布プランターならではの飾り方
軽くておしゃれな不織布プランターだからできる、メリットを活かしたおすすめの使い方や飾り方を3つ紹介します。
ハンギング
軽さが魅力の不織布プランターは、落下によるリスクが少ないため、ハンギングに使うのがおすすめです。
垂れ下がるタイプの観葉植物や、こんもり茂るタイプの草花を植えて吊るすと、インテリアやエクステリアをおしゃれに演出できます。
ビオラやパンジー、ペチュニアなどの一年草をハンギングして季節感を楽しむものよいでしょう。
花壇の中に鉢を入れる
不織布プランターは植木鉢として使うほか、花壇や畑に地植えする時にも便利です。
透水性や通気性が高いため、不織布プランターに植え付けた植物をそのまま花壇の中に鉢ごと植えてもよく育ちます。
大きさや根の広がりを抑えたまま植物を育てたいなら、花壇の中に鉢ごと植える不織布プランターが活躍します。
大きい植木鉢の中に入れる
重厚感のある大きな植木鉢に植物を植え付けると見た目もかっこいいですが、移動や植え替えが大変です。
そんな時は、持ち手付きの不織布プランターに植えた植物を、大きな植木鉢にそのまま入れるのがおすすめ。
あらかじめ不織布プランターに植えて育てれば、満開の花をさっと大きな植木鉢に入れるだけで季節感を楽しめます。
おすすめの不織布プランター7選
軽くておしゃれな、おすすめの不織布プランターを紹介します。
幅広い不織布プランターを集めたので、近くにホームセンターがない人はチェックしてください。
不織布プランター 12ガロン
大容量で安定感も抜群。根菜類も育てられる環境にやさしい不織布プランター
ベランダ菜園やガーデニングにおすすめの、大容量の不織布プランター5個セットです。
サイズは根菜類も育てやすい12ガロン。
床の接地面が広く、土を入れても安定感が抜群です。
化学物質BPAを含まないうえ、耐久性が高くくり返し使えるため、環境にやさしく経済的。
大容量でも使わない時はコンパクトに畳んで収納できます。
- 外形寸法 直径40cm 高さ35cm
- 容量 44L
- 材質 ポリエステル、フェルト風不織布(BPAフリー)
- 個数 5個
不織布ポット ポテトバッグ 7ガロン
側面の窓から根の観察や収獲もできる、野菜用の不織布プランター
野菜やハーブ、きのこなどの栽培におすすめの、不織布でできた大きめの植木鉢です。
大きめでも使わない時は折り畳んですっきり収納できます。
こちらは観察・採集用の窓が付いており、根の成長をチェックしたり、じゃがいもなどを直接収穫できるのが特徴。
見た目もユニークなため家庭菜園が楽しくなるでしょう。
- 外形寸法 直径30cm 高さ35cm
- 材質 ポリエステル製フェルト
- 個数 3個
タフガーデンバッグ
水やりしても泥水が漏れない、目の細かい不織布ガーデニングバッグ
野菜や果樹作り、植木にぴったりな不織布の植木鉢を紹介します。
こちらは通気性・排水性に優れていながら、目が細かいため泥水が漏れません。
そのため、ベランダの床が汚れにくい点がうれしいポイント。
あまり大きくしたくない植木などは、花壇の中に鉢ごとプランターを入れるのもおすすめです。
- 外形寸法 直径30cm 高さ30cm
- 容量 17L
- 材質 ポリプロピレン不繊維、綿
- 個数 1個
不織布ポット 地中タイプ
根の広がりを抑えたい植物におすすめ。土中用不織布プランター
土に還らないタイプの土中用不織布ポットです。
花壇の中に鉢ごと植えることで根の広がりを制限できるため、あまり大きくしたくない植物や植木にもおすすめ。
耐用年数は約3年。
果樹などの植え替えや、ベランダ菜園、ガーデニングにも使えます。
- 外形寸法 直径30cm 高さ30cm
- 材質 不織布ポリエステル
- 個数 10個
フェルトプランター 5ガロン
持ち手が補強された、実物野菜におすすめの不織布プランター5個セット
実物野菜の栽培にぴったりな、5ガロンの不織布プランターセットです。
持ち手や継ぎ目は縫製で補強処理されているため、土を入れて重くなっても破れにくく、持ち運びに便利。
鉢底石いらずでよく育ち、床も汚れにくいので、テラスやベランダにもおすすめです。
- 外形寸法 直径30cm 高さ25cm
- 材質 不織布
- 個数 5個
不織布プランター 3ガロン
二重縫合で頑丈。葉物野菜や植物におすすめサイズの不織布プランター2枚組
ベランダ菜園やガーデニングにぴったりな、通気性と排水性に優れた不織布プランター2枚組です。
3ガロンは葉物野菜の栽培におすすめのサイズ。
根張りがよく根腐れしにくいため、ベランダでもおいしいリーフ野菜が収獲できます。
また、内側の縫合が二重になっているので重い土を入れても破れにくく頑丈です。
- 外形寸法 直径24cm 高さ25cm
- 容量 12L
- 材質 PET素材不織布
- 個数 2個
taigu バッグみたいなプランター
ベランダやテラスの鉢をおしゃれに統一。シンプルな不織布プランターセット
まとめ買いにおすすめの、シンプルな不織布プランターのセット。
ベランダやテラスの植物をおしゃれな不織布プランターで統一したい人におすすめです。
1ガロン~5ガロンの小さいサイズは3個、7ガロンと10ガロンは2個セットになっています。
観葉植物のプランターカバーにすれば、室内のインテリアもシックにまとまります。
- 外形寸法
- 1ガロン 直径18cm 高さ15cm
- 3ガロン 直径25cm 高さ22cm
- 5ガロン 直径30cm 高さ25cm
- 7ガロン 直径35cm 高さ28cm
- 10ガロン 直径40cm 高さ30cm
- 材質 フェルト
- 個数
- 1ガロン~5ガロン 3個
- 7ガロン、10ガロン 2個
まとめ
今回は、不織布プランターのメリットや気になるデメリットを解説しました。
SNSやホームセンターでも見かける不織布プランターにはメリットがたくさん。
排水性や通気性に優れているため、適切な使い方をすることでカビも生えにくく、くり返し使えます。
軽さを活かしたハンギングはもちろん、花壇の中に鉢を入れて使うのもおすすめの使い方です。
ぜひ、おしゃれな不織布ポットでベランダ菜園やガーデニングを楽しんでください。