【ジャージも】ズボンの切らない手縫い裾上げ方法 ジーンズや学生服も自分で簡単
学生服やジャージ、普段着のジーンズやワイドパンツは、裾上げすることできれいに着用できます。
お直しに出すと日にちが空くため、自分でできる簡単なやり方を学んでおくのがおすすめです。
今回は、ジャージやジーンズといったズボンの、手縫いで裾上げできる切らないやり方を紹介。
裾上げテープを使い、学生服やワイドパンツなどを自分で簡単に裾上げしたい人も要チェックです。
切らないでズボンの裾上げはできる?
裾上げといえば余分な布地を切って縫うイメージですが、ズボンの裾上げには切らないやり方もあります。
ズボンを切らないやり方のメリットは、身長が伸びた時に長さを調節できる点。
裾上げテープやまつり縫いをとって伸ばせば違和感なく長さ出しできます。
学生服や体育ジャージはもちろん、子供が普段着用するジーンズ・ワイドパンツなども切らないやり方で裾上げしましょう。
【手縫い】切らない裾上げ方法 | ズボン・学生服
手縫いでしっかりとめる切らない裾上げのやり方を紹介します。
まつり縫いがあるので、裁縫が得意な人は自分でやってみましょう。
- 裾上げに必要なもの
- 裾上げするズボン
- 針
- 糸
- ハサミ
- あるとよいもの : まち針、クリップ、洗濯ばさみ、定規、チャコペン、アイロン
まつり縫い
手縫いのまつり縫いは、丈を調節する時に糸が簡単に解ける裾上げのやり方です。
学生服やジャージワイドパンツなど、自分で切らない裾上げをしてみましょう。
【やり方1】裾上げする長さを決めて固定
まずは学生服やジャージのズボンを裏返し、適切な長さに折ってクリップやまち針で固定します。
【やり方2】ズボンの裏側から糸を通す
折り目の端から5mmの位置を目安に、玉結びが見えないように内側から針を刺してください。
【やり方3】まつり縫いを進める
まつり縫いのやり方は、折り上げた裾の端にそって、ズボンの表側の布を1mm程度すくうように縫います。
端から5mmの位置を目安に内側から針を出してください。
そのまま同じ手順を繰り返して、手縫いで1周縫い進めてください。
【やり方4】仕上げ
1周縫ったら、表側の布を1mmすくった段階で止め、玉止めします。
玉止めする時は、折り上げた裾と表側の布の間に針を入れます。
少し離れたところに内側から針を出して引っ張ると玉止めが見えなくなります。
糸を引きながらハサミで切ったらまつり縫いの裾上げ完了です。
完成後は糸が少し出ますが、表から見ると縫い目は目立ちにくいです。
実際に裾上げする時はズボンと同系色の糸を使うのがポイント。
千鳥掛け
千鳥掛けも、切らない裾上げにぴったりの手縫い方法。
特にストレッチのきくジャージやワイドパンツにおすすめのやり方です。
縫い始めは、まつり縫いの【やり方2】までと同様に、内側から針を刺します。
この時、裾の天地を上の画像の向きにするとやりやすいです。
まずは、裾の端にそってズボンの表側の布を1mm程度すくいます。
写真のように、縫い進める方向と逆の方向に針を通すのがポイントです。
次に、折り上げた裾部分を1mm程度すくいます。
この時も針は黄色の矢印の方向に通します。
手順を繰り返して1周縫ったら、千鳥掛けを使った裾上げの完了です。
縫い目が表側に出ないように注意しながら縫い進めていきましょう。
【手縫い】切らない裾上げ方法 | ジーンズ
ジーンズの切らない裾上げは、学生服やジャージ、ワイドパンツとは少し違うやり方がおすすめです。
やり方は、ジーンズを裏返し、三つ折りしてある裾を残したまま裾上げしたい長さに線を引きます。
仕上げたいラインと裾の中間にも線を引き、仕上げたいラインと三つ折りしてある裾を合わせて中表に折り上げます。
次に太めの糸を使い、半返し縫いで一周縫ってください。
ジーンズを表に返し、裾の形を整えたら切らない手縫いの裾上げ完了です。
手縫い以外の簡単な裾上げのやり方
手縫い以外で、自分でも簡単にできる裾上げのやり方を紹介。
裾上げテープや手芸用のりなど、使い方と合わせてチェックしましょう。
裾上げテープの使い方
自分で簡単に裾上げしたい人におすすめの、裾上げテープの使い方です。
ワイドパンツなどのズボンを裏返し、仕上げたい長さにアイロンをかけます。
折り目がついたら裾上げテープを貼るだけで裾上げ完了。
アイロン圧着タイプの場合は上からアイロンを当ててください。
手芸用のりの使い方
簡単に裾上げできる手芸用のりの使い方です。
ズボンを裏返して仕上げたい長さに折り、アイロンで跡をつけるまでは裾上げテープの使い方と同じ。
跡のついた部分を糊代に見立てて手芸用のりを塗り、乾かしたら裾上げ完了です。
応急処置はステープラーやヘアゴム
応急処置として、ステープラーやヘアゴムを使う方法もおすすめです。
ステープラーの使い方は簡単で、ズボンを折り返し、裏から挟むことで針が目立ちにくくなります。
ヘアゴムの使い方も、ズボンの上から装着してそのままズボンの裾を引き上げ、ヘアゴムに被せて隠すだけ。
どちらも応急処置なので、家に帰ったら早めに手縫いで裾上げをしましょう。
裾上げも簡単なハンディミシンはこちらで紹介
自分で手縫い裾上げする時の便利グッズ2選
自分で手縫い裾上げする際に便利なグッズを紹介します。
ワイドパンツやジャージの裾上げをしたい人は必見です。
クロバー(Clover) 仮止めクリップ ロング
裁縫をするなら持っておきたい便利な仮止めクリップ
クロバーの仮止めクリップロングタイプです。
縫いしろ幅の広い部分をしっかり固定してくれるおすすめのアイテム。
まち針が使えないラミネート加工の生地や合皮、分厚い生地の仮止めなど裾上げ以外のシーンでも役立つでしょう。
- 外形寸法 開口部幅3cm 奥行1.2cm 開口時高さ1.6cm
- 材質 ポリカーボネート、鋼
- 内容量 8個
アドガー工業(ADGER) チャコエース II 紫
ペンタイプのためすっと線が引けて使いやすいチャコペン
時間が経つと自然に消える不思議なチャコペン。
水でも消えて気軽に使えます。
こちらはペンタイプなのでカッターで先を削る手間が省けて、気軽に使えるのが魅力。
印をつけたい場所に合わせて細字と太字を使い分けしましょう。
簡単に切らない裾上げができるグッズ3選
最後に切らない裾上げができるおすすめグッズの紹介です。
裾上げテープや手芸用のりなど、使いやすいものを厳選しました。
カワグチ(KAWAGUCHI) 仮止め用 布用ペンタイプのり
切らない裾上げをする際の仮止めにぴったりな手芸用のり
裁縫の仮止めに使える布用ペンタイプのりです。
ペンタイプなので細かい部分の仮止めにぴったりで、のりはブルーに色づけされており塗った部分がわかりやすいのが魅力。
さらに、詰め替え用ののりも付属していて便利です。
- 内容量 20g
コニシ ボンド 裁ほう上手スティック
強力でドライクリーニングや洗濯にも対応する手芸用のり
切らない・縫わない裾上げを行う時に便利な裁ほう上手スティックです。
裾上げしたい部分の両面に縫ってしっかり貼るだけで簡単に裾上げが完了します。
アイロン不要のため、ズボンがすぐに必要なシーンでもさっと裾上げできて便利でしょう。
- 内容量 6ml
カワグチ(KAWAGUCHI) 水に強い布用両面テープ
裾上げだけでなく衣装製作にもおすすめ とにかく水に強い裾上げテープ
布や皮、合皮はもちろん金属やプラスチック、ゴム、木材などさまざまな素材に対応する布用両面テープです。
テープのため、裾上げした箇所をはみ出してベタベタすることもありません。
手芸やDIYが趣味の人はひとつ持っておくとさまざまな場面で役立つでしょう。
- 外形寸法 幅1cm 長さ20m
- 材質 不織布、アクリル系粘着剤
まとめ
ここまで、自分で手縫いする切らないズボンの裾上げ方法とさらに簡単な裾上げのやり方を解説。
おすすめの手芸用クリップや裾上げテープなど、裾上げに便利なアイテムも紹介しました。
まつり縫いや千鳥掛けといった縫い方を駆使すれば、切らないでも裾上げができます。
本記事を参考に、ぜひ自分でできる手縫いの裾上げのやり方をマスターしてください。