革靴やブーツの傷の直し方 つま先のひっかき傷や擦れ跡、えぐれの修理など
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気が付いたら革靴やブーツに傷やえぐれができていた、という経験がある人もいるのでは。
革靴やブーツの傷は意外と目につきやすく、手入れをしていないとだらしない印象を与えてしまうこともあります。
今回は、革靴やブーツのつま先やコバなどにできやすい傷の種類と、傷やえぐれの直し方、靴修理に使うおすすめアイテムなどを紹介します。
革靴やブーツを履く機会が多い人は、ぜひチェックしてみてください。
革靴やブーツのつま先に出来る傷の種類
いつの間にか革靴やブーツのつま先に傷ができていたという経験がある人は多いでしょう。
擦れ跡やえぐれ傷など、革靴やブーツのつま先の傷の種類を紹介します。
ひっかき傷・擦れ跡
つま先のひっかき傷や擦れ跡は、革靴やブーツの傷で一番できやすい傷です。
こうした傷は、ぶつけたり靴同士が擦れることでできたりします。
ひっかき傷の直し方は比較的簡単で修理しやすいですが、擦れ跡は深さによって傷の直し方が変わります。
えぐれ傷
石のような硬いものにぶつけたりこすったりしたときにできるのが、えぐれ傷です。
えぐれ傷はひっかき傷よりも深く、革の表面がめくれて内側が見えている状態です。
直し方をマスターすれば、えぐれ傷も自分で修理できます。
コバの傷
靴のコバとは、靴を守る役目をしている靴底の側面部分です。
革靴やブーツは、つま先だけでなくコバもひっかき傷や擦れ跡が付きやすく、傷が目に付きやすいものです。
消し方を覚えて、きれいに手入れしておくことをおすすめします。
革靴やブーツの傷の修理アイテム
紙やすりや補修クリームなど、革靴やブーツの傷の修理に使うアイテムを紹介します。
傷の消し方に悩む人は、用途を覚えておくと良いでしょう。
紙やすり(サンドペーパー)
靴の修理に欠かせないのが、紙やすりです。
つま先やコバの擦れ跡、えぐれのまわりを紙やすりで削り、凹凸をなくすために使います。
紙やすりを使った傷の消し方は多いため、手元に持っていると便利です。
また靴修理には、#400くらいの紙やすりがおすすめです。
補修クリーム
補修クリームも、革靴やブーツの修理に使います。
ひとくちに補修クリームといっても、アドベースのようなえぐれた部分を埋める役割のものと、補修ペンのようにひっかき傷や擦れ跡に色を付ける役割のものに分かれます。
靴クリーム
靴の日々の手入れや修理に使う靴クリームもあります。
靴クリームは艶を出したいときや、色がくすんで見えるときに靴に塗って使います。
上手な直し方のコツは、革靴やブーツの本体、コバの色にできるだけ近い色を選ぶのがポイントです。
ひっかき傷・擦れ跡の消し方
ひっかき傷や擦れ跡の消し方は難しいものではありません。
まずはコシと柔らかさのバランスが良い馬毛のブラシで、革靴やブーツ全体をブラッシングして汚れを落とします。
次に靴用クリーナーで細かな汚れを拭き取り、ひっかき傷や擦れ跡が付いているところを中心に靴クリームや補修クリームを塗りこみます。
最後に豚毛ブラシで余分についた靴クリームや補修クリームを取りながらなじませたら完成です。
ひっかき傷や擦れ跡があるまま放置していると、簡単な消し方では傷が消えにくくなることも。
そのため、気付いたら早めに手入れするのがおすすめです。
- 用意するもの
- 靴クリーム・補修クリーム
- クリーナー
- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
えぐれ傷の直し方
つま先や側面のえぐれ傷も、自分で修理できます。
えぐれ傷の直し方は、まず、えぐれに筆で補修クリーム(アドベース)を塗って乾かします。
補修クリームが乾いたら、えぐれ部分に紙やすりをかけて凹凸をなくします。
やすりをかけた部分のごみやカスは、クリーナーで拭き取るのがポイント。
最後にアドカラーで色付けをしますが、瓶の蓋などで靴に合う色を作ってから、適当な容器に移して水を足すと失敗を防げます。
色が決まったら、筆で靴の目立たない場所で試し塗りをし、やすり掛けした部分に塗って乾かしてください。
ペネトレィトブラシに色付きの靴クリームを取り、傷とその周囲に塗って布で拭き、艶をだしたら完成です。
- 用意するもの
- アドベース
- アドカラー
- 紙やすり
- 靴クリーム
- クリーナー
- ペネトレィトブラシ
- 筆
- パレット代わりに使えるもの
- 水が入る小さな容器
- 布
コバの傷の直し方
コバの傷は目につきやすいため、消し方を知って日常的に手入れするのがおすすめです。
まず乾いた布にコバと近い色の靴クリームを取って、傷を中心に塗り込みます。
指に布を巻き付けるようにして塗り込むと、作業しやすくなります。
その後乾いた布で、不要なクリームを拭き取れば修理完了です。
- 用意するもの
- 靴クリーム
- 布
革靴やブーツの傷を予防する手入れ方法
革靴やブーツにできたえぐれの直し方や傷の消し方を知るのと同時に、傷を予防する手入れ方法を知っておくと便利です。
傷の予防方法を紹介します。
ワックスを塗る
ワックスは革靴やブーツの艶出しに使われることが多くありますが、艶出しだけでなく、革を保護する役割もあります。
もちろん、ワックスを塗ることで傷がつかないわけではありません。
しかし、日頃から手入れの最後にワックスを塗っておくことで、深い傷になりにくくなるでしょう。
防水スプレーで保護
防水スプレーも革製品の保護に役立ちます。
日常的に防水スプレーを活用すれば、雨や汚れによるシミを防ぐのをサポートしてくれます。
かかとやつま先など、雨が染み込みやすく、傷がつきやすい場所への手入れとして特におすすめです。
革靴・ブーツの修理におすすめ | やすり
ビッグマン (Bigman) 紙ヤスリ 12枚セット
革靴から家具の修理まで!目の粗さが異なる4種類セット
革靴から家具の修理までこなせる万能セット。
目の粗さが異なる4種類の紙やすりが入っています。
傷や革の状態に合わせて使い分けできますが、革靴の傷へのおすすめは#400です。
長方形で手のひらに収まる扱いやすいサイズ感も魅力です。
- 外形寸法 幅9.3cm 奥行22.8cm
- 内容量 12枚 (4種類 各3枚)
GOH DODD 耐水サンドペーパー 123セット
無駄のないサイズ!革や木材を使ったDIYが好きな人にもおすすめ
目の粗さが異なる12種類の紙やすりが1セットになった商品。
1枚あたりのサイズが小さめなので革靴やブーツの修理に使いやすく、無駄がありません。
各種類で小袋に入っているため、取り間違えにくいのもおすすめポイントです。
- 外形寸法 幅7.5cm 奥行7.5cm
- 内容量 120枚 (12種類 各10枚)
革靴・ブーツの修理におすすめ | 補修クリーム
サフィール (SAPHIR) レノベイティングカラー補修クリーム チューブ
リムーバーで落とせる!はじめての革靴修理でも安心の補修クリーム
つま先の擦れやかかとの削れなどに使える革の補修クリームです。
フランス製で発色の良い40種類から、革に合う色が選べます。
リムーバーを使えば簡単に落とせるため、はみだしや色違いなどが心配な人でも安心して使えます。
- 容量 25ml
- 成分 アクリル樹脂、顔料
コロンブス (COLUMBUS) アドカラー チューブ
革靴の浅い傷にはこれ!密着性や屈折性にすぐれた補修クリーム
浅い傷に使える補修用靴クリームです。
コロンブスのアドカラーは密着性・屈折性に優れており、靴修理店でも数多く採用されています。
アドベースやアドカラー同士を混ぜても使えるため、使いやすい硬さや色に調整しやすいのも魅力です。
- 容量 20g
コロンブス (COLUMBUS) アドベース チューブ
えぐれた部分の凸凹を修復!白色ベースで靴に合う色が作れる
えぐれや深い傷の修理には、凸凹をしっかりと埋めてくれるアドベースがおすすめです。
アドベース自体は白色なので、アドカラーと混ぜて、好みや革靴に合う色が作りやすいのがポイント。
チューブ状で扱いやすく、残ったものも保管できます。
- 容量 25g
ロックタイト (LOCTITE) 革色補修ペン
色剥げや小さな傷にスピーディーに対処!ペンタイプで扱いやすい
こちらの補修ペンは皮革染料を使用しているため、革靴やブーツになじみやすいのがメリット。
ペンタイプで塗りやすく、小さな傷や色剥げにも細かく対応します。
乾きの速さも魅力のひとつで、日頃の手入れで気付いたときにサッと対処できます。
- 容量 20ml
- 成分 皮革用染色剤
革靴・ブーツの修理におすすめ | 靴クリーム
コロニル (Collonil) シュークリーム (SHOE CREAM)
革馴染み抜群!微妙なニュアンスカラーが揃うシュークリーム
ドイツのレザーケアアイテムのトップブランド「コロニル」のシュークリームです。
天然カルナバロウを配合しているため、革へのなじみが良いのが特徴。
微妙なニュアンスカラーが揃っており、革に合う色が見つかりやすいのもおすすめポイント。
- 容量 50ml
- 成分 ろう、油脂、有機溶剤
コロンブス (columbus) ブートブラックシルバーラインシュークリーム
伸びが良いシュークリーム!表面の凸凹にもしっかり密着
クリームの粒子が細かく凸凹にしっかり馴染み、革表面の光沢をアップさせるシュークリーム。
柔らかなテクスチャーで伸ばしやすく、少量でもしっかり広がるのがポイントです。
手入れの回数が多い人や、手持ちの革靴の量が多い人にもおすすめ。
- 容量 55g
- 成分 ろう、油脂、有機溶剤、水
サフィール ノワール (SAPHIR NOIR) クレム (CREME) 1925
高品質の天然原料使用!手入れ回数が少ない人にもおすすめの持続力
サフィールの革靴の艶出し用シュークリーム。
ミツロウやシアバター、カルナバワックスなど、高品質な天然原料にこだわって作られました。
無色なので、どんな色の革靴にも使えます。
水を使用していないため、効果の持続力の高さが評価されています。
- 容量 75ml
- 成分 ミツロウ、シアバター、カルナバワックス、モンタンワックス、テレピン油
まとめ
革靴やブーツなどを履いていると、知らず知らずのうちに傷やえぐれができていることがあります。
革靴やブーツの傷やえぐれは目につきやすいため、日頃からこまめにチェックして手入れしておきましょう。
革靴の手入れは特別難しいものではありません。
傷の種類や傷に合う直し方を知って、いつでも印象の良い革靴やブーツで過ごしてください。