炊飯器に生えたカビの掃除方法 空焚きなど対処法や捨て方も解説
うっかり炊飯器にご飯を入れたまま放置してしまうと、黒カビや赤カビ、白いわたのようなカビが生えてしまうことがあります。
しかし、カビが生えてもきちんと掃除をすれば、炊飯器は捨てずにもう一度利用することができます。
今回は、炊飯器にカビが生える原因や映えてしまった場合の正しい洗い方、カビ掃除に使える便利なアイテムなどを紹介。
炊飯器にカビを発生させてしまったことがある人は、ぜひチェックしてみてください。
炊飯器にカビが生えた! 原因は?
炊飯器の中にカビが生えてしまったことはありませんか。
特に、炊飯器はあるけれどそこまで頻繁にご飯を炊かないという人に多いことです。
これは、湿度の高い季節などに炊飯器にご飯を入れたまま放置したり、洗った後の水分がまだ残った状態で炊飯器に蓋をして放置したりすると起こる現象です。
炊飯器に発生するカビにはいくつか種類があります。
赤カビや黒カビ、炊飯器の細かなパーツなどに付着する白いわたのようなものもカビです。
中には腹痛や下痢を引き起こす原因となるカビもあるため、必ず除菌や掃除をしましょう。
しかし、カビが生えてしまった炊飯器でもきちんと掃除をすればもう一度使うことができるので、買い替える必要はありません。
炊飯器のカビ掃除に必要な道具
炊飯器に生えたカビの掃除は、ごく一般的な掃除道具でできます。
用意するものは、ビニール袋、雑巾やスポンジなど拭きとり用品、綿棒や歯ブラシ、食器用の中性洗剤、アルコール除菌液とマスクや手袋などです。
雑巾やスポンジは、使い捨てのものがおすすめ。
カビに効果的とされる塩素系洗剤や漂白剤は金属を錆びさせるため、内釜へは使わないようにしましょう。
また、たわしは内釜に傷をつけることがあるため、要注意。
カビが生えた炊飯器の掃除方法・洗い方
それでは、カビが生えた炊飯器の掃除方法や洗い方を、順を追ってみていきましょう。
特別難しい作業ではないため、カビが生えた炊飯器を捨ててしまう前にぜひチャレンジしてみてください。
ご飯が残っているなら袋に入れて処分
炊飯器の中にご飯が残っている場合は、まずはご飯を捨てましょう。
炊飯器を開ける時は、ゆっくり開けて、カビの胞子が飛ばないようにするのがポイントです。
胞子が気になる人は、マスクを着けて作業することをおすすめします。
捨てる時は、ご飯はビニール袋に入れて口を結び、燃えるゴミか生ゴミとして出しましょう。
ご飯を袋に移す時も、カビの胞子が飛ばないようにゆっくり丁寧に作業しましょう。
内釜やパーツ、本体を適切に洗う
炊飯器には、内釜だけでなく蒸気キャップや内ブタなどのパーツが付いています。
取り外せるパーツは全て取り外し、食器用洗剤で洗いましょう。
特に釜は傷付きやすいため、柔らかいスポンジを使うことをおすすめします。
本体である外釜は、塗装が剥がれないよう、キッチンペーパーや柔らかい布に洗剤を含ませて優しく拭いてください。
水洗いできない炊飯器の内側は、消毒用のアルコールや酢で拭き掃除をしましょう。
炊飯釜は熱湯消毒してしっかり乾かす
炊飯器を洗ったら、熱消毒をしましょう。
沸かした熱湯を釜にまんべんなくかけたり、内釜の1/3ほどまで水を張ってから炊飯ボタンを押したりといった方法があります。
その後は水分をきちんと拭き取りましょう。
水分が残っていると再びカビが発生してしまうこともあるため、しっかりと乾かすことが重要です。
炊飯器は空焚きしても炊飯時の温度を超えず安全なので、空焚きして乾かす方法もあります。
裏側の蒸気口や排気口は綿棒できれいに
炊飯器のカビ取り掃除をする時に見落としがちなのが、裏側の蒸気口や排気口のチェックです。
排気口に直接カビが生えることはあまりありません。
しかし、白いわたのようなホコリが溜まりやすいため、放っておくと故障の原因になってしまうこともあります。
蒸気口や排気口などは、綿棒や歯ブラシを使うと細かな部分に詰まった汚れやホコリなども拭き取れて便利です。
カビ臭い炊飯器にはクエン酸やレモン
カビ掃除をした後でも残ってしまう臭いの対処には、消臭効果と殺菌効果を併せ持つクエン酸やレモンが効果的。
内釜の7分目あたりまで水を張り、クエン酸なら50g程度を、レモンならスライスして2枚~3枚加えてから炊飯ボタンを押します。
その後は内釜の湯が冷めるまで待ち、水でよく洗いましょう。
また、代わりに重曹を使うのもおすすめ。
重曹に殺菌効果はありませんが、レモンやクエン酸以上の消臭効果があるといわれています。
炊飯器にカビを生やさない予防法
炊飯器を清潔に保つには、そもそもカビを生やさないことが一番。
そのためには、水分やカビの餌となるでんぷんを炊飯器の中に残さないことが重要です。
ご飯が残っていれば取り出し、内釜や外せる付属パーツは炊飯の度に毎回洗いましょう。
そして、洗い終わった後は、必ず水分を拭き取ることも大切。
洗った後はすぐにはフタをせずに開けたままで、炊飯器の内側に湿気がこもらないようにするのもポイントです。
本体や蒸気キャップも、週に1回程度の頻度で洗うことが理想です。
忘れてしまう場合は、「毎週の週始めに洗う」というように掃除する日にちを決めておくと良いでしょう。
カビた炊飯器は洗っても捨てる? 捨て方は?
炊飯器にわたのようなカビが生えていても、基本的には掃除すれば捨てずに使えます。
ただし、洗っても臭いが取れない場合や内側のコーティングが剥がれている場合は、寿命の可能性も。
炊飯器の寿命は機種にもよりますが、おおよそ3年~10年です。
特に、内釜は3年~5年程でコーティングが剥がれ、本体よりも寿命が短い傾向があります。
コーティングが剥がれるとご飯の臭いや味に影響するため、買い替えるか内釜だけ交換することで対処しましょう。
炊飯器の捨て方は地域によって異なるため、各自治体のやり方に従いましょう。
ごみ処分センターでは炊飯器もごみとして引き取ってもらえますが、手数料がかかるケースもあるため、事前の確認は必要です。
炊飯器のカビ掃除に使えるアイテムを紹介
ここからは、炊飯器のカビ掃除に使えるアイテムを紹介します。
白いわたのようなカビや赤カビなど、様々なカビに対処できるアイテムが登場します。
チェックしてみてください。
丹羽久 (Niwakyu) 住まいの魔法のパウダー クエン酸 300g
少量で炊飯器のカビがスッキリ!多用途に使えて便利なクエン酸
1世紀以上の歴史を持つメーカー・丹羽久のクエン酸です。
食品としても使用できる食品添加物グレードのクエン酸なので、安心して使えます。
特にアルカリ性の汚れに効果を発揮するのが特徴。
炊飯器のカビ掃除だけでなく、まな板の除菌からトイレ周りの掃除まで幅広く使えて便利です。
また、炊飯器には少量ずつしか使用しないため、頻繁に買い替える手間もありません。
- 内容量 300g
ドーバー (DOVER) パストリーゼ77 500ml スプレーヘッド付き
洋酒製造会社が開発した安全で高品質な消毒用アルコールスプレー
洋酒の輸入と製造に携わってきたドーバーが開発した、アルコール77%のスプレーです。
醸造用アルコールと純水を使用しているため、安全性の高さが魅力。
また、抗菌性があるといわれる緑茶抽出成分のカテキンも含まれています。
スプレーヘッド付きで手軽に使え、手も汚れにくいのがポイント。
細かな噴射で、蒸気口のようにスポンジでは届きにくいところまで除菌できます。
日本製なので、原産国にこだわる人にもおすすめです。
- 内容量 500ml
木曽路物産 (KISOJI) シリンゴル重曹 2kg
内モンゴル産の高品質な重曹を使用。ジップ付きの袋入りで長期保存も可能
岐阜県の郷土料理店として生まれ、現在は内モンゴルの天然素材を扱う木曽路物産の重曹です。
内モンゴル奥地、シリンゴル高原のトロナ鉱石から採れる重曹を使用。
高品質で、食品添加物としても認められた安全性の高さが魅力です。
袋にジップが付いているため、使わない時でも保管しやすいのがポイント。
消臭作用の他、酸性の汚れにも効果的です。
炊飯器のカビ掃除には少量しか使わないため、1度の購入で長く使えます。
- 内容量 2000g
まとめ
炊飯器の内部に湿気が溜まっている時は、炊飯器にカビが生えてしまうことがあります。
黒カビや赤カビだけでなく、白いわたぼこりのようなカビもあり、驚いた経験がある人も多いのでは。
しかし、炊飯器にカビが生えたからといって、すぐに炊飯器を捨てる必要はありません。
ちゃんと掃除をすれば、炊飯器を使い続けることができる場合も多いのです。
きれいに掃除できるアイテムを揃えて、快適に炊飯器を使ってください。