羽毛布団の手入れ方法 洗濯や天日干しの仕方、寿命や買い替えのサインについても
寒い季節にかかせない羽毛布団。
家庭で洗濯できないと思われやすいものですが、素材によっては洗うことができます。
また、羽毛布団はこまめな手入れによって寿命を長くすることも可能です。
この記事では、羽毛布団の寿命についてや洗濯機での洗い方、日々の手入れ方法を紹介します。
天日干しの仕方なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
羽毛掛け布団の寿命と買い替えのサイン
羽毛掛け布団の寿命は、約10年~15年と言われていて、寿命を迎えたら買い替えるのがおすすめです。
寿命のタイミングは幅広く、使用方法や手入れの仕方などによっても違いが出てきます。
買い替えのサインは、羽毛布団のボリュームに注目。
膨らみが減って、重たく感じるようになったら買い替えのサインです。
重たく感じるのは、皮脂や汗が布団に蓄積されることが原因と言われています。
また、羽毛が側生地からよく飛び出す場合も、寿命を迎えている可能性があるので注意しましょう。
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羽毛布団は家庭で洗濯できない?
羽毛布団は、綿やポリエステルの側生地なら家庭でも洗濯可能です。
中には水洗いできない場合もあるので、洗濯前に確認しておきましょう。
また、厚手の羽毛布団は洗濯機に入らないことがあるので、家庭での洗濯には向いていません。
乾燥機にかけられるか、キルティング加工がされているかも確認することが大切です。
キルティング加工がされていないと洗濯時に羽毛が偏ってしまうのが難点。
事前に確認してから行いましょう。
また、家庭で洗濯する際の注意点は、家庭洗濯機だとすすぎ不足によって洗剤が残ってしまうこと。
上手にできそうにない人は、クリーニング業者に依頼することも検討しましょう。
【羽毛布団の手入れ】洗い方のポイント
羽毛布団の洗い方について解説していきます。
部分汚れや家庭の洗濯機での洗い方、コインランドリーでの洗い方などさまざまなシーンでの方法を紹介します。
部分的な汚れには拭き取りやつまみ洗い
羽毛掛け布団が部分的に汚れているのなら、拭き取りやつまみ洗いで手入れしましょう。
濡らしたタオルに洗濯洗剤を少量つけ、たたくようにして汚れを落としていきます。
洗剤は洗濯用の中性洗剤を使うようにしましょう。
汚れが落ちたら水で濡らしたタオルで洗剤が残らないように水拭きします。
最後に乾いた布で水分を取り除き、陰干ししたら完了です。
洗濯機で洗う場合はコースや洗剤の表示を確認
羽毛布団を洗濯機で洗う際、目立つ汚れがあるなら洗剤を直接つけ、やさしくたたいて予洗いしておきます。
洗剤は一般的な洗濯洗剤でも問題なし。
洗濯表示に中性洗剤と表記がある場合はおしゃれ着用洗剤がおすすめです。
その後、羽毛布団を折りたたみネットに入れて洗いますが、できれば毛布用ネットを使用してください。
また、洗濯機の容量にも注意して無理のない範囲で入れましょう。
洗濯機に毛布コースがあるなら、その設定で洗濯するのがおすすめです。
洗濯機で洗った後は日陰で乾かす
洗濯機の脱水が完了したら素早く干しましょう。
風通しのいい日陰を選び、物干し竿2本を使ってM字型になるように羽毛布団を干します。
少し乾いてきたら固まっている羽毛を手でほぐし、完全に乾いたら羽毛が全体に行きわたるようにさらにほぐして整えましょう。
また、布団たたきは羽毛を傷めてしまうので使用を避け、丁寧に扱うことが大切です。
コインランドリーやクリーニングも活用
家庭で洗濯できる羽毛布団でも、汚れがひどい時や不安な時は、クリーニングに持っていくのがおすすめ。
また、洗濯できない素材かどうか判断できない時も、クリーニングなら安心です。
費用は1枚3500円から5500円ほどで、家族全員分となるとそれなりの出費になるでしょう。
クリーニングより安く済ませたい人は、コインランドリーの使用がおすすめ。
2000円以下で羽毛布団1枚の洗濯と乾燥をすることができます。
安くできる反面、時間と手間がかかるので、忙しい人には不向きでしょう。
【羽毛布団の手入れ】日頃のケア
羽毛布団の日頃の手入れ方法を紹介します。
定期的な天日干しやカバーの洗濯などを行えば、洗濯できないタイプの羽毛布団でもきれいに使い続けられるでしょう。
カバーを定期的に洗濯する
羽毛掛け布団の側生地が傷まないように、カバーをかけて使用するのがおすすめです。
布団カバーは肌に直接触れるので皮脂や汗などで汚れやすいため、定期的に洗濯しましょう。
カバーだけなら洗い方も簡単なのでこまめに手入れできます。
また、キルティングの縫い目部分にはほこりが溜まりやすいので、ブラシなどでやさしく取り除き、こまめに手入れすることが大切です。
羽毛布団の中の空気を入れ替える
羽毛布団は水鳥の羽根を使用しているため、湿度の高い時などは臭いが気になる場合もあります。
そんな時は羽毛布団の空気を入れ替えましょう。
しっかりと羽毛布団を乾燥させてから、小さく折りたたんでゆっくりと中の空気を押し出します。
この作業を何度か繰り返すことで布団内の空気が入れ替えられ、羽毛の臭い軽減に役立つのでおすすめです。
月に1回~2回は天日干しをする
寝ている間に掛け布団は汗などの湿気を吸うので、定期的に天日干しで乾かすことが大切です。
そのため、羽毛布団は月に1回~2回は天日干しをするようにしましょう。
天気のいい乾燥した日の昼前後に、片面1時間ずつ天日干しします。
長時間紫外線に当てると、側生地が劣化して傷んだ生地から羽毛が出てくることもあるので、寿命のためにもカバーをかけたまま干しましょう。
天日干しして取り込んだ後は、熱が発散するまで待ってから収納するのがポイントです。
また、側生地がシルクの場合は風通しのいい日陰に干しましょう。
羽毛布団が破れた時の対処法
羽毛布団の側生地が破れたら、中の羽毛が飛び出してしまうので、早めに補修することが大切です。
羽毛布団に専用の補修布が付属している場合は、それを使って補修しましょう。
付属の補修布がない場合は、市販のものでも問題ありません。
やり方は、破れた部分よりも少し大きめに補修布をカットし、アイロンを押し当てて接着します。
補修布の説明書を見ながらアイロンの温度設定などに気をつけましょう。
また、羽毛布団の側生地の素材によってはアイロンが使用できない場合もあります。
その時はリフォーム専門の業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
羽毛布団の手入れ方法について紹介しました。
羽毛布団にも寿命はありますが、しっかりと手入れすれば長持ちします。
羽毛掛け布団は、家庭で洗濯できないものばかりではなく、洗い方に気をつければ自宅でもきれいに洗濯可能です。
また、洗濯できない素材のものなら、クリーニング店などに依頼して手入れするようにしましょう。
定期的な天日干しなども忘れずに、羽毛布団を丁寧に扱っていきましょう。