歯磨き粉が服についた時の落とし方 時間がたったシミは?外出先での応急処置も
いつの間にか服についた歯磨き粉のシミ。
時間がたったらなかなか落ちないので、かなり厄介な汚れです。
本記事では、歯磨き粉が服についたらなぜ脱色・色落ちするのかや、歯磨き粉が服についた時の落とし方を紹介。
外出先で簡単にできる落とし方や、輪ゴムなどを使う方法、時間がたった取れないシミの落とし方も解説します。
歯磨き粉が服についたからとクリーニングに出す前に、一度自分で洗ってみましょう。
服についた歯磨き粉が取れない原因
服についた歯磨き粉のシミが取れない理由はあるのでしょうか。
実は、歯磨き粉の中に入っている研磨剤という細かい粒子が服の繊維に入り込んでしまうことに理由があります。
特に、服の繊維の奥深くに入ってしまうと、普通に洗濯しただけではきれいになりません。
汚れが落ちないからとすぐクリーニングに出してしまうのではなく、まずは歯磨き粉が服についた時の落とし方を実践してみてください。
服についた歯磨き粉による脱色・色落ちに注意
歯磨き粉が服についた時、歯磨き粉の成分によって服が脱色・色落ちしてしまうことも考えられます。
歯磨き粉の研磨剤が服の表面の染料を剥がすことで、脱色・色落ちするケースがあるのです。
シミが取れないからとゴシゴシこすってしまうと脱色・色落ちにつながるため、トントンと優しく叩いて落とすのがコツです。
歯磨き粉が服についた時の落とし方
歯磨き粉が服についた際、服の脱色・色落ちを避けて落としたいなら落とし方を学びましょう。
実は、輪ゴムや粘着テープなど自宅にあるもので簡単にシミを落とすことができます。
輪ゴムを使って落とす
用意するものは、輪ゴムと厚みのある雑誌だけ。
まずは、これ以上汚れを拡大させないよう注意しながら、服についた歯磨き粉をある程度拭き取っておきます。
歯磨き粉のシミがある部分を雑誌の上にのせて、輪ゴムを指に巻き付けてください。
そのまま輪ゴムを巻いた指で軽くこすれば、歯磨き粉のシミが落とせます。
歯磨き粉をドライヤーなどで乾燥させるとよりきれいに落とせるでしょう。
粘着テープを貼り付ける
次に、粘着テープを使って服についた歯磨き粉のシミを落とす方法。
まずは周りにシミを広げないように、服についた歯磨き粉をある程度拭き取っておきます。
ドライヤーでしっかりと歯磨き粉を乾燥させたら、粘着テープをペタペタと貼り付けて粒子を取り除くだけ。
この落とし方を実践する場合、粘着力の高いガムテープなどを使うのがおすすめです。
掃除機で吸い取る
掃除機を使って服についた歯磨き粉のシミを落とす方法です。
やり方は、服についた歯磨き粉をある程度拭き取り、ドライヤーで乾燥させます。
シミのある部分に掃除機のノズルをセットし、服の裏から歯磨き粉を爪ではじいて吸い出しましょう。
服をこすらないので、脱色・色落ちが心配な人におすすめの方法です。
歯ブラシでこする
歯ブラシを使って、服についた取れない歯磨き粉のシミを落とす方法です。
用意するものは、歯ブラシと洗濯洗剤。
最初に、服についた歯磨き粉が広がらないよう注意しながら拭き取っておきましょう。
あとは、歯磨き粉のシミにぬるま湯をつけ、洗濯用洗剤をかけて歯ブラシで優しく擦ります。
研磨剤が擦られることで脱色・色落ちが心配という人は、別の方法を試してみましょう。
洗濯機を使う
歯磨き粉が服についた時、すぐに洗濯機で洗うと案外簡単にシミが落とせます。
やり方は、洗濯機に汚れた服を入れ、洗濯用洗剤を投入して通常モードで洗濯するだけ。
ぬるま湯を使って洗濯するとよりきれいに歯磨き粉のシミが落とせます。
水とタオルで落とす
歯磨き粉が洗えない服についたら、水とタオル、ティッシュを使って落とす方法を試してみましょう。
ぬるま湯で濡らしたタオルで歯磨き粉のシミを叩き、浮いてきた歯磨き粉をティッシュで吸い取ります。
工程を何度か繰り返してシミを落としましょう。
ハンカチで代用すれば外出先でもできそうです。
外出先で歯磨き粉が服についた時の落とし方
次に、外出先でできる服についた歯磨き粉の落とし方です。
歯磨き粉のシミは時間がたったらなかなか落ちないので、素早い対応が求められます。
やり方は、歯磨き粉をティッシュで広げないように拭き取り、シミになった部分の水分をできるだけ吸い取ります。
次に、水で濡らしたハンカチを押し当てて、シミを薄くしていきます。
こちらはあくまでも外出先でできる応急処置的になるため、シミが残っている場合は再度自宅で洗ってください。
時間がたった歯磨き粉のシミの落とし方
なかなか取れない時間がたった歯磨き粉のシミの落とし方を紹介。
用意するものは、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸、液体酸素系漂白剤です。
先に紹介した落とし方でも汚れが落ちない場合、シミ部分にセスキ炭酸ソーダと液体酸素系漂白剤を塗布します。
その上から、ゆっくりとお湯をかけて5分~10分ほど放置すれば、時間がたった歯磨き粉もすっきり落とせます。
最後にクエン酸水を作ってシミにかけ、中和させることで服が痛むのを防ぎます。
歯磨き粉のシミ取りにおすすめの洗剤5選
歯磨き粉のシミ取りにおすすめの洗剤を厳選しました。
汚れが落ちない、取れないと悩んでいる人は要チェックです。
花王 食器用洗剤 キュキュット 本体 240ml
歯磨き粉のシミにも有効 リーズナブルな価格の食器用洗剤
歯磨き粉のシミを取りたい時にも使える、食器用洗剤のキュキュット。
オレンジの爽やかな香りが心地良く、安価なので普段使いしやすいです。
油汚れを素早く分解してくれる成分が入っているため、歯磨き粉以外のさまざまな汚れを落とす際にも便利でしょう。
- 内容量 240ml
- 成分 界面活性剤、安定化剤、除菌剤
シャボン玉石けん シャボン玉スノールボトル
ベビー服にも使える無添加で肌と自然に優しい洗濯用洗剤
柔軟剤なしでもふんわりと柔らかく洗えるシャボン玉石けんの洗濯用洗剤。
純石けん分のみを使って作られていて、大人用の衣類だけでなく、肌が敏感な人の服やベビー服も安全に洗い上げます。
服についた歯磨き粉のシミを取りたい人にもおすすめです。
- 内容量 1000ml
- 成分 純石けん分
ニチガ (NICHIGA) セスキ炭酸ソーダ アルカリ洗浄剤
アルカリ性でさまざまな汚れを落としてくれるセスキ炭酸ソーダ
アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、油汚れや皮脂汚れをしっかり落としてくれる洗浄剤。
服についたまま時間がたった、なかなか落ちない歯磨き粉のシミを落とすのにも向いています。
こちらは界面活性剤不使用のため、環境にも優しいのが魅力です。
- 内容量 950g
- 成分 セスキ炭酸ソーダ(セスキ炭酸ナトリウム)
花王 (Kao) ワイドハイター WXパワー
服の脱色・色落ちの心配がない液体タイプの酸素系漂白剤
花王のワイドハイター WXパワーは酸素系漂白剤です。
こちらは塩素系の漂白剤とは違い、色柄物の衣類を漂白しても、脱色・色落ちしないのが大きな特徴。
ツンとしない香りのため、漂白剤のにおいが得意ではない人でも使いやすいでしょう。
- 内容量 560ml
- 成分 過酸化水素(酸素系)、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
レック (LEC) 激落ちくん クエン酸 粉末
家中の掃除に使える レモンの香りが爽やかなクエン酸の粉末
水垢や気になるトイレのにおいに有効的なクエン酸の粉末です。
粉のままふりかけたり、水溶液にしたり、ペーパーに水溶液を染み込ませてパックにしたりと使い方はさまざま。
洗剤の刺激の強い成分や添加物が気になる人にもおすすめです。
- 内容量 300g
- 成分 クエン酸
歯磨き粉のシミはドライクリーニングでは落ちない?
服についた歯磨き粉のシミがどうしても落ちない場合、クリーニングへ行ってシミ抜きをしてもらうのも良いでしょう。
ただし、ドライクリーニングでは歯磨き粉のシミは落ちないといわれています。
そのため、ドライクリーニングに持って行く前に、自宅である程度歯磨き粉のシミを落としておくのがおすすめ。
自分で洗えない素材の場合は、先に歯磨き粉のシミを落として欲しい旨を伝えるなどしましょう。
まとめ
服についた歯磨き粉は輪ゴムや粘着テープなどを使うことで落とすことができます。
今回は、歯磨き粉汚れの基本的な落とし方、外出先でできる応急処置や時間がたった取れないシミの落とし方を説明しました。
歯磨き粉が服について脱色・色落ちさせるのは研磨剤が原因なので、服をこすらないよう優しく処理するのが大切です。
また、ドライクリーニングだと歯磨き粉の汚れが落ちないことが多いため、洗えるものはできれば自分でシミを落としておきましょう。