桐の米びつにデメリットはある? おすすめ商品や小さい虫が付かない方法も紹介
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お米はどのように保存していますか?
お米が好きな人は品種や焚き方にこだわっていることも多いですが、意外と保存方法は見落としがち。
購入したときの袋のまま、キッチンに置いている人もいるのではないでしょうか。
お米の鮮度と味を保つには、米びつでの保存がおすすめです。
この記事では、桐の米びつの魅力はもちろん、デメリットまで解説。
北欧やカフェ風のおしゃれなキッチンに合う桐製米びつも紹介します。
まずはお米について知ろう
お米を美味しく保存できる米びつの前に、まずはお米の基本知識を紹介します。
基本がわかれば、お米の美味しさをより長く保つことができるでしょう。
お米の消費期限
お米は、玄米の状態が最も長く美味しさを保つことができると言われています。
しかし、食べる分だけ毎回精米するのは面倒ですし、精米機が近くにない人も多いでしょう。
そのため、手軽にお米が食べられるようスーパーやコンビニでは、精米済みのお米(白米)が販売されています。
そんなお米は、精米した時から酸化が進み、次第に風味が落ちてしまいます。
しかし、風味が落ちるだけで食べられなくわけではないので、お米には「消費期限」の記載がありません。
その代わりに、「精米日」が記載されています。
美味しくお米を食べられるのは、精米から一ヵ月以内と言われています。
なので、精米日をチェックしておけば、おのずと美味しく食べられる「賞味期限」がわかります。
ただし、お米は高温と湿気に弱いので、季節や保管場所によっては賞味期限が短くなると考えておきましょう。
米びつの最適な保存場所
お米は、高温と湿気が苦手です。
そのため、電気が無かった時代には、風通しが良く涼しい場所で保管されていました。
今も適した保存環境の条件は変わりませんが、電気のある現在では冷蔵庫が保存環境に適していると言われています。
しかし、冷蔵庫のスペースは限られているので、米びつごと冷蔵庫で保管するのが難しい人もいるでしょう。
そういった人は、日光が当たらない風通しの良い場所で保存しましょう。
キッチンは高温多湿になりやすいので、置く場合はコンロや水道からなるべく離れた場所がおすすめです。
シンク下も湿度が高く、通気性がないので避けましょう。
知っておきたい害虫と対策
お米に虫が湧いたことはありますか?
お米には、まれに「コクゾウムシ」や「メイガ」という虫が湧きます。
これらの虫は、18°C以上の気温で活動し始め、23°C前後で活発に活動と繁殖をします。
虫が湧く原因は、主に二つのことが考えられます。
一つは、実ったお米の中に虫が卵を産みつけ、そのまま販売されて家で孵化した場合。
もう一つは、お米の保管場所に虫が侵入し、卵を産みつけてそれが孵化した場合。
どちらも虫が成虫になるまで発見することが難しいので、なかなか気づくことができません。
お米を購入する前に卵が産みつけられてしまった場合は防ぎようがありませんが、自宅で侵入する虫は密閉できる容器、もしくは虫除け効果がある容器で防ぐことができます。
高温多湿を避けた風通しの良い場所で保管し、なるべく早く食べきることでも虫の侵入を最小限に抑えられます。
万が一虫の卵が残っているといけないので、保存容器はお米を食べきるごとに綺麗に洗浄してください。
また、虫が湧いたお米でも人体に影響はないので食べることができますが、心配な人は虫が湧いた米びつ内のお米を全て処分しましょう。
お米の鮮度を保つ桐製米びつの魅力
着物用のタンスや高級品の外箱によく使われる「桐」は、その性質からお米の保存にとても適しています。
ここでは、そんな桐製米びつの魅力について紹介します。
調湿に優れている
着物用のタンスにも使われている桐は、調湿性に優れています。
その理由は、桐が多孔質の木材だから。
桐には小さな穴がたくさん開いており、湿気が増えるとその穴が水分を吸収、反対に乾燥すると水分を吐き出します。
このため、外気の影響を受けにくく、容器の中を一定の環境に維持できるのです。
お米の保存には温度と共に湿度管理も重要。
湿度によって害虫が沸いたりお米自体が割れてしまう可能性があります。
桐はこのようなトラブルからお米を守ってくれるのです。
抗菌・防虫効果がある
桐にはタンニン、パウロニン、セサミンという成分が含まれており、これらには抗菌と防虫の効果があります。
そのため、桐は害虫を寄せ付けにくく、カビの発生を抑えることができます。
お米の保存には欠かすことのできない抗菌と防虫。
そのどちらの効果も持つ桐製の米びつを保存に適した場所で使うことで、より美味しくお米を保存できるでしょう。
洗練されたデザイン性
桐の米びつは機能面が優れているだけじゃなく、デザインも魅力的です。
木のあたたかさを感じる美しい木目と、なめらかな手触り。
そして、柔らかく加工しやすい特性と適度な弾力性が、他の材質を使用した米びつにはない、洗練されたデザインを作り出します。
昔ながらのデザインはもちろん、今風のデザインを取り入れたおしゃれな米びつも多く販売されています。
人気の北欧スタイルやカフェ風のインテリアに合わせやすく、取り入れればさらにおしゃれな空間を演出できます。
桐の米びつにデメリットはあるの?
万能な桐の米びつですが、デメリットはあるのでしょうか。
ここでは、知っておきたい桐の米びつのデメリットについて解説します。
価格が高い
桐の米びつのデメリットは、値段が高い点。
桐は育つまでに時間がかかり、加工も簡単ではない貴重な木材のため、どうしても値段が上がってしまいます。
そのため、プラスチック製の米びつと比べると、桐の米びつは10倍ほどの値段がすることもあります。
水洗いができない
桐製の米びつは水洗いができないのがデメリット。
しかし、古い米粕(こめかす)には虫がつきやすく、前のお米に虫の卵が付いていないとも限りません。
そのため、固く絞った布巾か、アルコールを染み込ませた布巾で拭く必要があります。
拭き終わったら、風通しの良い日陰で干せば完了です。
お手入れをしないと虫が湧く原因にもなります。
桐製米びつ選びのポイント
桐製米びつ選びには、いくつかのポイントがあります。
これから紹介するポイントをチェックすれば、あなたの家にぴったりの米びつが自然と見つかるでしょう。
容量と重量
米びつを選ぶときに大事なポイントのひとつが容量です。
桐製の米びつの場合、容量に対して満杯までお米を入れていると、調湿性が落ちてしまいます。
そのため、保存するお米の量よりも容量の多いものを選ぶのがポイントです。
また、桐は日本の木材の中で最も軽い品種ですが、プラスチックを比較すると重量は重め。
ガラス瓶やホーロー容器程ではなくても、それなりの重量があります。
そのため、お米を入れた状態で運ぶことがある人は、米びつの重量もチェックしておきましょう。
取り出しやすさとデザイン
ほとんどの家庭が毎日使う米びつは、お米の取り出しやすさ(使いやすさ)もポイント。
毎回ふたを開けて計量するので、蓋の開閉具合や開口の大きさなどを確認しておきましょう。
最近では、デザインがおしゃれなインテリア性の高い桐製米びつも多く出ています。
毎日使うものなので、見た目にもこだわってみるのも良いでしょう。
北欧テイストやカフェ風のキッチンに設置し、おしゃれで機能的なキッチンを作ってみませんか?
計量機能があると便利
米びつによっては、お米の計量機能がついている製品があります。
レバーを押すだけで1~2合単位でお米が出てくるのでとても便利。
お米を取り出すたびにフタを開ける必要がないので、米びつの中のお米が頻繁に外気に触れて酸化するのを防ぐことができ、お米の鮮度を維持する効果もあります。
忙しい人や家族が多い家庭、お米の劣化をなるべく抑えたい人におすすめの機能です。
桐製のおしゃれな米びつ10選
ここからは、北欧テイストやカフェ風のキッチンに合う、おしゃれな桐製の米びつを紹介します。
デメリットや選び方を参考に、理想の米びつを探してみてください。
リコメン堂 米びつ 桐 10kg 日本製 マス付き かぶせ蓋
お米の産地で生まれたかぶせ蓋が特徴の米びつ
こちらはお米の産地として有名な新潟県で作られている米びつです。
かぶせ式を採用した蓋が特徴で、お米の出し入れが非常に簡単にできるのがポイント。
特に湿度や感想を気にする人に使ってもらいたい逸品です。
毎日お米を欠かさず食べる人にぴったりな10kgの大容量も魅力でしょう。
- 外形寸法 幅27cm 奥行36cm 高さ28cm
- 保存可能容量 10kg
- 枡付き(1合)
総桐 米びつ 10キロ用 スライド式
調湿効果が期待できる桐の米びつは職人技が織りなす美しさ
熟練した日本の職人の手によって作られた日本製の米びつです。
釘などの金物は一切使わず、厚い桐の無垢板を削って作られた一品。
取り出し口はスライド式ですが、ふた全体を取り外すことができるのでお米を入れ替えたりお手入れがしやすい形状です。
外から継ぎ目の見えない丁寧な仕上げは、見えない場所に隠すのはもったいないほどの美しさ。
シンプルな桐製米びつを見える場所におきたい人におすすめです。
- 外形寸法 幅19cm 奥行36cm 高さ33cm
- 保存可能容量 10kg
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天然木桐製 米びつ 10kg
リーズナブルな価格で手に入るかわいらしい印象の米びつ
正面に書かれた「米」の文字がかわいい桐製の米びつです。
角はほぞ組で仕上げられ、洗練された美しさが感じられます。
フタは本体より一回り大きなサイズで、上からかぶせるタイプ。
スライドして開閉ができるので、毎回蓋を持ち上げる必要がなく便利です。
お手頃価格なので、容量が多いものを安く手に入れたい人におすすめです。
- 外形寸法 幅26cm 奥行き37cm 高さ27cm
- 重量 1.7kg
- 保存可能容量 10kg
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桐製 軽量 米びつ 10kg
北欧ナチュラル系のインテリアにもマッチするおしゃれな桐の米びつ
丸みのあるデザインが北欧やカフェ風のインテリアに合う米びつです。
こちらも角がほぞ組で仕上げられています。
ジャバラ式の取り出し口と、正面のロゴが洋風を演出。
インテリア性の高いかわいい桐製米びつを探している人におすすめです。
- 外形寸法 幅29.4cm 奥行36.8cm 高さ23.2cm
- 重量 1.45kg
- 保存可能容量 10kg
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イシモク 桐の逸品シリーズ(桐子モダン) 米びつ 10kg
高級感ある組みつぎで形作られたおすすめの桐製米びつ
桐のインテリア製品を専門に手掛けている「イシモク」が展開するオリジナルブランド、「桐子モダン」の日本製の桐米びつです。
高品質の素材と高い技術はもちろんのこと、飽きのこないデザインも追及したシリーズ。
スマートな形は使いやすく、狭い場所にもすっぽりと収まると好評です。
口コミ評価も高く安心して使えるので、桐製米びつ初心者はぜひチェックしてみてください。
- 外形寸法 幅19.5cm 奥行き36cm 高さ33cm
- 重量 2.1kg
- 保存可能容量 10kg
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増田桐箱店 米びつ 5kg
フタにはアクリル板が付けられていて機能性にも優れた桐の米びつ
昭和4年創業の桐箱の老舗、「増田桐箱店」の国産日本製の米びつです。
伝統的な技法を用いて作られたフタはすき間なくぴったりと本体に収まり、高い気密性を誇ります。
フタの上面には、中身が確認できるようアクリル板を用いた工夫が施され、5kgと3kgの米びつをスタッキングすることもできます。
玄米やもち米など、種類の違うお米を省スペースで保存したい人におすすめです。
- 外形寸法 幅21.5cm 奥行き21.5cm 高さ24.2cm
- 保存可能容量 5kg
- 枡付き(1合)
ケユカ (KEYUCA) 桐米びつ 5kg
キャスターつきで重い生米を楽に移動できるおすすめの米びつ
モダンなデザインの桐製の米びつです。
正面には「RICE BOX」の刻印が入っています。
後ろの足はキャスターになっているので、楽に移動させることができます。
米びつを置くスペースが無い狭いキッチンでは、カウンターの奥に押し込んでおけるほか、見える場所に出しておいてもおしゃれです。
- 外形寸法 幅17cm 奥行き32cm 高さ23cm
- 保存可能容量 5kg
桐の米びつ 無地 10kg キャスター付き
シンプルなデザインの桐米びつは北欧風インテリアにもおすすめ
半年から1年かけて、木のねじれや割れをしっかり出し切った桐材を用いた米びつです。
足はキャスターになっているので、移動が簡単にできる利便性も兼ね備えています。
カフェ風のキッチンに似合う、実用性に優れた桐製米びつを探している人におすすめです。
- 外形寸法 幅20cm 奥行き36.5cm 高さ33.5cm
- 保存可能容量 10kg
留河 一合計量米びつ無地 10kg
桐製でありながら1合計量ができるめずらしい米びつ
桐たんすの産地、泉州留河で作られた高品質の日本製米びつです。
高級桐たんすに使われる桐を使い、桐たんすの伝統工芸士が手作りで仕上げています。
米びつの気密性を高めるため、厚みが2cmもある板を使用。
高い気密性を維持するため、1合計量ができる便利な仕組みもあります。
無駄のないスマートなデザインと美しい仕上げはまさに逸品。
本物志向と利便性、どちらも譲れない人におすすめの米びつです。
- 外形寸法 幅17cm 奥行き32cm 高さ23cm
- 重量 3.5kg
- 保存可能容量 10kg
- 計量方式 1合
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ナガノ産業 国産 桐製米びつ 米蔵シリーズ キャスター付き 10kg GL-10K
升とすり棒付属で、はじめての桐製米びつとしてもおすすめ
越後の米蔵と書かれた国産の桐製米びつ。
キャスター付きなのでたっぷり10kg入れた後でも楽に動かせます。
そしてキャスターが付いていることで床と米びつの間に隙間が生まれるため、空気の通り道としても役立ちます。
桐製の升とすり棒を使う計量方法も本格的。
- 外形寸法 幅27cm 奥行き36cm 高さ31cm
- 保存可能容量 10kg
- 枡付き(1合)
虫が湧いてしまったお米を食べるには?
虫が湧いてしまったお米は食べることもできますが、あまり気分が良いものではないのでそのまま処分するのも一つの手です。
しかし、容器の中にたくさんお米が入っており、捨てるのがもったいないという人もいるでしょう。
そんな人は、次のような方法で食べられるお米に変えてみましょう。
メイガは地道に駆除するしか方法がないので、紹介する方法は「コクゾウムシ」が湧いたお米にのみ有効です。
まずは、保存容器からお米を出し、肉眼でわかる範囲で虫や変形、変色したお米を取り除きましょう。
次に、保存容器に卵や糞などが残っている場合があるので、保存容器の洗浄をします。
続いて、お米を外の明るい場所で、新聞紙やビニールシートなどの上に広げてください。
コクゾウムシは光を苦手としているので、しばらく干せば逃げていきます。
コクゾウムシがいなくなったら素早く米びつに戻せば完了です。
まとめ
いかがでしたか?
桐製の米びつには、デメリットもありますが、それを上回るメリットの多さがあります。
また、北欧テイストやカフェ風インテリアに合うおしゃれなデザインから、伝統的なシンプルデザインも豊富です。
この記事を参考に理想に合う桐製米びつを見つけて、インテリアにこだわりつつお米の美味しさを守ってみてください。