メンズ用サドルシューズおすすめ10選 アイビーやロカビリーコーデなど、古着と組み合わせて50’sの着こなしに

サドルシューズとは?紳士靴発、学生靴として大人気に
サドルシューズとは、革靴の甲に馬の鞍(サドル)状の皮を載せて鳩目をつけた紐靴のこと。 白レザーと黒レザーなど異色異素材ミックスのデザインも多く、コンビシューズの1種というイメージを持たれますが、実は色の組み合わせ自体はサドルシューズの定義には関係ありません。 もともとはイギリス発祥の紳士靴で、本体とサドル部も同色同素材で作られていました。
その後アメリカに伝播し、学生靴や娯楽スポーツシューズとして大人気に。 次々にコンビシューズやゴム靴底などの活動的なデザインが取り入れられ、今日にみられるようなサドルシューズへと変化しました。 世界的ブームを引き起こしたアイビールックや、エルビスプレスリーに代表されるロカビリーファッションでもサドルシューズを取り入れたコーデは多く、50’s好きの人々の間で今もなお愛されています。
サドルシューズでリーガルが定番な理由
日本では1960年代、銀座のみゆき通りに集った若者を中心に、VANなどのブランドで身を包んだアイビールックが流行。 VANとリーガルがコラボした「VANリーガル」のサドルシューズは、アイビールックを好む若者の間で憧れの的になりました。 ファストファッションが当たり前になった今日でこそ人気ブランド風のアイテムも気兼ねなく持てますが、当時はまだまだ本物指向の強かった時代。
デザインは流行りのものでもブランドが同じでないと本当におしゃれな人とは認められませんでした。 そのため、アイビールックを再現するときはブランドにこだわる人が多く、当時のVANコラボの流れを持つリーガルも、なお根強い人気を誇っています。 また、ブランド指向とは別に、リーガルシューズの履きやすさと品質の良さも長年支持される所以の1つです。 デザインが気に入ったならぜひ一度試してみましょう。
コンビシューズでも同色ならビジネス使用可能
サドルシューズとはビジネスでも使用できる革靴なのでしょうか。 紐靴には、紐を通す鳩目のついている革が、ダービーゲートのように覆いかぶせて縫い付けられている「外羽根」と、アッパーの革とくっついている「内羽根」の2種類があります。
内羽根のほうがよりフォーマルなデザインで、ビジネス人気も高いです。 サドルシューズは構造上内羽根デザインが多いので、ビジネスシーンでも気兼ねなくはけるでしょう。 また、同色でまとめたデザインなら異素材を組み合わせたコンビシューズでも、ビジネス用ファッションの範囲で受け入れられます。
最新版サドルシューズのコーデ実例
アイビールックから現代風ミックスコーデなど、サドルシューズを取り入れた最新版コーデ実例を紹介します。
青×黄でまとめた爽やかな王道アイビールック
青色と黄色のアーガイル柄セーターとYシャツ、チノパンでまとめた王道のアイビールック。 青色が差し色となり、爽やかさと清潔感を感じるコーデです。 上品さとラフさをバランスよく取り入れたアイビールックは休日の大人の着こなしにもぴったり。 性別や年齢を問わず好印象を与えるため、サドルシューズやコンビシューズ初心者にもおすすめです。
アイビールックらしいスポーティな着こなし
アイビールックらしいポロシャツとチノパンを合わせた、上品なスポーティコーデです。 「爽やかに決めたいけどスニーカーはちょっと」という思う人には、こちらのように配色のきれいなコンビシューズで足元にアクセントをつけるのがおすすめ。 ゴルフ用ファッションとしてもぴったりです。 靴下はアッパーと同系統の色を使うと、写真のようにサドルが引き立ちます。
クールな雰囲気のモッズ風コーデ
モッズとは1960年代後半にイギリスで流行したファッションのこと。 細身のスーツにミリタリージャケットを合わせて、スクーターに乗るモッズと呼ばれる集団と、およびその人々から影響を受けたコーデを指します。 ロカビリーよりもモダンジャズにぴったりの、ユニセックスで華やかな着こなしが魅力。 現代にもなじみやすく、シャープなアイテムにコンビサドルシューズがよく映えます。
コーデュロイとキャスケットでカントリーな着こなし
サドルシューズは、カントリーテイストのキャスケット帽や、アイビールックで親しまれたコーデュロイパンツとも好相性。 遊び心を感じるコンビシューズや落ち着いたカラーのスエードシューズで足元を上品に引き締めます。 ノーズの先が丸いほどクラシックな印象に、ノーズが細長いほど現代風にアレンジされたように見えます。
アイビーコーデにぴったりなコンビサドルシューズ10選
リーガルやグラッドハンドのコラボアイテムなど、ビジネスからカジュアルまでさまざまな着こなしにマッチするサドルシューズを紹介します。
リーガル×グラッドハンド (REGAL×GLAD HAND) サドルシューズ (SADDLE-SHOES)
こちらはリーガルの1920年代~1950年代にヒットしたサドルシューズを、1900年代初頭のアメリカの雰囲気が感じられるブランド、グラッドハンド流にアレンジした一足。 耐久性が高く徐々に持ち主の足になじんでいく、グッドイヤーウェルト製法で作られた安心の品質です。 スニーカーを合わせるようなデニムコーデとも相性が良く、きっちりし過ぎない休日の大人メンズファッションにもおすすめ。
- 素材
- アッパー レザー
- インソール ダブルネーム箔押し
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リーガル×グラッドハンド (REGAL×GLAD HAND) サドルシューズ ベルベット (VELVET)
同じくリーガルとグラッドハンドのコラボシューズから、カジュアルにもビジネスにも履きこなせる一足を紹介。 温かみのある上質なスエードを使用した、やさしい雰囲気のカラーと素材感で余裕のあるメンズコーデが完成します。 デザイン性の高さや作りの精巧さにこだわった製品で、スニーカー以外で足元に上品な抜け感を出したいときにもおすすめです。
- 素材
- アッパー レザー
- インソール ダブルネーム箔押し
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リーガル (REGAL) サドルシューズ 2051BAEB
アイビールックの定番、リーガルのサドルシューズを紹介。 チノパンやジーンズに、ジャケットを合わせた王道のメンズコーデとの組み合わせがおすすめです。 履き始めはサドルシューズが硬く感じることもありますが、履き続けるうちに中物が変形し足にしっかりフィットします。 そのため、長時間履いても疲れにくいのが嬉しいポイント。 コンビシューズとして、まず取り入れたい一足です。
- 素材
- アッパー ガラスレザー
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デデス (Dedes) 日本製本革スェードサドルシューズ5050
デデスからは、アクセントにおすすめのスエードコンビシューズを紹介。 アッパーには本革スエードを、ソールには清廉なホワイトソールを採用し、全体としてクリーンな印象に仕上げられています。 本革は日本製を採用し、ナチュラルなベージュ系、シックなグレー系、アクセントになるレッド系の3展開。 現代風に洗練されたアイビールックを楽しめます。
- 素材
- アッパー 本革スェード
- ソール ホワイトソール
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デデスケン (DEDEsKEN) 10526 ホワイトソール・スエードサドルシューズ
浅草の老舗靴問屋が展開するブランド、デデスケン。 トラッドで落ち着いた雰囲気のアッパーにホワイトソールで抜け感を出した、日常使いしやすいスエードサドルシューズです。 アッパーは天然皮革を使用し、セメンテッド製法により軽く屈曲性に富む一足。 カジュアルで気負わない一足は、スニーカーに変わる休日メンズファッションにおすすめです。
- 素材
- アッパー 天然皮革
- インソール 合成皮革
マドラス (madras) サドルシューズ M5602
伝統的な技術と洗練されたデザインで人気のイタリア発祥ブランド、マドラス。 こちらは、上品な本革アッパーとグリップ力や耐久性に優れたソールで、固いアスファルト面でも快適な街歩きを楽しめるコンビシューズです。 サドルの鳩目付近が華やかにデザインされたおしゃれな一足。 ロカビリーテイストを感じる、光沢感のある2色展開です。
- 素材
- アッパー 本革
- ソール 132ユニットタンクソール
イレイ (ILLEI) サドルシューズ 3116210330
こちらは、カジュアルコーデを引き締めるブラックと深めのグレーのコンビシューズです。 アッパーには柔らかな牛革、ライニングには通気性がよく摩擦に強い豚革を使用。 また、ソールには軽量ラバー素材を採用し、履きやすさと歩きやすさにこだわった商品です。 普段のスニーカーでの着こなしを変えてみたいときにおすすめの、定番ながら大人っぽさを感じる一足です。
- 素材
- アッパー レザー
ジョージコックス (GEORGE COX) ブラックレザー×ホワイトレザー 13575
1906年イギリスで設立されたジョージコックスからは、遊び心を感じるメンズサドルシューズを紹介。 鳩目部分が潜り込んでいる、フォーマルユースも可能な内羽根式です。 モノトーンカラーのコンビシューズは、コバインキを塗らない素上げ仕上げで経年変化を堪能できる仕上がり。 ライブやパーティ、ロカビリーなどの華やかなメンズコーデに合わせたい一足です。
- 素材
- アッパー スムースレザー
- ソール レザーソール
三陽山長 (SANYO) 東一郎 (TOICHIRO) サドルシューズ
世界レベルの純国産ブランド、三陽山長から東一郎のサドルシューズを紹介します。 メンズファッションイラストレーター綿谷寛氏が、イーストハンプトンをイメージしデザインしたコラボモデルです。 美しいスムースレザーとやさしいホワイトスエードで、大人の余裕が感じられるのが魅力。 ボタンダウンシャツや、ジャケットなど王道の着こなしに合わせたい洗練された一足です。
- 素材
- アッパー スムースレザー
- ソール ラバーソール
三陽山長 鞍次郎 (KURAJIRO) サドルシューズ
スムースレザーと迫力のある型押しレザーを組み合わせた、ワイルドなコンビシューズを紹介。 ラストはアメリカンで、ボリューム感のあるラウンドトゥが特徴的なR2003を採用しています。 着こなしの幅が広がる個性的な一足は、ロカビリーファッションにもおすすめ。 インポートレザー採用により、経年によるエイジングと光沢の変化を楽しめます。
- 素材
- アッパー スムースレザー、型押しレザー
- ソール ラバーソール
コンビシューズの手入れ方法
コンビシューズの手入れ方法を、スムースレザーとスエードに分けて解説します。 まずはスエード部分の毛のほこりを豚毛ブラシで落とし、スエード補色スプレーを30cm以上離して全体に振りかけます。 ブラシを平行にして毛を起こし、毛並みも整えて終了です。
次にスムースレザー部分。 表面のほこりやごみを馬毛でブラッシングし、ステインリムーバーで古いクリームや皮革の汗などを浮き立たせます。 乳化性クリームを塗り、豚毛ブラシの毛先で革表面に摩擦を起こし、仕上げにクロスで表面の油分を拭きとりながら磨けば完了です。
まとめ
リーガルをはじめ、オールデンやブラッドハンドなど、1950年代のアメリカンな雰囲気が現代でも愛され続けるメンズサドルシューズ。 サドルシューズとは、その上質さとデザイン性の高さゆえに、アイビールックやロカビリーファッション、ビジネスやデイリーコーデにも違和感なくマッチする特殊な靴です。 スニーカーではカジュアルすぎるという時にもおすすめのサドルシューズ。 手入れ方法も押さえて、おしゃれに履きこなしましょう。