シャツやワンピースも仕立てられるインドネシアのバティックおすすめ5選 ジャワ更紗という呼称や着こなし方法も紹介

バティックを仕立てる女性の後ろ姿が写った画像
出典:Pixabay

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インドネシアの伝統的な布地バティックは、異国情緒あふれる模様で世界中の人を魅了しています。
バティックはインドネシアの伝統的な正装としてはもちろん、日常的にも着用されているアイテム。
日本ではジャワ更紗といわれアジアンインテリアやシャツ、ワンピースの素材として注目を集めています。

今回は日本でも購入できるバティックと選び方を、その歴史や魅力とともに紹介。
バティックに興味があるけれど、何を選べば良いか迷っている人は必見です。

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インドネシアやバリの伝統的な布製品「バティック」とは

バティックとは、インドネシアの伝統的な製法で作られるろうけつ染めの布のこと。
日本ではジャワ更紗として親しまれてきました。
ジャワ島やバリ島では男性のシャツや女性の腰巻スカート(カインパンジャン)など、伝統的な正装をはじめ日常着に欠せないアイテムです。

もともとはヒンドゥ・ジャワ文明で栄えた王宮文化の元で製法や技術が発展したため、バティックも王族や貴族のみが着用するものだったそう。
伝統的な製法では下絵から染付まで、一つ一つの工程が職人による手作業で作られています。
日本でもバティックを使ってインテリアアイテムを作ったり、シャツやワンピースを仕立てて着こなしを楽しんだりする人が増えています。

インドネシアの歴史とともに歩んできたバティックの変遷

バティックの模様は伝統的な花鳥風月や幾何学模様が中心。
しかしこれらのモチーフはインドネシアのオリジナルとは限りません。
古来から交易の要所であるインドネシアの島々は、インドのヒンドゥ文化や中国の仏教文化、中東のイスラム文化に影響されてきました。

またオランダや日本の植民地支配の時期にはヨーロッパや日本など様々な国の影響を受け、現在のような伝統文化を形成してきたのです。
そしてそれがジャワの宮廷文化として発展し、広まりました。
歴史の中で多様な文化が混ざりあい、織り込まれているところもバティックの大きな魅力といえるでしょう。

日本でも「ジャワ更紗」と呼ばれ親しまれているバティックの魅力

日本とインドネシアには古くから文化的交流があり、日本にも14世紀~16世紀にバティックの製法が伝えられています。
それらは「ジャワ更紗」という名で親しまれてきました。

ジャワ更紗の製法に、日本の伝統的な染色方法である型染めを応用したり、和のアレンジを加えたりしたものは「江戸更紗」と呼ばれます。
バティックが異国情緒をかもしながらもどこか懐かしく感じるのは、すでに和の伝統文化と融合した姿を目にしているからかもしれません。

バティックはインテリアに華を添えてくれる優秀なアイテム

もともとは衣服や装飾小物に使われるのが主流だったバティック。
現在では、様々な形でインテリアファブリックとしても親しまれています。
ソファカバーやクッションカバーはリビングを、枕カバーやベッドカバーにすれば寝室をエスニックな雰囲気に彩ります。

そのままでマルチカバーにも、カットして小物を仕立てるのにも使えるため、おそろいのアイテムも自作が可能。
また、柄の美しさを活かしてタペストリーのように飾ればアジアンな雰囲気のウォールアートに早変わり。
バティックは、アイデア次第でインテリアに華を添えてくれる優秀なアイテムです。

カラフルな色合いの秘密が気になる!バティックの製造工程や染めつけ方法

バティックの染付方法も様々。
トゥリス(手描き)、チャップ(銅製のモチーフのスタンプで蝋を布に押す)、コンビナシ(手描きとチャップ)、サブロン(ろうけつ染めではなくスクリーン・プリント)が代表的です。
ろうけつ染めの工程は次の通りです。

1 綿布に鉛筆で下絵を描く。

2 染色したくない部分にチャンティンと呼ばれる道具で、手作業で蝋をのせていく。または、チャップを使って蝋付けを行う。

3 布地を染料に浸す。染色は一度に一色のため、色数が多い時は、2と3の作業を繰り返す。

4 熱湯で洗って蝋を落とし、乾かす。

手描きでもスタンプを使用する場合でも、複数の職人による細やかな作業で丁寧に作られています。

どれが良いか迷ってしまったら!おしゃれなバティックの選び方

バティックはバリエーションが豊富で、素敵なものが多くて目移りすることもしばしば。
せっかく購入したのにうまく使えないということのないように、選び方のポイントを押さえましょう。

自身の体のサイズに合ったものなど大きさで選ぶ

バティックにはカットされたものもあれば、一般的な布と同じで数十センチ単位で購入できるものもあります。
シャツやワンピースを仕立てるときは、自分の体のサイズに合わせて購入できるものが便利。

またファブリックとして使う場合も、ソファやベッド、テーブルなどのサイズを確認しておくことが重要です。
テーブルクロスとランチョンマットのセットのように製品化されたものもありますが、いずれにせよ使用するもののサイズを考えて選びましょう。

プリマやプリミシマなどの素材で選ぶ

バティックの素材の大半は綿ですが、綿の中でもさらにプリマとプリミシマに分けられます。
プリマは標準グレードの綿布が使用されたコットンバティック。
プリマであっても、バティックには品質の高い綿布が用いられるため使用に何ら問題はありません。

正装などに使われるプリミシマは、最高品質のためプリマよりも織の目が細かく、柔らかくてなめらかな感触が特徴。
コットン以外では、レーヨンやシルクのバティックもあります。

地方ごとの種類や模様で選ぶ

バティックの色柄は、地方によっても特徴が異なります。
王宮文化が花開いた古都ジョクジャカルタでは、落ち着いたシックな色味に動植物や幾何学的な模様が特徴。
チレボンでは中国の影響が色濃く、鳥や花、幾何学模様のほかに「メガ・ムンドゥン」と呼ばれる独特の雨雲の図柄が有名です。

同じような鳥や花、幾何学模様でも、プカロガンでは明るい色使いが魅力。
地域ごとのバティックの魅力に触れながら選ぶのも素敵です。

シャツやスカートを仕立てるなどの用途で選ぶ

バティックはそのままの形でインテリア用ファブリックとして使うほか、シャツやワンピース、マスクなどの製品を仕立てることが可能。

バティックは布幅も広く長さを指定できるものもあるため、作りたい物や用途に合わせたサイズで購入できて便利です。
大判の柄は、ワンピースやスカートとして使うと映えます。
気に入った色柄で合わせて、クッションカバーやコースターを作るのも良いでしょう。

マスターすればおしゃれ上級者!バティックの着こなし方

バティックはカインパンジャンという巻きスカートとしての着こなしが可能。
インドネシアの女性のようなバティックの着こなしのコツを紹介します。

1 バティックを横長にし両端を持つ。右手に持った布の端を左の腰骨あたりの位置で固定する。

2 その上から左手に持っている布を、おしりや腿の辺りに添わせつつ体に巻いていく。くるぶしが隠れるくらいの丈で巻くのがベスト。

3 何周か巻いたのち、右手に持っている布の端と左手の布の端を結び、内側に隠す。おなか回りの布が余ったりした場合は折り込む。

着こなしが難しい、ずり落ちが心配という人は、着物の着付けに使うコーリンベルトで留めると安心です。

インテリアとしても大活躍!エスニックな柄と鮮やかな色彩が魅力のバティックおすすめ5選

バティックの選び方のポイントや欲しいもののイメージができてきたところで、インテリアにファッションに大活躍間違いなしのおすすめバティック5選を紹介。

ウィージャ (OUIJA) インドネシア 手染めバティック 木綿生地

インドネシアのバリ島で手染めされたバティックです。
地色のピンクに動物などのモチーフがデザインされた柄は、バリ島らしさのある独特の色彩や雰囲気を感じることができます。

また、味のあるぼかしやにじみ具合は、手染めならではの表情です。
生地は目の細かい平織りの木綿を使っており、インテリア小物をはじめ、カインパンジャンやシャツなどの洋服作りにもぴったりです。

  • 外形寸法 幅110cm
  • 材質 綿

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ココバリ (Cocobari) バティック メガムンドゥン カット販売 1m単位

バリ島で作られたコットンバティックです。
花や葉の植物と、雨雲をモチーフにした模様の組み合わせが繊細で美しく、インテリアに取り入れれば、エスニックな雰囲気を演出してくれるでしょう。

プリント技法で作られたバティックのため、安価で気軽に扱いやすい点も魅力。
長めに購入してカーテンやベッドカバーにしたり、ティッシュカバーなどの小物を仕立てたりするのもおすすめです。

  • 外形寸法 幅113cm
  • 材質 コットン

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ティラキタ (TIRAKITA) インドのコットンバティック 伝統ろうけつ染め布赤紫

テーブルクロスやソファーカバーなど、インテリア用として使いやすいサイズのバティックを紹介。
バティック特有の、蝋がひび割れた模様が布全体に豊かな表情を生んでおり、飽きのこないデザインが魅力です。

また、派手すぎないカラーで合わせるものを選ばないため、インテリア以外にスカートやシャツを仕立てる用途にもおすすめ。
柄のバリエーションも豊富なため、好みに合わせて選ぶことができます。

  • 外形寸法 幅120cm 長さ175cm
  • 材質 綿

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ラティ (Lati) プリントバティック コットン プリミシマ

インドネシアのバリ島で作られた、プリントのバティックです。
植物をモチーフにした幾何学的な模様は、エスニックでありながら、どこかレトロでおしゃれな印象も。

生地は最高級品のプリミシマコットンを使用しており、目が詰まった質感です。
また、通常のコットン生地に比べてハリがあり、透けにくいため、ワンピースなどの洋服作りにもおすすめ。
大きめの柄は、ファッションに取り入れれば着こなしのポイントになるでしょう。

  • 外径寸法 幅110cm 長さ250cm
  • 材質 プリミシマコットン

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ラティ (Lati) ソロバティック コンビナシ

インドネシアのスラカルタで作られたバティックです。
工房オリジナルのリーフモチーフが、型押しと手描きのミックス技法のコンビナシで描かれています。

エスニックな中にもレトロさとモダンさを感じさせるデザインは、一風変わったバティックを探している人にもおすすめ。
生地は最高級品のプリミシマコットンを使用しており、目が細かくざらつきのない質感です。
長さ220cmとたっぷりサイズのため、シャツやワンピースなどの洋服作りにもぴったりです。

  • 外形寸法 幅115cm 長さ220cm
  • 材質 プリミシマコットン

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本格的なバティックが買える!本場の店舗を紹介

旅行や所用でインドネシアに行く機会があれば、ぜひ本場のバティックを探してみましょう。
バティックは観光地の土産物店などにもありますが、パサールと呼ばれる市場や卸売り店舗での購入もおすすめ。
品揃えも豊富で、土産物店や日本よりずっと安い価格で本場のバティックが手に入ります。

おすすめはLUCY’S BATIK(ルーシーズ・バティック)という、ジャカルタとバリに展開するバティック専門店です。
本格的で豊富な品揃えに加え、布地のほかテーブルクロスや小物類、シャツやワンピースなどのバティック製品もたくさんあります。
ジャワ島各地の伝統的バティック展示など、バティックの魅力や文化に触れることもできるため、旅行の際はぜひチェックしましょう。

まとめ

エスニックな雰囲気とともに、懐かしさや新鮮さを感じさせるジャワ更紗ことバティック。
その魅力と選び方、活用方法やおすすめ商品を紹介しました。

インドネシアの正装のように着用するのはもちろん、シャツやワンピースとして仕立てても素敵です。
また、アジアンテイストのインテリア作りにも便利で華を添えてくれるおすすめアイテム。
記事を参考に、おしゃれで自分らしいバティックを選んで、日常に取り入れてみてください。

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