【毎日立てる?】マットレス直置きのカビ対策を紹介 100人への調査結果も
マットレスをフローリングや畳に直置きすると、カビをはじめデメリットが気になります。
そこでイエコレ編集部では、マットレスを直置きしている人100人に「毎日立てるか」「カビ対策はどうしているか」を調査しました。
この記事では調査結果とともに、マットレスを直に置くメリットやデメリット、対策についても解説します。
除湿シートやすのこなど、カビ対策におすすめのアイテムも紹介するので最後までチェックしてください。
フローリングや畳にマットレスを直置き
一人暮らしなど部屋のスペースが限られる場合は、フローリングや畳にマットレスを直置きしたいと考える人も多いでしょう。
日本人はもともと畳や床に布団を敷く生活であったうえに、マットレスだけそのまま床に置くことで、見た目もすっきりおしゃれ。
しかし、布団より分厚いマットレスを直置きすると湿気やカビ発生のリスクが高いため、いろいろと注意が必要なのです。
マットレスを直に置くメリット
マットレスをフローリングの床や畳にそのまま直置き・床置きすると、以下のようなメリットがあります。
子供が怪我をしない
大人にとっては気にならないベッドの高さも、小さな子供には命取りになります。
そんなとき、ベッドではなくマットレスだけを直に置くことで、高さを抑え、 小さな子供が落下して怪我するのを防ぐことができます。
また、子供が堅いベッドフレームにぶつかって怪我をするのも防げるでしょう。
圧迫感がなく広い部屋に
ベッドはサイズも存在感も大きいため、ただそのまま置くだけで圧迫感や生活感が出てしまいます。
一方、マットレスをフローリングに直置きすると高さが抑えられるため、圧迫感も軽減されて部屋が広く感じられるでしょう。
また、ベッドフレームやすのこを使わず直に置くことで生活感も抑えられ、インテリア的にもおしゃれに見えます。
コストをおさえられて安い
マットレスを直に置く場合はマットレスのみ購入すればよいため、コストを抑えられます。
引っ越しの際に、マットレスのみであれば運送費用が安く済むのもうれしいポイントです。
引っ越し後も何かと出費がかさむので、少しでも安く済ませたい場合は、しばらくマットレスのみで過ごしてみるのもよいでしょう。
模様替えが楽
模様替えの際、大きくて重いベッドだと動かすのが大変ですが、マットレスのみにすると楽になります。
重いベッドフレームやすのこを運んだり組み立てたりする手間も省けるため、思いたったら気軽に模様替えを楽しめるでしょう。
マットレスを直に置くデメリット
マットレスをフローリングや畳に直に置くメリットは確かに多いですが、デメリットも押さえておく必要があります。
ここでは、マットレスを直に置くデメリットを解説します。
カビの原因になる
マットレスを直置きすると、カビが発生しやすくなります。
原因は、マットレスとフローリングの温度差で、接地面に結露が生じること。
また、寝汗などマットレスに湿気がこもって下部に溜まると、逃げ場がなくなってしまうのです。
すのこを使わない場合は朝起きてそのままにせず、毎日立てるなどの湿気・カビ対策が必要です。
底冷えして寒い
マットレスの直置き・床置きは、フローリングや畳からの冷気がマットレスを通じて体にダイレクトに伝わるため、底冷えにより体が冷えます。
特に冬場は、体調不良や不眠の原因となることもあるので対策が必要です。
底冷え対策におすすめなのが、分厚いマットレスを使用すること。
厚みは最低でも10cm程度必要で、分厚いほどよいでしょう。
ほこりやハウスダストを吸い込む
床には掃除機では除去しきれないほこりやハウスダストが残ります。
マットレスを直置きして床に近い位置で寝ると、就寝中にほこりやハウスダストを吸い込みやすくなります。
そのため、アレルギー症状が出やすい人は特に注意が必要です。
直置きする場合は分厚いマットレスにするほか、掃除も念入りに行うとよいでしょう。
マットレスの劣化が早い
分厚いマットレスをフローリングや畳に直に置くことで底面が擦れて汚れ、劣化が早まります。
また、マットレス内部にこもった湿気をそのままにしておくと、ウレタンの弾力性が落ちたり、金属製のスプリングコイルが錆びたりして寿命が早まることもあります。
床置きマットレスのカビ対策
フローリングや畳にマットレスを直に置くと、どうしても気になるのがカビの問題です。
床置きマットレスの効果的なカビ対策について詳しく解説します。
毎日立てる
直置き・床置きしたマットレスを立てることで、こもった湿気を逃がせるのでカビの発生を防げます。
就寝中にかいた汗がマットレス内部に染み込むため、毎日立てるのがベストです。
湿度の高い時期や頻繁に立てられない場合は、接地面に板などを差し込んで隙間を作り、扇風機やサーキュレーターで風を当てる方法もあります。
除湿シートを敷く
毎日マットレスを立てるのが難しい場合は、接地面に除湿シートを敷く対策もおすすめです。
除湿シートは寝具メーカーなどから販売されていて、購入費用がかかりますが、日々の手間は軽減できます。
また、カビたマットレスの買い直しや処分費用よりも安く済むため、除湿シートを取り入れるのはコスパのよい方法といえるでしょう。
敷きパッド・ベッドパッドを使う
マットレスの上に敷きパッド・ベッドパッドを敷くと、湿気・カビ対策に効果的です。
敷きパッドがマットレスに寝汗が染み込むのを防いでくれます。
また薄くて軽いため、こまめに洗濯して干せるのもうれしいポイント。
昨今では、吸湿・除湿効果の高い商品も販売されているので、チェックしてみるとよいでしょう。
アルミシートを敷く
直置き・床置きマットレスの結露対策には、断熱効果の高いアルミシートがおすすめです。
床との間に敷くと、体温がマットレスを通じて床に伝わるのを防げます。
こうすることで床との温度差が生じにくく、結露の発生を抑えられるでしょう。
冬はアルミの断熱効果で底冷えを防げるのもうれしいポイントです。
すのこを使う
マットレスの下にすのこを敷いて床との間に隙間を作ると、そのまま直置きした場合と比べて温度差による結露や湿気を抑えられます。
一般的なすのこはサイズが小さいため、マットレス用すのこがおすすめです。
ベッドフレームより高さが抑えられて目立ちにくいので、直置き・床置きと大差なく使えます。
部屋を換気する
マットレスを立てる、すのこを使うなどの対策は、部屋の換気をセットで行うことが大切です。
湿度が高い梅雨時期など、換気が難しいときは除湿機や除湿剤を活用するとよいでしょう。
なお、寝室に洗濯物を干すとマットレスも湿気っぽくなるため、部屋干しは避けましょう。
加湿器を使わない
乾燥する冬は寝室で加湿器を使用する人もいるかもしれませんが、部屋干しと同様でマットレスに湿気がこもる原因となります。
冬場に直置き・床置きマットレスの結露やカビが気になる場合は、対策として加湿器の使用は避けたほうがよいでしょう。
畳の上にマットレスを直置きするときの注意点
日本人は古くから和室で寝起きしてきましたが、分厚いマットレスは布団のように上げ下げできません。
吸湿性の高い畳の上にマットレスを直置きする場合は、カビ対策が必須です。
ただし、すのこを使うと畳に傷がつく恐れがあるため、使用を控えたほうがよいでしょう。
【100人に調査】床置きのマットレスは毎日立てる?
今回イエコレクション編集部では、フローリングや畳にマットレスを直置きしている100人を対象に床置きマットレスに関するアンケートを実施。
まずは、マットレスを毎日立てるかどうかについて訊きました。
1位が「毎日立てる」で43%、「ときどき立てる」が34%で2位、3位に「立てていない(そのまま)」が23%という結果に。
「毎日立てる」と回答した人は、「カビが生えるから」「畳がカビるから。」「立てないと部屋が狭くて移動に困るため。」という声が寄せられました。また、「立てていない(そのまま)」と回答した人からは「いそがしいから立てる時間がない」「面倒だから」「マットレスが重いから」という声もありました。
【100人に調査】直置きマットレスのカビ対策を教えて!
次に、マットレスを床に置く際のカビ対策についても調査しました。
こちらは複数回答可としてあります。
結果は「部屋の換気」が51ptで、次に「定期的に立てる」が49pt、「除湿シートを使う」が23ptというように並びました。
続いて、「すのこを使う」が19pt、「加湿器を使わない」が15pt、「敷きパッド・ベッドパッドを使う」が11pt、「アルミシートを敷く」が3ptと並ぶ結果に。
また、「その他」と回答した人からは「電気毛布をつける」「冬場は布団乾燥機も使っている」という回答がありました。
回答の補足についても調査したため、その一部を抜粋して紹介します。
回答 | 補足 |
---|---|
部屋の換気 | 換気扇は常に回すようにしている。 |
定期的に立てる | 週に4回ほど立てています。特に天気が悪い日に立てかけています。 |
時間がなくて毎日マットレスを立てるのは難しいけれど、3日に1回は立てている。 | |
除湿シートを使う | 置きっぱなしになっていてたまに使うものは除湿シートを敷いている。 |
除湿シートでカビ防止をして長く使えるようにしています。 | |
除湿シートで十分対策になっている。 | |
すのこを使う | 通気性が良くなるのですのこを使っています。 |
直置きは湿気でカビるのですのこを使っています。 |
マットレスを直置きしようか考えている人や床置きマットレスのカビ対策が気になっていた人は、こちらのアンケートも参考にしてみてください。
直置きマットレスのカビ対策グッズおすすめ5選
フローリングや畳にマットレスを直置き・床置きする際は、カビ対策が必須です。
除湿シートやすのこなど、直置きマットレスのカビ対策でおすすめのグッズを紹介します。
テイジン (TEIJIN) すのこ型吸湿マット ベッド対応タイプ シングル TJI-478s
ベッドパッドとしても使える、備長炭繊維のすのこ型吸湿マット
テイジンのすのこ型吸湿マットから、ベッドパッドのように使えるタイプを紹介。
吸湿効果や消臭効果の高い紀州備長炭繊維を使用しており、直置きマットレスをさらっと快適に保てます。
また断熱効果性やクッション性も高く、結露も防げます。
切り込み部分が伸縮するため、コンパクトに収納できるのもうれしいポイントです。
- サイズ
- 縮めた状態 幅95cm 奥行32cm 高さ1.4cm
- 広げた状態 幅95cm 奥行122cm~200cm 高さ1.4cm
- 材質 ポリエステル、レーヨン、ポリエチレンフォーム
西川 (NISHIKAWA) からっと寝 敷くだけ簡単 寝具用除湿シート
シリカゲルがマットレスの湿気を吸収。干して繰り返し使える除湿シート
除湿剤のシリカゲルが入った、からっと快適に眠れる西川の除湿シートです。
直置きマットレスとベッドパッドの間に挟むことで湿気をぐんぐん吸収して、直置きマットレスの湿気・カビ対策に効果を発揮します。
除湿シートのセンサーが薄いブルーからピンクに変わると干しどきのサイン。
天日干しすることで繰り返し使えます。
- サイズ 幅90cm 奥行180cm
- 材質 ポリエステル、シリカゲルBタイプ
アストロ (Astro) ぽかぽかアルミマット 614-73
直置きマットレスの結露対策や底冷え対策に。保温力の高いアルミマット
空気層を含む三層構造のアルミシートがフローリングからの冷気をシャットアウト。
直置きマットレスの底冷えや温度差による結露の対策に効果的です。
アルミが身体から放出された熱を反射し、蓄熱・保温するため、寒さを感じず朝まで眠れます。
また節電・省エネ効果も高く、財布にやさしいのもうれしいポイント。
- サイズ 幅80cm 奥行120cm
- 材質 アルミニウム、ポリエチレン、ポリプロピレン
タンスのゲン (tansu no gen) 天然桐すのこベッド ロール式 シングル すのこマット 風 (kaze)
抜群の通気性で直置きマットレスの湿気や結露を防ぐ、ロール式すのこマット
直置きマットレスのカビ対策に有効で、持ち運びや収納にも便利なロール式すのこマットです。
こちらはすのこ板に溝を付けるリブ加工を施し、通気性をさらに高めているのが特徴。
直置きマットレスを湿気や結露から守ります。
フローリングに直置きした分厚いマットレスを毎日立てるのが難しい人にもおすすめです。
- サイズ 幅 100cm 奥行200cm 高さ2.5cm
- 材質 天然桐材、EVA
アイリスオーヤマ (IRIS OHYAMA) すのこベッド シングル 桐 4つ折り
直置きマットレスのカビ対策に。寝具も干せる4つ折りすのこベッド
直置き・床置きマットレスの下に新鮮な風を通してカビを防ぐ、アイリスオーヤマのすのこマットです。
素材は調湿・抗菌効果に優れた桐材を使用。
4つ折りタイプは持ち運びや収納に便利なうえ、M字にすると布団や毛布を干せます。
分厚いマットレスは毎日立て、寝具はすのこに干せば、直置きでもカビの発生を予防できるでしょう。
- サイズ 幅 97cm 奥行196cm 高さ2.5cm
- 材質 天然木
まとめ
この記事では、マットレスをフローリングや畳に直置きする場合のデメリットやカビ対策について解説。
除湿シートやすのこなど、直置き・床置きマットレスのカビ対策に効果的なおすすめアイテムも紹介しました。
布団よりも分厚いマットレスは、そのまま置くとカビが発生するリスクがあるため、可能ならば毎日立てるなどの対策が必須です。
紹介した商品も、畳やフローリングにマットレスを直置きする際の参考にしてください。