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プレゼントにもおすすめの縁起のよいこけし人形を紹介 津軽系や鳴子系などの伝統こけしの歴史や特徴を解説

国内を旅行すると、多くの観光地でお土産品として売られている「こけし」。 その独特な形と細やかな絵付けには歴史と伝統を感じられますが、日本全国どこに行っても売られていると、元々の発祥の地はどこなんだろうかと気になります。 そこで、こけしのルーツや名前の由来や産地ごとの特徴を交えて、インテリアに取り入れやすいおしゃれなこけしを紹介します。

インテリアにもおすすめ。おしゃれでかわいい「こけし」

こけしの種類はとても多く、伝統こけしだけでも東北6県に11もの系統があります。 「こけし」に相当する名前が記されている最も古い記述は、文久二年(1862)の「御郡村御取締御箇条御趣意帳」の「こふけし」です。 こふけしは子授けし(こうけし)とも書き、子供を授かる縁起物という意味です。 そのため、結婚祝いのプレゼントにも適しています。

こけしの語源は「子消し」という説を唱える人もいますが、これは近代文学のある詩人が、自作の童話の中に記した記述に過ぎず、まったく根拠はありません。 怖い説ほど広まりやすく浸透しやすいものです。語呂も良かったため、より広がりやすかったのでしょう。 古い歴史や人気のある品物には、時折このような俗説が流れます。 あまり意識せず、こけしの可愛らしさを素直に楽しみましょう。

さまざまなこけしを紹介

伝統的なこけしの発祥の地は東北地方で、その技法は県の伝統工芸品に指定されているほど細やかです。 また、こけしの模様や表情はどれも同じではなく、産地によってそれぞれに特徴があります。 どんな特徴があるのか、産地ごとに詳しく紹介していきます。

津軽系温湯こけし

津軽系こけしは青森県の温湯(ぬるゆ)温泉を中心に生産されているこけしで、別名、温湯こけしとも呼ばれています。 こけし全体が1本の木を削り出して作られていて、細くくびれた胴が特徴。 胴には単純なろくろ模様のほかに、アイヌ模様や草花、ねぶた模様などが描かれています。

南部系こけし

岩手県花巻市を中心に作られているこけしです。 木肌の色が白いアオハダという木材を使っていて、首がはめ込み式のため、頭がクラクラと動くのが大きな特徴。 「キナキナ」とも呼ばれています。

元は子供のおしゃぶりとして作られていたため、胴に色をつけない無彩スタイルでしたが、他のこけし系統の影響を受けて、現在では胴に着彩されているものもたくさんあります。 素朴な絵柄や顔立ちが魅力です。

木地山系こけし

秋田県湯沢市(旧皆瀬村木地山)を中心に発達したこけしです。 頭と胴が1本の木を削り出して作られていて、素朴な雰囲気があります。 伝統こけしは胴に梅鉢模様や縦縞文様などの前垂れ姿(エプロン姿)を描くことで有名ですが、近年は、伝統こけしの特徴を生かして着物姿を描いた創作こけしも作られています。

鳴子系こけし

宮城県の鳴子温泉を中心に作られているこけしです。 もっとも工人が多い地域で、「こけしと言えば鳴子」といわれるほどです。

鳴子こけしは頭を胴にはめ込むつくりで、首を回すとキイキイと音が鳴るのが大きな特徴。 これは、頭部が安定して胴に乗るように、独特の技法で作られているからです。 鳴子こけしは胴の文様の美しさも際立っています。重ね菊や菱菊という、菊の絵柄で有名ですが、牡丹や楓などが描かれたものもあります。

山形系こけし

山形県には3つの伝統こけしの系統がありますが、そのうち、温泉地ではなく山形市の中心部で作られているのが山形系こけしです。 子供が手に持って遊びやすいように、頭を小さく胴を細く作るのが特徴。 胴にはろくろ線のほかに、桜や4枚花弁の梅などが描かれています。

作並系こけし

作並系こけしは、宮城県の作並温泉と仙台市芋沢、そして山形市内という広範囲で作られています。 このため、山形作並系とも呼ばれています。 作並系は山形系こけしの原型でもあり、伝統こけしは子供が握りやすいように極めて細い胴が特徴でした。 最近では、初期の頃と違って太い胴が主流ですが、おもちゃとしての伝統が感じられるこけしです。

遠刈田系こけし

宮城県の遠刈田温泉を中心に作られているこけしです。 大きな頭に細くてまっすぐな胴をしていて、頭頂と顔の輪郭に、放射線状の赤い模様が描かれるのが大きな特徴。 その華麗さは伝統こけしの中でも群を抜いています。 作並系は遠刈田系の影響を強く受けている様子が、その形と絵柄からうかがえます。

弥治郎系こけし

宮城県白石市を中心に発達したこけしです。 頭にたくさんの色で輪が描かれ、まるでベレー帽をかぶっているように見えるのが特徴。 胴には太いろくろ線を入れるほかに、花や蝶を描いたり、簡単な襟と袖を描いて着物を表現しているものもあります。 頭にも胴にもたくさんの色が使われている、彩り豊かなこけしです。

土湯系こけし

福島県の土湯(つちゆ)温泉を中心に作られているこけしです。 土湯系は、遠刈田、鳴子と並ぶ三大こけし発祥の地とも言われています。 頭頂に蛇の目模様を描き、前髪の脇に「カセ」と呼ぶ赤い模様を描くのが特徴。 胴には複数の色でろくろ線を入れるのが主流ですが、他の系統のように様々な文様が描かれているこけしもあります。

玩愚庵こけし屋のかわいいこけし

玩愚庵こけし屋は、伝統的な作並系こけしの工人でもある鈴木明さんが経営する、こけし工房兼店舗です。 昭和12年から親子3代に渡って続いているこけし工房で、明さんが店を継いだ後は、伝統こけしのほかに現代風にアレンジしたオリジナルの「かわいいこけし」の製作も手掛けるようになりました。

とんがり帽子をかぶったモダンなデザインのこけしや、カラフルな彩色がほどこされたこけしなど、洋風のインテリアにも似合うオリジナルのこけしが販売されています。

インテリアにもおすすめ。通販で購入できるかわいいこけしを紹介

木を削り出して作られているこけしは、ナチュラルインテリアのアクセントにもぴったりです。 めずらしい形や伝統的な模様のこけし人形は、ネットでも購入できます。

伝統こけし ねむりえじこ 栄治梅 弥治郎系

「えじこ」と呼ばれるかごの中で、すやすやと眠る赤ちゃんの様子を現しているこけしです。 赤ちゃんの胴部分は球形になっていて、えじこの中でくるくると回すことが出来ます。

赤ちゃんの頭には、弥治郎系こけしの特徴であるたくさんの色の輪が描かれていて、えじこには美しい梅の絵と色とりどりのろくろ線が描かれています。 直径は6.5cmとかなり小さく、置き場所を選びません。 子供を授かるというこけしの起源にぴったりのデザインで、お祝いやプレゼントにもおすすめのこけしです。

  • 外形寸法 直径6.5cm 高さ7cm
  • 材質 イタヤカエデ
  • 日本製

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鳴子系 伝統 こけし 岡崎 靖男作

「こけしといえばコレ」という伝統的なスタイルのこけしです。 胴の図柄は鳴子こけしの特徴とも言える美しい菊の文様で、髪飾りもとても華やかです。

鳴子こけしならではの、首を回すときのきしみ音もします。 中ぶりのサイズで、1体でも存在感があります。 ある程度の広さがあるスペースには、柄違いを2~3体並べて飾るのもおしゃれです。

  • 外形寸法 直径5.3cm 高さ18.5cm
  • 重量 140g
  • 材質 みずき材(群馬県産)
  • 日本製

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南部系 伝統こけし キナキナ坊 5寸 田山和泉作

女性工人である田山和泉が制作した伝統こけし、キナキナ坊です。 無彩色でシンプルなこけしは、北欧などの洋風インテリアにもおすすめ。 子供はこけしの顔を怖いと感じてしまうことがありますが、このこけし人形なら安心です。

  • 外形寸法 直径2.5cm 高さ15cm

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南部系 創作こけし くるみ 田山和泉作

同じく田山和泉が制作した創作こけしです。 山の実にちなんで頭部をくるみ型に作られていて、白い木肌は木目が美しく、胴には独特の花柄が描かれています。

小振りなサイズですが存在感があり、ナチュラルテイストのインテリアにぴったりです。 玄関の棚飾りや窓枠の飾りにおすすめです。

  • 外形寸法 直径4.5cm 高さ15cm

楽天市場

まとめ

いかがでしたか? こけしはどれも大きな違いは無いように見えるかもしれませんが、系統によって、表情や胴の文様はもちろん、髪型や髪飾りの形まで細かい決まりがあります。 それぞれの系統の違いを見比べるのも、こけしの楽しみ方のひとつです。